ブロンズ
レビュアー
  • 怪物の木こり
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    アイデア勝負の一作。

    2023年11月読了。

    映画化されると聞き(大好きな菜々緒サマも出演と聞きw)、そそくさと読んだ。

    解説者や他のレビュアーの方々も言う通り、『文章の稚拙さ』は今後著者を苦しめるだろうことは必至。もっと沢山の本(ジャンルレスで!)を読んで、語彙力や筆力を付けた方が宜しいかと。

    ただ、今作に関してはその『稚拙さ』が良い方に回っていて、中々《真犯人》を特定出来ない結果と成っており、そういう意味では《ラッキー》な作品かと。自分はてっきりパートナーの○○君が裏切る展開を予想してたんだけどw、それだとゴチャゴチャに成っちゃうかww。

    『連続殺人鬼vsサイコパス』と云う宣伝文句も、正直言って正確には違うだろとも思うが、読んでいるひと時、とにかく楽しかったので評価としては悪くない。映画化もし易いだろうしね。

    ただ、前にも書いた通り、著者はこれから相当に勉強しないと、先が続かないと思うので、それだけは注意しておきたい。
    『○○○を落としただけなのに…』の著者みたいに成るのは、正直気の毒なので…老婆心ながら。

    さぁて、菜々緒ちゃんの刑事っぷりが楽しみだ!ありがとうございます。

    #シュール #アガる #じれったい

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    2024年01月04日
  • 京都東山 美術館と夜のアート
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    これは、う〜ん…。

    2023年12月読了。

    著者のファンであり、美術系のお話もキライではないので期待して読み始めました。

    今作は京都の市立美術館で「美術館あるある」をテーマとしたミステリーなのだが…、かなりディープと云うか、およそ京都にお住まいの方々へ向けたお話のようで、細かい説明も読んでいてピンと来ない点と、刀剣にしろ上方浮世絵にしろ相当に専門的な知識が無いと、想像が付きにくく、せめて刀の構造図程度は載せてほしかったという思いがあります。
    肝心の謎解きに付いても、説明の仕方が専門的過ぎて伝わりにくい点、キャラクターの描き分けが足りないのか、そんなに登場人物は必要無いのか?…等、首を傾げてしまう部分が多く、あまり謎解きの爽快感も感じられませんでした。

    まぁ打率10割の作家なんて居ませんから、今後に期待しています。

    と云う訳で、厳し目の評価でごめんなさい。

    #癒やされる #タメになる #じれったい

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    2023年12月10日
  • 本能寺遊戯
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    楽しい「歴史推理小説」ww。

    2023年12月読了。

    《漂流巌流島》シリーズがとても好きだったのだが、その後あんまり作品を出されていない(自分が、文庫化しないモノには知らん顔してるからかw?!)感が有り、すっかり御無沙汰していたのだが、ちゃ〜んと執筆為さっていた様で、大変失礼しました。

    著者は、他のレビュアーの言及にもある通り、鯨統一郎氏の『邪馬台国は…』シリーズと同じ特徴を持つ「そんな解釈が成り立つのかぁ〜!!」と膝を打つ、真面目に歴史事件を考証しつつも、《本当の真実》なんて「誰にも分かる訳無いじゃんか〜!」と、まるで読者を“膝カックン”するかの様に、歴史の迷宮に誘ってくれる、優れたミステリー作家だと思っている。

    今回の「女子高生3人組」の主人公は、“今っぽさ”は演出するものの、ちょっと「ワーワー喋り過ぎ」で、話の本筋が撹拌された様で、かえって読み難くしているきらいは有るが、日本史上の「ミステリー」とされている事件を《角度を付けた切り口》で楽しませてくれる、○日新聞みたいな(⇐嘘ですw)楽しい小説であることは間違い無いと思う。
    日本史好きな方には、年齢に関係無く楽しんでいただけるものとして推奨したい。

    最後に、著者が作品中でも触れている《歴史上のミステリーをあれこれ無責任に“解こう”とする事の馬鹿馬鹿しさ》についてだが、歴史に対する姿勢の程度(レベル)の違いこそあっても、誰もタイムマシンに乗って確認しに行く事が出来ない現在に於いて、その幼稚さや下らなさを詰ったり、「分からない以上は正史の儘で構わない」と拗ねたりするのは、些か大人げ無い気がした点を附しておきたい。

    そりゃあね、「歴史推理小説家なんだから、筋の通った“歴史の真実”を導き出して、読者をアッと喜ばせろよ!」なんて云う超無責任な読者に腹が立つのも分かりますが、実際に「歴史学」として研究している方々でも「(信頼出来る史料が無ければ)分からないモノは、どう推測したって“分からない”し、例え正史が有っても“トンデモ解釈”に飛び付く様な方々はどうぞ御勝手に…」と言ってますからw、著者の力量の範囲内で《年次を暗記するだけじゃなくて、有名な歴史上の人物も“自分達と同じ人間であって”そんなに格好の良い人生ばかりじゃ無いんだなと思えば、歴史って楽しいな》と、一人でも多くの若者に感じてもらえる様な作品を、今後とも提供して頂きたいと、伏してお願い致します。





    #ほのぼの #タメになる #共感する

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    2023年12月05日
  • 雪の夜のあと 慶次郎縁側日記
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    う〜ん、これはちょっと…。

    2023年11月読了。

    「その夜の雪」の直後の物語として、連載当時執筆されており単行本化もされたのだが、著者自身から「もう少し手直ししたい…」的な言葉が有った為に、今まで文庫化されてこなかったのだそう。

    かなりの意気込みで読み始めたのだが、ちょっと登場人物が多過ぎると言うか、人間関係が入り組んでいるので、感情移入がしにくかった点、人が増えた分「キャラクターの設定や書き込み」が足りなく感じられる点、慶次郎さんの物分りがやけに良過ぎて、その後の短編で見せる「若くして失った娘への想い」と、ちょっと繋がり難く感じられる点などが有り、著者自身が「手直ししたい」と感じていたのが理解できる、とっても残念な仕上がりだった。
    もちろん、そこいら辺の《巻数だけを延ばすことだけが命みたいな》「ラノベみたいに薄〜い中身の時代小説」等から見れば、非常に完成度は高いと思うが、このシリーズ全体のレベルがもっと高いので、その分だけ損をしている感じだった。

    それから「連作短編集」と「長編」は似て非なるものであって、途中で若干間延びしている印象に成っているのもマイナスポイントか・・・。

    何れにしろ、「慶次郎…」シリーズを読んでいて、これだけは未読という方々にはお奨めするので、是非読んで確かめていただきたい作品。

    #切ない #エモい #深い

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    2023年11月22日
  • 傷―慶次郎縁側日記―
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    何回読んでも…涙。

    2023年11月読了。
    もう刊行されてから何十回と繰り返して読んでいるシリーズなのに、一番初めの「その夜の雪」を読むと、必ず涙が溢れてしまう。

    こういう手合の連作短編小説で、一発目にこんな物語を書けるのは、著者が女性だからかな…と思ってしまう。男の作家では、こんな悲惨なエピソードから書き始める度胸は無いんじゃないかと…w。
    二篇目以降は(その悲劇を通奏低音にはしているものの)オーソドックスな「江戸時代の市井を描いた小説」に成っていくので、この最初の一篇の峻烈な悲しさは読者にとっても「いつまでも引っ掛かる《傷》」と成り、他の作家では作られない見事な「味」に昇華している。

    著者が早逝され、もう続きが読めないのかと哀しんでいたが、つい最近、本書の一篇目と二篇目の間に位置する「長編」が書かれていて、文庫で刊行されたばかりと聞き及び、今から楽しみにしている。

    「人の心こそが一番のミステリー」と言ったのは池波正太郎だったと思うが、そうした男性作家が描く「勧善懲悪」なものと違い、著者は「人の世は必ずしも勧善懲悪では済まないし、又、世の人(男女)の心には、単純に善悪や正邪では割り切れないものが潜んでいる」事を良く教えてくれる。それこそが正に「人の心はミステリー」なのだ。

    #泣ける #切ない #共感する

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    2023年11月20日
  • 用心棒日月抄
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    藤沢周平《珠玉の》名作。

    初めて読んだのが高校生ぐらいだったので、もう30年ぐらい経ちますが、何十回読んでも何かしら必ず「気付き」が有り、「どうやったら、こんなに素晴らしい作品が書けるのか……」と毎回読後、至福のため息をついています。

    昔々、NHKのドラマで『腕におぼえあり』と云う作品になったのですが、その時の配役も素晴らしくて、小説を読む度に脳内再生され、一読で何回も楽しめる、素晴らしい時代小説の傑作だと思っています。

    その昔は歴史、時代小説の名手として、司馬遼太郎、池波正太郎と並び称された3人ですが、作品に漂う抒情性や人の心のきめ細やかさに於いては、藤沢先生が一歩抜きん出ていると思います。
    作品数等から、軽妙洒脱で映像的な池波先生が人気ですが(それはそれで大好きなんですけどw)、つい手が伸びるのは藤沢作品ですね。
    ちなみにこの作品は好評につき4作まで書かれましたが、私は最初のこの作品が一番だと思います。

    #切ない #カッコいい #スカッとする

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    2023年11月17日
  • トリガー―国家認定殺人者―(新潮文庫nex)
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    人が人を殺すと云う事…。

    2023年11月読了。

    長らく板倉さんのファンであったのに、彼が書いた本を全く読んでいない事に気付き、探していたのだが中々見付からず、ある日偶然何時もは素通りする『ラノベ』コーナーで発見して、直ぐに購入した。

    板倉さんの「優しさ」と「銃器への愛着ww」と、「人が人を裁くことの難しさ」が程良くブレンドされた連作短編集だと思った。
    こういう《極端な設定》は、『バトルロワイヤル』がヒットした前後に様々な作品が刊行されたが、どういう設定にしてみてもやはり《読後感の悪さ》が目立ってしまい、ブーム的に売れていても「殺伐とした気分が残るだけだ」と思い、この手の小説は読まなかった。

    しかし本書は「法治国家で私人が人を合法的に殺せる」と云う設定に加えて、《因果応報》の面をシッカリと打ち出しており「人が人を殺す事の愚かさ、哀しさ」まで引き出せている事で、読後感が不思議な程さわやかだった。
    《毒気の無い大藪春彦》の様な、有りそうで中々居なかった作家の誕生を素直に喜びたい。

    板さん、楽しい話をありがとう。あなたの優しさで楽しんだり哀しんだり、愉しいひと時を過ごせた事に感謝します。ただ、あのベレッタは多弾倉過ぎて素人には扱いづらいと思いましたよ。最後のH&Kもwww。採点が若干低いのは、文体の生硬さと会話と描写のバランスがちょっと引っ掛かったからで、決して悪くは無いとおもいます。

    #アツい #切ない #アガる

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    2023年11月05日
  • 歴史学者という病
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    歴史学者の偽らざる『告白』。

    2023年11月読了。

    著者は最近、テレビ等の媒体でもよくお見掛けするし、著作や連載等も楽しんできた一読者であった。
    だから本書も「何か歴史学のトリビアが…?」くらいの気安さで読み始めたのだが、読んでビックリ!
    これは、一人の日本史の歴史学者の嘘偽りない懺悔であり告白であり、尚且つ『このままでは歴史学が形骸化してしまう!』と云う告発の書ではないか!!

