【感想・ネタバレ】リボルバー・リリーのレビュー

あらすじ

小曽根百合――実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、16歳で実地任務に投入。東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与し、各国大使館から「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。20歳で消息を絶った彼女だが、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いによって、再び戦場へ。百合と慎太を追うのは陸軍の精鋭部隊。関東大震災後の帝都を生き抜く先に、終息の地は待っているのか。

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Posted by ブクログ


2023年同名の映画、主人公 小曽根百合役、(綾瀬はるか)
余り適役とは思えないが、監督:行定勲だから納得かなー
明治〜大正、日清戦争、日露戦争、太平洋戦争、時代背景の戦時下の物語は、興味深い、同時代の作家、山口恵以子の月下上海と同じ時代背景で、大正デモクラシーのニオイがする。
古典、現代文学、いずれとも交わらない、列国教科、軍部強化、統制の中で、いかにして生きて金を稼ぐか、厳しい時代がそのまま描かれている事に驚いている。

大戦中の大正六(1917)年、ロシア国内で社会主義革命が起きると、翌七年、日本は、アメリカ、イギリス、フランス、イタリアなどとともに陸軍をシベリアに出兵させた。

日本の本意も極東への共産主義の波及防止と、混乱に乗じてのロシア領奪取にあった。

明治三十八(1905)年。日本は日露戦争に勝利し、アメリカの斡旋により日露講和条約を締結した

「我々は、宇垣の職を取り上げ、さらには山梨(半造・元陸軍大臣)とともに政界から追い出したい。榛名作戦をはじめさせた二人を榛名発覚の汚名と醜聞とともに沈める。これは元陸軍が現陸軍を壊すんじゃない。浄化するんだ」

小曽根百合――実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、16歳で実地任務に投入。東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与し、各国大使館から「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。20歳で消息を絶った彼女だが、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いによって、再び戦場へ。百合と慎太を追うのは陸軍の精鋭部隊。関東大震災後の帝都を生き抜く先に、終息の地は待っているのか。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

分厚い作品ですが、テンポ良くそして予期せぬ展開に驚きつつ、最後の方では終わってほしくないとなごり惜しくなりました。
作中に出てきた場所に出かけてみたくなりました。

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2024年12月04日

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とても面白かった。次が気になって読む手が止まらなかった。
これを映画化とはどういうふうになったんだろう?映画、見てみれば良かったと思ったら。

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2024年02月04日

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おもしろかった!ずっと緊迫した内容で、その緊張感が最後まで失われることなくぐんぐん引き込まれていった。長いのに中だるみもせず、展開が読めなくて夢中になった。思ってた以上に血なまぐさい話だった。

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2023年09月06日

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走って走って走りまくる。なのに面白い。
裏で色んな出来事が起きてるからだと思う。
ハセヒロが映画に出るようなので、先に読んでおきました♡

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2023年08月15日

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91明日から映画公開!前に読んだプリンシパルを彷彿とさせる女性が主人公の活劇にワクワクした。これを綾瀬はるかさんがするのか。絶対見ないと。

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2023年08月10日

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強くて美しい女性がとにかくかっこよくて魅了されっぱなしでした。時代背景を理解して読むとより楽しめると思いました。映画も楽しみにしています!

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2023年06月01日

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綾瀬はるかさんの主演で映画をされてたのは知ってましたが、原作があると書店で知ったので読んでみることにしました。
物語は関東大震災直後の東京が舞台です。
主人公の元諜報員の小曽根百合が、消えた陸軍資金の鍵を握る少年、細見慎太と共に陸軍の精鋭達から逃れる逃走劇となっています。
このお話の時代背景などが細かく調べられているようで、この当時のことは、あまりよく知りませんが、なんとなく街の景色や人々の暮らし、文化などが浮き上がってくるようでした。
武器の説明や格闘描写なども生々しくえがかれてます。

中でもこの物語を通してお菓子がよく話題に上がってくるのが印象的でした。どこどこのクッキーや杏氷がとどれも美味しそうです。
私は物語の最初の方に百合と奈加さんの会話中に出てくる蜂蜜氷糖梨(フォンミービンタンリー)と言う梨を氷砂糖とはちみつで棗椰子などと煮てスープの様に食べるお菓子が食べたすぎて自分でも作ってみました。
映画で出てきたものとは少しニュアンスが違うかなと思いましたが、美味しいお菓子でした。

