あらすじ
第17回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、サイコパス弁護士 vs. 頭を割って脳を盗む「脳泥棒」、最凶の殺し合い! すべては26年前、15人以上もの被害者を出した、児童連続誘拐殺人事件に端を発していて……。自分は怪物なのか? では人とは何か? 善悪がゆらいでいく主人公に「泣ける!」との声もあがったサイコ・スリラー。
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Posted by ブクログ
サイコパスの弁護士•二宮彰と、殺害後に遺体の脳を持ち去る連続殺人事件を担当する刑事•戸城嵐子の2人の視点で物語は進んでいきます。
2人の視点と、26年前の児童連続誘拐殺人事件、そして途中で出てくる『怪物の木こり』のお話。どう関係するのか、どう交錯していくのか。
物語が進むにつれて、少しずつ明らかになっていきます。
いやぁー。めちゃくちゃ好きなお話でした!
サイコパスの二宮の心情の変化から目が離せません。
解説にあったように、単なるサイコパス同士の闘い、犯人捜しで終わらない!
型どおりのミステリーに飽きてしまった人に、ぜひ読んでみて欲しいです。
Posted by ブクログ
冒頭の事件と本編との繋がりが面白く、次は誰だ・・・とワクワクしながら1日で一気読み。サイコパスをただのサイコパスで終わらせないところ、でも最後の一文でやっぱり「普通」の人間にはなれていないところが、サイコパスらしく面白かった。
Posted by ブクログ
読み始めの頃は
サイコパスが犯罪を繰り返し
別のサイコパスと衝突するのかなぁ
くらいに思っていた。
だけど
そんな予想を遥かに上回ってきた。
まさか
幼少期に人体実験に巻き込まれ
サイコパスにされていたなんて
これっぽっちも思うわけないよ。
医療に携わる者としては
恐ろしく残酷な事件で
絶句するしかなかった。
幼少期の事件から数十年後に
再び事件に巻き込まれて
次は他人に共感するなどの
普通の感情も持ち合わせるようになって
感情を持ったサイコパスって
どうなるんだろうと思った。
普通の感情を知ったサイコパスが
サイコパスに戻れる方法を見つけた時
最終的にサイコパスに戻らない選択をした時
戻らなくて良かったとほっとした。
これからサイコパスながら
普通の感情をいくつも知っていった時
最終的にどんな結末になるのか
幸せを手にする日がくるのか
とても気になった。
てか映画を観なかったことを後悔。
配信とかで観よっかなぁ。
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映画を見た友達がとても面白かったと言ってたので読んでみました。友達の言う通り面白かったです。特に物語のテーマとストーリー展開は秀逸でした。なおかつそのテーマに対する結論とその結論までの描かれ方は突出して面白く、読後の満足度は高かったです。
また、物語の情景は激しく描かれているので、とても映画映えする作品だなと感じました。映画を見るのも楽しみです。
続編が書かれるべき作品
非常に面白い作品…とは思いつつどこか未消化な感じが拭えない。無論小説の中でも悪が野放しにされるべきではない、とかそんな野暮な倫理観は持ち合わせてない。が。これで終わりというならきちんとけりはつけるべきだったかと…ベタな展開だったとしても。
ただ言い換えれば、その未消化感は続編への期待であり、行間から滲み出るto be continued感によるもの。我々無力な読者にできるのは、続編の出版を待つのみである。
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面白かった。
サイコパスを作り出すため脳内チップを幼児に埋め込み、成長した人間がどうなるか、普通の人に戻れるかっといった話し合って。
サイコパスだから、平気で人殺しがでてくるが途中ブレーキがかかる。
脳泥棒の理由は、最初からヒントありわかりやすい。犯人はちょっとわからなかったな。
Posted by ブクログ
映画を観たら原作とは違うというラストが気になり読むことにしました。
ミステリーであり、スリラーであり、心理的な面も描かれているのが面白い。
テンポもよく、序盤から惹き付けるものがあり読みやすい。
映画と違う所も楽しめました。
杉谷を染谷将太で配役したのは納得でしたね。
彼が喋ってるのが想像できちゃう台詞使いでした。
その後が読みたいな。
Posted by ブクログ
映画を見損ねたので原作を…
最近このジャンルを読んでいなかったのですが、ライトな割に最後まで愉しめました。
脳内チップによって凶悪化し、そのチップが寿命で機能しなくなってくると、本来の罪悪感などの感情が芽生え始める…という設定はなかなかよかったです。
蛇足ですが、後に映画版を楽しみに観たのですが、小説を読んでいないと、設定やストリー展開が分かりづらいのでは?ただ、オリジナルと犯人が異なっていた点についてはよかったてす。
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今回「怪物の木こり」を通じて倉井眉介氏の作品を手に取った。本の序盤から内容がぶっ飛んでいて今作に引き込まれた。そこから、単にサイコパスが主体となった物語だと思ったが、そうではなく人間が求める本質を主人公のサイコパス弁護士が見つけていくことが今作のテーマであると感じた。
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最初は異常な奴だらけでしんどかったが、サイコパスの主人公がかなり良い。刑事は何やってんだって感じだが、展開が面白く、途中からは一気に読めた。続編に期待します。映画も観てみるか。
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サイコパスものが好きなので気になって読んでみた。
そんなに驚きはなかったけど、二宮が普通の感情を取り戻していく感じが面白かった。
嵐子の存在が結構薄くて、もっとキーパーソンになるかと思ったから肩すかしにあった感じ。
Posted by ブクログ
「怪物の木こり」は、2018年の第17回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品です。2023年12月公開で亀梨和也さん主演で映画化もされていますね。
サイコパスVS連続殺人鬼の物語で、脳を持ち帰るという残酷な手口なのに、そんなにグロい描写や物語には感じずにスーっと読めてしまいます。あまりにも突飛な発想だからかな?
