米澤穂信のレビュー一覧

  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

    ネタバレ 購入済み

    互恵関係の解消?

    本編終了から、一年と数ヶ月後。
    晴れて大学生となった小鳩くんは、京都市内でようやく小山内さんを見つけて駆け寄った。
    小山内さんは、同年代くらいの男性と一緒だった。

    小鳩 「小山内さん、ようやく見つけたよ」
    小山内「小鳩くん、紹介するね。こちらが私の最善のカレ…」
    小鳩 「…(会わない間に何が起こった)…(>_<)…」

    #ダーク #エモい #胸キュン

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    2025年12月03日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    上下巻を一気読みしてしまった…
    今回も面白かった。なんとなくだが、前作から少しずつ犯行というか謎が大規模なものになっているなと思った。日常にある非日常な感じですごく良い

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    2025年11月30日
  • 栞と嘘の季節

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    堀川と松倉の幼馴染でも親友でもないクラスメート(クラスメイトと表現しないところがまたよき)という関係性が面白さを加速させてくる。会話をみると淡々としていて、でも情に厚いところもある。学校という小さな社会で起こる事件で、違和感は気付けたり気付けなかったり、ほとんど後者だけど、確かに言われてみれば違和感で、だけど淀みなく進み、終始楽しめました。

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    2025年11月29日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    明治、大正期の大金持ちとメイドと座敷牢がテーマの本。
    アニメ化したら面白そうだなと思って読んでいるとデビュー作が『氷菓』だそうだ。
    五篇の短編が入っているが、最後の『儚い羊たちの祝宴』は描き下ろしだと言う。
    終わらせるために書いたのか、他の短編に比べて物足りなかった。

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    2025年11月29日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    人が住まなくなった集落・蓑石を舞台にIターンでやってきた移住者に起きるトラブルを市の職員・万願寺が解決していく物語。
    これぞ米澤作品というべき、濃厚なミステリーでした。
    移住者たちに降りかかるトラブルに対応する万願寺だが、その甲斐もなく蓑石から離れて行ってしまう。その徒労が不憫で偶然と思いきや実は...。という展開に驚かされました。限りある財源を正しい方向へ...という正義とそのために移住者をわざと追い出すという冷酷な行動。事業を正すためとはいえ何も知らない移住者を追い出し、それを止めようとした万願寺の努力を無に帰すようなことをしたのはいただけないかなと思いました。万願寺はもう働かずに辞めるん

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    2025年11月29日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    上巻に続く解決編。展開が早いので飽きることなく楽しむことができた。
    小市民を目指す2人がスイーツを食べながら話すところを再び見れたのが嬉しい。

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    2025年11月29日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    今回も面白かった。小鳩が吉口さんの事を忘れていて笑ってしまった。私も忘れていたけど、「顔を見たことがあるお前は忘れるなよ!」と思った。
    それまでは小佐内が何を考えているのか、何をしてるのか考えていたのに、最後の仲丸さんの情報に意識が全部持っていかれた。

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    2025年11月29日
  • 〈小市民〉 春期限定いちごタルト事件(1)

    絵が可愛いく描かれていて、

    米澤穂信先生のテレビアニメ化作品第二弾(だよね?)のコミカライズ。第一弾の方は、アニメ終了後も、終了後のエピソードに至るまでコミカライズされているが、今作品は冬季限定まで描かれるのかな?まあ、それはさて置き、この作品の魅力つーか、極みつーかは、ヒロインちゃんの本性ですよねぇ。このコミカライズもすごく可愛らしく描かれているから、その瞬間的表現が見所ですよね。

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    2025年11月29日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    イヤミスの決定版に出会った、というのが素直な感想。

    読書好きな令嬢子息が集うサークル「バベルの会」をめぐる、“意味がわかると怖い”短編集。
    じわじわと微かな違和感を積み上げて、最後の一文でしっかりとどめを刺してくる。

    出会ったことのない言葉や、漢詩・絵画・古典文学の知識がないとピンとこない場面も多く、スマホ検索はほぼ必須。
    そのたびに筆者の教養の深さがうかがえる一方で、自分の教養のなさも思い知らされた!笑

    それでも全編、誰かの語り口調で進んでいくので非常に読みやすい。
    湊かなえの『告白』のような、“語り”の心地よさと、何か起こりそうな嫌な予感が同居している感じ。

    ラストに襲いかかる気味

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    2025年11月26日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    読みやすくて、結城が序盤は出来ないやつかと思いきや、実はキレるやつってところや先に監獄行ってた〇〇と共に推理して犯人を探していく流れが最高でした。

    誰がどの武器なのかとか、ルールやら12人いて最初は覚えられるか心配でしたが杞憂でした。
    テンポよく話が進んでいくので飽きる事なく読み終える事ができました。

    最初から武器を彼に披露したあの女性が怪しいと思っていたので、真犯人にびっくりしました。
    細かいことを考えたら突っ込みどころも多少ありますが、概ね満足することができました。
    続編ありそうなのにないなんて〜!!