また、作中の百合が来ている衣装のイメージは綾瀬さんのイメージそのまんまだったのでとても美しいです!
原作を読まれた方は、映画の方も観てみるのも面白いのではと感じました。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

長かったけど、テンポの良いストーリー展開で、それ程長さが苦にならず、エンターテイメントとして楽しめた。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

私は、良い意味で映画は観なくても良いと思った。
映像よりも映像が浮かぶ最高にスリリングな逃亡劇。まさに息つく暇無く、あらゆる方法で敵は襲ってきては、それをあらゆる方法で倒していく。
長かったけど、最後は名残惜しいくらい。
文学的表現とは違うのでしょうが、落ちぶれつつそれでも果敢に生きる女性たちと共に銃や手榴弾が飛び交う下級遊郭の描写が、どこか耽美的。
大正時代の東京〜北関東のあらゆる場所が舞台になっていて、それもまたリアルで良い。

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2024年03月25日

Posted by ブクログ

平たく言えば、巨額の財産を相続する孤児と戦前の女性スパイと陸軍の追いかけっこです
映画化されて、今作のことを初めて知りましたが、久々に漢字とルビ多めの作品を読みました
でも不思議と飽きることなく、ドキドキワクワクを継続することができる作品です
それは、作者の筆力だと思うのですが、感情的なことを書いていたと思ったら状況説明に読者の視線を移すテクニックが上手いなと思います

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2023年09月16日

Posted by ブクログ

長いよ。ダラダラと長いよ。めちゃくちゃ魅力的な主人公の設定なのに全然活かしきれてないと思うし、アクションもストーリーもずっと逃げてて単調だし、なんというか描写が説明的過ぎて俺には合わなかった。主人公が魅力的なのに愛せないのは感情の描写が下手だからだと思う。あと、100年前の大正時代を舞台にしてるのだけども、考証が正しいのか不安でいちいち裏とりをしないと安心して読めないのはどうしてだ?携帯電灯とかトラックとか大正時代のってどんなのだかぱっと頭に浮かばないからか?幕末や明治に比較しても筆力がないと描くのが難しい時代だと思うし、一部抜粋して誰かに読ませてもこれ大正の話だって気づかないし、なんというかこの作家下手くそじゃない???この設定で松岡圭祐にでも書かせたらめちゃくちゃ痛快なの書くだろうに惜しいよなあ。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

映画化も話題の超エンタメ長編、初めての長浦京。
関東大震災後の日本で、不正に得た日本陸軍の巨額資金を巡り、カギを握る少年と、その逃亡を助ける事になった特殊機関で訓練を受けた諜報員:小曾根百合(リボルバー・リリー)の逃亡劇を、息をもつかせぬ連続アクションで描いて行きます。
久々の冒険小説でハードボイルド!642ページ堪能しました(^_^;)
ちょっと映画も観たいです!

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

主人公の名前が一緒で親近感。
兎に角カッコいい。
戦闘のシーンは、なぞり読みだけで、良く分からず。
あんなに撃たれても戦えるものなのか。
陸軍から海軍に逃げ込むというのが、新鮮だった。
岩見弁護士のエゴの描写も人間の心理だなと思った。

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2023年07月22日

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かなり前に読みましたが、あまりの面白さに中学生の息子に勧めました。
私の中のハードボイルドNo.1です

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2023年07月18日

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綾瀬はるか主演で映画化されたので読んでみた。小曽根百合と、もうひとつの主役はSW M1917リボルバー。アクション描写、特に銃撃戦のバリエーションが少ないのは少し不満だが、面白い。

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

映画化されるのでその予習に。長浦京さんの作品はプリンシパル以来2作目だが圧倒的に読後感が良かった。
相変わらずヤクザの世界は面白い。
主演の綾瀬はるかちゃんは原作の百合にぴったり。ジェシーの津山役も楽しみ。
個人的には慣れ親しんだ東武伊勢崎線沿いの町が舞台なのでとても楽しめました。玉ノ井は今は駅名がなくなっているのでなおさら。

