米澤穂信のレビュー一覧

  • 可燃物

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    何気ない事件のはじまりの中に
    葛刑事の頭脳が冴える。
    驚愕する様な盛り上がりは無いが
    1つ1つの短編に葛の人間性と
    犯人側の事件を起こす動機が
    絡み合いそこに事件の本質が見えて
    来るのが中々渋い。
    事件のその後の捻りも効いている。

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    2026年05月31日
  • ボトルネック

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    米澤さんがデビュー前からあたためてきた構想を、作家としてのキャリアを5年積んだのちに形にした物語だという。「自分が産まれなかったもしもの世界」というパラレルワールドに紛れ込んでしまった高校生・嵯峨野リョウが、自分がこの世界で生きる意味を模索してゆく。
    ひりひりするような自意識や、まさに金沢の天候のように全体を覆う暗さは、思春期特有のものというよりは、嵯峨野家の家庭環境の悪さから来ているようなものに感じられ、あまり普遍的な「青春ミステリ」のようには思えなかった。(とは言いつつも、他の方の感想を拝読していると単に自分の読みが単純すぎるようにも思われるが……)
    救いのないラストにもカタルシスが感じら

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    2026年05月29日
  • 本と鍵の季節

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    舞台は学校で設定は青春ミステリーっていう感じだった。
    けれどそれに反して漂う空気に青春っぽさはなく、人の欲望が剥き出しになるような謎が集まっていた。人の暗い部分が謎を解くことで次第に明らかになっていく。推理って人が隠したいものを曝け出させる行為だなと感じたし、探偵は人に嫌われる職業だなと思った。

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    2026年05月27日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    やっと小鳩くんと小佐内さんが再会します。
    上巻からの伏線回収、解答がお見事!

    しかしやっぱりこのシリーズは短編の方が好き。
    かなり焦らされました。

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    2026年05月27日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    面白いには面白いけれど、前作に比べてストーリーが長く、日常の謎って感じがしなくなった。
    なにより、2人が別れてしまったのも物足りない。
    これは焦らされる。
    2人ともお付き合いしている人がいるけれど、絶対満足してないだろうに、それっぽく振る舞うのもヤキモキさせられる。

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    2026年05月27日
  • 本と鍵の季節

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    面白いビブリオミステリーだった。とくに最後の節。
    高校の図書委員にしてはだいぶ踏み込んだ行動が目立ったかなあ。ほかのビブリオミステリーも探して読んでみたい

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    2026年05月26日
  • 栞と嘘の季節

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    ネタバレ

     「栞と嘘の季節」というタイトルどおり、毒である「トリカブト」が仕込まれた「切り札」とも称される「栞」と、その「栞」にまつわる登場人物達の数々の「嘘」から成り立つ物語
    前作、「本と鍵の季節」の続編である。図書委員を務める堀川次郎と松倉歌門は、図書室に返却された『薔薇の名前』の下巻から、トリカブトの花をラミネートした栞を発見する。
     その栞を巡って、美少女・瀬野麗や図書委員長の東谷らを巻き込みながら、「栞の配り手は誰か。」という謎を追うことになる。
    本作の特徴は、タイトルにもなっている「嘘」にある。
    この物語の登場人物は、とにかく何かを隠している。積極的に嘘をついている訳ではないが、「知っている

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    2026年06月06日
  • 本と鍵の季節

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    ネタバレ

    図書委員をつとめる男子高校生が日常の謎を解いていく連作短編集… と思いきや、解決する事件はけっこうエグい。
    文章が読みやすくてミステリのからくりがすっとはいってくる。最後のなんともいえない感じが… 
    かっこいいイケメンが何をもってかっこよくしているのか、その矜持のありどころがわかって切ない。

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    2026年05月25日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    小市民シリーズの四季をめぐる本筋としては、ここで一区切りがついたことになる。

    単作としてまず、純粋に面白かった。大きな謎があり、それを解いていく小説として読ませる力がある。ただ、謎そのものがものすごく複雑だとか、派手な仕掛けで驚かせるというより、むしろ比較的シンプルな謎の中に、過去の積み重ねや人物の変化をどれだけ折り込めるか、というところがすごく巧い作品だったと思う。

