米澤穂信のレビュー一覧

  • Iの悲劇

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    世の中のものはすべて「不変」ではない。
    「無常」であり、「無情」だ。

    大好きな米澤穂信さんの作品。
    主人公の出世を祈らずにはいられない。

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    2024年12月07日
  • 真実の10メートル手前

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    ネタバレ

    続編とは知らず途中から読んでしまった、、。はやく最初の「さよなら妖精」も買わねば。米澤穂信さんの話は学生の男の子が主人公となって謎を解くものというイメージがあったので、今回はとても新鮮に感じた。シリーズ物の比較としては古典部シリーズや小市民シリーズよりかはとても大人に近く複雑な心境も織り交ぜられていると感じた。恋累事件がとても好きです。

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    2024年11月26日
  • Iの悲劇

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    一度死んだ村に人を呼び戻す。移住者を募り町を甦らせる町おこしの担当(その名も「甦(よみがえり)り課」という時点でふざけた名前!)となった市職員の万願寺氏、昼行燈課長と現代っ子部下と共に移住者の苦情処理にあたって、移住者達との悲劇いや喜劇を巻き起こします。そのやり取りが面白い。またミステリーの体をとっているが、本当にこういうトラブル。行政の実態や、過疎化問題が自然にも起きそうだなと思った。移住者の心理面、行動をうまく引き出した話しだった。
    そして最後が強烈な終わり方でした。

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    2024年11月20日
  • 氷菓(16)

    購入済み

    さすがの面白さ

    面白いです。ずいぶん前に「ふたりの距離の概算」を読みました。
    前巻からその部分のコミカライズで、思い出しながら読んでいましたが原作の面白さを充分に表現できていて、本当にこのコミカライズはあたりだと思いました。次巻で概算も終わりでしょうが、待ち遠しく思います。

    #ハッピー

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    2024年11月16日
  • いまさら翼といわれても

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    これまでのシリーズ通してそうだったかもしれないが、今回は特に登場人物それぞれのパーソナリティに迫る内容だった。
    みんなが何を大切にしているのか、主義というか考え方に個性を感じて、愛着が持てる作品でした。

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    2024年11月12日
  • 街角で謎が待っている がまくら市事件

    이거 추억의추리만화답네여

    仮角で謎が待っている鎌倉市事件
    これは推理漫画であり、興味深く奇妙な推理漫画です
    私もこの推理漫画は好きですが面白いです。

    #カッコいい #じれったい #共感する

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    2024年11月12日
  • いまさら翼といわれても

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    鏡の話が特に良かった。
    誰にも知られなくていい。
    誤解されたままでも別に気にしないっていうのが特に。考えさせられた。

    幼少期の奉太郎めちゃいい。
    長い休日?だったかな。
    めっちゃいい。
    奉太郎さん、子どもの頃はぼく呼びだったんですね。
    そしてめちゃめちゃ素直な子ではないですか。


    摩耶香の視点の話もいい。
    ふくちゃんそんな好きやったんや。

    この巻をよんで、まだまだ続きが読みたくなる。
    最新刊、期待します。

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    2024年11月03日
  • Iの悲劇

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    最後の住民が去って6年。山間部にある集落・簑石地区を再興させる市のプロジェクトが立ち上がった。南はかま市役所に勤務する万願寺邦和は、そのプロジェクトを担当する「甦り課」に異動になる。都会から様々な移住希望者たちが簑石へやってくる。万願寺ら甦り課が奮闘する中、次々とトラブルが発生して…。
    果たして、新しい住民たちと共に簑石は再建されるのか?

    タイトル『Iの悲劇』のIは、IターンのI。
    主人公が所属している「甦り課」には、何が起きても定時で帰る課長と、新卒2年目だがまだまだ学生気分が抜けない新人しかいないっていう設定がもう、田舎のお役所の窓際課っていう感じがして読み始めからグイグイ引き込まれまし

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    2024年10月25日
  • 真実の10メートル手前

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    記者が事件を記事にしようと現場に赴き、事件の真相を明らかにしていく短編小説集。
    個人的に記者というと、あることないことを記事にして人の人生を狂わせていき、いい印象がない。
    だが、この小説に出てくる主人公は当事者を尊重していることが感じられるし、真相をみるみる暴いていくのには爽快感があった。
    王とサーカスを先に読んでいたが、是非そちらもオススメしたい。

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    2024年09月14日
  • さよなら妖精

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    個人的にはミステリ要素を余り感じませんでした。
    ただ、物語自体は非常に良かったです。
    読み終わった後に感傷に浸りたくなりました。

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    2024年09月12日
  • 神様の罠

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    裏表紙に書いてある通り、珠玉の6作だと思いました。
    アンソロジーは初めて読みましたが、1冊で様々な話を読めて非常に楽しかったです。
    どの話も面白かったんですが、特に有栖川有栖さん作の話と辻村深月さん作の話が印象に残りました。

    有栖川有栖さん作の話は主人公たち推理研がパズル研の人たちから出題された論理パズルをお互いに知恵を出しながらパズルを解いていく、というものでした。
    探偵役はずば抜けた推理力であっさりとパズルを解いてしまいます。
    この探偵役の鮮やかな推理も痛快で面白いのですが、探偵役でないその他の推理研メンバーがお互いに知恵を出し合ってパズルを解こうとしている様子を見るのが非常に楽しかった

