米澤穂信のレビュー一覧

  • 巴里マカロンの謎

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    倫敦スコーンと間違えて買ってしまった。悔しい記録(笑)

    初版が5年くらい前なので気づくべきでしたが、途中まで気づかず読み進めていました。
    いえ、最初の表題作巴里マカロンの謎からおかしいなとは感じていたのですが、これは雑誌掲載作だったので雑誌の方もチェックしてたからだと勘違いしてました。
    最後のフィレンツェシュークリームの謎の冒頭おしるこの美味しそうなシーンにも既視感があり、これは書き下ろしなのにおかしいと思い調べてみたら、という顛末。
    珍しいマヌケな読書体験でした。

    何度読んでも面白いので良いのですが次はちゃんと倫敦スコーンの謎を買います。

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    2026年06月27日
  • 折れた竜骨 下

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    ネタバレ

    特殊設定ミステリって読むまでどうかと思っていた。走狗(ミニオン)の設定とか、それってアリなの?って。犯人もその設定からメタ的にあたりがついてしまったし。しかし犯人の告発と対決シーンは今までの設定と歴史的背景を踏まえた説得力があり、モヤモヤがすべて吹っ飛ぶ美しさ。その後二人が語り合うラストシーンは清々しくも少し寂しい。

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    2026年06月27日
  • 本と鍵の季節

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    殺人事件みたいな大きな出来事は起きないけど高校生2人が謎を解いていく。和やかだけどどこか不穏でビターな感じが良かった。

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    2026年06月26日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    ボトルネックは、私たちの想像力を試している。
    この結末を読んだあとで、
    私たちが「イチョウを思い出して」の意味を想像することで、
    リョウが辿り着けなかった真実に辿り着いた時、
    ようやくこの作品が完成します。

    ノゾミの言った「死んじゃえ」とは、
    フミカに対しての気持ちではないだろうか?

    ラストシーン、
    ノゾミはリョウを誘っていたのではなく、
    助けを求めていたのではないだろうか。

    リョウが諦めずに想像力を働かせていれば、
    自分の存在意義を見つけることはできたのでは無いだろうか?

    この物語は、絶望のラストを突きつけることで、
    読者はそれでも希望を探せるか?という挑戦だと考えました。
    諦めてしまえば、リョウと同じです。

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    2026年06月25日
  • 折れた竜骨 下

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    これはいいファンタジー。
    これはいいミステリー。

    読んでて楽しかった。
    上巻ではあんまり解決することないけど必要な登場人物の認識や問題はあるからそこを乗り越えれるなら楽しいかな。
    個人的には文体が合う作家なのでスラスラ楽しく読めた。

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    2026年06月23日
  • 折れた竜骨 上

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    うわわわ、面白い……!この世界観、たまりません。

    このところ『黒牢城』映画化で露出が多いからか、〈米澤穂信欠乏症〉のワタクシ。米澤先生の書いたものならなんでも読みたすぎて、つい既読の『米澤屋書店』の文庫版もぽちってしまいましたし、なんなら先生のTwitterでもいいから出版してくれないかと考える始末。
    本書『折れた竜骨』は、以前手に取ろうとしたものの二段組みの単行本にびびってしまい、さらに「魔術と剣と謎解き」の構成にもどうにも食指が伸びなかったんですけども、いやはや、やはり本には”読むべき時”があるのです。ゲーム『TES V:Skyrim』を通った私には、この中世ヨーロッパの物語がわかる、わかるぞお!(なんとウルフリックも登場!)

    一見ファンタジーに見えますが、主人公たちが話す言語はイングランド語やフランス語ですし、実際の地名も登場する、”中世ヨーロッパの時代の架空の島”がその舞台となっています。
    刊行時の東京創元社のインタビューを読んでみると、「特殊設定ものへの憧れをこめて」書かれたとのこと。
    本書の土台となったファンタジー的世界観を作り上げるのに、どんな書籍やゲームが下敷きとなったのか……うーん、わたし、気になります!

