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「御指を、いただきたく存じます」
洗足伊織(せんぞくいおり)のもとに現れた老婦人は、
妖人《鬼指(おにゆび)》と名乗る。
刃を手に、指をくれと迫りながらも、彼女はひどく怯えていた。
他にも《シシン》、《天邪鬼》と、存在しないはずの妖人たちが伊織に近づく。
青目の関わりを察した伊織は、
家令・夷(えびす)にある指示を下す。
一方、刑事の脇坂(わきさか)は『麒麟の光』事件の真相を追う。
そこには正体不明の《鵺(ぬえ)》の気配が潜み……。
本当に悪い奴は、誰なのか。
妖人探偵小説第8弾。
Posted by ブクログ 2023年07月09日
シリーズの中で一番暗く、救いがなく、重い。
「家族」がテーマの物語で、今回、「被害者家族」「加害者家族」が交錯し、複雑な気分にさせられる。
「被害者の家族」が「被害者」に対して心を痛めるのは当然だが、「加害者の家族」も「加害者」に対して心を痛める。
伊織が青目を見限れないのも、「家族」として受け入れ...続きを読む
続きがとても気になります。つくづく、洗脳というのは怖いです。知らず知らずのうちに、洗脳をする者に意図された行動をとってしまうのでしょう。この本を読んでいるといつもオウム真理教の事件を思い出します。
Posted by ブクログ 2020年04月26日
シリーズ8作目。
これまで凄惨な事件が起きても、どこかほのぼのとした雰囲気が漂っていたけれど、ここ数作、伊織や夷さんの焦りが、否応なく物語の緊迫感を増している。
そこには前作で浮かび上がった黒幕とも言える存在が大きい。今まで、何の罪悪感も持たず人を傷付ける青目との決着が終着点だと思っていたのに、更...続きを読む
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