米澤穂信のレビュー一覧

  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    上巻では息を潜めていた小鳩くんと小佐内さんが下巻ではようやく主人公として戻ってきてくれて気持ちよく読むことができた
    やっぱり瓜野くんはあんまり好きじゃないから上巻読むのが辛かったんだなと改めて感じた(ただそれも米澤穂信さんの狙いなのかもしれないけど)
    二人とも別々の人と付き合ってるのも何だかなあという感じで上巻は読んでたけど、ちゃんと下巻の最後にはくっつけてくれて安心
    次の冬季限定ボンボンショコラ事件は小鳩くんの推理と小佐内さんの暗躍に期待

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    2025年06月11日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    天才ミステリー作家米澤穂信の人気小説シリーズ。
    小市民を目指す、から小市民になりすますへ
    小鳩くんと小山内さんは小市民になることなどできず、自分自身を受け入れていく…だとしても冬期以降も二人の人生は続く、二人は今度は小市民になりすまして生きていくだろう。
    冬期ボンボンショコラ事件→ヒッチコックの「汚名」とフィンチャーの「ゾディアック」。
    事件を通して小鳩くんの「知りたい好奇心」の倫理と感情の核心へ
    「知りたい好奇心」を突き詰めることの暴力と害悪についてのこれ以上ないエンタメ的考察?
    米澤穂信は「知る好奇心」を誰よりも追求してきたミステリー作家。この人には天地がひっくり返ってもこのテーマで競い合

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    2025年06月11日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    まんまと騙されました。小市民シリーズらしさが最後に待っていて、いい意味で期待を裏切ってくれました。ありがとうございました。

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    2025年06月10日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    前作の最後では小鳩くんと小佐内さんは袂をわかったため、今作は他の登場人物に焦点を当てた展開
    小鳩くんから見る小佐内さんの行動は普通の人だと気づかないやろうという気持ちで読んでたから、今回は小佐内さんの人を操る上手さを他人の視点から描いているのが面白かった
    上巻ではあまり行動の意味などが描かれてなかったから下巻が楽しみ

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    2025年06月10日
  • Iの悲劇

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    最近になってすっかりハマってしまった米澤穂信のノンシリーズ作品の一つが、本作『Iの悲劇』だ。往年の本格もののような雰囲気を匂わせるタイトルだが、このタイトルの”I”は「Iターン」のIである。過疎に悩む地方が、都会に住んでいる人間を呼び寄せる取り組みを行う……という、地方活性化施策の一つだ。

    本作は、限界集落となってしまい現在は無人となっている山間地域である蓑石への移住希望を推進する、「南はさま市Iターン支援推進プロジェクト」を舞台に、主人公たちの悲喜こもごもを描く短編集だ。このプロジェクトを推進するのは、通称「甦り課」に所属する主人公・万願寺と、彼の同僚・観山(かんざん)、そして上司の西野で

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    2025年06月08日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    サイン本を買ったのでか「」く「」し「」ご「」とを 読み終わったら読み直します。

    TVアニメの影響です。

    米澤穂信さんらしくて読み応えのある作品でした。

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    2025年06月07日
  • いまさら翼といわれても

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    ──あんたはこれから、長い休日に入るのね。そうするといい。休みなさい。大丈夫、あんたが、休んでいるうちに心の底から変わってしまわなければ……。

    ──きっと誰かが、あんたの休日を終わらせるはずだから。

     
     
     
    とうとう読み終えてしまった〈古典部〉シリーズ。今作は全6篇の短編集からなる作品でしたが、どの作品も〈古典部〉のメンバーに焦点を当てた、いや、各メンバーのそれぞれを主人公として描いたような短編集だったように思います。

    特に奉太郎の代名詞『やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に』の誕生秘話が描かれていた物語【長い休日】はかなり好きでした。

    そして表題

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    2025年06月03日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    一昨年読んだのでこちらも粗筋程度しか覚えていませんでした。

    会話や思考の中に推理があるのですが、考えながら読み進めることが必要でそこが面白い、

    米澤穂信さんの作品ですね。

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    2025年06月01日
  • あなたも名探偵

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    タイトルや帯の通り、問題編の情報で犯人が分かるようになっているところがすごい!

    そのトリックもどれもよく出来ていて、考えるのがとっても楽しかったです。

    そしてトリックに注力させるために動機はシンプルなのがまた良い…!
    動機すらちゃんと教えてくれない作品もあるくらいで、そこも推理してみろよ、と言われている気分でゾクゾクしました。

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    2025年05月30日
  • 折れた竜骨 下

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    ミステリーとファンタジー、メジャーなジャンル同士の融合が、こんなにも新鮮で上質な読書体験になるとは!