    「歴史」特に「日本史」と云うものは、小説や漫画で読む分には楽しいものの、「学校の教科」として見れば《年号の暗記ばかりでちっとも楽しくない科目》であるのは、誰一人として否定しないと思う。実際「古文書等を調べて、コツコツと実証していく地味な学問」だと、自分も思っていた。
    「司馬遼太郎らが書いてるのは大衆文学」等と研究者は背を向け、更に世の若者の探究心を削いでいる現状を見れば、一般市民が「研究者に期待すること」等も全く無いと思っていた。

    しかし本書を読んで、著者の、いや本郷先生の《本気度》に触れて、いつの日か「日本の歴史観」がしっかりと地に根を張る日が来るのではないかと、心躍る様な気分で読み終えた。

    本書は歴史書ではなく、歴史学者に依る「歴史観への挑戦布告」の書であると言いたい。

    システマティックに予算配分したり、上の意向に沿って「英語とIT」を日本史研究のテーマに据えようと思っている文科官僚は、本書を読んで《自分達は国の税金を使って、一体何をしようとしているのか》を国民に正々堂々と説明出来るのか、良〜く考えて欲しい。

    本書は『自分の国の歴史』への責任感を、しっかりと感じ取れる良書である。特に、若い人達には読んでいただきたい、

    #笑える #アツい #共感する

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    2023年11月04日
  • 日蓮(新潮文庫)
    ネタバレ

    う〜ん…。

    2023年10月読了。

    自分も日蓮宗に属する者なのですが、「法華経」の素晴らしさは(かろうじて)理解するものの、「日蓮」と云うあらゆる意味で“パワフル”であり、また他宗への攻撃も激しかった「アクの強さ」に正直付いて行けない気持ちが有りました。
    かと言って、そこから分派した某宗教法人は、法華経を唱題しこそすれ、強引な勧誘,布施の徴収,どころか政治団体への票集めまで行い、代表者一人を祀り上げた「○○教」の如き存在には正直辟易しており、また本家(即ち日○○宗)にも近寄り難い雰囲気があり、何故この宗派は心穏やかに「信仰させて」くれないのかしらと、重ね重ね思ってきました。

    本書で畫かれた日蓮上人が、そのまま実在の人物像と重なるのかどうかは分かりませんが、“強気な姿勢”の一端を垣間見た様な気持ちになりました。

    又、他宗排撃の言葉は「間違った教えを弘めては、かえって禍を招くから」と云う理由からだったという理屈は、何とか飲み込むことも出来ました。

    但し、この小説内で語られている経文等全てが「大乗仏教」の経典であり、それがブッダ本人の言葉では無い事は、多くの文献や歴史学からも指摘されている事実です。

    その意味において、大乗仏教の経典の範囲内だけで“法論を戦わせる”事に何の意味が有るのか、かえって疑問を感じてしまった事も、偽らざる所感です。

    勿論、「原始仏教」とて釈迦入滅から相当年数を経た後に作られたものですから、信じられるものは多くないのですが、そればかり気にしていては“仏教徒”として失格だとも思いました。
    今作は、ひたすら法華経の布教に苦心する日蓮像ばかりが描かれ、些か「掘りの浅い物語」でしたので、著者自身の信仰などに影響されていたのかなとも推測しました。

    著者には、法華経の教義も含めて、もっとスケールの大きな物語を書いて欲しかったです。法華経の智慧の醍醐味の素晴らしさ等、他宗と争うばかりではない視点も欲しかったです。そういう意味で辛い評価に成りました。やはり著者には「中世ヨーローッパ」を舞台にした物語の方がしっくり来るのでしょうか?これからの活躍を期待しています。

    #アツい #深い #共感する

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    2023年10月19日
  • 歎異抄 救いのことば
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    他宗派の人にも読んで欲しい一冊

    2023年10月読了。

    長らくの積ん読本から。最近世界を騒がせる紛争地域を眺め、己の信ずる教え(幅広い意味での仏教)について思いを致し、一番「解りにくくて、敬して遠ざけていた」本を読もうと思い立ち、じっくりと読んだ。

    かく云う自分は他宗の人間だが、別に出家している訳でも、宗派に拘り信心が取分け篤い人間でも無いので、予てから親鸞と云う人物や『歎異抄』には、少なからず興味があった。
    ただ「自家撞着しているかの様な、出口の無い迷路の様な考えの書」と云う勝手なイメージが強くて《迂闊に触れられないぞ》と云う一種の恐さもあったのは、正直に認める。
    幸いにして、ここ数年間仏教に関する本を読むことが増えてきていたので、記憶力が落ちない年齢の内に、要点だけでも学んでおこうと、初心者向けの本書を開いた。

    読後の感想としては「やはり、独特の仏教観である」としか言えない。しかしこの本の著者が《現代人からの目線》で分かり易く解説してくれているお陰で、親鸞の《教えの真髄》の一端は、薄学な自分にも理解する事が出来たと思う。
    内容の詳細については、此処で書き切れる様な量ではとても無いのでこれ以上は省くが、専修念仏の奥深さには、教えられることが非常に多かった。

    凡そ原始のブッダとは無縁で、死後数百年後に分裂した教団の一部の人達が考え出した「大乗仏教」の教えで、更にインドから中国を経て様々な考えが混ざり合い、そして更に来日してからも様々な宗派に合流分裂を繰り返してきた《仏教》の中の教え(=宗派)の一つにも関わらず、これ程までに研究され尽くした深い宗教観がどっしりと《在る》事に、一人の日本人として何とも言えない感動を憶えた。
    又何百年の時を隔てても「凡愚な人間の悩み」は何も変わる事が無く、だからこそ今を生きる我々にも等しく『阿弥陀仏の誓い』を説いてくれる親鸞と云う人間に対して、自然と手を合わせられる気持ちに成れた。
    (日本の)仏教は凡そ《融通無碍》である。あなたの実家が何宗であっても、今を生き、そして悩みを多く抱える現代人に一番欠けている「仏の心」を思い起こさせてくれるこうした本は、より多くの人に読まれるべきだと強く感じた。再読、再々読にも最適だ。

    世界へ出て『私は無宗教です』と答え、入管でしょっ引かれる日本の若者が結構居るそうだが、《世界の常識》としてそれは有り得ないと云う事を知る意味でも、本書はお奨めだ。

    #癒やされる #深い #タメになる

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    2023年10月19日
  • 日本史サイエンス〈弐〉 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く
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    《理知的》に日本を見つめる。

    2023年10月読了。

    前作に引き続き、科学的視点から「日本史」を見つめ直してみようと云う、今まで有ったようで無かった素晴らしい企画趣旨の本。

    著者が《造船関係》を専門とする為、”海“が絡む歴史に偏ってしまうのは致し方無いが、島国日本であればテーマも少なくはない事も、これまた事実だ。

    前作のインパクトの強さのせいで、今作はやや地味に感じてしまったが、中々の考察であり、歴史史家の方々も《素直に》こういった視点からの考察も受け容れていくべきだと強く思った。又、著者の”イデオロギーに左右されない中立な視点“を保っている事も、非常に好ましい長所だ。

    理知的に日本史を見つめ、”正当に評価すべき自国の歴史“を、もっと素直に自国民が「誇っても良い」時代が来ることを、期待して止まない。そして《愛国心》がもっと冷静に理解され、”右翼的な名詞“とは受け止められない日が、一刻も早く来ることを望む。

    #カッコいい #タメになる #共感する

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    2023年10月12日
  • 日本史真髄(小学館新書)
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    変わらぬ冴えの「井沢節」。

    2023年10月読了。

    著者が『言霊』についての著作を始めてから、もう何十年経つのだろう?詳しく調べる術が無いが、少なくとも30年近くは経過しているだろう。かく云う自分がまだ学生時代に読んでいたのだから、それは確実だ。

    何十年か振りに相変わらずの「井沢節」を堪能した。決して嫌み等ではなく、変わらぬ切れ味である。彼が提唱し続けている事柄は、少しずつではあるが人口に膾炙するように成ってきただろう。決してサザンの歌からでは無く、「言霊」と云う言葉に市民権が得られている気がするからだ。

    それでも、まだまだ「歴史学」と言われる世界では、甚だ通用していないのは、「そういう教科書」しか読んでこなかった方々には、奇異に映るかもしれない。彼がずっと書き続けている事の理由の一つでもあろう。それ程《学者の頭は固い》と言う事だ。

    つい先日も、著者の本を検索していたら「相も変わらず、梅原猛の軒先を借りて…」等と云う悪意有るコメントを見掛けた。彼の著作を少しでも真面目に読めば、そんなに単純では無いことは理解出来る筈だが、「論文も碌に書かない、一介の作家の屁理屈本など、理解したくもない」と云う【研究者】の類には、何の意味も無いのだろう。

    自分の国の歴史を学び、自分の国の《略歴》を知り、もっと学びたいと思わせるのが本来の教育であると思うが、著者の論説が未だに「マイナー」扱いされ続ける限り、この国は「暗記ばかりでつまらない日本史」を教え続けるのだと思うと、著者が何故こんなに何十年もほぼ同内容の著作を書き続けている理由も分かるし、何とも言えない、溜め息しか出ない、切ない気持ちに成ってしまった。

    この国の将来を背負う若者達が、世界へ出て「自分の国の歴史すら、まともに語れない」事が、如何に恥ずかしい事であるかを痛感する前に、一度は目を通しておくべき本として、この一冊をお奨めする。
    本書を切っ掛けに、自分の国について「真剣に考える」若者が増える事を祈りたい。

    #切ない #タメになる #共感する

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    2023年10月12日
  • 信長の原理【上下 合本版 電子特典付き】
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    これは歴とした「歴史小説」…。

