あらすじ
「本書を読めば、読者の皆さんは「中国」と「中国人」の本質を知ることになるでしょう。あなたの中の誤った中国像が音を立てて崩れていくかもしれません。しかしこれが中国の真の姿なのです」(まえがきより)
ベストセラー作家・百田尚樹、初のR15指定本! 中国4000年のタブーを全て暴く!
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今こそそこにある危機を知れ
私たちは常に中国に対して危機感を持つべきと思います。歴史は造られるものであり、それが真実かどうかは不明。しかし、百田さんの書かれた内容は自身の経験から大変よくわかります。日本人の愚かさもよくわかる。しかし、まだまだ良識ある日本人が沢山います。自分の国は自分たちで守り抜く意識を持つべき。
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【書名と著者】
禁断の中国史
百田尚樹
【目的】
中国の脅威が共産党独裁のもと国家情報法(指示されたらスパイになれ)や国防動員法(指示されたらテロリストになれ)といった法律が施行されている。
こんな恐ろしい中国という国家について、改めてどんな国柄なのか知り正しく恐れたい。
【読後感】
わたしがサブタイトルをつけるなら、理解不能なおぞましい隣人。
中国人にも当然いい人はいるとして、おおよそどんな集団なのかという意味で。
平易な記述だが、グロい。本書は気になるけど読みたくない人のために役立つメモも記しておきたいと思った。
易姓革命による王朝交代→内紛→粛清→殺戮。
殺戮するにしても死刑ならまだマシで、最大限いたぶる上にこれがエンタメ化されている。
飢饉になったら人を食う。人肉売るために人殺しも辞さない。
これらの行動様式が複数回の王朝交代を経てもしっかり中国エリア4000年の歴史として今に引き継がれている点が本当に恐ろしい。
そして、中国と交流を重ねながらも、悪い点を持ち帰らなかった日本の先人には感謝しかない。
【印象に残ったポイント】
・中国エリアの残虐な文化、モラルを感じられない。
・誰が言い出したか中国4000年の歴史
実際は同じ場所に違う国があっただけ。しかも、その時々で統治する民族も異なる。
・親子関係
一般的に日本は親が子供を自身より大事にするが、中国ではその逆。生き残るためなら自分以外をいくらでも差し出す。
・人をいたぶることへの執念
刑罰、科挙、纏足に見られる人間をいたぶるハードルが軽すぎる点とマニアックにいたぶる点は理解できないと感じた。
【ふりかえり・気づき】
・後ろ暗いことをする組織ほど、外をを責める
内向きに統治の正統性がないから、外敵を作って結集させる必要があるのか?
・死刑にこだわりを持つユーラシア大陸
中国のマニアックなやつしかり、有名なフランスのギロチンしかり。
【要点】
中国は王朝交代(暴力革命)と殺戮が伝統的にセット。なかでも、最強がいまの中国共産党。
残虐な刑罰。ただの斬首はまだラッキー。切り刻んだり等等(気分悪くて描きたくない)。公開処刑は庶民が集まるエンタメ。
食人風習があった。ほかの国では極限状態のやむなき出来事だが、なんと嗜好品やら憎悪によるものやら医療目的やらとある。(デマだったら、まだしも嬉しい)
しかも、食べる時には殺してすぐ食べるのだとか。家族の肉を貴人を差し出したり、仇敵を調理して自分だけでなく部下に振る舞ったり。
また、唐代には人肉が市場に並んでたとか。
いまはないと信じたいが、1930年台の中華民国政府広報によると北西部の大飢饉で家族を取り替えて食べていたという記録があったとか。以降は記録がないが、毛沢東の大躍進政策のもと発生した飢饉を乗り越えられたのは子供の多いおうちだったとか。
宦官制度。後宮に男を入れ、何か間違うと異なる決闘の皇太子が生まれるリスクがある。なので、切除を求めていたのだとか。(女性を働かせればいい気もするが)
一般的な家事、後宮建屋のメンテナンス、房事の段取り、スパイが業務。
貧しい階級の出世手段は科挙か自発的に宦官になるか。なお、なるためのオペは麻酔がないだけでもキツいが、死ぬ可能性もあるのだとか。
宦官になると飢えはしのげるが後宮暮らし。しかも、ちょっとしたことで刑罰に処される。
こんな宦官が必要なのはいつ裏切られるかわからん男の部下に囲まれてる皇帝の相談役、後宮の女性とのとりもち役をする立ち位置になれるのが宦官しかいなかったから。
世界一の難関試験、科挙。倍率は3000倍。(記念受験や体験受験はない)
合格者平均年齢は36歳。
四書五経おおよそ43万文字をまず暗記。
童試(県試、府試、院試)を経て国立学校に入学。
科試、郷試、会試、殿試。里里のトップを集めて異常なまでの厳しい試験を科す。で、平均通り36歳で合格したとして45歳前後が平均寿命。
