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Posted by ブクログ
漆黒の長いトンネルを抜けるとそこは比奈ちゃんだった
はい、スピンオーフ!
比奈ちゃんシリーズのスピンオーフ!
内藤了さんのデビュー作『ON』は、実は心理カウンセラー中島保こと野比先生の視点で構想された物語だったことが、比奈ちゃんシリーズ最終作の『BURN』のあとがきにおいて明かされ、いつかその物語を書きたいと仰っていて、それがこの『OFF』というわけですね
まぁ、当然と言えば当然の如く野比先生を取り巻くのはもう、闇、闇、闇ですよ
でもね、分かってますから
こちとら全て分かってますから
もう一回読んだことあるんじゃないかってくらい全て分かってますから
そう!大丈夫だよ野比先生!
闇の先に比奈ちゃんがいるから!
比奈ちゃんが待っているから!
『ON』は比奈ちゃん目線で描いた「スイッチを押す者」の苦悩の物語でした
そして『OFF』は野比先生目線で描いた「スイッチを切る者」に出会う物語だったのです
やったね!
面白かったです!
ON猟奇犯罪捜査班藤堂比奈子の側面がみられた感じ。のび先生は気が弱くて優しくて、(男性としては全くタイプではないけど)比奈子との関係が毎回気になっていたのを思い出しました。これはシリーズを読み返さなきゃ!と思いました。
Posted by ブクログ
『♪トンでもねえうまさだぜ、信州ポーク♪』…懐かしい響き!響きと言っても読んだだけやけど(^^;;
(藤堂比奈子さんの着メロ)
藤堂比奈子シリーズのスピンオフ作品。これが最後かな。はじめが『ON』で、最後が、『OFF』。野比先生の話。
少女の事件がキッカケに、更に早坂先生に誘導されながら…
早坂先生…サイコパスとか精神的なのは、見た目は分からんから怖いな〜
野比先生は、早坂先生にのせられただけで、主犯ではないけど、本人にとっては自分にしかできない事やったんやから、辛いわな。
もう少し早く、比奈子ちゃんに会っていたら…
過去は、変えられないので、これからは償っていくしかないし…
悲しみ倍速や〜(T . T)
蛍光灯ベビーというのもキツイ。文言も含めて。
親が赤ちゃんに構わず放置した場合などに、赤ちゃんが蛍光灯をぼんやりと見つめて…サイレントベビーとも呼ばれて…何かしんどい(T . T)
Posted by ブクログ
〇藤堂比奈子シリーズ前夜、「スイッチ」の秘密を本人の口から明かす
矯正心理を大学院で学んでいたときに出会った事件をトラウマとする、この小説の主人公・中島保は、精神科医の早坂のクリニックで研鑽を積む日々。
少年・晋平が起こした事件の真相を知るため、早坂と保は鑑別所へ向かうが、どうもはっきりしない。そんな折、早坂が保に施した「腫瘍」がうまく発現したことを知り早坂は沸き立つ。腫瘍をつくることで人の殺人衝動を抑える研究を保は行っていた。
晋平の事件の真相を保と早坂が論議しているとき、真犯人にたどり着くと、早坂が腫瘍と装置を組み合わせて真犯人による殺人を止めよう、と提案するが・・・
この話は、内藤了氏の「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズのスピンオフとして、シリーズの中の重要人物である中島保のシリーズ第1巻での登場の舞台裏を描いたものである。タイトルの「OFF」も第1巻「ON」に対応したものになっている。
懐かしい藤堂と保の出会いや一夜のシーンもあるが、それが出てくるのは後半であり、保が抱えるトラウマとそれを克服せんがために真剣に研究に取り組む姿勢、そしてその気持ちや熱心さをもてあそぶ早坂医師の存在など、第1巻で必ずしもすべて語られなかった部分が登場人物本人の口から明らかにされている。
もはや、このエピソードが後に、人の生死を操ろうとしている巨大組織との闘いのプロローグに過ぎない、とは誰も思わないだろう。
"あの瞬間の、宇宙から突き抜けてきたような怒りと慟哭は、時が経つにつれて静まって、今では見失いそうになることもある。二度と誰かを死なせないと誓ったのに、そのためなら何でもしようと誓ったのに、目まぐるしくも慌ただしい日々や、早苗が幸福になれた現実に、行く先を見失いそうになる。他人の脳をいじって考えを変えさせる権利が自分にあるのか悩んでしまう。(pp.90-91)"
おそらく、保の葛藤がよく表れている段落ではないかと思うと同時に、これは人間の常に抱える葛藤だ。信じたものをずっと信じ続けることがいかに難しいことか。このあとの展開でもまざまざと我々は見せつけられる。そして、ホラー文庫らしいグロテスクな描写に慄く。
内藤了は怒りを抱えた人の気持ちの動きをよく見ていると思う。そして、悪役を悪役然と描き、絶対にこんな犯罪者にならない、生んではならないと、保を通して我々に誓わせてくれる。
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小説・文芸
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