あらすじ
「山の頂上にドラム缶を積んだトラックが放置されているので対処して欲しい」
村民からの苦情を受けた村役場勤務の“わたし”は、現場の土地に建つ科学研究施設に向かう。
異常な湿気の森に佇む、増改築を繰り返したまるで怪物のような屋敷――
そこで“わたし”は建物の持ち主に、
太古のDNAから復元したという地球外生命体の処分を頼まれるが……(「肉食屋敷」)。
邪悪を極めた4編を収録。
『玩具修理者』『人獣細工』に続く第3短編集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
小林泰三氏を余すことなく感じられる様な風味の違った4作が収められている。
ライトなファンをはじめ、これから読んでみようという人にもオススメできる作品。
面白かった
ジャンク。アンデッドがいる世界。人間の死体が売買できてけっこうダーク系でした。ハンターキラーの体には女性の顔が移植されていて悲惨な過去があったのは容易に想像できたが最後はまさかのどんでん返し。
Posted by ブクログ
肉食屋敷…地球外生命体がテーマの話。結末はバッドエンド?
ジャンク…ある意味純愛もの。ただ設定が特殊なだけで。
妻への三通の告白…読み進める度に見方がガラリと変わる。
獣の記憶…ジャンルはミステリー。叙述トリックではあるがこのラストは読めなかった。
Posted by ブクログ
『玩具修理者』、『人獣細工』、『AΩ 超空想科学怪奇譚』に続く、角川ホラー・小林泰三作品の新装版にて。表題作『肉食屋敷』を含む4編が収録されている。
『肉食屋敷』
「古生物を復元するための研究によって復元されてしまった、おぞましき地球外生命体―――。」
著者お得意の、ラヴクラフト的コズミックホラー。展開は予想の範囲内で特に意外性はなかったが、分かっていてもゾクッとさせられる生々しくおどろおどろしい筆致は流石のもの。SAN値が削られていく感覚が堪らない!
『ジャンク』
「人体が生体部品として売買される世界。生体部品として売り捌くために人々を襲うハンターと、そんなハンターを狩るハンターキラー。これは、とあるハンターキラーの男の物語―――。」
小林泰三式マカロニ・ウエスタン。生体人造馬、コンピュータの生体部品として扱われる人間の脳、柄が人間の手となり使用者の手を握り返す骨刀(etc.)。クローネンバーグ監督作品のような世界観が魅力的な一編。
『妻への三通の告白』
「癌で余命僅かとなった男が綴る、寝たきりの妻への手紙。明かされていく"知りたくない現実"―――。」
少しでも語ろうものならネタバレになってしまうので、語るのは控えておく。とりあえず・・・こういうの大好物よ♪
『獣の記憶』
「一冊のノートでのみコミュニケーションを取ることが出来る、自分の中に存在する、"敵対者"であるもう一人の自分―――。」
予想の範囲内と読み進めていたら、最後の一文で読者を打ちのめす、至高の一編。本書一番のお気に入り。
小林泰三のSF・ホラー・ミステリが手軽に堪能できる、素晴らしい短篇集だった。短篇集だとどれか一つくらいイマイチな作品があったりするのだが・・・外れなしとは恐れ入る!
Posted by ブクログ
4作とも大どんでん返しがあり、短編ながら読みごたえがある作品だった。
個人的にはジャンクが好みだった。
自分の体を男の体に移植して愛を貫いた女はとても素敵だと思うし、世界観も西部劇と近未来が合わさった感じで面白かった。