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2023年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルはギャングの“マシンガン・ケリー”を捩ったか??
以前から気になっていた小説ですが、映画化されると聞き映画を見る前に読みました。

舞台は関東大震災後の大正時代
主人公の小曽根百合は諜報機関の幣原機関で訓練を受け、殺人の技術に長けた美しき元諜報員。
20歳で消息を絶ち帝都の色街(玉の井)の銘酒屋の主人となっていた彼女へ、消えた陸軍資金の鍵を握る少年“慎太“を助けて欲しいと連絡が。
大金を手に入れるためには手段を選ばない帝国陸軍の精鋭部隊はヤクザとも連携し慎太を追う。
百合は自らの技術を駆使し慎太との逃避行を始める。
百合、慎太は生き延びる事ができるのか。

設定は全然違いますが、大人の女性が少年を守るハードボイルドということで映画の「グロリア」を連想してしまいました。

大冒険活劇で楽しめました。
チョット百合がスーパーウーマン過ぎますが。。。
射撃、ナイフ使い、格闘技、爆破物の知識、船の操縦、何でも一流。

主人公の百合は勿論ですが、相棒女性の奈加が格好良い!
映画では百合役は綾瀬はるかさんが演じるらしいが、私の百合のイメージではないな。
奈加役は誰なのか楽しみです。

小説の終わり方も好きです。

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2023年06月03日

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初 長浦京作品。
少し読みにくかったが、面白く読んだ。
戦闘シーンはよく書かれていて、読み応えがあった。
他の作品も読んでみたい。

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2022年03月18日

Posted by ブクログ

設定はグロリアだし、よくあるアクションもので目新しくはない。
グロリアとか最近の人は知らんか。
しかし、楽しめた。
古い人間には、全盛期の志水辰夫や船戸与一を思い出せてくれて、懐かしくもあり、血沸き踊る思いがするんじゃないかなあ。

あと、映画のほうは、ぺらっぺらの紙みたいな出来になってしまったのが残念。

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

長かった…。
映画を先に見てたからか、イメージはしやすかった。
ただ、どうしても冗長に感じてしまった。。
ずっと逃げて戦っての繰り返しで、イマイチ入り込めず、まだ終わらないのかと思ってしまったところもあり。
でも、設定が男が好きなものを詰め込んでいるのでそこはゾクゾクしながら読めました。軍とやくざと暗号と。おもろくないわけない!笑

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

最初は内容的になかなか頭に入ってこなかったり、登場人物が多かったりして、状況を理解するのに時間がかかった。とにかく撃ち合いと追いかけっこが多くて読むのがしんどいときもあったけれど、後半の希望が見えてきたかな?というあたりから、読み進めるにつれてどんどん引き込まれていった。

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

舞台は関東大震災後の日本
不正に得た巨額の金の行方を握る少年と逃亡を助けることになった元凄腕諜報員
二人は陸軍の精鋭部隊1,000人の追手から逃げ続ける
その先にあるものとはー

いやぁ…長かった
その一言に尽きる
以上!!

というわけにもいかないので、もう少し感想を述べるとしても…
映画ではヒロイン、リリーこと百合を演じたのが綾瀬はるかさん
小説とはちょっと印象違うけど、それはそれで魅力的だったろうなとは思う
そう!ヒロインは魅力的だし、一緒に逃亡する少年も中々良い
なのに、中だるみしてしまうというか…飽きてしまうというか…
途中で他の本挟んでブレイクタイム取ったくらい
冗長的と感じてしまった
観てないけど、むしろ映画の方が面白かったのでは?と思った
最後まで読み切った自分を褒めたい

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2024年01月30日

Posted by ブクログ

『アンダードッグス』を先に読んでしまっていたのもあるだろうが、疾走感はあるものの文章が荒削りな印象を受けてしまって、今ひとつ没入感を得られず。それでも百合と慎太の命懸けの逃避行には引き込まれていった。大正という時代設定が現代には無い不便さがあって、物語を面白くしている。