結末があっさりした感じで終わるのがちょっと物足りなく感じましたが十分面白かったです。
このミス大賞受賞作は過去にたくさん読んだつもりが、数えてみると、
・「パーフェクト・プラン」柳原慧
・「チーム・バチスタの栄光」海堂尊
・「臨床真理」柚月裕子
・「さよならドビュッシー」中山七里
・「がん消滅の罠 完全寛解の謎」岩木一麻
の6作品だけで、本作品がまだ7冊目でした。人間の記憶とはいかに曖昧なものか...それとも私の脳内にも何か異物が入っていて、過去の記憶をコントロールされているのか...。
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「サイコパス 対 殺人鬼」という設定にとても興味をそそられ読みました。
サイコパスとして育ってしまった主人公が殺人鬼に負わされた傷により、幼少期に不法に頭に埋め込まれた脳チップが不具合を起こし、サイコパスとしての人格をだんだんと失っていく姿が斬新で面白かった。サイコパスとしての残りの人生を過ごすのか、サイコパスでない自分を受け入れ過ごすのか葛藤する主人公。愛や共感を覚え始め、その戸惑いに苦労する主人公を客観視するサイコパス友達の二宮にも注目すると面白い。
映画も観ていて楽しかったです。
Posted by ブクログ
いきなり主人公の1人であるサイコパス弁護士の殺人シーンから始まる。その弁護士が「怪物の木こり」のお面を被った男に襲われ、同時に脳味噌が持ち去られる連続殺人事件が起こる。それを追うもう1人の主人公、女性刑事。2人の物語が並行して進んでいく。
テンポ良く先が読めないストーリーが心地良い。斬新な設定が興味を削がせない。オチも良い。
Posted by ブクログ
いい感じ風に終わったけど、アレ?違うよね…?というモヤモヤ
すべては二十六年前、十五人以上もの被害者を出した、児童連続誘拐殺人事件に端を発していて……。
自分は怪物なのか...
では人とは何なのか...
Posted by ブクログ
サイコパスばかり出てくるお話で普通が何か分からなくなりました笑
最後のエピソードの順番で結局誰が犯人なのか、少し惑わされました!構成がちゃんとされてるなと感じました。
結局映美はどうなったのか、、、?
Posted by ブクログ
脳にチップを埋められた主人公の二宮の心情の変化と不可解な連続殺人事件のミステリー要素が絡み合う作品でした。被害者の名前が複数出てきて、ややこしかったのでもう一回読みたいと感じました。
Posted by ブクログ
【2024年176冊目】
表の顔は辣腕弁護士、裏の顔はサイコパス、それが二宮彰だ。他人に共感することもなく、人を殺めても何かを思うこともない。そんな彼だったが、ある日怪物のマスクを被った男の襲撃を受ける。奇跡的に九死に一生を得た二宮だったが、巷では「脳泥棒」が世間を賑わせており――。
なるほど〜と思いながら読み終わりました。このミスっぽい話ですね、映画にも向いてるかもしれない、なるほどなるほど。犯人が誰か全然わからなかったので、真相がわかった時「そういうことか、やられたぜ!」という感じではありましたが度肝を抜かれたかというと、そこまでではなく。
なるほどミステリーって感じでした(なるほどミステリーとは)
Posted by ブクログ
サイコパスがゲシュタルト崩壊しそう&なんとも万能に描かれていて、ちょっと微笑ましい。
冷静でクールで時に熱い報復に燃え、人の心を取り戻しつつあることに戸惑う…悲しきモンスター?