    2023年10月読了。

    『光秀の定理』で腰を抜かす程驚いたので、続巻(と云うより姉妹編?)が有ると知り、直ぐに読み始めた。

    前作が「歴史小説の皮を被った現代小説」だったのに対して、本作は「歴とした歴史小説」であり、信長が拘った“原理”を中核として、非情なる采配の末に迎える最期まで、一気に駆け抜けた戦国物語だった。
    尾張内部の統一から本能寺へ至るまで、彼の行動をかなり「歴史史料を読み込んで」迫力ある一編として書き上げた著者の筆力には敬服する。余り知られていない幼少期〜尾張平定までの過程は、正に“紙上再現”されているかのような気持ちで読めた。又、前作『光秀の定理』と同じく《主人と使用人の関係》《およそ所領と云うものは“主人から貸与”されたものに過ぎない》部分は一貫していて、これはこれで立派な歴史解釈として成り立つと思われる。

    ただ前作と比べると、信長像に関して“かなり人間的なブレ”が大きく、到底同一人物とは思えなかった(勿論、それが本作の目的では無いのは承知だが…)。
    ある意味で本作の方が「人間らしさ」を感じたが、その分だけ「“原理”に拘る信長」について、後半は説得力が減っており、己自身が“原理”から外れた言動を取っているのに気付かない信長が、かなり“分かり易い信長像”に成ってしまっていたのは、やや残念だった。

    当然「本当の信長はこういう人だったんだ」と云う積もりで著者は書いていないのだろうが、今作に関しては“歴史小説として書くのなら“もっと「蟻の原理」に振り回されずに描くべきだったのでは、とも感じた。

    こういう言い方が適切かは分からないが、様々な歴史史料や“原理”まで持ち出して描いた結果、司馬遼太郎氏の『国盗り物語』に描かれた信長、光秀像に「(両書の執筆された年数がかけ離れていたにも拘わらず)元に戻ってきてしまったなぁ」と云うのも、率直な思いだ。

    更に話は変わるが、当時の仔細や各人の心中はどうあれ、「本能寺の変」という“歴史上の事件”の真相は、大方こんなものだったんじゃないかと云う気がした。
    ○○陰謀説等が沢山有るが、やはり“単独犯行”として解すのが、無理無く自然なのである。

    正直、前作に驚き過ぎてしまった為、真っ当な歴史小説である本書が、かえって色褪せて感じてしまったのは、自分の読み違いであろう。

    何にせよ、織田信長の“熱狂”と明智光秀の“憂鬱”のコントラストに酔える佳作だと思った。

    #アツい #切ない #ドキドキハラハラ

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    2023年10月05日
  • 光秀の定理
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    歴史小説ではなく現代小説。

    2023年10月読了。

    「歴史小説」に於いて、これ程有名で王道のテーマであるのに、現代の日本人に“今、此処に在る私達が考えるべき問題”として直接突き付ける「現代小説」として書き切った、著者の筆力と発想の奇抜さ、そして論理構成の巧みさに、心からの拍手を送りたい。

    小説内の人物は(架空であるにせよ)、意図的に「現代の言葉」で語っている。それは「ある一時代の歴史」ではなく「普遍的な真理」について、有る者を糾弾し、また別の者を弁護しているからだ。そしてそれらは、決して小説内ではなく、恐ろしい程の精度で読者、即ち”読んでいる私達“へと向けられているからなのだ。

    未読の方には、篠田節子氏の簡潔にして的を射た解説と共に、大いに驚き、そして自分達の”国“について熟考する事になることだけ、お伝えしておきたい。

    こんな”歴史小説“を、私は今まで読んだ事は無い。
    これ以上の言葉が出て来ない。とにかく「途轍も無いもの」を読んだ。これは正に傑作だ。

    #ドキドキハラハラ #深い #タメになる

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    2023年10月02日
  • 治部の礎
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    この国の礎、如何に為すべきか。

    2023年9月読了。

    個人的に、「石田三成」が大好きである。自身の論理が冴え渡り過ぎて、其を理解に及ばない人達と「仲良く」する事が苦手だった、戦に不器用な、同じ職場に居たらさぞかし煙たがられる人だったと思っているが、その一途さえ故の儚さが、この武将の堪らない魅力であろうとずっと思ってきた。

    秀吉の朝鮮出兵は、この小説にもある通り、秀吉独自の発案ではなく、当時から「遠い脅威」の予感がした〝南蛮〟と云う勢力が攻めてくる前に、日本,中国,朝鮮を一つの国として固めておくことが、未来の南蛮との戦いに「力を発揮する時が必ず来る」と云う、信長の発想が先にあったのだと感ずる。
    国内統一も終わりきらないまま、直ぐに朝鮮行きを決めたのは、南蛮の力を、それだけ〝国家存亡の危機〟と捉えていたからではないか。しかし、信長も秀吉もその事にばかり焦るあまり、国政をしくじったのである。
    確か、秀吉統治の時点で火縄銃の数は、日本が世界一に成っていた筈だが、「地球の反対側からやってくる」と云う勇気と猛々しい野心は、〝天下人〟の肝を冷やさせるのに充分であったろう。
    先ずは貿易程度で付き合うが、いつか必ず「牙を向いてくる日がある」事を、二人の天下人は察知していたのだろう。

    家康は幸いにして、先人二人の失敗を見ており、「戦わずとも〝鎖国〟してしまえば良い」と考えたのだろう。しかしそれは家康が聡かったからその策が当たったのではない。先人二人による〝日本国の武士は恐ろしい〟事を宣教師達の眼にしっかりと焼き付けさせて、本国へ「日本へは手を出すな」と云う報告が伝えられたからであろう。つまり、信長,秀吉の治世無くして、徳川政権も有り得なかったのである。

    そんな〝日の本の国の礎〟たらんと、石田三成が考えていたのなら、自分としては嬉しいことこの上無い。
    そんなことを考えさせられた一冊だった。

    それから、西軍で〝動かなかった者達〟の言い訳を、一通り読んでみたいとつくづくと思う。

    #アツい #切ない #感動する

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    2023年09月07日
  • 執権 北条氏と鎌倉幕府
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    北条家って、つくづく…。

    2023年8月読了。

    昔から「鎌倉好き」だったのだが、昨年の大河ドラマで久々に〝燃え上がる程の鎌倉愛〟が甦り、最近の研究成果を踏まえた研究書を漁り出したのだが、やはりNHKの力はスゴいもの。
    本書と出逢えて、非常にラッキーだった。

    『「執権」で有り続けた北条家は、何故〝将軍〟を欲しなかったのか?』をメインテーマとして、歴代執権の中でも対称的なイメージの有る北条義時と時宗を徹底的に“深掘り”した、とても興味深い本だった。

    大河ドラマでもそうだったが、あれだけ血腥い事をやり尽くした感の有る義時が、後の時代では『頼朝と並ぶ卓越した得宗(政治家)』として、室町幕府やその後の武家政権からこんなに高い評価と尊敬を集めていたとは…、全然知らなかった。

    時宗も、「外交音痴で、闘争的で、後の幕府崩壊の端緒を作った人」ぐらいの認識だったのだが、ここでも「義時」を御手本として、北条(得宗)家の独裁政治を〝ほぼ完成させた〟立役者だった、と云うのには驚きました。それと、「攻められる前に攻めちゃえ!」って本気で考えていたなんて、誇大妄想狂的な可愛らしさ(?)も垣間見れて、本当に「目からウロコ」本でした。

    読後、大河ドラマをまた最初から見直したくなった。一般の方々にも理解しやすく書かれているので、興味を持たれた方には是非是非、お奨めします!良かったね、小四郎!!

    #深い #タメになる #アガる

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    2023年09月04日
  • イクサガミ 地
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    ソッチへ走ったかぁ…w。

    2023年8月読了。

    間を置かずに読んだ。茫漠としていた前巻とは打って変わり、このデスゲームの目的も、黒幕やそれに関わる人物達がほぼほぼ揃い踏みして、いよいよ佳境に入ってきた。
    今巻は、剣戟シーンも技がハッキリしてきて、「○○流」ばかりではない、国籍も越えたジャンルの果し合いと成って「異種格闘技戦」の趣もあり俄然面白くなってきた。
    御一新後のドサクサな時代の組織作りの拙さで、当時本当にこうした内乱が起こっても(こんな「もっとも危険なゲーム」は有り得ないけどw)、不思議では無かったのかなと思うと、「警察官より先に、郵便局員が拳銃を携帯していた」事実も抵抗無く読めてしまう(「当時は現金書留なんかも運んでたので、配達夫が強盗に会うから、拳銃持たせてたんだよ~」って、幼い頃に学んだのを思い出した)。

    大久保利通と云う人物については、親友である西郷との比較や能力第一主義,合理性,そして「“力無き国家”は直ぐに世界の餌食に成る」と云う世界を見て学んだ知見を最大限に駆使して、一刻も早く「世界からナメられない国家にしなくては」の思いの強さから、周囲の人間関係等お構い無くバリバリと〝富国強兵化〟〝先進国化〟を目指し驀進していた為、不平士族に限らず多くの人々から恨みを買ってしまったと云う(悲しい)事実を思うと、彼以外にも明治維新を成し遂げた人々の「命知らずの俠気」の様なものにいつも涙が溢れてしまう。

    ま、そんな話はこの小説とは関係無いけど、外国から無理矢理こじ開けられ、それまでの価値基準も目茶苦茶にされ、手探り同然で近代化を目指さざるを得なかった時代の日本の「のたうち回る様な産みの苦しみ」は、貴賤を問わず凄まじい嵐となって当時の人々を襲ったと云う歴史のうねりの中で、生命を削り合う彼等の活躍を次巻以降も期待しています。

    今村先生、個人的にですが「幻刀斎」のカラクリは〝山田風太郎先生〟バリなのをうんと期待していますよ~!!!

    #アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

    0
    2023年09月02日
  • イクサガミ 天
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    漫画かゲームの世界観…。

    2023年8月読了。

    著者にしては珍しく、実際の歴史に全く絡めないエンターテイメントばりばりのアクション小説に成っている。
    当然、一巻目と有ればアレコレと謎のネタばらしをする訳にも行かないのだろうが、その為に時代背景、背景描写、人物描写をキチッと描く訳にも行かず、漠然としたスタートを切った感じだった。

    未だ「アニメのノベライズ本」程度しか提示されていないので、若い方々には取っ付き易い小説だと思う。この一冊でどうこう評価のしようが無い。
    この先の展開が楽しみだ、と云う所で、やや厳しめの評価だが、著者のことだ、この先胸のすく展開が拡がることを期待している。

    #アツい #切ない #ドキドキハラハラ

    0
    2023年09月02日
  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
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    ちょっとミステリーとしては…?