落ちたら社会の落伍者となる。壮大な無駄が潜んだ仕組み。
纏足。女性の足組から下を小さく変形させたもの。走るはおろか歩くのも厳しい。千年以上続いてきた奇妙な風習。本来大きくなる足を小さく保つべく変な靴で成長を抑制したり、足を布と紐で縛り付けたりする。
とても歩きにくいので柳のように揺れて歩く、この様をよしとする男性が大多数。
男性の満足のために女性を痛めつける甚だしく人権を無視した風習。
ユーラシア大陸において女性蔑視は大なり小なりあるが、纏足は中国ならではの極端な事例。
策略・謀略・騙しの技法。
日本は多分、原則として騙してはならない。一方で中国は騙される方が馬鹿という発想。
則天武后に見られる我が子を捨てても人を騙し政敵をはめこみ、しっかりいたぶる。その他、謀略には枚挙にいとまなし。
中国共産党について。もとはソ連の共産化ムーブメントをうけたコミンテルンにルーツを持つ。
共産党は国共合作で国民党の内部に入り込み、寄生虫の如く体を大きくした。
ここに危機感を覚え、国民党が共産党をパージ。そこから、両者の戦いがあり共産党がこれを制した。
共産党が勝てた秘訣のひとつに兵隊が多いこと。
狙った村のごろつきを仲間にして、地主一家を略奪&虐殺し農地を小作農へ分配し、ごろつきに村を委ねる。
そこから、若者を連れ出して次の村へ。以降繰り返し。
籠城する国民党軍に対して兵糧攻めにし33万人を餓死に追い込む。
内戦の戦死者は800万人にも及ぶとか。
1951年、毛沢東の思いつきで反革命分子をノルマ的に虐殺。人工の千分の一程度を粛清。
官僚主義と汚職と浪費へ抗議する三反五反運動において200万人を粛清。
1958年に始めた大躍進政策の農業政策で大飢饉。餓死者は約5500万人。
1966年、文化大革命。毛沢東の息のかかった紅衛兵という若者が大人を人民裁判にかけて暴行したり処刑したり。被害者は不明ながら千万人単位と言われている。
この、狂気のさなかで日本は1972年に国交正常化してしまった。親しげな顔をして、日本から金やノウハウを吸い上げられてしまった。
1989年、天安門事件。
民主化を訴える学生を政府が軍を使って殺害した。
日本はこんな国に助け舟を出してしまい、2010年にはGDPで日本を抜くに至る。
強い相手には低姿勢、弱い相手にはなんでもやる。仲間や義理や恩など関係なく、誰でも平気で虐殺する。
こんな国が日本に手を伸ばしてきているのが今。
今こそ歴史に学ぶとき。清の時代は3%しかいない女真族が中国全土を治めていた。いま、日本には中国人がどんどん入ってきている。
そして、国家情報法と国防動員法がある。国家の指示のもとテロリストになれスパイをやれといつでも言われる人たちがいる。
3%という数字は白人の植民地支配を見てもそう。歴史に学ぶべき時はまさに今。
Posted by ブクログ
これほどまでに"カルチャーショック"をうけた"本"というのは、今まであっただろうか。
1000冊以上は読んできた本の中でも、そのショック感は群を抜いている。
これまで世界中の人と触れ合ってきたし、中国の人ともそうだが、やはり一部の中共と被支配者の中国人を明確に区別しても考えられるようでなければならない。
筆者の「日本人ほど中国を誤解している国民はいない」というのは、真実だ。
史記や韓非子には、言ってもそこまでの残虐性は読み取りにくいところがあった。
それは漫画キングダムや、日本作家の水滸伝、三国志を読んでも、それは日本人向けの物語に脚色されていたからだろうし、その憧れや尊敬がフィルターになっていたからなのだろうと氣づいた。
国家情報法や国防動員法という中共の法律は
一瞬にして日本でもクーデターが起き
侵略される可能性を持っている。
侵略後に
こうした日本とは全く違う倫理観、生命感で
日本国民が、子供が虐殺、陵辱、臓器販売などされてはたまったもんじゃない。
彼らは嘘をついて裏切らなければ、生き残れなかった。生き残るための最良の手段だったのだ。
明らかな"違い"として理解して
関わらなければならない。
著者の強い警告と
日本を想う心に感謝。
Posted by ブクログ
「ギロチンで首斬りとかかわいそう」
「他国に占領されたら仕事どうなるんだろ?」
「犬食なんてムリ!」
こんな人が読んだら泡吹いて倒れそうなどぎつい内容
これは日本人に対する警告 百田先生がこれ出したのが3年前 確実に悪い方にすすんでいる
「今日の日本では、戦争に負けて他国に占領されることをそれほど恐怖に感じない日本人が数多くいますが、これは日本が長い歴史の中で他民族に征服されたことがなく、またたった一度の被占領が世界史的に見て稀なほど緩い占領であったことが明らかに影響しています」
Posted by ブクログ
百田さんの日本国紀や韓国をテーマにした本を読み、今回は中国史!
