米澤穂信のレビュー一覧

  • 黒牢城

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    ネタバレ

    どっしり重いのにどこか軽妙。
    ずっと気になっていたが、あらすじの重さ、表紙の圧迫感(笑)から読み時をうかがい続けていたが、映画化と聞いてもはやこれまでと手に取った。

    米澤穂信の文章はとても気持ちがいい。文学してるぜぇーって気持ちになれる。声に出したい日本語が山ほどある。
    荒木村重の苦悩、同じ才覚を持つ「城の地の下にいる者」、黒田官兵衛。二人の認め合う関係性が堪らない。
    そして何よりも千代保が美しすぎる。「いつわりの奇瑞が人を救うのもまた、この世の習いではございますまいか」からの辞世の句までの美しさ。見事だ。

    家を存続させるために、誉れ高く生きる。
    宗門の教えを胸に極楽浄土を目指して生きる。

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    2026年05月15日
  • 倫敦スコーンの謎

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    ネタバレ

    小市民シリーズ6作目となる短編小説。
    生徒が教師の思惑に気づき謎を明かすストーリー展開は、同作者の著作古典部シリーズの「連峰は晴れているか」を想起させた。

    しかし本作で最も重大なシーンは、美術教師甲村と小鳩君の解答パートだろう。先ほど挙げた"連峰"は想像上の話として教師と主人公の生徒が会話することはなかった。対して、本作は全ての顛末が明らかになり甲村の処罰が下されたとき、主人公は真っ先に黒幕かもしれない美術教師に会いにいっている。
    これは小市民シリーズと古典部シリーズの主人公の謎に対するスタンスの違いだと私は感じた。
    古典部シリーズの折木は本人が自称するように省エネ主義を

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    2026年05月14日
  • 倫敦スコーンの謎

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    ネタバレ

    米澤穂信先生の著書はすべて読んでいるけれど、その中でもやはり小市民シリーズがダントツに面白い
    完結した矢先に番外編の出版
    嬉しい 嬉しすぎる
    折良くゆっくり本を読める機会があったので一気に読んだ
    期待を裏切らないおもしろさだった
    以下ネタバレが含まれるかも

    短編集と言いつつ各編に散りばめられた要素が最終話で回収される展開はお見事としか言いようがない
    ひとつめのフォーチューンクッキーの話で美術の先生の陰をちらりと出しつつ、みっつめの倫敦スコーンの話で件の女の子が意中の相手のために美味しいスコーンを焼きたかったんだろうなとうっすら匂わせ、最終話?のザッハトルテで回収してくる
    そうなるとふたつめの

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    2026年05月14日
  • 倫敦スコーンの謎

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    小鳩くんと小山内さんの推理もの第二弾。小鳩くんも小山内さんも、細かくて神経質。小説としては面白いけど、現実にいたら気が合わなさそう。

    第1話 高校の先輩の縞大我氏が海外美術展で賞を取った。縞氏の作品が校内に残っていたが、それは他の作者の模写だった。だが額縁を外してみたら、模写だと書いてあった。

    第2話 前回小山内さんに謎を解く手を借りたので、ジェラートを奢ることになった。テスト最終日だ。ジェラートに手をつけようとしない、スーツの人を発見する。

    第3話 小山内さんの家庭科実習のスコーンが生焼けだった。水分量でもオーブン温度や時間設定でもない。

    第4話 縞大我が講演にやってくるのに先立って

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    2026年05月14日
  • 倫敦スコーンの謎

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    子佐内さんの「なあに」のバリエーションが多くてかわいい。

    待ちに待った小市民シリーズの最新作の短編集でした。
    いろいろなスイーツに掛けたちょっとした日常の謎解きが軽食にピッタリ。

    今回もお互いに察しがいい二人の会話は玄人味を感じて、
    某漫画の「青いいよね」「いい」のような意思疎通感が非常に面白かった。

    最近読んでいた本格ミステリーの箸休めにはとても甘美なおやつタイムでした。

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    2026年05月13日
  • 倫敦スコーンの謎

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    小市民シリーズ好きだな〜〜と思ったシリーズ2作目の短編集。完結したあとにスピンオフ読めるのうれしい。
    日常ミステリーのなかに潜む、ちくりと刺さるような皮肉が良いんだよな米澤穂信は…

    小鳩くんも小山内さんも相変わらずでした。
    わたしの推しキャラ健吾も出てきます。うれしい。
    ザッハトルテもスコーンも食べたくなった。

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    2026年05月12日
  • 黒牢城

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    映画の告知を見て、気になって手に取りました。時代背景が良く分かるように書かれてあり、武士の生き様や宗教への考え方、生と死の向き合い方等、今の時代より死ぬことが身近にあった時代だったんだなと思いました。全く登場しない信長ですが、いかに恐れられた存在なのかよくわかります。ミステリー要素もありつつ、それを凌駕するほどのヒューマンドラマです。もう一回読み直してみたいです。

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    2026年05月11日
  • 倫敦スコーンの謎

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    久しぶりに
    小鳩くんと小佐内さんに会えた
    2人のやりとり読みながら
    あーこのテンポがいいんだよね
    会話と彼の心のつぶやきのバランスの良さ

    四編のうちの一編
    漢字の表す都市名がわからん、と思ったら
    サンフランシスコでした
    どれもよかったけど、一つ選ぶならザッハトルテかな?

