米澤穂信のレビュー一覧
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倫敦スコーンと間違えて買ってしまった。悔しい記録(笑)
初版が5年くらい前なので気づくべきでしたが、途中まで気づかず読み進めていました。
いえ、最初の表題作巴里マカロンの謎からおかしいなとは感じていたのですが、これは雑誌掲載作だったので雑誌の方もチェックしてたからだと勘違いしてました。
最後のフィレンツェシュークリームの謎の冒頭おしるこの美味しそうなシーンにも既視感があり、これは書き下ろしなのにおかしいと思い調べてみたら、という顛末。
珍しいマヌケな読書体験でした。
何度読んでも面白いので良いのですが次はちゃんと倫敦スコーンの謎を買います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレボトルネックは、私たちの想像力を試している。
この結末を読んだあとで、
私たちが「イチョウを思い出して」の意味を想像することで、
リョウが辿り着けなかった真実に辿り着いた時、
ようやくこの作品が完成します。
ノゾミの言った「死んじゃえ」とは、
フミカに対しての気持ちではないだろうか?
ラストシーン、
ノゾミはリョウを誘っていたのではなく、
助けを求めていたのではないだろうか。
リョウが諦めずに想像力を働かせていれば、
自分の存在意義を見つけることはできたのでは無いだろうか?
この物語は、絶望のラストを突きつけることで、
読者はそれでも希望を探せるか?という挑戦だと考えました。
諦めてしまえば、リョウと同じです。 -
Posted by ブクログ
うわわわ、面白い……!この世界観、たまりません。
このところ『黒牢城』映画化で露出が多いからか、〈米澤穂信欠乏症〉のワタクシ。米澤先生の書いたものならなんでも読みたすぎて、つい既読の『米澤屋書店』の文庫版もぽちってしまいましたし、なんなら先生のTwitterでもいいから出版してくれないかと考える始末。
本書『折れた竜骨』は、以前手に取ろうとしたものの二段組みの単行本にびびってしまい、さらに「魔術と剣と謎解き」の構成にもどうにも食指が伸びなかったんですけども、いやはや、やはり本には”読むべき時”があるのです。ゲーム『TES V:Skyrim』を通った私には、この中世ヨーロッパの物語がわかる、わかるぞお!(なんとウルフリックも登場!)
一見ファンタジーに見えますが、主人公たちが話す言語はイングランド語やフランス語ですし、実際の地名も登場する、”中世ヨーロッパの時代の架空の島”がその舞台となっています。
刊行時の東京創元社のインタビューを読んでみると、「特殊設定ものへの憧れをこめて」書かれたとのこと。
本書の土台となったファンタジー的世界観を作り上げるのに、どんな書籍やゲームが下敷きとなったのか……うーん、わたし、気になります!
登場人物一覧の怒涛のカタカナ名には面食らってしまいますが、それぞれのキャラクターが立っているのはさすがの手腕ですね。
なんといっても、探偵役のファルク・フィッツジョンとニコラ・バゴのコンビがとっても魅力的。
自身の使命を果たすため東方からやってきた、誠実で聡明でちょっとどこか抜けたところのあるファルクと、少年ながらしっかり者で背負うもののあるニコラ。脳内イメージでは、ファルクは『指輪物語』のアラゴルン、ニコラは『ハウルの動く城』のマルクルです(^^)
そして語り手を務める領主の娘・アミーナも好印象!
海の向こうへの好奇心がありながら、この時代ならではの自分の行く末も見据えている、勇気と冷静さを兼ね備えた少女ですね。とても16歳には見えない……。
礼拝堂でのニコラとのシーンが上巻ではお気に入りです。
さて、どこで読んだか、「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」といわれます。
その点、本書は「魔法だからなんでもアリ」なのではなく、バランスの取り方が非常にうまいなと感じています。ファルクとニコラの「魔法」も言ってしまえば科学捜査ですからね。
はてさて、この枠組みの中でどんな解決に至るのか。聞き取りもまだ途中なのに、「密室からの消失」まで起きてしまいました。いざ下巻! -
Posted by ブクログ
古典部シリーズ。今更なんですけど、古典部ってどんな活動してるんでしょうか??読んでもわからない。
第1話 ひとりで焼きそばを食べていると里志から散歩の誘いが入る。里志は生徒会の選挙管理委員会をやっていて、票の数が有権者を上回ってしまったらしい。奉太郎は手段を見破る。
第2話 折木奉太郎は卒業制作の鏡の額縁を彫るときに手を抜いた。それには鳥羽麻美が関係しているらしい。伊原が謎に挑む。
第3話 中学の英語教師が雷に3回打たれて生きている話になった。奉太郎は調べてみることにした。その小木先生は登山家だった。
第4話 まやかは漫画を書いて応募していて、今回努力賞をもらった。漫画研究会では読むだけ派と描きたい派のニ派に分裂して戦っている。そんななかまやかが漫画を描いていたノートが盗まれる。
第5話 奉太郎は天気がいいので散歩して神社に来たら、同級生がいて祠の掃除を手伝う。
第6話 まやかは霧生の画材屋までトーンを買いに行ったが、喫茶店のコーヒーが変な味だった。砂糖がすごく甘かったのだ。
千反田が合唱祭に現れない。 -
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これはとても好みでした。前半はちょっと旅行記みたいで退屈かなぁと思ってたら中盤からちょっとハードボイルド味がでてきて面白い!
王族の殺人は現地では大事件ではあるけど、あくまで主人公は直接目撃したわけじゃない。周りで起きたのはある意味地味な日陰の事件。でもじわじわ身に迫ってきているという不穏な感じ。
巻き込まれた主人公は常に冷静で、自分に問いかけ続ける真摯な態度を持っていてかっこいい。エンタメとしても面白いけど、それだけじゃない。風景の描写が美しく、物語全体のテーマがあって主人公の迷いや悩みも描かれてて読書ならではの醍醐味があったと思う。