私自身はそもそも彼の国に対して、ポジティブなイメージはあまり持っていないのですが、それにしても本当に人間の歴史か?と思うところの多いこと多いこと。
纏足や宦官など、割とポピュラーなものから食人や残酷な刑罰まで、なんでもござれ
たびたび登場する関西弁の会話がなければ、ページを読み進めることができなくなるのではないかと思うほど、内容的には重くホラー要素満載。
すごいなぁ、やっぱり国土って大事。
そしてちゃんと取り入れる文化を取捨選択していた遣唐使はさすがとしか言いようがない。
いいものはどんどん取り入れる柔軟性と、不要なもの、倫理観にそぐわないものは削っていく聡明さ。偉大なる祖先の判断には頭が下がります。
日本文化、日本人の心を大切にしたいと改めて思った一冊でした。
Posted by ブクログ
百田尚樹さんの中国への見方感想。
好き嫌いが別れる作家さんだと感じていたが、中間くらいで歴史に詳しく自分の見解をしっかり伝える力のあるかただと思っていた。
この本を読んで、好き嫌いが別れると言う意味がちょっとわかった気がする。
これから読む方は、心してから読んでほしい。
とても残酷な内容がある、それも超ド級だから心臓の悪い人はやめておくことも考えて欲しい。
日本人がウホホウホホとギャートルズの狩猟時代の時に既に国家があり規律があり民族の営みがある中国。儒教の国で歴史もビジネスに流用するファンの多い事でも知られています。
そんな中国ですが、考え方やその成り立ちには日本人とは根本的な違いがあるようです。
日本は島国で脅かされることを常にしている国とは違いのんびりしている。そうかも知れないが、この本の中国は酷いこと酷いこと。
考え方では「騙される方がバカ」が主流で契約書には様々なトラップが…とか、戦いやその捕虜の扱い飢饉粛清…具合が悪くなるから検索するなと書いてあるほどだが検索しました。
アジア人で顔姿が日本と近いですし、どこか通じるものがあるんじゃないか日本海を跨いだだけだから仲良く手を取り発展をと簡単に考えるのは無理なのか。
見方が変わってしまって困ってます。
Posted by ブクログ
かなり残酷な内容もあり読者の評価は分かれるかも知れないが、私にとっては非常に楽しく読ませて頂いた。中国人の子供に対する扱い方が我々日本人と違う部分には改めて気付かされた。科挙の部分はとても突っ込んだ考察に感心した。
Posted by ブクログ
中国とビジネスしているなら何度か意味不明な思想に疑問を抱いた方は多いはず。
そんな方々が読むと色々としっくりきます。
ただ食事前や寝る前に読むのはオススメしません。
これを読んでもまだ中国へ進出したいと思っている方々はいつかリアルに食べられるでしょう。
中国で余生を過ごすのをオススメします。
今まで何故隠されてきた?!
2022年8月読了。
「左翼系知識人」と云われる方々は、決まって百田氏を「浅薄な知識で捲し立てる、おしゃべりな右翼」扱いしますが、本書のような「歴史書に記載されている事実」に対して、何故何も発言しないのでしょう?