    2023年8月読了。

    TVドラマを先に観ていたのだが、あまりにもドタバタが過ぎて、一体どんな原作なのかと調べたら、自分の大好きな「孤狼の血」の原作者!!!
    勇んで読み始めた。

    ドラマがつまらなかった理由は読後に直ぐ分かった。この短編集は、情緒や心理描写を極力省いた連作なので、映像化するには「今一つ華が無い」から、天海さんにあの様なコント的な演技をさせたのだろう…。

    さて、原作自体の評価だが、正直「ミステリー」と言うより「推理クイズ」の様で、一直線に解答へ向かってしまう為、読み甲斐が無く、スーッと読んでしまい、キャラクターへの想いも没入しづらく、かなり「薄味」な読後感で残念だった。

    ドラマを気に入った方なら楽しめるかもしれないが、推理小説としての評価はかなり残念だった。
    打率10割の作家など居ないのだ……。

    #笑える #ハッピー #カッコいい

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    2023年08月13日
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
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    今こそ「地球儀外交」の出番!

    2023年8月読了。

    この御二人は、予々様々なメディアで恐ろしく冷静且つ正確な「インテリジェンス」を教えてくれる、日本でも貴重な存在だと思っている。
    今回の戦争にあたっても、新聞,テレビ,その他メディアからの情報について「本当にそうなのか…?」と云う疑問点が少なくなく、隔靴掻痒の感が有ったのだが、正にドンピシャリ!生々しい国際状勢の深淵を覗かせて頂いた。
    このぐらいの「情報収集能力」「情報分析力」が、今の岸田政権内でグリップされているのか甚だ疑問であり、それだけ将来への不安感が増大している。

    文中にもあったが、先入観やそれまでの「常識」に囚われず、虚心坦懐に情報を集め、分析する力が、今現在ほど喫緊の課題として求められている時代は無い。
    NHKでも何処でも、のほほんとBBCやABCのニュースを転送するだけでなく、もっと深い洞察力をもって分析する能力を高めて欲しいと切に願う。
    そして「自称ロシア研究家」や「自称国際事情通」の類が、山の頂上から見下ろす如きにノンビリと語っている「全面核戦争の可能性もある現状」を、本当に〝理解〟している様には見えない口振りで解説しているのを見るにつけ、「日本人のお花畑的平和主義」を助長させていることに腹立たしさすら感じる。

    岸田総理、「安倍さんからの宿題」を一刻も早く進めてください!!!

    #深い #怖い #ダーク

    0
    2023年08月13日
  • リボルバー・リリー
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    スタイリッシュなアクション小説

    綾瀬はるか主演で映画化すると聞き、大慌てで2023年8月初旬読了。

    「東京大震災」直後の帝都・東京と云う、あまり小説の舞台設定としては、あまり御目に掛からない素晴らしい時代にしたことは、とっても高く評価します。
    この頃の日本について、テレビやメディアが「軍部がのさばっていた、言いたい事も言えない暗い日本」みたいな、碌に調べもせず勝手なイメージを植え付けているので、伸びやかにカッコよく行動するヒロイン、リリーは読んでいてとても新鮮でした。玉の井界隈の描写も素敵でしたね。
    これは「映画のノベライズ本なんじゃないの?!」と、読後強く感じたぐらい映像的な描写が多く楽しめました。
    物語自体は、かなり無茶…、イヤ失礼、かなりぶっ飛んだ話でしたが、《謎の財宝を巡る善悪関係無しの奪い合い》で、とても楽しいお話でした。

    ただ気に成ったのは序盤、最初の20%辺りまではヒロインも出て来ず、自然描写や心象描写も欠けていたせいか、ちょっと話の展開が読めず粗雑な印象でした。それから本作で『大藪春彦賞』と云うのは如何なものでしょうか。銃器描写や戦闘描写を〝誰にでも分かる程度〟にしてしまったが為に、アクション小説としての「鬼気迫る様な迫力」に相当難がある気がします。仮にも軍部同士が戦う話なんだったら、兵隊さんのやられ方が簡単すぎる気も…。
    これらの点は、大藪春彦は当然の事、この分野での往年の達人である先達《生島治郎,結城昌治,船戸与一,西村寿光,(初期の)志水辰夫,大沢在昌辺り》の作品を熟読して、良く勉強して頂きたいなと思います。

    主人公であるヒロインに、何故『45口径のS&W・M1917』と云う、女性が持つには武骨過ぎるリボルバーを持たせたのか?少年にプローニングやベレッタを怪我無く扱えるのか?等、銃器の選択や描写をもっと掘り込めば、更にヒロイン像やその他の人物像の厚みが格段に増すと思います。又、彼女の戦い方は、ベースとして何なのか(空手,カンフー,マーシャルアーツ等)を明示すれば、アクションの迫力度が段違いに上がる気がします。

    そんな訳で、映画は楽しみにしておりますが、原作者様には上記の点をちょっと突き詰めて頂きたいと、強~くお願いいたします。

    #アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

    0
    2023年08月08日
  • 暗闘

    暗闘

    ビジネス・実用
    3.8
    (19)
    ネタバレ 購入済み

    今となっては・・・。

    2023年7月読了。

    ずっと積ん読状態だったので、この際と思い一気に読了。

    安倍さんへの敬意とその功績を讃えたい。
    それにしても、故人も「回顧録」で話しておられたが、日本の外務省と云うのは、「真に日本の国益」を考えているとは到底思えない。財務省や厚労省等と同様、「任期が来たら居なくなる様な政治家等に聞く耳は持たず、自分達の省益のを追い求める」だけの集団であり、正に「税金泥棒」ではないかと、本当に腹が立った。

    安倍さんのように、それを承知で各省と闘いながら政治を進めて行けるだけの強い意志を持った政治家が、今後表れるのかどうか、薄~く期待して待つしかないだろう。

    少なくとも、現在の岸田首相は財務、外交共に、官僚の言いなりの様であるから、経済政策さえキチンと纏めてくれれば、早々に退陣していただきたいと強く思って、読了した。

    この著者は、安倍さんと懇意にしていた方で有名だが、TBSの元社員とは知らなかった。
    中国の様な場所でも、「真の民主主義」「真の保守」が理解できる人が育つのだなと、かなり驚きを持った。

    #切ない #深い #タメになる

    0
    2023年07月27日
  • 安倍晋三 回顧録
    ネタバレ

    ただただ、涙・・・。

    2023年7月読了。

    出版されて直ぐに買ったのに、どうしても手が伸びなかった一冊。

    先日、「元番記者」を自称する元NHK解説委員の方の『実録…』とやらを読み、「それでは本人自身のお話を伺いましょう」と決意し、本を開いた。

    読み始めて直ぐに、あの懐かしい舌っ足らずで、幾分セカセカと話す口調の、故人の声が聞こえてきて、一気に読了した。
    まるで安倍さんが目の前で喋っているのを聞いているようだった。

    「回顧録」として読むには幾分生々しい話題が多く、「もう済んだ事」として受け止められない部分は有るが、もう二度と話を聞く事の出来ない人の語りだと考えれば、より多くの善男善女に読んでほしい一冊だと、強く感じた。そして、総理大臣と云う、孤独とプレッシャーに絶えず晒され続ける激務を、病と戦いながら二度も務めた故人の「政治家としての執念」、そして勝ち得た輝かしい功績を思い、改めて涙が溢れた。

    先に上げた「元番記者」の著書によれば、当時、故人が公にあれだけ強く否定していた「三回目の登板」も、実は視野に入っていたとのこと。

    かえすがえすも、この国にとって「多大な損失」だと痛感すると同時に、今なお「神格化を許すな」「明かされていない闇は多い」等と、
    故人に石を投げる事を止めない「人として許しがたい」偏った人々に対して、心から憤怒の念を禁じ得ない。
    「死んだ孔明にいつまでも振り回されて、遠吠えを続けていろ」と、心から不快に思う。

    この本を「今年の一冊」に選ぶことは出来ないが、故人を偲ぶ意味で、「死ぬまで手元に置いておく一冊」が出来たと感じた。

    安倍さん、ありがとうございました。あなたの事は忘れないよ!!!

    #泣ける #深い #タメになる

    0
    2023年07月23日
  • アメリカ本土決戦~戦艦“大和”米艦隊を殲滅す!~
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    「架空戦記」の隠れた名作。

    2023年7月再々々読了。

    もう何度も読んでいますが、読む度に色んな気付きが有って、楽しめます。

    30年程昔にブームと成った「架空戦記」モノと呼ばれるジャンルで、実際の史料等をキチンと盛り込んで、「もしあの時この作戦を取っていたら…」と云う仮定のもとに、日本軍がアメリカへ直接戦争を仕掛けていく物語です。

    「そんなに上手く行く訳が…」と思う方も多いかもしれませんが、陸軍と海軍の連携がキチンと為され、一致した行動が取れてさえいれば、これは夢物語では無いと、自信をもってお奨めします。

    まぁ米艦隊の判断ミスがちょっと多過ぎるきらいは有りますけどね…www。

    #アツい #深い #カッコいい

    0
    2023年07月21日
  • 安倍晋三実録
    ネタバレ 購入済み

    「政治家の評価は」多角的に…。

    2023年7月読了。

    今、世界は一部分の戦争のせいで、世界的な食糧難、世界経済の低迷、覇権主義の台頭…等、様々な事象が起きている。

    そんな世界の中で「日本」と云う国は、どう立ち回れば良いのか、どの様に世界各国と渡り合って行けば良いのか、大袈裟な表現をすれば「夜も眠れぬ…」程不安な社会である。
    国情的に、政治的に且つ経済的に安定している国、などは至って少なく、世界情勢に疎い南半球の島嶼国まで、標的にされる時代である。

    その事を誰よりも自覚的に知っていた、「地球儀俯瞰外交」の先駆者たる故安倍晋三氏が、もし、今生きていたならば……と、ついつい考えてしまうのは、恐らく私だけでは無いだろう。
    最近の岸田首相は《先ず取り組むべきは中国だ》と言っているが、習金平やその他多くの(腹に一物どころか、ニ物,三物抱えていそうな)海千山千の政治家と、真艫に立ち向かって行けるのかどうかすら、正直心許ない今、「最悪の事態」だけは回避すべく、更なる活躍を望むが、「国家観」や「人物眼」の様なものは、天性と努力が常人レベルでは務まるものではない。

    つくづくと、国の「宝」を喪った事への悲しみに暮れるばかりである。

    連載当時から感じていたが、「私だけが知っている…」の類の記事は、往々にして《過大評価》されがちである。著者自身の自慢話が入っていないこと、言葉の奥に有る思いまで考えた上で、故人の発言を使っている点、これ等は男性記者でもやらかす事なので非常に良かった。
    著者自身がピタピタに20年以上張り付いていた訳では無い(アメリカ支局長も兼務していた)ので、政治生活の全てを網羅できている訳ではない点、(当たり前の事だが)故人が「自分の死」を前提にして語った物ではない為、核心的な部分への証言が少ないこと、、、この辺りがモノタリナサヲ感じた点であろうか。

