米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み切るのに1ヶ月近くかかった。
各章のエピソードが長く、時代小説に出てくる名前やセリフを理解しながら読むのに時間がかかった。
途中、夜寝る前に読みながら1、2ページで寝落ちする日も何度かあった。
はい、時代小説×ミステリー小説ですね、とわかった気になり、各章で難事件発生し、主人公が官兵衛のヒントで解決的なストーリーかと思って少し退屈していた。しかし、終わりが近づくと、そんな薄っぺらい話では無く、全てが一つの大きな物語の必要な要素の一部で、自分はその一部だけを読んでわかった気になっていただけだと最後になってようやく気づいた。
またもう一回読もうと思う素晴らしい作品でした。
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Posted by ブクログ
進めば極楽、退かば地獄。
本作の主人公である黒田官兵衛は、秀吉も恐れた策略家であり、単に事件を解く人物ではない。彼は人の心理や状況を読み切り、それを利用して現実そのものを動かしていた。その姿は恐ろしくもあり、同時に圧倒的な凄みを感じさせる。一方で、息子の存在によって人間としての一面も垣間見え、その点も大きな魅力である。
また、荒木村重も魅力的な人物である。彼は黒田官兵衛の危険さを勘で理解していながらも、見栄や置かれた状況からその判断を貫くことができなかった。その姿は愚かとも言えるが、同時に非常に人間らしく、脆さも感じさせる魅力的な人物である。
本作は史実そのものではないが、歴史に基づいた -
匿名
購入済み消化しきれませんでしたか。
二人の距離の概算編、この巻では消化しきれませんでしたか。
遠回りする雛編以降のコミカライズを時系列順に実施中の今作品、次は、ラーメン屋での話かな?
年1回くらい出版されてるミステリー小説作家の活動報告集みたいなんで、原作者さんの動向をチェックしているのだけど、続編発表の気配はあるけど、春まだ遠し? -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初に氷菓を呼んだのは中学生のころだった.アニメから原作に入った勢.そこから遠回りする雛までは発売直後に購読していたが,いろいろあって読書から離れてしまった.続編が出ていたことは知っていたがようやく読むことができた.
本当に面白かった.高校を舞台にした内容のせいなのか,また氷菓シリーズを中高の教室で読んでいた私自身の記憶のせいなのか,強烈なノスタルジアが襲ってくる.教室の埃のにおいと木の机のにおいが漂ってくるよう.大した青春時代なんで過ごしていないのにねえ.
中身は短編集でどれも面白かった.学校生活で生じたちょっとした謎をホータローや古典部の面々が解決していく.中々千反田さんがでてこないと思っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ場面展開は少なく一場面での情報量が多いはずなのに、すっと入ってくる上手さに驚きました。
また、2つの世界の異なる点が徐々に明らかになることで、リョウの考えやこれまでの行動が否定され、自分が唯一本物だと思っていたノゾミへの気持ちも自己愛だったことに衝撃を受けました。
一方で、リョウの世界の方が好転的になっている側面もあったかもしれないけど、最後のメールによってその僅かな可能性すらも否定されたような気持ちになりました。
今のリョウにどんな言葉をかけても、兄のような薄っぺらいものにしかならないと思うけど、遊歩道の道を歩んで欲しいなと思いました。