米澤穂信のレビュー一覧

  • 栞と嘘の季節

    Posted by ブクログ

    本書は「本と鍵の季節」に続き〈図書委員シリーズ〉の第2作目です。

    本書(2作目)から読まれても何もわからなくて楽しめないってことはないと思いますが、前作の事を語ったり、前作の事件の事を話題に出すととある人が顔をしかめると言った、細かい所でふふっとなる事ができますので、是非「本と鍵の季節」(1作目)から読まれることをお勧めします。

    米澤穂信さんの小説はほんとにノリが好きでどんな場面でも常に面白いから大好きです。

    あと語ってないし、物語には関係ないが気づいたら?嬉しいと言った隠し要素があったりしてそんなところも大好きです。

    米澤さん!早くまたあの二人の話を読みたいです!

    0
    2026年10月03日
  • 談話室米澤

    Posted by ブクログ

    米澤さんのショート集。小説をずっと読んできたが、ここで随筆的、リラックスして力が入ってない文章もまた、素晴らしい世界観を与えてくれる。
    サッカーの中村選手の引退会見で、原動力を聞かれて、うまくなりたいから、と答えたこと。そして、よそいきの理由がその次に続く、サッカーが好きだから。でも、うまくなりたいというのは、その仕事を続けるやっぱり原動力んだなと感じたという文章が印象的だった。誰しも、うまくなりたいじゃないですか、でもそれをうまくなりたいから続けて行くことって、結構大変だ。それは、好きこそ物の上手なれ、という慣用句にもあるとおりで、好きだからというのが理由なんだと思っていた。でも、うまくなりたいという衝動こそが、その原動力でいいんだという風に思うと、自分の仕事もまたそうなんだろう。スパゲッティの最近の復権を喜ぶ話もまた秀逸。パスタという言葉よりも随分前からスパゲッティはその市民権を得て、ロングパスタの代名詞として活躍してきたのに、なんだか古いという印象与えてだんだん肩身の狭い思いをし、言語的には淘汰されかかっていたという話。言葉に注目して世の中をみると、なんと面白いんだろうか。
    キッチンというくくりの食に関するショートもなかなか。お米を炊くという行為を土鍋でやられているということも共通点ながら、冬瓜がすきというコラムでも四川飯店を想像させる。
    もうひとつ、圧倒的な作品はマリオについて。なぜ、マリオが穴に落ちても、1−1のスタートからやり直せるのか、この自明とも言える事態を、シナリオ別に考察するというバカバカしい内容。でも、ぐっと引き込まれる。なぜなら、マリオが穴に落ちていく、このシュールな状況を、子供ながらにシュールだなと思っていたからだ。
    日常の日の当たっていない、面白いことに光を当てるエッセイ的な要素を談話集として集めた素敵な作品でした。

    0
    2026年10月02日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

    Posted by ブクログ

    ガチ小市民視点で話が進むので、外から見るエセ小市民たちがどれだけ化け物なのか際立つお話だった。推理パートは長くて焦らされたが、人間模様が非常に面白くてぬるぬると読めてしまう。

    0
    2026年10月02日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

    Posted by ブクログ

    一巻でちょっと不思議で怖い女の子と、たまにヒヤッとする学生推理モノと思った奴。これを読んでみな。トぶぞ。

    0
    2026年10月02日
  • 可燃物

    Posted by ブクログ

    それぞれの事件に対して、なぜ?犯人は?など謎が面白い上、それに対する葛警部の考えや動きも面白い。真相についても、事件なのだから当たり前に色々な事情があった上で起きているわけで…事件を操作するというのは本当に大変だ…と何回も思った…続編希望!