    最後に、彼の政治生活中、ず~~~っと「悪口」「批判」「誹謗中傷」を故人へぶつけ続けた雑誌が、いざ「本を出す」と成ると、「NHKの記者に書いてもらわないと分からないことだらけ」と云うのも情けないし、二度と帰らぬ人に対して「未だに」石を投げる様な記事を、ダラダラと書き続けている新聞雑誌メディアへ言いたい。
    『一人の人間として、言うべき(伝えるべき)言葉は、何も無いのか?』と。

    #アツい #泣ける #切ない

    0
    2023年07月18日
  • 連合艦隊 大挽歌~新・太平洋戦記11~
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    「架空戦記」の金字塔。

    2023.7読了(再々読)。

    '90年代頃から「架空戦記」ブームは始まりました。
    それまで『戦国自衛隊』ぐらいしか無かったので、世間的にもあまり定義付けし兼ねる感じで、作家さんも、皆さん「恐る恐る…」と言った感じで書かれ始めたのを、記憶しています。

    個人的には「大逆転!」シリーズ檜山良昭先生や、「八八艦隊物語」の横山信義先生等が好みでしたが、それらがヒットし始めた頃には正にブーム到来と云った趣で、正に「雨後の筍の如く…」、粗製濫造も甚だしい「架空戦記」が嫌に成るほど出版され、本作の著者である田中光二先生が前書き、後書きでも仰有っている通り「何でもアリの超兵器が大暴れして、何処の国でも薙ぎ倒す」様な稚拙で醜悪な「戦記物」が流行った事も有りました…。

    その点、本作の田中先生は「極力、歴史を変えずに、ちょっとした部分のターニングポイントを変えるだけで、こんなに結果は変わってくる」と云う事を、圧倒的な迫力と巧みな歴史改変で、読者の心を掴んで離さなくしてくれました。

    土台が違うんだから、逆立ちしたって勝てっこない「あの戦争」を、ここまでギリギリな熱い闘いにしていただいて、本当に読んでいて涙が出そうでした。

    最近は「架空戦記」も、完全に虚構の世界の物語へと変貌しつつ有りますが、こうした「本当の歴史(事実)」に根差した作品は、もう読めなくなって行くんでしょうかねぇ……。

    最後に、個人的な気持ちとしては、大和と武蔵に正確無比な主砲着弾のシーンを書いてあげて欲しかったです。

    #アツい #泣ける #切ない

    0
    2023年07月04日
  • 濁流 企業社会・悪の連鎖【上下 合本版】
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    日本の経済界の恐ろしき闇…。

    もう10年以上昔に読んだ作品ですが、初めて読んだ時の衝撃度と、モデルとされた御本人側から著者への執拗な恐喝や妨害が有った経緯等を聞くにつれ、「現代の日本にも〝アンタッチャブル〟な存在は居るのだ」と、背筋が凍る思いがしました。
    こんな極悪非道なやり方で、企業から金銭を掠め取りながら、政財界とのコネを最大限利用して、正に「鵺(ぬえ)」の如く現代日本を跋扈し続けた人物が〝自分と同時代に生きていた〟事、そのものがショックでした。

    その御方はもう既に身罷られていますが、その雑誌は今尚発行され続けており、御本人に関する情報は現代のネット時代にも拘わらず、未だにまともな情報は「一切無い」儘に成っています。

    被害に遭われた多くの企業の方々に「本当にお気の毒でした」と云う思いと、〝コネさえ有れば、ここまで好き放題しても、誰一人咎め立てすらしない〟日本の社会に読後、暗澹たる気持ちに成ったのは、今現在も変わらない気持ちです。

    この本がより長く多くの人々に読まれることで、今後このような人物が二度と現れない事を心から願っています。
    ちなみに、この小説の続編『首魁の宴』も有りますので、悪事の続きを読みたい方はw、是非お読みください。

    #怖い #ドロドロ #ダーク

    0
    2023年06月14日
  • 北条氏の時代

    北条氏の時代

    ビジネス・実用
    4.0
    (21)
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    大河ドラマの先にある興亡史。

    2023年1月読了。

    大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の便乗…、いや失礼、本郷先生の解説本2冊目です。

    本書は、大河ドラマへの解説と云うより「鎌倉幕府を支えた執権北条氏は、どう興り、どう栄え、そしてどう滅んだのか」迄を、年代順と云うより歴代執権の順に、当時の国難や政変等を交えて、「中世日本史に輝く鎌倉幕府の実態」を、豊富な史料と本郷先生独自の推理力でズバッと切り込んだ上質な歴史解説本でした。

    大河ドラマは北条時政~義時~泰時迄の、鎌倉幕府草創期の動乱を描いた素晴らしい作品でしたが、本書は「その後の鎌倉は…?」と云う思いを抱いた方々へ、正に波瀾万丈の「中世日本史」を垣間見せてくれる、誰にでも読みやすく、分かりやすい良書です。

    「明確な政治感覚を持っていた源頼朝」が、政治客体としては全く未成熟な「鎌倉幕府」を作り、(結果的に)それを継承し、一時は朝廷を含めた日本全国を完全に統治した「北条得宗体制」の驚く程簡素な人事機構に驚き、政治観や大局観を次第に失い、組織としてほぼ自己崩壊に近かった最期に至るまで、本郷先生御専門の時代と云う事もあり、筆の進みも流暢且つ巧みで、一気読みしてしまいました。

    あとがきに有るように、天皇でも将軍でも無く、官位も低い儘だった「北条家」が、日本の全てを統治していたと云う事実(指摘)には、膝を打つ思いでした(そんなにわざわざ先生に怒ったりする人が居るんですかねww?)。

    「鎌倉時代」と一般的には括られる歴史の中に、これだけの驚くべき史実が有ったことに驚き、又歴史を学ぶ事の楽しさ、豊潤な時間をたっぷりと味わえました。

    本郷先生、ありがとうございました。相模国の一住人としても、心より感謝申し上げます。

    #笑える #深い #タメになる

    0
    2023年01月18日
  • 鎌倉殿と13人の合議制
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    大河ドラマの為の、特別授業。

    2023年1月(ドラマ放映終了後)読了。

    前年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放映に先んじて、東大資史編纂所の本郷先生に「ドラマで採り上げられそうな部分を中心に」ピックアップして、解説していただいたと云う感じの本です。

    ドラマはドラマ、歴史考証する方は居ても「史料に無い」からと言って、お話を飛ばす訳にはいかないのですから、当然脚色が入ります。
    そこは承知の上で、信頼できる史料面や本郷先生らしい独特の推理力で、実際の「鎌倉殿の13人」を炙り出してみようと云う試みの一冊でした。

    ドラマを全て見終わった後から読んだせいか、「現実的な史料考証すると、こんな話なのか!」と驚く点も多々有り、ドラマと比較して読むのも一興かと思いました。
    ただ、出版社側の「大河ドラマ便乗商法」の臭いもそれなりにするのでw、「ドラマのイメージを壊したくない!」と思う方にはあまりお奨め出来ません。

    本郷先生御自身も、三谷脚本のドラマを見て、少なからず認識や考えがお変わりに成った点も有ったようで、それは産経新聞の連載コラムで語られていました。その点では、本書は「まだドラマを見る前の認識」で語られています。

    専門家の方ですらそれほど「見立て」が変わる訳ですから、歴史と云うものは余程の「決定的(!)史料」が見付からない限り、本当の意味での「真実」は、いつまでも霧の彼方に有るのだなという思いで読み終えました。

    最後に個人的な感想を一言。
    そういう時代だったとは言え、やっぱり「北条家」って、悪い人達ばっかりだったんですねぇ…w。

    #笑える #深い #タメになる

    0
    2023年01月18日
  • バカよさらば - プロパガンダで読み解く日本の真実 -

    倉山さんは……。

    この方の著書を読んでいていつも思うのが、「言葉遣いが乱暴」な事。
    主張している内容には賛同できるし、現代の日本の体たらくに腹立つ思いも同じだが、あまりに言葉遣いが乱暴過ぎて、本当の事(真実)を書いているのかまでも、かえって疑われてしまうと云う、知らない人には最悪の読後感を持たれてしまう傾向が強い。

    又、左翼メディアに苛立つ気持ちも分かるが、こうも「彼等(左翼)が馬鹿に見えてしょうがない」と云わんばかりの口の悪さでは、向こうはかえって相手にしなくなってしまうし、著者に賛同していると「急進的な極右の仲間」に見られてしまうようで、いささか辟易することがある。

    他の著書でも、取り上げた「日本の偉人」を持ち上げるがあまり、「(この人の)真の偉大さが分からない奴等は大馬鹿」と、情け容赦ない書き方をするため、本当に読者に理解してほしい部分が結果的に霞んでしまうと云う致命的な欠陥がある。

    元気が良いのは宜しいのだが、もう少し感情を抑えた論理的且つ抑制的な文章で、己の考え方を伝える技術を学んでほしい。

    根が嫌いじゃないので、このまま「変わり者の右翼」扱いされるのは非常に勿体無い。
    もう少し落ち着いて書きましょう、倉山さん。

    #アツい #カッコいい #タメになる

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    2023年01月04日
  • 流転の海(第一部~第九部)合本版(新潮文庫)
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    死ぬ前に完結して良かった!

    さっき調べてみたら、書き始めたのは自分(私)がまだ小学生の頃で、腰が抜けるほどビックリしました!
    それで完結が2018年…。まだ4年ぐらいしか経ってないじゃんよww。

    著者曰く「最初はもっと早く書き上げる予定だったし、巻数ももっと少ない積もりだったんだけど…」と、いつだったかお話ししていましたが、結果的にはこの歳月…。

    (年老いた)実家の母は、当初「早くこの続きが読みたい!」と、新刊が出る度に買ってくる私へ催促していたものでしたがw、途中で認知症を患い、今この本の話をしても「あ~、そんな物語を読んでいた様な気がするねぇ…」等と切ない事を語っておりました。
    だから、その分だけ自分が…!!とも思うのですが、自分も第4巻を過ぎた辺りから記憶が怪しくなっているので、最初から読み直そうとこの度電子で買い直しました。

    自分が死ぬまでにキッチリ読み終えることを目標に、頑張ります!

