米澤穂信のレビュー一覧

  • 満願(新潮文庫)

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    再読。

    何度読んでも好きな短編集。独立短編集でもこんなに粒ぞろいで面白いものってなかなかないかも(特にミステリーでは)。

    好きなのは「万灯」、うなったのは「夜警」、ぞくぞくしたのは「柘榴」、ぞわぞわしたのは「死人宿」「関守」。表題作「満願」は、いちばん正統派ミステリーっぽいなという感じ(もちろん面白い)。

    版元が新潮社ということもあってか『儚い羊たちの祝宴』にも通じる雰囲気が全体に漂っていて好み。
    山本周五郎賞受賞作。

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    2026年06月01日
  • いまさら翼といわれても

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    古典部シリーズ。今更なんですけど、古典部ってどんな活動してるんでしょうか??読んでもわからない。

    第1話 ひとりで焼きそばを食べていると里志から散歩の誘いが入る。里志は生徒会の選挙管理委員会をやっていて、票の数が有権者を上回ってしまったらしい。奉太郎は手段を見破る。

    第2話 折木奉太郎は卒業制作の鏡の額縁を彫るときに手を抜いた。それには鳥羽麻美が関係しているらしい。伊原が謎に挑む。

    第3話 中学の英語教師が雷に3回打たれて生きている話になった。奉太郎は調べてみることにした。その小木先生は登山家だった。

    第4話 まやかは漫画を書いて応募していて、今回努力賞をもらった。漫画研究会では読むだ

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    2026年06月01日
  • 王とサーカス

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    これはとても好みでした。前半はちょっと旅行記みたいで退屈かなぁと思ってたら中盤からちょっとハードボイルド味がでてきて面白い!
    王族の殺人は現地では大事件ではあるけど、あくまで主人公は直接目撃したわけじゃない。周りで起きたのはある意味地味な日陰の事件。でもじわじわ身に迫ってきているという不穏な感じ。
    巻き込まれた主人公は常に冷静で、自分に問いかけ続ける真摯な態度を持っていてかっこいい。エンタメとしても面白いけど、それだけじゃない。風景の描写が美しく、物語全体のテーマがあって主人公の迷いや悩みも描かれてて読書ならではの醍醐味があったと思う。

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    2026年06月01日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    上流階級のお嬢様、あるいは使用人の視点で展開される5つの短編ミステリー。全編を通して重厚で古典的な雰囲気が漂い、閉鎖的な空間で気味の悪い謎が深まっていくが決して湿度は高くなく、むしろ乾いた笑いさえ沸き起こってしまうような爽やかな読後感が独特でクセになる。

    少女同士の、シスターフッドや百合といった名前がつくほどではないが、どことなく禁忌の匂いがする奇妙な関係性が魅力的。特に4つめの「玉野五十鈴の誉れ」はこの本の核となる話と言っても良い。上流階級の古めかしい雰囲気や少女同士の名前のない関係性が多くを語らない単調な語りで淡々と描写され、最後に華麗に回収される伏線には思わずため息をついてしまうほど美

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    2026年06月01日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    各章の最後に衝撃的な展開があって分かっててもこう来るか~って思わせてくれる。
    全体的にダークな雰囲気で特に最後2つの章はすごかった。

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    2026年06月01日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    マッチポンプ探偵か

    めっちゃ偏見だけど過疎地に移住してくる人は半分くらいは厄介なんじゃ
    課長の忖度はあったにせよ現実でやってもこんな感じのことは起こりそう

    予想外に公共について考えさせられた
    一人が秘境に住むだけで予算食うのな
    課長サイドの言い分はよくわかる
    ただし誠実な仕事をする人を蔑ろに許せんなぁ

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    2026年05月30日
  • 栞と嘘の季節

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    ネタバレ

    個人的に前作よりおもしろかった。
    トリカブトの栞をめぐる物語は情緒不安定な高校生たちの影を描いていた。嘘の連続で一筋縄ではいかない人間の面倒くささがよくわかる。心が不安定な彼らにとってこうした切り札は必要なんだろうと思った。
    それに比べて堀川と松倉は安定感があって頭がキレるし、まるで高校生らしくない。二人は栞を持つ者たちの気持ちが分かるのだろうか。

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    2026年05月30日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    戦国✕ミステリなので個々の事件の情景が浮かびづらいのは困ったが、一連の事件の黒幕は誰か、官兵衛が知恵を貸した理由、そして城主が城を捨てた史実を全て回収するラストは圧巻。史実故に救われない結末に対して、最後に一筋の清涼感を残してくれたのはありがたい。

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    2026年05月29日
  • リカーシブル

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    ネタバレ

    リカーシブル
    再起的な
    タイトルに尽きる本

    伝承が根強く残ってる街
    街全体が記憶を取り戻すための舞台装置

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    2026年05月28日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    満を持して冬期!いやあ、やっぱり面白かった。
    アニメで結末は知ってたんですけど、やっぱり小説のひたひたくるような迫り方はいいんですね。中学生の小鳩くんがちゃんとやな奴で、それをちゃんと自省しているのがとてもよい。

    細かい言い回しで本当にちゃんと犯人が示されてるんだよなぁ。この辺り本当に巧い。
    探偵の真実を暴かないといられない傲慢さにきちんと触れているところが、このシリーズは好き。

    小山内さんの「次善」はもう、「愛してる」でしょうよ!

