米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初に氷菓を呼んだのは中学生のころだった.アニメから原作に入った勢.そこから遠回りする雛までは発売直後に購読していたが,いろいろあって読書から離れてしまった.続編が出ていたことは知っていたがようやく読むことができた.
本当に面白かった.高校を舞台にした内容のせいなのか,また氷菓シリーズを中高の教室で読んでいた私自身の記憶のせいなのか,強烈なノスタルジアが襲ってくる.教室の埃のにおいと木の机のにおいが漂ってくるよう.大した青春時代なんで過ごしていないのにねえ.
中身は短編集でどれも面白かった.学校生活で生じたちょっとした謎をホータローや古典部の面々が解決していく.中々千反田さんがでてこないと思っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ場面展開は少なく一場面での情報量が多いはずなのに、すっと入ってくる上手さに驚きました。
また、2つの世界の異なる点が徐々に明らかになることで、リョウの考えやこれまでの行動が否定され、自分が唯一本物だと思っていたノゾミへの気持ちも自己愛だったことに衝撃を受けました。
一方で、リョウの世界の方が好転的になっている側面もあったかもしれないけど、最後のメールによってその僅かな可能性すらも否定されたような気持ちになりました。
今のリョウにどんな言葉をかけても、兄のような薄っぺらいものにしかならないと思うけど、遊歩道の道を歩んで欲しいなと思いました。
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Posted by ブクログ
こ、これは、やば…。
米澤穂信とは一体何者なのか…
ちょっとそこらの作家とは格が違うわな。
いや、すごい。小説の持つ本来の力を再認識させられましたわ。
ミステリーがどうの、どんでん返しがどうの、とか云うレベルの小説ではないよね、これ。
一流のミステリーであることは当然として、本作は知性、知識のみならず、反道徳、反社会的な毒気まで内包してましてね。
米澤穂信がミステリーに精通しているのは理解できるのだが、作中ではバタイユや澁澤龍彦まで言及しとる訳で…。そいや昔、悪い事でもしているかの様にドキドキしながらバタイユを読んだことを思い出しましたわ。
いやー、最近は読書をいち娯楽としてしか扱ってなかった -
Posted by ブクログ
文体も構成も素晴らしい。短編なのに全話に感想を言いたくなってしまった。
身内に不幸
毎年、兄の命日に死者が出る! なんでかっていうとね、合宿に行きたくないから! ってなんじゃそりゃ。悪くないが中では最下位。
北の館
自らの利益のためなら他者を殺すことに躊躇いがないという六綱の血。早太郎、光次郎、詠子の兄弟は上流家庭で育ったせいで牙が鈍化したが、貧乏なあまりがその血を最も濃く受け継いでいたことに納得。
山荘
恐怖小説のふりをした、おもてなし大好きメイドの話。見事な逆ドンデンでした。誰も殺してないじゃん。それどころか金塊あげてる笑
五十鈴
五十鈴がとにかくかわいい。しかし赤子蒸し焼きはグロ