    #笑える #アツい #感動する

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    2022年12月15日
  • 新しい国へ  美しい国へ 完全版
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    わが国最後の希望…。

    わが国のメディアは元総理が「暗殺」されても、その死を悼まずに葬式の費用を騒ぎ立てる。
    この国の歴史に於いて、「首相が暗殺される」と云う事態がどれ程の痛恨事であり、「国家の危機」が近付いているのか、を真剣に考えよう、検証しようともせず、何十年も前に自分達がバカ騒ぎしていたくだらぬ宗教と故人に「浅からぬ密接な関係が有った」等と具体的な証拠も無いのに、初めて聞いた様な顔をして騒ぎ立て、徒に暗殺された自国の名宰相の功績にも泥を浴びせ、今や死んだことも忘れて現首相を些末な閣僚スキャンダルで追い詰めて意気揚々たるものである。

    明日、飛んでくるかもしれないミサイルに対して何の備えも無く、今決めても調達までに数年掛かると云う絶望的な状況でも、「……教」の行く末の方が大事なようだ。

    「こんな国に誰がした」「この国の未来を真に憂える者は居ないのか」と憤る時、真っ先に頭に浮かぶのは本書の著者であり、正に凶弾に倒れたわが国の名宰相である。

    今、彼の考え方や構想等を読み返す時、頭を過るのは「この大事な遺言とも云うべき重大なメッセージを、自分が引き継ごう」と心の底から憂い、自身の肝に銘じている政治家は果たしてどれだけ居るのだろうか?
    と云う、情けなくも悲しい絶望的な思いである。

    特定の名前はここでは挙げるまい。現在でも、数ヶ月後でも数年後でも、そうした政治家が現れてくれることを、今は心から祈るのみである。

    安倍さん、とても「心穏やかに」とは言えないでしょうが、ゆっくりおやすみください。
    そして願わくば、この国の守り神としていつまでも見守っていてください。

    #アツい #泣ける #切ない

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    2022年12月15日
  • クライマーズ・ハイ
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    完全なる『傑作』!

    今から15年程前に成りますか、NHKのスペシャルドラマと、劇場版映画でほぼ同時期にリリースされたんですよね。

    そんな情報を聞き、テーマが「日航機墜落事故」でしたので、当時まだ中学生で夏休み中の事故で深夜まで報道番組に齧り付いて見ていたり、色々と想い出の多い悲しい事故でしたから、直ぐに原作を手に取りました。
    「こんなドキュメンタリーみたいな生々しい、火傷しそうに熱い物語が有ったのか」と読後、ブルッと震えた記憶が未だに残っています。

    ただ単にあの悲惨な事故を描くのではなく、あの事故でスクープをスッパ抜いてやろうと云う地元新聞社が舞台の、男たちが熱くぶつかるひと夏のお話と、主人公の親友の死と云う対極的な事故を上手~く絡み合わせた、著者の作品の中では一番好きな小説です。それ以上は、本書を読んで体感してください。

    ところで最初に触れた映像化の話ですが、確かTVドラマ版の方がOAが先だったのですが、そのドラマの出来が恐ろしく良くて、劇場版を観に行った時に「ドラマの方が良かったなぁ」と思わず呟いたのも、懐かしい記憶です。

    本書を読み終えたら、その映像2作品を観てみることもお奨めします。原作の何処を端折ったのか、何処に力を入れたのか、作り手の考え方が分かって面白いですよ。まだまだ若手だった滝藤賢一さんが良い芝居をしています。

    #泣ける #感動する #ドキドキハラハラ

    0
    2022年12月15日
  • 練塀小路の悪党ども
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    日本生粋のピカレスクロマン。

    初読は30年程前に成ります。
    丁度、同じ河内山を主題としたSF(?)小説『講談 碑夜十郎』半村良著を読んだばかりの時でした。
    なにぶん学生で歌舞伎の「河内山」など縁も所縁も無かった年頃でしたので、「悪党だけれど、本物の悪党は容赦なく懲らしめる」と云う筋立てにスッカリ嵌まってしまい、同様に河内山を主題とした作品を探していて、見つけたのが本書でした。

    半村良さんの作品の方が色々と独自の脚色をしていたので、基本となるストレートな物語が読みたかったので即買いして読みました。
    まだまだ若かったので、多岐川恭先生の作品も初読で、粋で衒いの無い作風に酔いしれました。この作品が切っ掛けで歌舞伎に興味を持つように成り、河内山作品を愛読して北原亞以子先生にも出逢えたので、本当に想い出深い小説です。

    連作短編集の様な味わいで、鯔背でカッコいいけど、仕事柄ちょっと影の有り、必ずしも幸せとは言えない男達の色気に、憧れを持って読了しました。
    こうして電子書籍化されて、より多くの人に読んでいただける機会が増えて良かったですね。日本独特のピカレスクロマンを是非お楽しみください!

    #切ない #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2022年12月15日
  • 財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済
    購入済み

    「国益」<「省益」志向の売国共

    「財政再建派」(=健全財政派)の看板を掲げる財務省は「失われた20年」どころか、それを更に更新しようと躍起に成っている。
    政治家が言う「積極財政」など「自分達が選挙で落ちたくないから、国民に媚びを売っている」としか見ていないのだろうが、この20年以上、そうした不毛な争いの末、どっち付かすの中途半端な財政政策を続けた為、日本の国力がドンドン低下している現在、彼等は何故そこまで「財政再建」に拘るのか?本書もそうだが、互いに自分達の主張をぶつけ合うばかりでは、話は進展しない。財務省への悪口も同様で、子供の喧嘩に等しい。

    国力が低下し、国内経済が立ち行かなくなっても、「借金の無い健全な財政に戻せば、自ずと経済力は戻ってくる」と、彼等は本気で考えているのだろうか?その時点で、税収が激減していたとしても…?

    国家公務員の中でもエリートと呼ばれる彼等が、何故「国益」よりも「省益」を大事にするのか?何故、自国を守る防衛力を忌み嫌い「最低限度」や「国債は使わせず増税で賄え」と、平気なすまし顔で言えるのか?そしてその考えを、首相に押し付けられるのか?
    「自国を滅ぼしたい」とでも思っているのか、最早怒りや憤りを超え、嫌味でも何でもなく心の底から疑問である。

    どっちみち何を言ったとて国民から忌み嫌われている省庁の代表なのだからw、建前論やおためごかしは抜きで、本当の胸の内を一度シッカリと聞かせてもらいたいものだ。
    その時には「円」や「日本国債」の国際信用度への認識も併せて、事務方トップが国民へ「自分達の本意」を正直に語らせてあげるべきだと思う。これ以上喧嘩ばかりしていても、わが国は自滅するだけなのだ。

    #アツい #タメになる #ダーク

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    2022年12月15日
  • 砕かれざるもの
    購入済み

    新たな物語の方角へ…!!

    デビュー当時から拘ってきた「お隣の国」からようやく御卒業に成られたようで、先ずは祝着至極。

    彼の国は、現代においても「正常な国交関係」を結べているとは思えない為、いくら「伝奇小説だから…」「ホラ話だから…(失礼!)」と言われても、読んでいて「何とも表現の仕様がない不快さ」が拭えず、正直全ての作品を諸手を挙げて賛美する気持ちには成れませんでした。
    でも、とは言え「嫌い」にも成れなかったのは、一重に著者の「山田風太郎テイスト」が何よりの大好物だったからに他成りません。

    「でもまぁ、よくもこんなに沢山の作品が…」と半ば呆れ、半ば称賛してはいたのですが、流石に「読者も飽きてきた」と見たのか、最近は多方面の分野に物語を構築し、今現在も御活躍中で何よりです。今作もその内の一つ。
    「剣豪小説に外れ無し」と云う言葉を聞いたのは、もう何十年前か…。よくぞチャレンジされました。「大成功」か否かはお読みいただいて判断していただきたい、著者の新たな可能性にご期待ください!!!

    個人的には「彼の国」を絡めない形で、新たな伝奇物を書いていただけたら…と云うのが本音です。

    #アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

    0
    2022年12月15日
  • 物書同心居眠り紋蔵(一)
    ネタバレ 購入済み

    「例繰方」なる役職の妙。

    昔からず~っと読んでいます。著者は、これ以外では人物伝など結構硬派な作品が多いですが、この作品は日溜まりの縁側の様なぽかぽかとした、尚且つ人の世の厳しさや難しさをサラリと描く、素晴らしい時代小説です。

    最近は、「エラく腕の立つ剣客」や「○○屋に身を窶しながらも、世の悪を暴く」と言った類よりも、多少の緊張感は持たせつつも、のほほんとした温かい人情系や「日常の謎」を解き明かす様な穏やかな時代小説が主流に成ってきましたが、その源流に当たるのが本作なのではと常々思っています。

    「ナルコレプシー」と云う現代でも厄介な病の上、とても「実入りの良い八丁堀」とは言えない、有る意味気の毒さも感じる主人公が、あくまでもマイペースで自分の出来る範囲の仕事をキチンとこなし、世間の噂など気にもせず飄々と生きている姿が、シリーズを読み進める内に本当に「カッコ良く」見えてくるから不思議です。まぁもっと辿れば池波正太郎さん等の御大が居られますが、アレは草創期のお話。

    著者と同様の作風で知られた北原亞以子さん亡き今、作品を読んでいる間中、日溜まり中に居る様な心地好さを味会わせてくれる作家さんは本当に希少です。いつまでも末永く…と思っていましたが、数年前に著者もお亡くなりに成られました。

    主人公は、別に実家が大金持ちじゃなくても、実は高貴な血筋の末裔でなくとも良いですし、「日常の謎」でもなく「幕府転覆の大陰謀」を見事解決などしなくても良いですから、人生の機微の奥深さを知り、市井の人々の悲喜交々を同じ目の高さで優しく見つめてくれる様な主人公の、心の温まる様な時代小説が今後現れてくれることを、今後とも期待しています。
    それから、両さんみたいにダラダラと唯々只管長く、同じ作品を書き続けない作家さんもね…w。

    #ほのぼの #切ない #ドキドキハラハラ

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    2022年12月15日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠
    ネタバレ 購入済み

    やはりこの手は・・・。

    2022年11月読了。

    TVドラマが始まる前に入手していたのだが、何だかんだで積ん読していて、ネットニュース等で「信じられないどんでん返し」等の字句を見て、それなら「早く原作読まないと、碌にドラマも観られないな」と急いで読んだ。

    感想としては、「○○が犯人」のパターンはそれ程世に珍しくは無いのだが、主人公が「全く○○の○力を持っていない」と云う点が、今までに無かったタイプなのかなと感じた。
    ただ、この手法を使ってしまうと、その後のシリーズは初作の「神秘性」を全放棄することに成るので、主人公の魅力が半減してしまうのでは?と云う気持ちも残った。

    正直言って、ラストのタネ明かし部分では、突然饒舌に細かい推理過程を延々と喋り出す主人公に気持ちが引いてしまって、むしろ小馬鹿にされた「犯人」の方を気の毒に感じてしまったぐらいww。

    確かに「有るようで無かったスタイル」かもしれないが、今後も続けていく(もう続編書いてるもんね)上で、まったくテイストの異なるミステリーに変わってしまうのだと思うと、ちょっと残念にも感じた。

    但し、ドラマのキャスティングは原作のお陰で「イメージ通り」に感じられた。清原果耶・小芝風花ファンとしては、大変にありがたいドラマに成ると思う。原作が続く限り、ドラマも続けてほしい。

    そういう訳でミステリの評価としては、個別の事件の筋立ては中々良かったが、最後の「どんでん返し」は犯人同様ドン引きで、主人公にフラれてしまった気分に成ってしまったので、ややマイナスw。
    正直言って、それ程数々の賞を取得出来る程、ミステリとしてのロジックの完成度を感じられなかったのは非常に残念。
    著者の実力は有ると思うので、正々堂々と真っ正面からぶつかってくる様な「本格推理」を望みたい。

    #切ない #シュール #アガる

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    2022年11月28日
  • 最終増補版 餃子の王将社長射殺事件
    ネタバレ 購入済み

    本当の真実は何処に有るのか…?

