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Posted by ブクログ
はじめての小林泰三さん作品。
「脳髄工場」という度肝を抜くタイトルと、一度見たら忘れられないカバーイラストに惹かれて手に取りました。
短編集でかなり短い(数ページの)お話から、結構長い話まで様々なものを詰め込んだ、欲張りセットのような様相。
私のお気に入りは、
・やはり何と言っても表題作の「脳髄工場」
・無気味さ、ホラー要素が際立つ「影の国」
・ループ物が大好物なので「声」
・ホラー×SF要素満載の「綺麗な子」
です。
「C市」も「わけのわからなさ」が好きだと感じましたが、この「わけのわからなさ」は自分が科学やら物理やら、そう言ったものに疎いせいもあるかな? と挙げるのは保留に(笑)
どの作品も単に怖い、無気味、奇妙というだけでなくて、「考えさせられるテーマ性」を帯びているのが素敵なところです。
「脳髄工場」では“本当の自分とは何か”というテーマが見え隠れします。本来のナチュラルボーンな自分と、人工脳髄を装着した後の自分はどちらが自分なのか? という主人公の懊悩は、現代人の私たちにとっても、ある意味共通の悩みなのではないでしょうか。
例を挙げるとすれば、飲酒の前後の自分はどちらが本物か? という問いは、これに似たものがありますよね。
次はどの作品を読もうかな……新しい楽しみが増えました。
Posted by ブクログ
11の物語の短編集
5ページで終わるほど短いものもあり、とても読みやすい本でした。
小林泰三にしては設定が普通な感じもありましたが、「さすが!」と思わせる場面もあり、十分に楽しめました。
『脳髄工場』
周りのほとんどの人々が脳髄に機械をとりつけ、極端な感情を抑制されている世界で、自由意思を尊重し、機械の取り付けを拒んでいた少年の見た事実は少年を落胆させ、少年の人生を大きく変えてしまう。
『友達』
ひ弱な僕が想像した強い僕。彼に名前をつけ自分と彼との区別をし始めた頃から彼と僕の関係はおかしくなり始める。
『停留所まで』
幽霊の出るバスに間違って乗り込んでしまったわたし、、
『同窓会』
同窓会に現れたその場に居るはずのない人物の招待は、、、
『影の国』
カウンセラーを営んでいる主人公が、ビデオテープの整理中に見つけた奇妙な男の記録。彼は何者なのか、どうして彼のことを思い出せないのか。
『声』
偶然拾った携帯電話。かかってきた電話に出るとそれは自分からの電話だった。言われる通りに行動することでどんどんお金持ちになるわたし。ある国の王子と結婚する機会を逃してしまったわたしは過去の自分に電話をかける。
『C市』
世界中から集められた科学者が住むC市。そこではCと呼ばれる未知のものに対する対策が日々研究されていた、、、
『アルデバランからきた男』
科学技術が発達し、人工増加に耐え切らなくなった惑星から逃れてきた男。人間のバックアップをとりその人物を殺すことで人工問題を解決しようとするその惑星から男は逃れることが出来るのか。
『綺麗な子』
ペットや子供のロボットを買えるようになった時代。人々は本物の犬や出産を拒むようになる。そんな時代の行き着く先は、、、
『写真』
心霊写真を鑑定する男の下に送られてきた一枚の写真。その写真を見た者は24時間以内に死ぬと告げる少女。写真に隠された謎は何なのか、、、
『タルトはいかが』
姉宛ての手紙の内容はだんだんと過激になっていく。同棲する女性が人の血で作ったお菓子を作り。それを食べなければ生きていけないというのだ。どんどん酷くなる内容に対して姉のとった行動は、、、
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