    少し内容に触れるが、

    特に印象に残ったのは、「小市民」や「互恵関係」という言葉の扱いだった。シリーズを通して、小鳩くんと小佐内さんはその言葉によって自分たちを説明してきたし、同時にその言葉に縛られてもきた。自分たちはこうい

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    2026年05月24日
  • 本と鍵の季節

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    高校生二人が主人公の青春ミステリーではあるがそれぞれの短編がビターなエンドで独特な読み心地があった。

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    2026年05月24日
  • 栞と嘘の季節

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    相変わらず2人のやり取りは知的でアホで楽しくてもっともっと日常会話を聞いていたい。高校生らしからぬようでらしいところが米澤穂信を読みたくなる所以。2人が対等で、お互いがお互いをちゃんと認めてるところがいいんだよなぁ。
    瀬野さんもなかなか面白い人で楽しかったなあ。
    さらっと前作のその後が明かされたのは嬉しい〜!
    前作を超える不穏さでなかなかに暗く、締め方も少し残念なので前作の方好みかな。

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    2026年05月21日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    物語が一貫している日常の謎ものだった。読後感は切なく、メッセージ性がある。ミステリとしては、日常の謎ものとしても若干謎解きの要素が薄く感じた。謎解きの過程がかなり短いのがその原因か。

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    2026年05月19日
  • ボトルネック

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    自分が存在していない世界で、自分の代わりにいるはずのない姉。自分の居場所も知り合いもいない。

    生まれてこなければ良かったと思った事も過去にはあるけど、そんな世界は見たくないし、自分がいない時の方が人が幸せになってると知ったら鬱になりそう。
    間違い探しが見つかるたびに胸がチクチクする。

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    2026年05月18日
  • Iの悲劇

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    個人的にはどんでん返しに感じました。何も考えずに日常に潜む謎系ミステリで、わりとほのぼの読めるのかな〜と読んでいたから…。最後に伏線がスルスル回収されて気持ちよかった。けど…そんなんあり?とはなった。

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    2026年05月17日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    やっぱり小市民シリーズより氷菓の方面白いかも〜面白くなるまで長いんだよね〜なんて思いながら読んでいた序盤。
    中盤に差し掛かってから終わりまでびっくりするくらい面白くてサクサク読み終えた…!
    最初の言葉、撤回!笑
    特にラスト、穂信先生独特の、底知れぬ人間の怖さというか、暗さが入り混じって、いままで高校生の身近な推理ものだったのに、ちょっとゾクゾクしてしまった。。。

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    2026年05月15日
  • いまさら翼といわれても

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    ずっと以前に読んでいた古典部の本を久しぶりに見かけたので読んでみた。読み終わったあとに調べてみたら、どうやら、これが最終巻っぽい。内容としては、それぞれの主要キャラクターの話があって、今までそのキャラクターがどういうキャラクターだったのか、とか、今後はどうなっていくのか、という方向性みたいなものがあったので、確かに最終巻と言われればそんな気もしてくる。
    でも、最後の話は、もうちょっと続きを読みたくなるような話だな、と思ったりする。

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    2026年05月11日
  • 栞と嘘の季節

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    トリカブトの栞をめぐる話。主人公2人の掛け合い、クライマックスに向けての謎が明かされる感じは良かったがもう1つ

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    2026年05月06日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    関守の、主人公が眠くなるにつれて真相が明らかになっていく絶望感が印象的。
    どの話も面白かったですが、個人的に儚い羊たちの祝宴のほうが好みでしたので少し物足りなさを感じました

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    2026年05月04日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    ⭐️3
    読みやすくてサクッと読めました。
    自分ではなく姉が生まれていたという設定のパラレルワールドで、互いに情報を交わしながら謎を解いていくのがとても新鮮で面白かった。
    ただ、救いのないラストで読後感はどよーん…
    読み手次第だけど、三つ目の選択肢があるならそれが救いなのかな。

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    2026年05月03日
  • 栞と嘘の季節

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    正直、短編集の前作の方が面白かった。
    この謎で400ページも費やす程ではないかなと思ったりもしました。
    個人的に主人公二人も高校生らしさが感じられないけれど、この作家さんの他の作品でも感じる事なので仕方ないかな。
    登場人物では超絶美少女と描写される瀬野さんはミステリアスで気になる。今度は彼女が主人公の物語を読みたいかな。

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    2026年05月03日