設定はぶっ飛んでて面白く、人物描写は幼い感じ。
Posted by ブクログ
ほぼサイコパスしか出ていない!笑。
サイコパス&サイコパスvsサイコパスの構図。
どんどん人が殺されていく。
サイコパスの人格が脳チップによる人体実験からくるものだったという設定が面白かった。
そして脳チップが壊れると感情が生まれる…さくっと読みやすかった。
Posted by ブクログ
躊躇なく殺人をくり返すサイコパス弁護士、二宮。そして、二宮を殺そうと襲う「怪物の木こり」のマスクを被った連続殺人鬼。斧で頭部を破壊し、脳を持ち去ることから、通称「脳泥棒」と呼ばれている。
二宮は、自分を殺そうとする連続殺人鬼を、自分の手で殺すために、殺人鬼について調べだす。そして、過去に起こった凄惨な事件の真相をも浮かび上がってくる。
案外サクサク読めて、犯人は「そうなのか〜」とびっくりさせられた。
でも、せっかく『作られたサイコパス』とか設定が面白かったから、もっと詳しい心情とか知りたかったかなぁ。
他の被害者達も『作られたサイコパス』なら殺される前にいろいろあったんじゃないかなと思ってしまう。
でも、そこまで表現したら、サクサク読めなくなっちゃうのかしら?
Posted by ブクログ
映画にもなりましたよね 観てないけど
軽くサクサクと読めました
サイコパス、シリアルキラー、プロファイラーなどの文字は踊ってましたが、そこまでスプラッタでは無く、ドロドロした感情表現もなく、とはいえ死人はたくさん出てきます
脳チップというのもありましたが、今ひとつ現実味が乏しいのかな?深掘りもしてなかったので、読んでいて詰まるところはなかったです
強いていえば怪物の木こりの幕間に、ちょっと哲学的な想いを巡らすことはあったかもしれません
Posted by ブクログ
主人公の弁護士はサイコパスで淡々と人を殺す怪物。そこへ斧で頭を割り脳みそを持ち去る怪物、脳泥棒が遭遇する。この最初の掴みのインパクトから怒涛の展開をもって
脳泥棒とは一体誰か。犯行の目的は何か。ミステリーの面白さを見せ、怪物対怪物の終焉をむかえていく。
非常にスリリングな作品でした。
Posted by ブクログ
この物語はサイコパスvsサイコパスだと思った。しかも片方のサイコパスは一方のサイコパスに殺され、殺したサイコパスは、良心、倫理観が次第に形成されるようになる。殺したサイコパスが真のサイコパスだと思うが、果たして真のサイコパスは普通の人になれるのかは読者の判断に委ねられている。
物語の展開はテンポが良く、想像通りの展開にはならなかった点がとても読み応えがあり面白かった。
Posted by ブクログ
幼い頃に脳にチップを埋め込まれサイコパスとなった二宮。彼は『怪物は死ぬべきだ』と語るマスクの男に襲われ頭蓋骨を負傷したことで、少しずつ人としての心を取り戻していく。
なんだか感動的な話のようになっているけど、二宮ってこれまで何人もの人を大した理由もなく殺してきたんだよね?そんな人が人としての幸福を感じてこれから生きていくなんて、納得できない気がするなぁ、と思った。もちろん彼がマッドサイエンティストの被害者であることはわかるんだけど。
ミステリーとしても、犯人の正体と動機に今ひとつ共感できず、スッキリとはしない展開。
文章は読みやすくて面白かったけど、刑事の嵐子が乾に疑いを持つところも呆気なく否定されちゃうし、色々推理する楽しさがあまりなかったのが残念でした。
Posted by ブクログ
サイコパスになるよう改造された人間が脳チップの故障により普通の人間になる。サイコパスに改造された人間の後悔が連続殺人事件のきっかけになる。
サイコパスな弁護士が警察を出し抜き犯人を追い詰めるところが面白かったが警察が無能かも…
アイデア勝負の一作。
2023年11月読了。
映画化されると聞き(大好きな菜々緒サマも出演と聞きw)、そそくさと読んだ。
解説者や他のレビュアーの方々も言う通り、『文章の稚拙さ』は今後著者を苦しめるだろうことは必至。もっと沢山の本(ジャンルレスで!)を読んで、語彙力や筆力を付けた方が宜しいかと。
ただ、今作に関してはその『稚拙さ』が良い方に回っていて、中々《真犯人》を特定出来ない結果と成っており、そういう意味では《ラッキー》な作品かと。自分はてっきりパートナーの○○君が裏切る展開を予想してたんだけどw、それだとゴチャゴチャに成っちゃうかww。
『連続殺人鬼vsサイコパス』と云う宣伝文句も、正直言って正確には違うだろとも思うが、読んでいるひと時、とにかく楽しかったので評価としては悪くない。映画化もし易いだろうしね。
ただ、前にも書いた通り、著者はこれから相当に勉強しないと、先が続かないと思うので、それだけは注意しておきたい。
『○○○を落としただけなのに…』の著者みたいに成るのは、正直気の毒なので…老婆心ながら。
さぁて、菜々緒ちゃんの刑事っぷりが楽しみだ!ありがとうございます。