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    2025年05月30日
  • 巴里マカロンの謎

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    春夏秋冬ときたので最後に巴里で締め括ったわけだが、どうやら順番が違うらしい。番外編感覚だったが、もう一度冬を読むべきか、、、。

    相も変わらず著者の言葉遊びは面白い。
    2人のやりとりも絶好調。
    いやいやしかし、引き止める為とはいえ首根っこ掴んだりはしないだろう普通。

    大学生もしくは社会人になった2人を描いていただきたい今日この頃。とても楽しめたシリーズでした。

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    2025年05月28日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    現在 NUMAnimation枠で放送している小市民シリーズの秋期限定栗きんとん事件が面白かったので読み返しました、
    楽しい ちょっとわからないこともありますが
    やはりこう云う作品が好きですね

    栗きんとんとマロングラッセの作り方の説明は小説とアニメでは異なるようですが枝葉のこと
    勘違いというか合っているというか
    マロングラッセの作り方は2回(下巻でも)出てきます、

    常悟郎くんは上手くかたをつけられるのでしょうか?

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    2025年06月01日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    本作はアニメと並行して読み進めていた。一つ一つのシーンを思い浮かべながらだと、ページをめくるスピードも早くなる。次第に犯人の予想はついてくる。途中途中に描かれている高校生らしい日常に学生時代を懐古させられるが、これも伏線と勘繰ってしまう。さて、そんなこんなで上下ともに読み終えて小山内さん。最後の一言は正直呆気に取られたよ。

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    2025年05月23日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    アニメが先行してるがもうすぐ追いつく。
    しかし日常ミステリーがこんなに面白いと感じるなんて。下巻に続こう

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    2025年05月21日
  • 折れた竜骨 下

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    中世ファンタジーとミステリの融合。
    剣と魔法の世界で殺人事件が。

    めちゃ面白かった˙ᴥ˙
    上下巻を1日で一気読み
    魔術あったらなんでもアリじゃん、って思ったけどしっかりミステリしてます。

    どんでん返しされすぎてコロコロコロコロ。
    結末予想外でした。これは解こうとは思わずにコロコロに身を任せると楽しい( * ॑꒳ ॑*)
    登場キャラたちも魅力的
    読後スッキリ

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    2025年05月21日
  • 米澤穂信と古典部

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    あー好きな本を読んだなあ〜と、大満足。

    特に講演録の4つの図!言葉では説明ができないから、是非見てほしい。
    線を一本引くだけで、まったく違う物語がうまれる。いや、目から鱗。

    あとは、キャラの本棚を想像する企画。
    奉太郎と千反田は、まさに!だった。
    他の作品でも是非見てみたい。

    米澤さんのトークイベントは何度か参加させてもらって、考え方とかいつも新しい発見をもらっているけど、今作もファンブックにとどまらず、ミステリ全体への考え方や視点がわかって、すごく面白かった。

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    2025年05月20日
  • さよなら妖精

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    私はこの手の話をアニメだったらこんな感じかなと想像する。その作品では、やはりマーヤは知的かつ好奇心旺盛で天真爛漫。太刀洗は、クールで口数が少ない。その他のキャラも個々に魅力があり、主人公は知能がではなく、バカである。

    米澤さんは、やはりオシャレだ。

    →濡れた路面に飛沫を上げる。その度におれは裾を太刀洗は靴下を濡らすのだ。

    →学校での他愛のない会話に価値を見出すとするならば、自分がなにを知っているか、ひいては何を知らないかを知ること。

    今月米澤作品しか読んでいない。

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    2025年05月19日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    米澤作品は日頃触れない言葉を紡いでくる。学生時代に辞書を引きながら英文を読んでいるような作業感も面白い。
    本書はアニメでも「えっ!?」と驚いた話であった。
    オチは知っていたが、文字でもこれだけ面白いのかと。また本屋に足を運んだ。『秋』を手に。

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    2025年05月16日
  • 王とサーカス

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    第28回このミステリーがすごい!第1位

    なかなかおもしろい!
    人がうっすら自覚しているけど考えないようにしている問題に切り込んでミステリーに仕上た唸る作品。
    フリーのジャーナリストとして訪れたネパールで、大刀洗万智が報道することの意義を問われる。

    改めて、世の中に報道されるニュースについて、自分が知ることの意味はあるのかを考えた。
    他人の不幸について、当事者とその近しい人達に不快な思いをさせてまでそれは世間に発表される必要はあるのか。
    「娯楽として悲しみを消費するだけ」というフレーズに衝撃を喰らった。
    疑問に感じたことは何度もあるのに、結局「へー!」とか「うわ〜」とか言いながらなんとなくそ

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    2025年05月14日
  • 王とサーカス

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    ネパール王族殺害事件をベースに、ジャーナリズムとは何か。
    ミステリーを融合させて読みやすさがありながら、読後の抉られた胸の痛みが収まらない。

    情報は娯楽なのだろうか。
    受け取る側として『知る』ということはこんなに重いものだったとは。
    私は知らずに多くの事件や歴史をサーカスとしてみていたかもしれない。
    今、この社会では情報に重みはなく、知ることは簡単過ぎる。
    恥じない選択をするしかない。

    伝えないことも選択していると思うと恐ろしいものもあるが、『俺達はもう絶対に、タクシーの運転手まで巻き込んではいけない』
    そして悲しみをサーカスにしない。
    これは記者の方々に忘れないで欲しいところですね。

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    2025年05月12日