天安門事件も、今の中国では「絶対タブー」ですが、日本で取り上げ、論考する分には一向に構わない筈なのに、「歴史の一コマ」扱いです。
本書では、私たち日本人から見れば「常軌を逸した民族の悲惨な歴史」を、正に「忖度無し」で正史(!)から導きだし、暴露しています。
しかし、本来全てが翻訳されていれば、誰にでも理解出来たおぞましい残酷な歴史を、日本人は何故忖度し隠してきたのでしょうか?
これらが正しく全訳されていれば、「中国に対する(文化的な)崇敬」等は、我が国では誰も持たなかったと思います。
日本の歴史上に置いて、かの国の悪しき慣習はキチンと取り除かれ、使えるものだけを採り入れてきた史実を考えれば、今の左翼の類等より遥かに(国益優先と云う意味で)計算高い、政治的な配慮すら感じられます。
だから私達現代の日本人は、古代の日本人から目を塞がれてきたのでしょうか?
決して左翼ではない、中国に関する研究者は日本に沢山居た(居る)と思いますが、その人達も何故こんな大事なことを隠していた(いる)のか、不思議で成りません。
そして、彼の国との国交は、我が国が占領・支配されない内に精算すべきだと、鳥肌が立つ思いで読み終えました。
左翼的知識人の皆さんは、率先して彼の国の奴隷としてこき使われ、無惨に殺されてください。日本を巻き込まないようにお願いします。
GNP比、2倍にしたぐらいじゃ全然追い付かないよ!!!
Posted by ブクログ
百田尚樹『禁断の中国史』は、中国4000年の歴史に横たわるタブーや衝撃的な事実を暴き出す“挑戦的な歴史読み物”です。残酷な刑罰、宦官の陰謀、纏足といった事例はもちろんですが、特に衝撃的だったのは食人が「仕方なく」ではなく、文化として成り立っていたという記述でした。生存のための一時的な行為ではなく、社会の中で一定の意味や価値を持って行われていたという事実は、現代の感覚からすると恐ろしく、同時に人間文化の多様性を考えさせられます。
しかし著者の語り口は軽妙で、重くグロテスクな題材をスラスラと読ませてしまう不思議な力があります。中国史の裏側を覗くことで、国家の成り立ちや人間の営みを新たな角度から捉え直すきっかけになるはずです。中国史に興味がある人はもちろん、価値観を揺さぶられる読書体験をしたい人におすすめしたい一冊です。
Posted by ブクログ
日本史の本をいくつか読んでいて、どうも中国の事が気になったことと、百田さんの本を読んでみたいな、というなんとなくで読んでみた。
とにかく恐ろしすぎる。読んでいて反吐が出るような話がゴロゴロでてくる。でも作者が軽妙な語り口で書いてくれたお陰で何とか全て読み終えた。
中国人の感覚って何か変わってるよなーとか、三國志やキングダムを読んでいて、中国ってこんなに凄い人がたくさんいたんだ!なんて熱い国だ!と思うのに、私の知っている中国は何か違う、、、社会主義だからこうなっちゃったの、、??と思っていたが、、
それに対して答えをくれた本といえる。
そもそも命の重さが全然違う。命もただの道具の一つに過ぎないのだろう。
まさにホモサピエンスの残酷な性質だけをどんどん研ぎ澄ませていったのが中国人なのかもしれない。
簡単に何万人という大虐殺がおこる件は、もうお決まりの流れ。
最後の国防動員法の話は怖かった。
中国に対する嫌悪感が増す、片寄った内容ではあると思うが、こういった文化や歴史を知ることで、中国の一部を理解できたかとは思う。
Posted by ブクログ
「宦官」「纏足」「人肉職」「凌遅刑」「大量虐殺」などのグロイ描写が満載で、著者本人もご飯が食べられなくなるので責任は取れないという注意書き。更には、インターネットを調べれば画像も出てくるが要注意と、まるでそれを促すかのような記載に好奇心赴くまま検索してしまい、後悔。しかし、まあ、こういう文化もあるのだろうなと案外寛容な態度でいられる新たな自分を発見。怖いもの見たさで楽しんでしまった。
批判するだけではなく、とことん調べて細かく記載してくれるのは著者の良い所。科挙の制度については、かなり詳しくわかる。超難関のスーパーエリートという感じだが、生産性という観点で意味があったのかは不明だ。現代社会の受験戦争も後世にはそう言われているのかもしれない。
マスメディアや科学的な研究分析の積み重ねが無い時代の事だから、全く今と常識が違うのは仕方ない事で、迷信、噂話、虚偽の内容も多く含まれるだろうし、現代の価値観からみれば強烈な違和感や嫌悪感を覚えるのも仕方ない。出世するためには宦官になるか、科挙の試験に苦しむか。
と言いながら、文化を形成するのは、そうした歴史的背景を文脈にしたような寓話や言い伝え、家庭内教育や教科書の内容による。こうした過去に偏見を向けるのは良くないが、知識として知っておいて損は無い。
Posted by ブクログ
まずはこの本は本当に''禁断''だと思う
世に出ても良いのか?という内容がとにかく多い
でもさすが百田尚樹さん、すごくわかりやすい
中国を否定する訳では無いが、こう改めて振り返ると凄惨で悲劇的なことがいとも簡単に当たり前のように行われてきたのか...と思わざるを得ない
わたしは中国人の留学生の友達がいたので、そこまで否定的な気持ちを持ったことは無いが(留学して頑張っている人たちもいっぱいいる)、確かに話の本質は逸れるかもしれないがコロナ以前は中国人観光客によって、日本の経済が左右されていたと言えるのではないか??