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    2025年11月25日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    歴史関係に全く疎く、そのテの時代小説も避けてきた。ただ、本作はミステリ、米澤穂信、そして直木賞受賞ということで、読んでみるかぁと手に取った。
    時代小説特有の言い回し、序盤はやはり苦手だったけど、最初の事件が発生してからするすると読んでしまった。それぞれの事件もちゃんとミステリだし、気になっていた火鉢の描写もちゃんと伏線として回収されたし、さすが。明かされた真相、犯行理由がこの時代、背景ならでは。ミステリとしてだけでなく、作品として最高に面白かった。
    陳腐なことしか言えないが、黒田官兵衛の遺訓も心に残った。よもやこんな結末になるとは。言葉で表現できない自分の国語力が悔やまれる。残酷な時代に救いが

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    2025年11月24日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    季節は冬。
    たい焼きを食べなる小佐内さんと並んで歩く小鳩くん。
    微笑ましい空気だな〜とにやにやしながら読んでいたら、まさかの轢き逃げ……

    入院生活を送る小鳩くんと、犯人を探す小佐内さん。
    3年前の事件の回想を通して、ふたりの出会いと「小市民を目指す理由」が明かされる大事な幕で、読んでいて関わる人の気持ちに胸がぎゅっとなる場面も多かったです。

    そして入院中のふたりの繋がり方――まさかあんな形とは。
    ずっと小佐内さん推しだったけど、今回さらに好きが更新されました。あの異常さ込みで最高に魅力的。

    看護師さんも「怪しいな」とは思っていたけど、真相にはさすがに驚き。
    正直、そこは少し“出来すぎ感”

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    2025年11月23日
  • 折れた竜骨 下

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    下巻は怒涛の展開で一気に読んでしまった。
    さりげないヒントをもとに事件が紐解かれて行ってやられた~という感じ。ちゃんとヒントあるのにいつも全然気付けないんだよなぁ。

    最後はなんとも悲しい終わり方で、米澤穂信の作品後味がなんともどんよりなのよなぁーという。でもこの暗さが好きなのですが。

    中世ヨーロッパが舞台だし、登場人物も多いしとっつきにくそうと思ったけどすごく読みやすかった。アミーナの一人称だからかな??

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    2025年11月22日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    これもアニメで大体の展開は知ってたんですけど、やっぱり小説で読むと別物だな。
    最後に畳み掛ける時の小鳩くんの心情とかひねくれの中に確かに情がある感じがたまらなく好き。

    関係をひとつ進めるためには、今の関係を終わらせないといけないんですよね。
    それがどれだけ心地いいものだとしても。
    いや、だからこそ。
    お互いに見ようとしなかった諸々と向き合わなければならない。そういう痛みが確かに宿っている。

    一生パフェ食べられないでいて欲しい。

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    2025年11月21日
  • 可燃物

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    主人公が冷静でほとんど感情がわからない。捜査を通して人として成長していくような描写もなく、すごく淡々としている。
    それだけに、当事者たちの人間模様が生々しくて想像を掻き立てられるなと思った。
    短編集だけど、これだけの内容を違和感なく短くまとめるのもすごいと思う。
    シリーズとして続いてほしい。

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    2025年11月20日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    全話面白すぎる。最後の一行まで気を抜けないとはまさにこのこと。ショートショートなのに一話一話が重い。

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    2025年11月17日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    3話目もおもしろかったけど、4話目が秀逸。ページをめくる手が止まらないとはこういうことなんだと実感した。短編なのがまた読みやすくてよかった。もっと読みたい。

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    2025年11月17日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    非常に面白かった。
    同作家の古典部シリーズの登場人物が好感が持てるキャラクターが多いのと正反対で、この小市民シリーズは好感が持てる人物が全くいない。好感が持てるのは堂島くんぐらいで、メインの2人はクセの塊でサイコパスだとさえ感じる。そして、人が死なないだけで扱っている事件の題材も重めだ。
    それでありながら10代の未熟さと青春の爽やかさがあり、不思議な読み応えがある。
    そして読み終わって思ったのは小山内さんは絶対に敵に回したくないなでした。

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    2025年11月16日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    やっばい、マジ面白かった。
    お嬢様が集う読書会ミステリー…みたいな書き出しで、なんとなく「うふふ、あはは」みたいな感じ?と思っていたのに、全然違ってた。残酷感がたまらない。好き。
    ある程度、読書慣れしている方が読んだ方が、より楽しめるかもしれない。作者が直木賞受賞者とは知らず。通りで面白いわけだ、と納得。

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    2025年11月16日
  • 王とサーカス

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    ミステリーの中の人間ドラマでした。
    ジャーナリズムとは何か、中堅記者の主人公が身の回りで起こる事件に巻き込まれながらも、ひたすら考え抜く姿勢がとても好きだなと思った。
    この時代は、まだ1人一台携帯電話を持っていない時代。情報はテレビ、新聞、ラジオ、雑誌に頼るしかなく、今より拡散もされにくい。
    そんな主人公がまさに国際的な大事件の最前線にいる。冷静も持ち合わせながら、行動力もすごい。そのモチベーションは、記者としての使命感なのか、出世欲も垣間見えるのが人間らしくていい。
    自分が報道する意味を問われ、悩みながらも、最終的に答えを見出す。
    ミステリーとしてももちろん、こういう人間ドラマも熱いところが

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    2025年11月15日