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    2026年05月10日
  • 満願(新潮文庫)

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    プロローグ

    あんちゃん、背中が透けてるよ
    “ロン”
    タン、ピン、イーペイ、ドラ1
    “満貫!!!”

    親満なので12,000点いただくよー
    マンガン!?

    満願…(_ _;)!?



    本章
    『満願』万感の★5

    ゾッとする短編集
    ザッとあらすじを

    『夜警』
    正当防衛で犯人を射殺した新人警察官の川藤
    全部で5発発砲している
    犯人には、4発撃ったが5発目の行方は如何に!?

    『死人宿』
    3人の宿泊者
    残された遺書から、自殺願望の宿泊者を探し出せたのも束の間、違う宿泊者も…
    何が間違っていたのか否か!?

    『柘榴』
    恵まれた容姿に生まれ育ったさおり
    意中の相手を射止めて結婚し、子供も女の子2人を

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    2026年05月09日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    万灯が1番好き。伊丹が作中以前にも悪辣なことは散々して来たことが伺えた。でなければ森下との事後の対比に説明がつかない。
    関守もおすすめ。話のオチに気づいた時には既に遅かった。ばあさんと話しているのが自分であっても犠牲になっていただろう。
    柘榴はさすがにちょっと。。生理的に受け付けないとはこのための言葉か。

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    2026年05月08日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    最後にひっくり返されるような短編集だった。
    それぞれ別の文章のようで繋がってるところがあるのも楽しめた。
    特に4番目の話はすごくゾクゾクした。とっても面白い!

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    2026年05月07日
  • 可燃物

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    面白い短編集でした。
    主人公の観察力が素晴らしく、ストレス無く読めます。
    人間ドラマというよりは、事件があり、手がかりや証拠を見つけ出し、動機を探る、刑事ドラマです。
    しかし犯人をはじめとする登場人物の心情を確かに感じることができ、良いスパイスになっています。

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    2026年05月07日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    何度も読み返した一冊です。
    他作品でもそうですが、米澤穂信先生は読者を愕然とさせるような、心の隙を突くのが上手ですね。
    じんわりと心の昏いところに残り続けるお話が楽しめます。
    一番好きな短編集は?と聞かれたら、こちらを挙げると思います。

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    2026年05月06日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    パラレルワールド的な世界で自分は実は必要なかったのでは…という結末に至るまで、
    非常に先の読めない展開や、
    少しずつ不穏になっていく感じが面白かった。

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    2026年05月06日
  • 栞と嘘の季節

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    個人的には続編のこの「栞と嘘の季節」の方が好き。終始読みやすかった!ほろ苦い読後感たまらん…
    こんな高校生おらんてーーーー
    バディものってだけでワクワクするけど、どっちも対等な感じがいいんよなぁ
    今もどこがで地味〜に堀川と松倉が事件ほどでもない事件を解いたりしてるのかな。
    次もあったら絶対読みたいシリーズ!

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    2026年05月06日
  • ボトルネック

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    意外に皆さんあまり良い感想ではないように見受けられますが、私が読んだのが思春期のときだったからでしょうか、私はこのラストが好きです。ズンとはくるものの、嫌な感じはしないという後味でした。バットエンドとも少し違うような…。
    思春期、特に中学生にオススメしたいと、個人的に思う作品です。

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    2026年05月06日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    短編小説集かと思ったら、全体的にゆるく繋がる連作集だった。作者の他の作品は「小市民」シリーズしか読んでいないが、「おとなしくて淑やかで一見無害に見えるけど、内に毒を隠し持っている女性」を描くのがとても上手いなぁ、と改めて思う。麗しくて怖いファムファタールがこれでもかというくらい楽しめる1冊。昭和の犯罪小説を想起させるような時代設定も、女性たちの「毒」を美しく引き立たせる効果を醸し出しているように感じた。「山荘秘聞」が、最後まで「どうなるのか?!」が読めなくて面白かった。「玉野五十鈴の誉れ」はオチが衝撃的だった。

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    2026年05月03日
  • 満願(新潮文庫)

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    一人称の短編小説6編。買った時点(読み始めた時点)で短編集だということも知らなかった。
    それぞれ毛色が違う小説だけれど、いずれもどう展開(転回)するのか予想がつきづらく(なんなら表題作の満願が一番ストレート)、6作いずれも緊迫感を持って楽しむことができた。素晴らしい作品集。記憶を消してもう1回読みたい。

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    2026年05月02日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    短編集です。米澤ワールド全開で、一話一話頭が揺れます。

    なにが面白かったとか言うのもネタバレレベルなので、ぜひ読んで感じて自分だけのお気に入りのお話を決めて欲しい。

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    2026年04月30日
  • 王とサーカス

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    途中までは記者の主人公とネパールを取材しているように淡々と進む。しかし中盤から一気読み。謎解き、種明かし、終盤の畳み掛けがとても面白かった。自分が見る一面は、他の人にとっては違った一面なのかもしれない…そんな当たり前の事を気付かせてくれた作品。読み終わるとタイトルも意味にもどきりとする。ミステリとしても、人の深いところを知るにしても読んで良かった。そして「氷菓」の作者様とは気付かずでした。こんな作品も書けるなんて…ちょっと追ってみます。

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    2026年04月28日