【感想・ネタバレ】トリガー―国家認定殺人者―(新潮文庫nex)のレビュー

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Posted by ブクログ

デスノートの時も思ったけど、思い通りに人の生死を操れる力をとても羨ましく思う。それだけ殺意を感じるストレスフルな現実を生きているということだけれど。しかし実際にこういう力を得た者は必ずしもうまくいかなくなる。そこにドラマが生まれるのが面白い。板倉氏は銃の知識も豊富。見事なストーリーテラーだと思う。いろんなトリガーを描けるのがすごいと思った。

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2022年02月17日

Posted by ブクログ

国王制となった日本において、犯罪件数を減らすために創設されたトリガー制度。トリガーに認定された者は「悪」と判断した人間を射殺してもよい法律が制定されたというサスペンス。
短編集なのだが、連作となっており前に登場したトリガーの名前があがったりするのは好みの構成だ。しかも最初はトリガーが悪を撃つという内容だったのが、制度を悪用したり逆に殺してはいけないという態度のトリガーが出てきたりと徐々にバラエティに富んでいくのも面白い。
連作短編集らしく最後は総まとめっぽく終わっていくのもなかなか憎い演出だった。バイオレンスがありつつ、ヒューマンな温かみにも溢れていて、さらに現代社会を風刺する表現もあったりして。特別な映像とかはほとんどいらない内容だから、映画にしても面白い。

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2021年02月01日

Posted by ブクログ

設定が面白く、章ごとにオムニバスっぽくなってるけどちゃんと最後に繋がるところが良かった。ただ、ちょっと厨二感が拭いきれない部分もあり。

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2024年04月27日

ネタバレ 購入済み

人が人を殺すと云う事…。

2023年11月読了。

長らく板倉さんのファンであったのに、彼が書いた本を全く読んでいない事に気付き、探していたのだが中々見付からず、ある日偶然何時もは素通りする『ラノベ』コーナーで発見して、直ぐに購入した。

板倉さんの「優しさ」と「銃器への愛着ww」と、「人が人を裁くことの難しさ」が程良くブレンドされた連作短編集だと思った。
こういう《極端な設定》は、『バトルロワイヤル』がヒットした前後に様々な作品が刊行されたが、どういう設定にしてみてもやはり《読後感の悪さ》が目立ってしまい、ブーム的に売れていても「殺伐とした気分が残るだけだ」と思い、この手の小説は読まなかった。

しかし本書は「法治国家で私人が人を合法的に殺せる」と云う設定に加えて、《因果応報》の面をシッカリと打ち出しており「人が人を殺す事の愚かさ、哀しさ」まで引き出せている事で、読後感が不思議な程さわやかだった。
《毒気の無い大藪春彦》の様な、有りそうで中々居なかった作家の誕生を素直に喜びたい。

板さん、楽しい話をありがとう。あなたの優しさで楽しんだり哀しんだり、愉しいひと時を過ごせた事に感謝します。ただ、あのベレッタは多弾倉過ぎて素人には扱いづらいと思いましたよ。最後のH&Kもwww。採点が若干低いのは、文体の生硬さと会話と描写のバランスがちょっと引っ掛かったからで、決して悪くは無いとおもいます。

#アツい #切ない #アガる

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2023年11月05日

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