    0
    2026年09月29日
  • 儚い羊たちの祝宴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品はミステリーかホラーか。なるほど暗黒ミステリーと書いてある。
    短編集であるにも関わらず一編一編が濃厚で重たい。
    最も怖かったのは玉野五十鈴の誉れのラスト。五十鈴が純香に対して愛や忠誠心を持っていた事が分かったのは良いけど、やった(と思われる)行為はとんでもなく恐ろしい。
    山荘秘聞は後に考察を見るまで勘違いしていた。大金で口止めということね。勝手に二人殺したと思ってた。
    全く手にした事もないような作家や文献の名がたくさん登場してくるので、少しでも知っていたら今以上に深掘りできたのかと思うと自分の無知さが勿体無い。

    0
    2026年09月28日
  • 儚い羊たちの祝宴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とあるお嬢様たちが通う大学のサークル「バベルの会」を巡る5つのミステリ短編集。
    ほとんどが使用人視点で語られているのだけど、全ての結末にどんでん返しがあって、驚きまくりました…
    4つ目のお話の最後、料理が苦手な使用人に教えたお米の炊き方、「はじめチョロチョロなかパッパ赤子泣いても蓋とるな」がまさかの伏線になっていて、恐怖に陥れられた…

    0
    2026年09月28日
  • 可燃物

    Posted by ブクログ

    葛
    主藤
    桜井
    小田
    桐乃
    宮下
    佐藤
    村田
    飯塚
    笹尾
    川村
    榊野
    新戸部四郎
    年嵩
    伊村
    蓮井
    三田村

    崖の下
    芥見正司
    浜津京歌
    後東陵汰
    水野正
    下岡健介
    額田姫子

    ねむけ
    金井みよ子
    田熊竜人
    水浦律治
    大島医師
    蒲田照夫…幸代
    古賀久
    岡本成忠
    紙川翔祐
    鈴木泰輔

    命の恩
    服部央
    野末晴義…裕子
    野末勝
    荒川悠斗
    宮田村昭彦…香苗…一彦…聡子
    井沢登志夫
    徳安康一郎
    豊岡優美

    可燃物
    磯俣洋一
    谷村康太郎
    下西美礼…久太
    坂田章清
    三田高生
    幡野
    小河峰雄
    大野原孝行
    宇佐みどり…吾郎
    藤谷
    岩出友幸
    高柳充
    日比谷洋祐

    本物か
    小峰徹次
    長菅麻奈美
    横井なつめ
    川野
    志多直人…春太
    代崎恵
    倉本香里
    安田明治
    王春美
    青戸勲
    久島一伸
    湯野有加里
    鈴村照星
    辻川花

    0
    2026年09月27日
  • インシテミル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    須和名に対する結城の崇拝に近い独白が可笑しい。
    須和名祥子、超然とした所がありつつ危うげでこういう立ち位置だと真犯人になるのかなと思っていたけど犯人どころの話じゃなかった。

    真っ当に事件を推理し解決するだけではなくルールに則った立ち回り、推察が重要になる展開が面白かった。 
    途中殺人犯である筈の岩井の再登場に安心感を覚えたのが印象的。 

    エピローグで見るそれぞれの人間の生々しい歪みや悲痛な終わりが心に残る。

    インシテミル自体は昔映画で知ったんですが、米澤穂信さんの作品だという事はつい最近知ったので驚きました。

    0
    2026年09月27日
  • これが最後の仕事になる

    Posted by ブクログ

    好きな作家さんが盛りだくさんでうれしい
    QuizKnockの河村さんの文章を読むのは初めてかもしれない。
    どうやらこの先、MEPHISTOでの連載、いずれそれが単行本になる予定とのこと。
    たのしみすぎる。

    0
    2026年09月27日
  • 黒牢城

    Posted by ブクログ

    映画でやっていたので、興味をもって読んでみました。
    歴史もの?は苦手なイメージがあったのですが、これは全然すらすらと読めました。
    黒幕は完全に騙された思いです。あなただったか・・・!

    0
    2026年09月26日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

    Posted by ブクログ

    下巻は解決編。
    作者の手のひらの上で転がされていたことは否めません。
    ネタバレなしで説明することは難しく、どうにももどかしいのですが、いや〜面白かった!

