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Posted by ブクログ
『玩具修理者』、『人獣細工』、『AΩ 超空想科学怪奇譚』に続く、角川ホラー・小林泰三作品の新装版にて。表題作『肉食屋敷』を含む4編が収録されている。
『肉食屋敷』
「古生物を復元するための研究によって復元されてしまった、おぞましき地球外生命体―――。」
著者お得意の、ラヴクラフト的コズミックホラー。展開は予想の範囲内で特に意外性はなかったが、分かっていてもゾクッとさせられる生々しくおどろおどろしい筆致は流石のもの。SAN値が削られていく感覚が堪らない!
『ジャンク』
「人体が生体部品として売買される世界。生体部品として売り捌くために人々を襲うハンターと、そんなハンターを狩るハンターキラー。これは、とあるハンターキラーの男の物語―――。」
小林泰三式マカロニ・ウエスタン。生体人造馬、コンピュータの生体部品として扱われる人間の脳、柄が人間の手となり使用者の手を握り返す骨刀(etc.)。クローネンバーグ監督作品のような世界観が魅力的な一編。
『妻への三通の告白』
「癌で余命僅かとなった男が綴る、寝たきりの妻への手紙。明かされていく"知りたくない現実"―――。」
少しでも語ろうものならネタバレになってしまうので、語るのは控えておく。とりあえず・・・こういうの大好物よ♪
『獣の記憶』
「一冊のノートでのみコミュニケーションを取ることが出来る、自分の中に存在する、"敵対者"であるもう一人の自分―――。」
予想の範囲内と読み進めていたら、最後の一文で読者を打ちのめす、至高の一編。本書一番のお気に入り。
小林泰三のSF・ホラー・ミステリが手軽に堪能できる、素晴らしい短篇集だった。短篇集だとどれか一つくらいイマイチな作品があったりするのだが・・・外れなしとは恐れ入る!
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