    2022年11月読了。

    つい先月、工藤會幹部、佐藤容疑者が逮捕された。本書内で「暴力団幹部X氏」とされていた人物だ。
    本書では「餃子の王将」に関する、あらゆる後ろ暗い闇の部分を全て洗い直しているが、結局確定的な説は見出だせず、著者にしては珍しく前後に起こった同様の事件や、闇社会に関する独自ルートから仕入れた情報等を色々とまぶして「どうにか一冊の本にした」感じで、とても「真相に迫る本」とは言い難かった。

    ただ、叩けば色々と埃の出る過去を持った企業であるのは間違いなく、著者としては本書中に記した怪しい闇社会の何れかか、怨恨の線も捨てきれないと踏んで、両論併記のまま書き終えている。
    本書(最終増補版)の出版が2016年9月、事件発生は2013年11月で、今回犯人逮捕と成ったのが2022年10月だから、事件からは9年、本の出版からも6年の歳月が流れた。

    勿論、警察は公判に影響の無い些末な物証のみしか発表していないが、著者も書いている通り、この程度の証拠だけだとしたら、今後公判を貫けるのか、甚だ疑問である。
    メディアの報道が、中国の「ち」の字も触れていない状況を見ると、矢張九州のゴルフ場や店舗出店時のトラブルが直接の犯行動機、と見ているのかもしれないが、損得勘定の長けたヤクザが手間暇掛けて社長を殺すだろうか?と云う疑問は以前として残る。「落とし前が付いた」としても「その後の利益に繋がらない」からだ。
    創業者一族の不明朗な金銭取引問題についても、時間が相当に経過しており、本書中の「U氏」はテレビの取材でも明確に否定していたが、そこに真の動機が有るとは感じられなかった。

    ただ最近の記事で、故大東社長が事件の一年前程から「もしかして俺は殺されるかもしれない」と時折呟いていたと云う情報が出ているので、著者が挙げた「怪しい容疑者候補」の中に、真犯人が居る可能性は低くないと思う。

    但し今回の佐藤容疑者(X氏)は、煙草の吸い殻の件など、不自然に証拠に成るものを現場に置いていった点など、およそ「専門分野の人間」で有ればわざと置いていった可能性の方が高いし、本書にもある通り「現場には居たけど、自分は撃たないで(殺さないで)帰った」と言われたら、どう反証するのか、検察のゴーサインは出ているのだろうが、今後始まる公判の先行きが気になるところではある。

    #アツい #ドキドキハラハラ #ドロドロ

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    2022年11月09日
  • 鳥影 ブラディ・ドール(8)
    ネタバレ

    「ブラディドール」は永遠に…。

    内容については何をか言わんやです。
    とにかく傑作ですから、「一作目からお読みください」としか言えません。

    この後、このシリーズは一旦終了し、その後社長達は「約束の街」シリーズの方へ参入していくことに成ります。

    「ブラディ・ドール」シリーズは「約束の街」シリーズまで読まないと、大団円には成らないんですね。
    版元がちょっと違うのに、ちゃんとくっ付けてくださり、感謝です、BookLiveさん!!

    #アツい #泣ける #切ない

    0
    2022年10月24日
  • 中国の歴史3 ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国

    隠していること、無ぁい?

    易姓革命による大量粛清(虐殺)、
    飢饉が来ると自分の子供を隣家の子供と交換して殺し、全て食する「食人」の風習、
    幼少期から、非情なやり方で女性を虐待する「纏足」の風習等、文化史としてしっかりと表記してくださいね。

    劉邦は、漢成立後、近臣を一族郎党皆殺しにしたと言う事実も、忘れてはいけませんよ。

    #怖い #ドロドロ #ダーク

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    2022年08月15日
  • 月刊Hanada2022年9月号
    ネタバレ

    ただ只管に、感謝。瞑目…。

    日本に於いて、こんな事が起こり得る等とは露ほども考えていなかった。
    寄りにも寄って、安倍元総理を狙うなんて…。

    その宗教団体の話は、20年以上昔から突っついて来た筈なのに、今初めて知ったかのように「カルト宗教」扱いで与党をひたすら攻撃するメディアには、ほとほと呆れる想いしかない。
    今まで放ったらかしてきたのは、どっちなのか?それに踊らされている民衆は何処までお目出度いのか?

    与野党含めて多くの政治家が関わりを持っていたのは自明の事実なのに、故人を筆頭に叩き放題叩き、国葬すら否定する恥知らずなメディアには反吐が出る程の不快感しか無い。

    そろそろ頭を冷やして、元々の故人を悼む気持ちを思い出してほしいと、メディアの情報に舞い上がっている国民へ向けて、私は言いたい。

    「モリカケ桜」で何も結果を出せなかったメディアが、意地でも引き摺り降ろそうと故人を痛め付けているだけな事実に、早く気付いて頂きたい。安倍~菅政権下で、給付金なり何かを得た人達は、自分達のしていることが人の道に反していることに早く悟ってくれることを願うばかりだ。
    同じ日本人として、メディアに踊らされている自分達が恥ずかしいとは思わないのだろうか?!

    #泣ける #切ない #感動する

    0
    2022年08月13日
  • ハト派の噓
    ネタバレ 購入済み

    私は「反安倍」を許さない!!!

    2022年8月読了。

    参院選の最中、7月に安倍元総理が暗殺された。
    初めは「民主主義への挑戦」だの何だのと言っていたが、犯人の動機に某宗教団体が絡んでいると分かった途端、大半のメディアはこの約20年以上、自分達が放ったらかしにしていたネタを、初めて知ったかの様な振舞いで取り上げ、不発に終わった「モリカケ桜」の次のネタとして与党攻撃に利用するため故人を冒涜し、憲法上認められている事も知りながら「政治と宗教の癒着」等と日夜騒ぎ立てている。
    ウクライナの戦争すら終わっていないのに、与党攻撃をすれば改憲阻止が出来るとでも思っているのだろう。

    何がハト派だ!どこにタカ派が居る?!
    日本ほど牧歌的に悠長な平和ボケした国で、「タカ派」等と言うのは片腹痛い。

    独立国家が当たり前の事として世界中で行っている「自国の安全保障を高める事」を、「危険な思想」等とほざいているのは日本だけだと云う世界的にも否定できない事実を、本書を読んで確認していただきたい。
    そして、死者への冒涜は永遠に許されない事も。
    安倍~菅政権下に置いて、何らかの利益を得た者は、軽々しく批判などする資格が無いとは思わないのか?! 「国民の信託を得た議院内閣制における利潤は、国民として受け取って当然」等と宣う輩には、恥知らずと言いたい。

    日本国を護ると云う気概の有る政治家は、もうこの国には現れないのだろうか…?

    #アツい #深い #タメになる

    0
    2022年08月13日
  • 禁断の中国史

    禁断の中国史

    ビジネス・実用
    3.9
    (37)
    ネタバレ 購入済み

    今まで何故隠されてきた?!

    2022年8月読了。

    「左翼系知識人」と云われる方々は、決まって百田氏を「浅薄な知識で捲し立てる、おしゃべりな右翼」扱いしますが、本書のような「歴史書に記載されている事実」に対して、何故何も発言しないのでしょう?
    天安門事件も、今の中国では「絶対タブー」ですが、日本で取り上げ、論考する分には一向に構わない筈なのに、「歴史の一コマ」扱いです。

    本書では、私たち日本人から見れば「常軌を逸した民族の悲惨な歴史」を、正に「忖度無し」で正史(!)から導きだし、暴露しています。
    しかし、本来全てが翻訳されていれば、誰にでも理解出来たおぞましい残酷な歴史を、日本人は何故忖度し隠してきたのでしょうか?

    これらが正しく全訳されていれば、「中国に対する(文化的な)崇敬」等は、我が国では誰も持たなかったと思います。

    日本の歴史上に置いて、かの国の悪しき慣習はキチンと取り除かれ、使えるものだけを採り入れてきた史実を考えれば、今の左翼の類等より遥かに(国益優先と云う意味で)計算高い、政治的な配慮すら感じられます。

    だから私達現代の日本人は、古代の日本人から目を塞がれてきたのでしょうか?
    決して左翼ではない、中国に関する研究者は日本に沢山居た(居る)と思いますが、その人達も何故こんな大事なことを隠していた(いる)のか、不思議で成りません。

    そして、彼の国との国交は、我が国が占領・支配されない内に精算すべきだと、鳥肌が立つ思いで読み終えました。
    左翼的知識人の皆さんは、率先して彼の国の奴隷としてこき使われ、無惨に殺されてください。日本を巻き込まないようにお願いします。
    GNP比、2倍にしたぐらいじゃ全然追い付かないよ!!!