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    2026年05月28日
  • 黒牢城

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    歴史はもともと好きだったけど、ここまで“物語の外側”まで知りたくなった作品は初めてかもしれない。
    最初は戦国用語や人物名に苦戦しながら読んでいたけど、気になる言葉を調べていくうちに、どんどん世界に入り込めた。

    ミステリーが面白いのはもちろんなんだけど、荒木村重という人物が特に印象的で、単なる“裏切り者”ではなく、恐怖や迷いを抱えながら決断した人間として描かれていたのが面白かった。
    誰が正義・悪ではなく、それぞれの立場や事情が見えてくるところにすごく惹かれた。

    読み終わった今は、物語だけじゃなく史実や周辺人物についてももっと知りたくなっているし、実際に有岡城跡にも行ってみたくなった。

    2ヶ

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    2026年05月27日
  • 黒牢城

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    歴史物って言葉難しいやん思って敬遠してたけど映画化と聞いて読んでみた。言葉難しいけど読みやすくて良かった。歴史の勉強したくなる

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    2026年05月27日
  • 黒牢城

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    映画化が決まったので、公開前に読みました。映画がどういった脚本になるのかわかりませんが、さすがに情報量が多いので、これは観る前に読むべきと感じました。
    私は歴史に強くはないんですが、意外にすんなり読むことができました。当時の世相や武士の心の持ちようなど、勉強になることも多かったです。黒田官兵衛を菅田将暉が演じると知ってから読んでいるので、官兵衛のセリフは菅田将暉の声で聞こえる感じで読んでいました。
    映画が何分の上映時間になるのかわかりませんが、この情報量をどう落とし込んでいるのか、不安もあり楽しみでもありです。

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    2026年05月27日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    ネタバレ

    本を持つ手がじっとりする。

    じっくりと米澤穂信の毒を味わうことが出来た。

    そもそも表紙からしてなんか不穏である。

    図書委員シリーズから入って、爽やかビターいいね!

    って思って臨んだ『満願』でこっ酷くやられていたこともあって、本作もさぞ…と身構えて読んだから乗り切ることができた。

    『北の館の罪人』が一番好みだった。文章が気持ち良すぎる。

    「バベルの会」の設定上仕方がないけど、古典文学の造詣が深ければもう少し楽しめたんだろうなあ。

    作家は色々読んでるのね…

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    2026年05月27日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    映画化というニュースを見て、面白そうだったので読んでみた。
    短編ごとに事件を解決していくが、最後の章で全体の事件がひとつに繋がる。
    黒田官兵衛が安楽椅子探偵役。ではあるものの、最後の謎解きでただの探偵役ではないことも明かされ、最後まで面白かった。

    ちょうど大河ドラマの同じくらいの時間軸だったので、より面白かった。
    信長を否定するような立場からの視点が、少し前に読んだ信長の原理とも通じるところもあって、より理解が深まったような気もする。

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    2026年05月26日
  • 黒牢城

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    織田を裏切り戦支度を整える荒木村重の城内で起こる不可思議な出来事。これを放置すれば兵たちの志気に関わり、それがやがて落城を連れてくることを防ぐため、村重は土牢に捕らえている黒田官兵衛の元へ通う─
    めっちゃおもしろかった。
    普段時代物はミステリしか読まない知識のない身でもすらすら読み進められる物語力。文章もかっこいい。
    雪密室、首のない死体(の変奏)、などミステリ読みとしてもワクワクする謎で、かつ、この時代、武士であることにきちんとよった作り。
    いのちの軽さ、時代、祈りが絡み合い哲学的な思考にまで下っていくラスト(の手前)がお見事。

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    2026年05月25日
  • 栞と嘘の季節

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    高校生にしては博識すぎるが、ミステリーとしてはよかった。猛毒と可憐な見た目を併せ持つトリカブトを栞に閉じ込めるそのセンスが素晴らしい。

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    2026年05月24日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    面白かった。氷菓のイメージが強かったのでああいったソフトなミステリーかと思ったが、バンバン人が死ぬタイプでよかった。
    私がミステリーに疎いのかもしれないが、「殺人です、犯人は誰でしょう」というフォーマットに収まらない話ばかりで、先が読めずとても楽しかった

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    2026年05月24日
  • 倫敦スコーンの謎

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    「レモラ」ってあそこじゃん!
    と一番最初に思います笑
    短編集ならではの2人の掛け合いがより一層好きになれました。
    小佐内さんの悪魔的一面が垣間見える表現に面白みを感じながら、作品を楽しませてもらいました。

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    2026年05月22日
  • ボトルネック

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    これを中学生の時に読んでいなくてよかった
    完全に性格がひん曲がったと思う
    ある程度人格が形成された大学生だからセーフ
    青い、とても青い小説
    まだ若いうちだから楽しめたのかも…
    大人になって読んだらイタいって思うのかな
    暗いラストが好きな人にオススメ!

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    2026年05月22日