【感想・ネタバレ】リボルバー・リリーのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルはギャングの“マシンガン・ケリー”を捩ったか??
以前から気になっていた小説ですが、映画化されると聞き映画を見る前に読みました。

舞台は関東大震災後の大正時代
主人公の小曽根百合は諜報機関の幣原機関で訓練を受け、殺人の技術に長けた美しき元諜報員。
20歳で消息を絶ち帝都の色街(玉の井)の銘酒屋の主人となっていた彼女へ、消えた陸軍資金の鍵を握る少年“慎太“を助けて欲しいと連絡が。
大金を手に入れるためには手段を選ばない帝国陸軍の精鋭部隊はヤクザとも連携し慎太を追う。
百合は自らの技術を駆使し慎太との逃避行を始める。
百合、慎太は生き延びる事ができるのか。

設定は全然違いますが、大人の女性が少年を守るハードボイルドということで映画の「グロリア」を連想してしまいました。

大冒険活劇で楽しめました。
チョット百合がスーパーウーマン過ぎますが。。。
射撃、ナイフ使い、格闘技、爆破物の知識、船の操縦、何でも一流。

主人公の百合は勿論ですが、相棒女性の奈加が格好良い!
映画では百合役は綾瀬はるかさんが演じるらしいが、私の百合のイメージではないな。
奈加役は誰なのか楽しみです。

小説の終わり方も好きです。

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2023年06月03日

ネタバレ 購入済み

スタイリッシュなアクション小説

綾瀬はるか主演で映画化すると聞き、大慌てで2023年8月初旬読了。

「東京大震災」直後の帝都・東京と云う、あまり小説の舞台設定としては、あまり御目に掛からない素晴らしい時代にしたことは、とっても高く評価します。
この頃の日本について、テレビやメディアが「軍部がのさばっていた、言いたい事も言えない暗い日本」みたいな、碌に調べもせず勝手なイメージを植え付けているので、伸びやかにカッコよく行動するヒロイン、リリーは読んでいてとても新鮮でした。玉の井界隈の描写も素敵でしたね。
これは「映画のノベライズ本なんじゃないの?!」と、読後強く感じたぐらい映像的な描写が多く楽しめました。
物語自体は、かなり無茶…、イヤ失礼、かなりぶっ飛んだ話でしたが、《謎の財宝を巡る善悪関係無しの奪い合い》で、とても楽しいお話でした。

ただ気に成ったのは序盤、最初の20%辺りまではヒロインも出て来ず、自然描写や心象描写も欠けていたせいか、ちょっと話の展開が読めず粗雑な印象でした。それから本作で『大藪春彦賞』と云うのは如何なものでしょうか。銃器描写や戦闘描写を〝誰にでも分かる程度〟にしてしまったが為に、アクション小説としての「鬼気迫る様な迫力」に相当難がある気がします。仮にも軍部同士が戦う話なんだったら、兵隊さんのやられ方が簡単すぎる気も…。
これらの点は、大藪春彦は当然の事、この分野での往年の達人である先達《生島治郎,結城昌治,船戸与一,西村寿光,(初期の)志水辰夫,大沢在昌辺り》の作品を熟読して、良く勉強して頂きたいなと思います。

主人公であるヒロインに、何故『45口径のS&W・M1917』と云う、女性が持つには武骨過ぎるリボルバーを持たせたのか?少年にプローニングやベレッタを怪我無く扱えるのか?等、銃器の選択や描写をもっと掘り込めば、更にヒロイン像やその他の人物像の厚みが格段に増すと思います。又、彼女の戦い方は、ベースとして何なのか(空手,カンフー,マーシャルアーツ等)を明示すれば、アクションの迫力度が段違いに上がる気がします。

そんな訳で、映画は楽しみにしておりますが、原作者様には上記の点をちょっと突き詰めて頂きたいと、強~くお願いいたします。

#アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2023年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自らひとりを残し女中を含む家族全員を軍によって殺された少年慎太は、父から託された書類を狙う軍そして軍の息のかかったヤクザに負い続けられる。
そんな少年を助けるのが、銃の扱いでは右に出るものがいない、元諜報員の百合。
何も知らなかったひとりの少年が国家や世界を巻き込む陰謀の真っ只中で命を狙われ、それから逃れ守られ切り抜けるアクション小説。

時々出てくる固有名詞や見知った地名で作品のリアルさが増すのが好みでした。
映画もそろそろ公開なのかな?たのしみです!

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2023年07月05日

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