「中国人が日本自体を間接的に支配している」
この本を読んでみると、ニュースなどをみて少ない知識でわたしが感じていたこの事がそれほど大袈裟ではないんじゃないか
以前から、ずっと問題のある尖閣諸島やその他の海里の問題も中国からしてみればしてやったり、みたいな気持ちなってたりするのかな…
もしこの本が全て本当なら、とてつもなく恐ろしく狡猾でわたしの知りうる甘い甘い日本という国、日本人の性格では何かあったら太刀打ちできないだろうな...
なかなか読み応えがある内容なのに、スイスイ読めてしまってある意味恐ろしい本
この本を全て信じる気持ちになった訳では無いし、ほかの一面も必ずあると信じたい
しかし、中国という国と向き合うための一助として読んでみても良いのでは?と思う
Posted by ブクログ
中国という国を理解するための一つの視点として参考になりました。作者は少し偏った考えな気もしますが、いろんな方に読んでもらって考えて欲しいです。
Posted by ブクログ
全ての日本人が読むべき本。中学または高校で社会科の授業の副読本にしてもらいたいくらいだ。
私自身、10代半ばで吉川英治の『三国志』や司馬遼太郎の『項羽と劉邦』等を読み、中国大陸の壮大な歴史や英傑らに憧れた時期があった。これらの作品が正史を背景に書かれた歴史書の類である、と勘違いしていたのだ。
中国大陸の歴史においては、日本史に出てくるような英雄は一切存在しない事を若い子らに知ってもらいたい。差別的感情は抜きにして、超大国である隣国の国民の歴史や通底する性質を理解する事は、我々の子孫を守るため絶対に必要だ。
日本の政治家は何を置いてもまずこの本を読むべき。
Posted by ブクログ
どの国も歴史を紐解けばそれなりにやばいことばかりだと思うし人間の本性はそこまで国で変わるとかはないとおもう。
ただ18歳までの常識が偏見にならというようにゴリゴリの思想に固められた国民性というのは怖い。
カエルの楽園のようなあまり分断を煽るようなことはしない方がいいのではとも思いつつも、彼の国がこういった歴史と現状であるということは頭に入れておく必要があると思う。
Posted by ブクログ
中国怖い
こな本に書かれていることが本当なら色々と恐ろしいなと感じた。
リアルな三國志の漫画があれば読んでみたいと思う。
科挙半端ない。
刑罰は日本も凶悪犯罪には適用しても良いのでは。
(抑止の観点で)
Posted by ブクログ
海賊と呼ばれた男はまことに面白く夢があって日本の明るい明日を夢見ることのできるロマンのある話でした。一方この作品で取り上げられた中国はワタシたちが隣国として付き合っていくにはたりない情けない地域です。国民党の連中は台湾に逃げ落ち、共産党は一国二制度のもと共産党の支配す中国の一部だと言い放ちます。
数年後、きっと中国は台湾に攻め込み…
Posted by ブクログ
色々な史実、文献等、エビデンスに基づき記載されているので、ある程度信頼出来る情報。でも結構残忍な内容であったり、歴史小説家が避けてきた部分も赤裸々に記載されており、しんどく感じる方も多いかと。色々多面的に評価したり、過去は知識としてはしっかり知る必要あるので、客観的に読んでもらえたらなあ、、と思います。
Posted by ブクログ
中国人の歴史上の残虐的で気分が悪くなる話がたくさん出て来ました。人口が多い国なのでそのような事例の絶対数も多いとは思いますが、少なくとも日本人と比べるとそういう気質の人間が多いような気がします。
Posted by ブクログ
若いときワイルドスワンを読んだので薄々わかっていたけれど、こんな風に力業でまとめてくれると改めて震撼とさせられる。よくぞこれだけまとめてくれたものです。以前てんそくに興味があって2、3冊読んだことがあるので今回認識を新たにした。確かワイルドスワンの著者の祖母がてんそくをしていたのだったなぁ。それと韓国のドラマ、特に時代劇で拷問や処刑シーンがやたらに残酷でいつも目を背けていたのだが中国の文化風習をまるごと取り入れた民族であるという説明で納得。
Posted by ブクログ