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

ハードボイルドが読みたくて。。。確かにハードボイルド。けど、もう少し登場人物の背景や繋がりも読みたかった。

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

映画化に向け読んだ
アクション含め、息付く間もなく進んでいく物語に文庫本としては600ページを超える大作だが、どんどん読み進めることが出来た

結末はやっぱりそうなるよな…と

強い女性が好きなので、百合と奈加のコンビをはやく見たい

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2023年08月10日

ネタバレ 購入済み

スタイリッシュなアクション小説

綾瀬はるか主演で映画化すると聞き、大慌てで2023年8月初旬読了。

「東京大震災」直後の帝都・東京と云う、あまり小説の舞台設定としては、あまり御目に掛からない素晴らしい時代にしたことは、とっても高く評価します。
この頃の日本について、テレビやメディアが「軍部がのさばっていた、言いたい事も言えない暗い日本」みたいな、碌に調べもせず勝手なイメージを植え付けているので、伸びやかにカッコよく行動するヒロイン、リリーは読んでいてとても新鮮でした。玉の井界隈の描写も素敵でしたね。
これは「映画のノベライズ本なんじゃないの?!」と、読後強く感じたぐらい映像的な描写が多く楽しめました。
物語自体は、かなり無茶…、イヤ失礼、かなりぶっ飛んだ話でしたが、《謎の財宝を巡る善悪関係無しの奪い合い》で、とても楽しいお話でした。

ただ気に成ったのは序盤、最初の20%辺りまではヒロインも出て来ず、自然描写や心象描写も欠けていたせいか、ちょっと話の展開が読めず粗雑な印象でした。それから本作で『大藪春彦賞』と云うのは如何なものでしょうか。銃器描写や戦闘描写を〝誰にでも分かる程度〟にしてしまったが為に、アクション小説としての「鬼気迫る様な迫力」に相当難がある気がします。仮にも軍部同士が戦う話なんだったら、兵隊さんのやられ方が簡単すぎる気も…。
これらの点は、大藪春彦は当然の事、この分野での往年の達人である先達《生島治郎,結城昌治,船戸与一,西村寿光,(初期の)志水辰夫,大沢在昌辺り》の作品を熟読して、良く勉強して頂きたいなと思います。

主人公であるヒロインに、何故『45口径のS&W・M1917』と云う、女性が持つには武骨過ぎるリボルバーを持たせたのか?少年にプローニングやベレッタを怪我無く扱えるのか?等、銃器の選択や描写をもっと掘り込めば、更にヒロイン像やその他の人物像の厚みが格段に増すと思います。又、彼女の戦い方は、ベースとして何なのか(空手,カンフー,マーシャルアーツ等)を明示すれば、アクションの迫力度が段違いに上がる気がします。

そんな訳で、映画は楽しみにしておりますが、原作者様には上記の点をちょっと突き詰めて頂きたいと、強~くお願いいたします。

#アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2023年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自らひとりを残し女中を含む家族全員を軍によって殺された少年慎太は、父から託された書類を狙う軍そして軍の息のかかったヤクザに負い続けられる。
そんな少年を助けるのが、銃の扱いでは右に出るものがいない、元諜報員の百合。
何も知らなかったひとりの少年が国家や世界を巻き込む陰謀の真っ只中で命を狙われ、それから逃れ守られ切り抜けるアクション小説。

時々出てくる固有名詞や見知った地名で作品のリアルさが増すのが好みでした。
映画もそろそろ公開なのかな?たのしみです!

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

映画になるみたいで読んでみました。

同じような展開が続いてるようで、お腹いっぱいになりかけました。

日露戦争、第一次世界大戦、シベリア出兵、関東大震災…
日本が突き進んだ近代化の足跡も垣間見えるのはおもしろかったです。

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

ピンチに次ぐピンチ❗百合と慎太のコンビが繰り出すアクションは止まらない‼️
あの『世界の中心で愛を叫ぶ』の行定勲監督が、神秘的に描くのか、エログロで描くのか? キャストは誰なのか? 映画化楽しみです

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2023年04月01日

Posted by ブクログ

この方の描く主人公格の男性キャラの性格が私は好きなのかも。
映画とか漫画のように画が浮かびやすい文章もとても読みやすい
あと読んでるときの「ムナクソワルイ」感覚が私は好きなんだと思う。

他の作品も読んでみたいな、と思わせる。

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2020年09月06日

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