    #怖い #ドロドロ #ダーク

    0
    2022年08月13日
  • 戦国武将、虚像と実像
    ネタバレ 購入済み

    素直に「司馬史観批判」と。

    2022年6月読了。

    近著『頼朝と義時』が大変面白かったので、こちらも、と思い、購入。

    さて本書、好き放題書いたりメディアで訳知り顔で喋ってる「在野の」歴史家さん達の振舞いが目に余るので、『本職の研究者』として、(歴史を)分かった風に勝手に語るな!って思いが沸き上がってきて書かれたのかなw?と云う様な印象を受けました。

    自分はたまたま愛読紙で、東大史料編纂所教授である本郷和人先生の連載コラムをいつも読んでいるので、研究者ならではの「そんな事、どの一次史料にも書いてないんだってば!」と云う忠告(お怒りw?)の気持ちはよく分かります。

    確かに、巷間言われている事で「ソレって本当の話?」と聞きたくなるエピソードは、本書に挙げられる人物では良く聞きますよね。それが「史実か?フィクションか?」とは、一々問い質されずに『既成事実』としてまかり通っている部分は確かに多いと思います。
    そして、えてして在野の歴史家の方が仰る「自分なりの解釈」が、いつの間にか既成事実の様に語られていると「その論拠は?」とツッコミたくなる時も確かに有ります。

    本書はそういう部分について「それは自分自身が思い付いたと思ってるかもしれないけど、何百年も前から、又はつい数十年前から言われてきた全然根拠の無い俗説なんですよ」と教えてくれ、そういう事例の影響力が非常に大きい要素の一つとして『司馬史観』をターゲットにしています。

    著者は、その点を「ただ論難する」のではなく「虚か実かをハッキリさせた上で、各自(それを理解した上で)語ろうよ」と云うトーンで教えてくれます。
    でもまぁ、個々に見ていくと「そりゃあ確かに今の所は(!)、一次史料は見付かってないけどさぁ、、」と、(在野の方を)庇いたくなってしまう気分に成るのは、自分だけでしょうかww?

    先程上げた本郷先生も「今の所は(!)、それを示唆する一次史料は見付かっていませんが、今後そういった古文書が見付かる可能性も、全く無いとは言えないですね」と仰る事も意外と多いんですよ。

    でもまぁ司馬さんが、徳富蘇峰をネタ本(的にw)読んでいたという話はこの本で初めて知りました。むしろそっちの方がショックと言うか、、、。
    とにかく歴史を語る時に「その根拠は?」と云う視点を忘れてはいけないんだと言う事だけは、良く理解出来ました。

    #笑える #アツい #タメになる

    0
    2022年06月29日
  • 頼朝と義時 武家政権の誕生
    購入済み

    大河ドラマの副読本として最適!

    2022年6月読了。

    「鎌倉殿の13人」を見ていて、「これは何処まで史実なの?何処からが創作なの?」と感じることが多く(それだけ三谷幸喜氏の脚本が素晴らしいのだが)、副読本に成るような文献を探していたが、単なる便乗本や執筆年月が古過ぎる本など、色々有って困っていたのだが…、コレは正にドンピシャ!!と膝を打つ良書だった。

    当の著者が、そのドラマの歴史考証から外された事は全然知らなかったが、正直視聴者としては史実について教えてくれればそれで良いのだ。

    読了後に感じたのは、脚本の三谷氏は「あくまで『吾妻鏡』を原作として書いている」と仰っていたけれど、中々どうして、著者の様な専門の研究者達の新しい考察等も上手くブレンドして、観る者を唸らせる独自の解釈を抽出している事が良く理解出来た。

    要するに「一次資料に記載が無い(又は信憑性が著しく低い)部分は、正直誰にも分からないが、整合性の取れる範囲内で一番素晴らしい物語」を目指しているのだなと。

    だから、「全てが真実では無いかもしれないが、こういう内幕が実は有ったのかもしれない可能性」を、より多く含んでいるのである。

    ハッキリ分からない様な諸説有るような部分でも、それぞれの説を紹介し、各説の妥当性を検討し、「これが事実です!」と軽々に言い切らない所も、本書を読んでいて好感が持てた。文中にも有ったが、「在野の」歴史家さんは結構気軽に言い切っちゃう人が多いですもんね…ww。

    この本は、そんな風に今観ているドラマを何倍にも面白くさせてくれる素晴らしい副読本だと思う。

    色々事情は有ったのかもしれないが、とにかくこんなに楽しく読めた歴史本は久々でした。ありがとうございました。

    #笑える #切ない #タメになる

    0
    2022年06月28日
  • ホームルーム(8)

    ホームルーム(8)

    少年・青年マンガ
    4.1
    (16)
    購入済み

    終わり良ければすべて良し…?

    2022年6月読了。

    ドラマ化された時から気になってたマンガ。
    縁有って一気読み。

    イマドキっぽく、ヤバい人達がゾロゾロ出て来て大袈裟に話をブンブンと振り回すけど、やっぱりラブストーリーで締めるんだね。

    少年(青年?)コミックは、やっぱり健全だなぁと読み終わってホッコリしてしまいました。こういうお話は、形こそ違え昔から描かれてきた漫画だなってつくづく思う。
    そこに好感。

    こうなると、逆にドラマの方が気に成ってきたw。映像化したら、馬鹿ドラマに成っちゃうでしょww?

    #笑える #ハッピー #ドロドロ

    0
    2022年06月19日
  • 背いて故郷

    結末の改竄を許しません!

    長年のファンです。

    講談社文庫で出された著書は、ほぼ全て作者の手によって書き改め、非常に残念の改竄が行われてしまいました。

    独特な体現止めや、「キザ」と言われてしまう領域へ、寸止めのギリギリな痺れる台詞の数々に、当時の私達読者は「国産冒険小説であっても、ここまで格調高い文体をもって、世界へ勝負出来るのでは?」と云う儚い期待をしていました。
    当時は、往年のJ.ヒギンズやギャビン.ライアル等も、一時の隆盛が収まり、「東西冷戦が一定の終息を迎えた時期~ポスト冷戦時代はどうなるのか」と、世界中がその先について色々と暗中模索をしている時期に、堂々と冷戦時代の「属国下であった日本の悲哀」を真っ直ぐ書き出したのが、彼の偉業でした。

    いつしか時は流れ幾星霜…。既存の作品が同時代では古く見える、過去の産物にしか見えない様に感じられたのか知りませんが、一度世に発表をし、それなりの評価を受けた作品を、何故敢えて書き替えなければ成らなかったのか、そして格調高き文体も鳴りを潜めてしまったのか、
    かつての熱狂的な読者である自分には、まるで裏切られたかの様な屈辱感、ちゃぶ台返しをされたような悲しみが、心に突き刺さりました。

    新潮文庫版から読んだ方には、決して分からない感覚だと思います。このやるせない気持ちを「分かってほしい」とも思いません。ただ、あの頃に読んだ方々には分かっていただきたい、書き替えてまで、残る作品に成ったのか、皆さんに判断は委ねたいです。

    「天に星、地に憎悪、南冥、八月、私の死。」
    これを捨ててまで、書き替える必要があったのか、そして、せめて読者に判断を委ねるためにも、講談社版を失くしてはいけなかったのではないかと、今でも思っています。

    大好きな作家であればこそ、その背負う物は大きいのだと。著者及び出版社には、御一考いただきたいと思います。

    #アツい #泣ける #切ない

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    2022年06月18日
  • 八本目の槍(新潮文庫)
    ネタバレ 購入済み

    新しい視点からの戦国絵巻!!

    2022年6月読了。

    新しく見付かった一次史料等も織り込ませて、「もう書く事が無いだろう」と云うくらいに沢山の小説や映画で取り上げられてきた秀吉~家康の時代を、全く新しい発想・視点から描き出した、大変に優れた連作短編集である。

    確かに「賤ケ岳七本槍」自体は有名だが、その一人一人に着目した小説は意外と少なかったかもしれない。
    その七人の青春時代(出逢い)から人生や様々な想いに至るまでを緻密に描くことで、実はその七人と密接な関係に有った「八人目」の石田三成を、鮮烈なイメージで浮かび上がらせる、この着想が先ず素晴らしかった。

    主題の七人も、それぞれ複雑な事情やコンプレックスを抱えて何とか生き延びてきたが、過去を振り返る時には必ず傍には佐吉(=三成)が居て、「今にして思えば…」と感慨を持つ者や、「あの時自分が賛同してあげたら…」と後悔する者も居て、最後には「佐吉が、この日本と云う国に本当に必要だと云うもの」とは…が浮かび上がってくる結末には、気宇壮大な理想が表され、感嘆せずには居られなかった。

    勿論、現実に石田三成がそんな「日本の未来は〇〇〇〇が良い」とまで考えていたとは、全く思わないが(その時点の南蛮国にすら欠片も無い思想)、何かと評価を貶められがちな彼であっても、これだけの事を実行し、後世の事まで考えていたのかもしれないと云う歴史小説ならではの浪漫は、読者の心を掴んで離さないだろう。

    歴史小説の世界を全く新しい視点で照らし、「まだまだ我が国も(歴史も)捨てたもんじゃない」と思わせてくれた作者には、最大級の賛辞を送りたい。
    「幸村を討て」はかなりミステリーの要素が強かったので、本書は「これぞ新しい時代の歴史小説だ」と万人にお奨め出来る作品だと強く思った。

    #アツい #切ない #感動する

    0
    2022年06月08日
  • 真紅の人 新説・真田戦記
    購入済み

    作者の真摯な姿勢に拍手!

    2022年5月読了。

    真田をテーマにした小説は巷間かなり多い中、そこへ敢えてチャレンジした作者の気概に先ず感心した。

    そして何より、偶像化した「幸村像」等に頼ること無く、当時の一次資料からかなり綿密に調べ上げ、自分なりの史実解釈にまで至っている。
    これは生中な努力で出来ることでは無い。
    「真田好き」を自認する私でも、成るほどと思わせる点が多かった。

    そして何より「歴史小説として面白いのか」と云う、作家であれば誰も逃げられない大きな命題も、新しい「佐助」像を中心に据えることで、ドラマチックな展開を読者に味会わせてくれた。
    中盤でやや中弛み感が有ったので、もう一つ盛り上げるアイデア(人物でも事件でも)が有れば完璧だったと思う。又、名の有る武将の登場が少ないのも、話のピントをブレさせたくない気持ちは分かるが、若干物寂しさを感じた。

    しかし、出版社の推しが足りないのか、書評家が見逃しているのか知らないが、あまり世間で広く受け入れられているとは到底思えない。もっと多くの人に読まれるべき本である。

    本書は立派な歴史小説であり、大坂の陣に関する新たな考証を加えた点も踏まえた、素晴らしい作品だと思う。

    先日読んだ今村翔吾氏の「幸村を討て」でもそうだが、従来の固定的な歴史観ではなく、新しく見つかった史料や、新しい歴史解釈を取り入れつつ、決して「お伽噺」的に成らない野心的な作品が出てくるのはとても素晴らしいことだ。

    今回は、この本に出逢えたことに感謝したい。

    #アツい #切ない #感動する

    0
    2022年06月01日