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    2024年08月31日
  • これが最後の仕事になる

    匿名

    購入済み

    一穂ミチ先生のファンで

    一穂ミチ先生のファンで購入しました。買ってよかったです。初めて読む作家さんもあり、色々な作品が読めてよかったです。個人的には後半の作品が好きでした。

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    2024年08月30日
  • 折れた竜骨 上

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    エイルウィン家が治めるソロン諸島。エイルウィン家当主の娘アミーナは当主と話がしたいという騎士ファルクと出会う。
    その日傭兵の面接を行っていたアミーナの父である当主にファルクは、暗殺者に狙われていることを告げる。しかし翌日、アミーナは父に呼ばれ部屋へ入ると…剣を突き刺され絶命している父の姿が。
    騎士ファルク従者ニコラ、アミーナの暗黒騎士・父の敵を巡る探索が始まる。
    .
    さすが米澤穂信
    当主が殺されるのは序盤から香ってたのに、ぐんぐん引き込まれていく文章力がすごい笑
    試しで上巻だけしか買ってなかったの悔やまれる早く買って読まなきゃ

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    2024年08月19日
  • 折れた竜骨 下

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    米澤先生の作品の中でも珍しいというか、本格ミステリの印象が強いイメージがあるのですが、こういった特殊な設定のミステリも描かれるんだとは思いませんでした。
    舞台は、12世紀のイングランドに属するソロン諸島。領主であり、王でもあるローレントが誰かに暗殺されたところから物語が始まる。
    犯人探しから、呪われたデーン人との闘いから、まるでロールプレイングゲームの中に自分がいるかの如くストーリーは進んでいきます。
    私の個人的な意見として、ミステリとファンタジーが結びつくのか、魔法が出てきたら世界観が崩れるんじゃなかと最初は感じていたのだが、読み進めていくうちに、その魔法が事件の解決にいいアクセントで繋がる

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    2024年08月17日
  • 折れた竜骨 上

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    ファンタジー系はあまり得意ではない方なのですが、そんな私でも、スラスラと読めるいい塩梅で、ミステリとファンタジーの両方を楽しめる
    作品となっています。
    いい意味でドラクエの世界観に謎解き要素が隙間に差し込んでるような気がします。
    ソロン諸島を舞台に領主を暗殺したのは誰なのか、エイルウィン家の未来はどうなるのか、後半に
    続きます。

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    2024年08月16日
  • 時の罠

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    四人の作家によるアンソロジー。「時」を題材にした作品集。

    タイムカプセルの八年 辻村深月
    主人公は大学教授だが、自身の研究に没頭し、父親らしい姿は今まで見せられた事がない。
    どことなく自分に投影できてしまう人物で、息子のクリスマスプレゼントを買い忘れた際のいい訳もある意味で納得してしまった(笑)。父親というだけで煩わしい人間関係やコミュニケーションに巻き込まれていく事への疑問は自分勝手に感じるが通じる部分もあり彼の人間臭さを感じたが、合わせて「タイムカプセル」の事実を知り、行動してしまう矛盾、もう一度父親の会メンバーが集合し、意気投合する様子に温かみと少し滑稽な感じがした。
     彼自身が見る彼

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    2024年08月15日
  • 満願(新潮文庫)

    購入済み

    良質なミステリーの連続

    友人のススメで拝読しました。
    表題作「満願」だけでなく、全ての短編に共通した人間の心理描写に惹き込まれました。謎が解けていくに従い、登場人物の息遣いすら聞こえて来るほどのリアリティが迫る良作。あっという間に読み終えてしまう、貴重な体験でした。

    #怖い #ドキドキハラハラ #共感する

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    2024年08月15日
  • 折れた竜骨 下

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    12世紀イングランドの架空の島が舞台、しかも魔法あり。そこでしか描けない本格ミステリの素晴らしさ。
    マジックからロジックへと、流れるように繋がる美しい展開。理詰めで犯人を特定する鮮やかさ。
    キャラクター造形も魅力的で、完全無欠な読後の満足感。

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    2024年08月06日
  • 禁断の罠

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    短編のミステリーを読みたいと思い手に取った1冊。

    読みやすく、面白かったです。

    米澤穂信さんの『供米』が個人的に1番好きでした。

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    2024年07月27日
  • 折れた竜骨 下

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    折れた竜骨下巻

    全てにおいて秀逸。謎解きも、デーン人達との戦いも、登場人物達の動かし方も。物語の結末についても大団円に相応しい、余りにも完璧な完結だ。

    上巻では領主を殺害した犯人は誰かが一番の本筋だったが、下巻でそれを踏襲しながらもデーン人達と傭兵達との戦闘シーンが山場に据えられており、この場面の項数は限られているのだが小説一作分の面白さがあり、読みごたえ充分だ(ゲームやアニメ等、別媒体でも最高の物語になるだろう)
    胡散臭い傭兵達が余りにも見事に活躍し、これ程巧みに登場人物達を持ち味通りに活躍させる作家はいない。

    最後、真犯人の追及はあらゆる探偵小説に沿って行われているが、このパートで登

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    2024年07月27日