    小佐内さんと小鳩くんはやっぱり似たもの同士なんだなぁ、と。
    2人で話すシーンに出てくるマロングラッセと栗きんとんの作り方の違い。
    なるほど、題名の栗きんとんはここで回収されるのね。
    栗きんとんをめぐる2人の攻防戦も楽しかった。

    ラストは笑っちゃった。
    この感じ、私は嫌いじゃない、いやむしろ好みです!
    シリーズを重ねるごとに面白くなっていってる気がします。
    次は冬へいきたいところですが、とりあえず刊行順に短編集『巴里マカロンの謎』を読もうかなと思います。

    0
    2026年09月22日
  • 可燃物

    Posted by ブクログ

    好きだなぁ。
    Who Why Howと、それぞれおもしろ要素はあるのだが、私はとくにWhyに関心が向いた。それは殺害だけでなく、供述にも言える。被疑者、被害者、目撃者そして、警察関係者。その発言に、理由背景がある。『ありえそう』とリアル感を味あわせてくれた。もちろん、んー?みたいな理由もあったかもしれない。でも、ひとの行動は、大概そんなものだろうと思うのである。

    0
    2026年09月22日
  • 可燃物

    Posted by ブクログ

    おんもしろかった。
    濃厚な5つのお話が詰まっていました。
    ひとつひとつは短いのに濃いから満足度が高い。
    重めのガトーショコラみたい。
    一気には読まず(読めず)、ひとつひとつ余韻を味わって読み進めた。

    「可燃物」はタイトルになるだけあっておもしろかったし緊迫感があった。

    個人的には「ねむけ」が最後までどうなるかわからなくてうずうずそわそわした。

    0
    2026年09月21日
  • 儚い羊たちの祝宴

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ中で5本の指に入るほど好み。

    世間の道徳や常識から切り離された
    「彼ら/彼女らだけの聖域」に生きるものの耽美を
    下の世界から見上げることができる。

    美学や規範が、怪異や世間一般のルールと噛み合った(しまった)ことで、悲劇へと結実してしまう。
    でもそれを悲劇と思うのは、
    私が一般的な規範や道徳に生きているから
    なんだろうな、と。

    登場人物たちは悲劇に投じられても、
    自らの美学や狂気の中で、
    どこか満足感を見出しているようにも思える。

    そんな破滅の美しさに、言葉を失ってしまった。

    0
    2026年09月20日
  • 可燃物

    Posted by ブクログ

    どれも性質が異なる事件の短編で、鮮やかな結末。モース警部を清潔にしたような葛警部。これは続編の期待大。

    0
    2026年09月21日
  • 倫敦スコーンの謎

    Posted by ブクログ

     細部を忘れていたので『巴里マカロンの謎』を復習してから読めば良かった。羅馬ジェラートのような平和で箸休め的な話が好み。小市民シリーズの2人の語り口が全然小市民らしくない所が堪らなく好き。大学生になった後もぽつぽつと小話が続いても良いのでは。最後の維納ザッハトルテでは直前の倫敦スコーンが効いていて、某人物の暴走振りが炙り出される様子は流石。

    0
    2026年09月20日
  • 満願(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    ドキッもあるしゾクっもあるし、ほぉ〜ともなった。
    どの話もこの短さでどんなふうにまとまるんだろうってワクワクしながら読み進めた。
    自分にとって難しく初めて読む熟語が結構出てくるので調べながら読んだ。文体は読みやすく情景も浮かびやすい。

    他の作品も読んでみたい。

    0
    2026年09月20日
  • 儚い羊たちの祝宴

    Posted by ブクログ

    百合好き、ミステリー好き、米澤穂信様好き故即決購入したこの作品
    想像以上
    特に第四章玉野五十鈴の誉ではこれぞ百合の真髄
    最後の一行で本当に震えた
    眠れなかった
    伏線回収の素晴らしさたるや
    一段と米澤様が大好きになりました

    0
    2026年09月19日
  • 黒牢城

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代劇×ミステリーなんてめちゃくちゃおもしろいかしょーもないかのどっちかだろうと思いつつ米澤穂信ならおもしろいやろって安易な考えで読み始めたら予感は的中。
    しかも舞台は籠城中の城ということで密室のような閉塞感も味わえてなおよし。
    荒木村重は負けそうになると無様に逃亡した武将ってイメージだったけど(実際やったことはそうだけど)今作の荒木村重はとにかく慎重に慎重に思考、行動するかっこいい男である。これほどの優秀な男も落城の運命には抗いきれないという悲哀を感じられてとても良かった。

    難点は解説者が思想を垂れ流しすぎたことくらいか

    0
    2026年09月18日