    登場人物一覧の怒涛のカタカナ名には面食らってしまいますが、それぞれのキャラクターが立っているのはさすがの手腕ですね。
    なんといっても、探偵役のファルク・フィッツジョンとニコラ・バゴのコンビがとっても魅力的。
    自身の使命を果たすため東方からやってきた、誠実で聡明でちょっとどこか抜けたところのあるファルクと、少年ながらしっかり者で背負うもののあるニコラ。脳内イメージでは、ファルクは『指輪物語』のアラゴルン、ニコラは『ハウルの動く城』のマルクルです(⁠^⁠^⁠)
    そして語り手を務める領主の娘・アミーナも好印象!
    海の向こうへの好奇心がありながら、この時代ならではの自分の行く末も見据えている、勇気と冷静さを兼ね備えた少女ですね。とても16歳には見えない……。
    礼拝堂でのニコラとのシーンが上巻ではお気に入りです。

    さて、どこで読んだか、「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」といわれます。
    その点、本書は「魔法だからなんでもアリ」なのではなく、バランスの取り方が非常にうまいなと感じています。ファルクとニコラの「魔法」も言ってしまえば科学捜査ですからね。
    はてさて、この枠組みの中でどんな解決に至るのか。聞き取りもまだ途中なのに、「密室からの消失」まで起きてしまいました。いざ下巻!

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    2026年06月21日
  • ボトルネック

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    読者をそっと誘導しつつ、肝心な部分は読者の解釈に委ねるというスタンスが魅力的だと思った。淡々としていながら、主人公や登場人物の苦しみも伝わってくる文章が印象的だった。すっきりとした読み心地の中に、鈍い痛みとずっしりとした重みが心にしがみついてくるような感覚は初めて経験した。ミステリを読んだ経験が少ない私でも読みやすく、考察がとても楽しい1冊だった。

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    2026年06月17日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    曇り空の様な締めくくりであるのに、何故かモヤモヤを感じさせない不思議な収まりの良さを感じる。それは恐らく、広げられた風呂敷が主人公の絶望一点に向かって綺麗に折り畳まれていくような、何とも言えぬ満足感があったから。

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    2026年06月14日
  • 本と鍵の季節

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    美人のせなさんについて。常に周りをざわつかせるほどの美人ているかな?と思いました。「美人」は容姿だけで人を惹きつけるのではなく、やはり中身の魅力、中身とのバランスに惹かれるのだと思います。米澤作品は『満願』にもすごい美人が出てきて、その「美人さ」が話の軸になりますが、ハッとするほどの美しさって刹那的だからハッとするんであって、継続的な美しさはやはり中身あってのものでは?と思ってしまいました。
    とは言いつつも、めちゃめちゃ面白かったです。

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    2026年06月10日
  • 王とサーカス

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    主人公を通して、情勢が大きく変わるカトマンズの情景や生活を垣間見られるところが、まずよい。主人公の思慮深く落ち着いた性格もよい。伏線が多く、話の展開は先に読めるが、筆力で引き込まれて物語を楽しめた

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    2026年06月10日
  • 王とサーカス

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    記憶をなくしてもう一度読みたいくらい、個人的に好みの作品でした。
    ただのミステリーではなく、日本かは遠く離れた国で起きた事件を通して、報道のあり方を問いかける物語。情報を伝える仕事に携わる人間として、ジャーナリストである主人公の葛藤に共感するとともに、「伝える」とはどういうことなのか、その責任や意義について考えさせられました。

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    2026年06月08日
  • 倫敦スコーンの謎

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    ネタバレ

    今回のお話もよかった!
    特に最後の『維納ザッハトルテの謎』、小佐内さん
    と小鳩くんの2人の雰囲気が特に可愛くてホッとした。
    小市民シリーズ大好き!
    今後もずっと読んでいきたい

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    2026年08月15日
  • 氷菓 (17)

    購入済み

    実現しない続編アニメの救い

    アニメ2期が絶望的な中、漫画だけが救いです。読んでいて小説では得られない情景の補完とキャラクターの表情が素晴らしく、コミカライズを敬遠している人にもおすすめしたいです。
    今巻はすごくいいところで終わりましたが次巻が出るのがいつのことやら・・・。
    面白すぎて我慢できず小説を読み直してしまいました。やはり氷菓は素晴らしいです。
    やっぱりここに映像と声が入ればより素晴らしいものになると思います。
    私と同じアニメ難民の方はぜひ漫画版氷菓を手に取ってみてはいかがでしょうか。