今年(2024)のGWの大掃除で発掘された本のレビューは大方終わりましたが、その前に娘夫婦が宿泊した時に大慌てでスースケースにしまい込んだ本があり、それらの本のレビュー書きを終了させたく思っています。記録によれば、日本ではコロナ真っ最中の2年程前(2022.7)に読み終えた本です。
衝撃的なタイトルで少し読むのも幅枯れるのですが、著者があの「海賊とよばれた男」を書いた百田氏なので読む決断をしたのを記憶しています。内容は忘れてしまっているので、レビューを書きながら思い起こしたく思います。
以下は気になったポイントです。
・歴史上「中国」という国はありません、そんな国が存在した歴史はどこにもありません。私たちに馴染みの深い「秦」「漢」「唐」「明」「清」は、いずれも違う国です。同じ場所にあるから、東ローマ帝国とトルコ共和国が同じ国だと思う人はいません。民族も違う。中国という国はないので、中郷人というのも本当は存在しないことを頭のどこかに入れておいてください(p3)
・漢書地理誌によると、漢の全盛期に精密な戸籍が作られていて、その数約6000万人とされている。それが数十年間で、少なく見積もった史料では、500万人である、多く見積もった史料で1500万人である(p29)漢が滅んで三国志の時代になるが、約100年間も統一されなかった理由は、大雑把に言うと「人が少なかった」から、人口が10分の1位になってしまい兵隊の数が足らなくて戦えなかったのが実情である。三国志の殆どがフィクションである、当時の三国は、とにかく人を増やすために周辺国へ行って人狩りをしていた(p30)
・唐が滅んだ後に、五代十国(907-960)を経て(普の滅んだ後の、五胡十六国時:304-439とは別)を経て、宋ができる、宋は一般的に漢民族の国家と思われているが、宋を建てたのは遊牧民の「突厥」である。宋は強かった「金」と組んで遼を滅ぼすが、金が華北を奪い、宋は江南に逃げて南宋を建てる。それ以前の宋は、北宋という(p33)
・モンゴル人が漢民族を支配した元では、身分的にも最上位に置かれたのがモンゴル人で、そほ他の民族では、色目人(西城人)が次いで重要、その下に漢人(科目の漢民族と女真族)最下部に南人(華南の漢民族)が置かれる身分差別があったとされる。共通語は漢字を使うことになった、清においても同様、中国こそ北方民族の風習(辨髪、チャイナドレス;旗袍など)を取り入れたり、強制されたことが実は多い(p35)
・漢も明も、反乱軍が天下を取ったケースである、鎮圧されたケースは、「黄巾の乱」「太平天国の乱」「義和団の乱」がある、乱が起こるたびに人が殺されtげ、黄巾の乱では、人口が10分の1になった(p37)易姓革命として新皇帝とみなされたのは、漢を建てた劉邦、明を建てた朱元璋、明を滅ぼした清の李自成であり、いずれも元は無類の徒、貧しい乞食坊主、貧困農民である(p199)
・中国では家柄のいい家に生まれない限り、立身出世の道はまずない。中国は欧州や日本と異なり、中産階級がなく大半が農奴なのでひとたび飢饉が起きれば餓死する。戦争になれば虫けらのように使い捨てられる。この境遇から逃れる例外が2つ、1)官吏登用試験の科挙に合格する、2)宦官になること(p104)
・科挙の答案を書くときには受験生は注意しなければならないことがある、答案の中に皇帝の名前に使われている文字は畏れ多いので使ってならない。それではl困るので、他の字を使うようになっていた。元王朝の祖先の名前にあたる文字も同様で、それぞれに別の文字が用意されていた。また受験生は美しい字を書かなければなりません。汚い字や乱暴な字を書くと、解答がいかに素晴らしくても落第になる(p133)
・合格者の中で最高得点者は「状元」2位は「傍眼:ボウガン」3位は「探花」で、この3人は皇帝から直々に学位を授かる、この肩書きは生涯にわたってつけられる。郷試、会試、殿試の全てを主席で合格することを「大三元」といい、麻雀の役満の大三元はここからきている、解元・会元・状元に由来(p157)
2022年7月13日読破
2024年7月28日作成
Posted by ブクログ
グロテスクな内容が多め。でも面白くてあっという間に読めてしまう!
