米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネパール王族殺害事件の発生時に、たまたまカトマンズに滞在していた日本人記者が、事件の取材を通じてある謎を解いていく物語です。
読み進めていくと、衝撃的な真実が明らかになります。
異国の戦争について報道されるのは、ミサイルや銃撃戦で破壊された地域や死傷者の人数です。
戦争によって無関係な市民や子どもたちが巻き添えになっていたとしても、その報道を見た私は「大変なことが起きている」と一瞬思うだけで、関心はすぐに日常へ戻っていきます。
最近は原油価格の変動が身近な生活にも影響を及ぼしていますが、それでも気にかけているのは自分のことばかりだと気づかされました。
報道されている数は、ただの数ではな -
Posted by ブクログ
天正6年(1578年)、織田信長に謀反を起こした荒木村重を翻意させるため、黒田官兵衛が織田方の使者として有岡城を訪れる。
村重は使者の官兵衛を有岡城の土牢に一年以上に亘って幽閉してしまう。
官兵衛を幽閉している間、有岡城は信長の大軍団に囲まれていた。
しかし不落の城と呼ばれていた有岡城は、籠城する村重の軍を守り続ける。
その城内で、死に関わる不足の事件が3件起こる。
城主の荒木村重は事件の解決を図るのだが、なかなか真相に辿り着けず、城内の武将たちは疑心暗鬼に襲われる。
八方塞がりの村重は、土牢に幽閉している策士の黒田官兵衛に事件の概要を話し、解決の糸口を探ろうとするのだが、官兵衛は謎の言葉しか -
Posted by ブクログ
読み切るのに1ヶ月近くかかった。
各章のエピソードが長く、時代小説に出てくる名前やセリフを理解しながら読むのに時間がかかった。
途中、夜寝る前に読みながら1、2ページで寝落ちする日も何度かあった。
はい、時代小説×ミステリー小説ですね、とわかった気になり、各章で難事件発生し、主人公が官兵衛のヒントで解決的なストーリーかと思って少し退屈していた。しかし、終わりが近づくと、そんな薄っぺらい話では無く、全てが一つの大きな物語の必要な要素の一部で、自分はその一部だけを読んでわかった気になっていただけだと最後になってようやく気づいた。
またもう一回読もうと思う素晴らしい作品でした。
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Posted by ブクログ
進めば極楽、退かば地獄。
本作の主人公である黒田官兵衛は、秀吉も恐れた策略家であり、単に事件を解く人物ではない。彼は人の心理や状況を読み切り、それを利用して現実そのものを動かしていた。その姿は恐ろしくもあり、同時に圧倒的な凄みを感じさせる。一方で、息子の存在によって人間としての一面も垣間見え、その点も大きな魅力である。
また、荒木村重も魅力的な人物である。彼は黒田官兵衛の危険さを勘で理解していながらも、見栄や置かれた状況からその判断を貫くことができなかった。その姿は愚かとも言えるが、同時に非常に人間らしく、脆さも感じさせる魅力的な人物である。
本作は史実そのものではないが、歴史に基づいた -
匿名
購入済み消化しきれませんでしたか。
二人の距離の概算編、この巻では消化しきれませんでしたか。
遠回りする雛編以降のコミカライズを時系列順に実施中の今作品、次は、ラーメン屋での話かな?
年1回くらい出版されてるミステリー小説作家の活動報告集みたいなんで、原作者さんの動向をチェックしているのだけど、続編発表の気配はあるけど、春まだ遠し?