    #切ない #ハッピー #癒やされる

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    2026年06月07日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    二つの事件が重なりつつ、二人の過去と現在が描かれる構成。中学生の頃の思い出に苦い思いをしながらも、小佐内さんが現在に残したメッセージの意味が回収される現在の解決編が気持ちいい。そして緊迫の場面を終えた後のラスト。この本の評価は白馬の王子様が現れるまでの「次善」といたします。

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    2026年06月04日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    二人の再開はまだかまだかとやきもきしつつ読み進めて、最後に驚かされてしまったのは私が小市民、もしくは瓜野君サイドの器だからか。夜の公園でかわす婉曲な言葉のやりとりがなんとも二人らしい。メインの事件を追うのも楽しいが、合間に挟まる小鳩くん仲丸さんのエピソードには苦笑しきり。

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    2026年06月04日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    小佐内さんって『スイーツセレクション』なんてキャラだっけ?解決する事件とはうらはらに拭えない違和感は、次に食べたいものの答えで頂点に達する。そして二転三転するラストは春から読んできた人には十分すぎる、しかし甘くないデザート。

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    2026年06月04日
  • 王とサーカス

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    久しぶりに読み返した。初読の衝撃が蘇ることはなかったけれど、楽しめるし緊張感がある。
    5はちょっとおまけだけど、4だと他の本に埋もれるから。

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    2026年06月02日
  • いまさら翼といわれても

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    古典部シリーズ。今更なんですけど、古典部ってどんな活動してるんでしょうか??読んでもわからない。

    第1話 ひとりで焼きそばを食べていると里志から散歩の誘いが入る。里志は生徒会の選挙管理委員会をやっていて、票の数が有権者を上回ってしまったらしい。奉太郎は手段を見破る。

    第2話 折木奉太郎は卒業制作の鏡の額縁を彫るときに手を抜いた。それには鳥羽麻美が関係しているらしい。伊原が謎に挑む。

    第3話 中学の英語教師が雷に3回打たれて生きている話になった。奉太郎は調べてみることにした。その小木先生は登山家だった。

    第4話 まやかは漫画を書いて応募していて、今回努力賞をもらった。漫画研究会では読むだけ派と描きたい派のニ派に分裂して戦っている。そんななかまやかが漫画を描いていたノートが盗まれる。

    第5話 奉太郎は天気がいいので散歩して神社に来たら、同級生がいて祠の掃除を手伝う。

    第6話 まやかは霧生の画材屋までトーンを買いに行ったが、喫茶店のコーヒーが変な味だった。砂糖がすごく甘かったのだ。
    千反田が合唱祭に現れない。

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    2026年06月01日
  • 王とサーカス

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    これはとても好みでした。前半はちょっと旅行記みたいで退屈かなぁと思ってたら中盤からちょっとハードボイルド味がでてきて面白い!
    王族の殺人は現地では大事件ではあるけど、あくまで主人公は直接目撃したわけじゃない。周りで起きたのはある意味地味な日陰の事件。でもじわじわ身に迫ってきているという不穏な感じ。
    巻き込まれた主人公は常に冷静で、自分に問いかけ続ける真摯な態度を持っていてかっこいい。エンタメとしても面白いけど、それだけじゃない。風景の描写が美しく、物語全体のテーマがあって主人公の迷いや悩みも描かれてて読書ならではの醍醐味があったと思う。

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    2026年06月01日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    マッチポンプ探偵か

    めっちゃ偏見だけど過疎地に移住してくる人は半分くらいは厄介なんじゃ
    課長の忖度はあったにせよ現実でやってもこんな感じのことは起こりそう

    予想外に公共について考えさせられた
    一人が秘境に住むだけで予算食うのな
    課長サイドの言い分はよくわかる
    ただし誠実な仕事をする人を蔑ろに許せんなぁ

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    2026年05月30日