こんな反中の怖い本出して、大丈夫なのかと心配になる。
3%を占める民族がどれほど威力をもっているか…すごく考えさせられた。
Posted by ブクログ
四書五経、史記、三国志、水滸伝などに親しみ、漢文を教養として長く師と仰いできた中国、その偉大な優れた文化の国というイメージは誤り。人道や人権が完全に欠落した、勝つためには何をしても良い、子や妻は犠牲にしても良いという思想の国。
個別の知識はありましたが、全体像を体系的に誰にでもわかりやすいようにまとめられているのはさすがです。海に囲まれた島国の特異性を再認します。
Posted by ブクログ
中国はヤバいよ。
中国はヤバいよ。
ね、やっぱり中国はヤバいっしょ?
・・・と、百田さんの主張は、終始一貫。
さて、それを読んだ自分はどう思ったか?
ここに書かれてるのが事実なら(実際に史書に書かれてるのだから事実なのだろう)相当なものであるが・・・
身の回りにいる、日本で生活する中国にルーツのある人達を色眼鏡で見たくはない。かの国の歴史的事実は理解しつつも、人間一人一人とは自分の感性で繋がり、付き合っていきたい。
★3つ、7ポイント半。
2023.08.09.古
※つい最近“項羽と劉邦”を題材にした漫画を読んだり、同じ題材の古い漫画を思い出したりしたところだったので、だいぶタイムリー。
中華統一後の劉邦の仕打ちについて、少年時代にはかなりのショックを受けたものだったが、今作でかの国のお国柄を(知ってはいたけど)改めて読み返して、長年のモヤモヤが晴れた感はある。
※しかし・・・百田さんの文章の、かの国への悪意に満ち満ちたことったらもう・・・
いろいろハラハラしながらも読書となった。
Posted by ブクログ
この本が事実だとしたら、やばい歴史をたどってきて、今でもやばい国なんだなって感じた。
国によって文化も価値観も違うのは承知の上だけども、食人と殺戮の仕方がえげつない。
そして、義理も恩も感じない人たちなのだとしたら、とてもじゃないけど信頼できない国だなと感じた。
Posted by ブクログ
タイトル通りの本。ここに書いてある内容は、多かれ少なかれ人類の歴史でもあると思う。
必要以上に盲信する必要もないが、こういう事も知っておいた方が良い。
ボリュームも丁度良いし、読みやすい。
Posted by ブクログ
中国の歴史に詳しいというか、やばい面に詳しいおっさんが、居酒屋で喋りまくってる感じの本。
研究者ではないし、あえて、浅く、かつ、特徴的に語っている。
小説家だし、表現のプロであって、研究のプロではない。それは前提にしよう。
たくさん読み込んでいるのだろうが、誰かが研究して来たことをまとめてくれているのである。
その上で。
C国好きな人にぜひ読んでほしい。
大半は、C国と距離を置きたい人たちは知っていることばかりなのだが、やなところで本質的なところをピックしてくださっているので。
吐きそう。
ここと戦争になって、負けたらこんな目に遭うんだということをちゃんと理解した上で、話し合うとか協力するとか、商売するとか、色々考えてみればいいんじゃないかね。
あと、うちとココとの間にある国な。
Posted by ブクログ
タイトル通り、これまであまり触れられていなかった中国という国を理解するのには良い作品であるものの、一方で作者らしくちょっと偏った内容であるようにも感じてしまう作品であった。
本書に記載されていることは全て真実だと思うが、それ以外の面にも身を向けて中国の全体像をミスリードせずに理解できるような作品を期待したい。
さらに言えば日本人の自分も日本についてどこまで知っているのかということを突きつけられた思いもあり、まずは己を知るためにも日本の国についてもっと深堀したいと思った。