米澤穂信のレビュー一覧
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小市民シリーズ、アニメも観てたから完全にあのイメージになってた。それにしても前作で完結と思い込んでたからまた二人に会えて嬉しい。
それぞれの都市にちなんだスイーツがテーマの短編集だったが結末がどれも少し闇を含んでた。
日常のミステリーだからやはり、一般人物の感情が乗ってくる。だから共感しやすい。
そして一般人物といえども人の思いなんて簡単に理解できるものじゃない。狡賢さ、嫉妬、虚栄心、それに支配されてるだけじゃない。
だから甲村先生の人生も尊敬できる。光の当たる有名な生き方じゃなくても、今まで積み重ねてきた人生を舐めるじゃない、その人その人の重厚な歴史があるんだ。
爽やかだけじゃない学園 -
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「桑港クッキーの謎」「羅馬ジェラートの謎」「倫敦スコーンの謎」「維納ザッハトルテの謎」の四篇を収録した、小市民シリーズの傑作集。
このたびも甘いスイーツ満載なのに、あいかわらず後味はとってもビター。
最初と最後で関連がみえるのも連作短編ならではでとても面白かった。
折よくも妹に誘われて行った百貨店催事のスコーン・パーティーで、にぎりこぶしぐらいあるサイズ感のスコーンをためらわずにどんどん買ってしまえたのは本作を携えて挑んだおかげだと思う。
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食感は「ほろほろ」と「しっとり」の中間で、舌の上で崩れていくような感覚がある。ジャムだけではこれほど濃厚な味わいにならないだろうし、クロテッドクリ -
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深い観察力と鋭い洞察力が、真実を見抜く
シリーズ最新刊。
高校2年の時に起きた事件の話。ざっくり要約すると…。
『桑港クッキーの謎』
卒業生・縞大我の作品が盗作なのか、はたまた習作なのか。
『羅馬ジェラートの謎』
オープンしたジェラート屋で見つけたスーツ姿の人と
小山内さんが買ったジェラートがなぜ美味しくないのか。
『倫敦スコーンの謎』
調理実習でスコーンを作って失敗した理由。
『維納ザッハトルテの謎』
縞大我の講演会に脅迫状。そして作品がなぜ破損したのか。
その時の行動や態度、環境を深く観察する。
小鳩くんと小山内さんの見事な観察力と洞察力が素晴らしい。
『羅馬ジェラートの謎』 -
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日常の謎×ビブリオミステリ×友情
ミステリとしての面白さと友情が綺麗に融合した作品だった。
図書委員の男子高校生二人が、持ち込まれる謎を解いていく短編集。
暗号、アリバイ、過去の未解決事件など――それぞれ異なるミステリの型で飽きずに楽しめる。
ジャンルとしては「日常の謎」で、気負わず読める軽やかさだが、奥にあるのは人の欲や怖さ。
犯罪一歩手前のような危うさから、現実と地続きの不穏さがじわっと残る。
二人の関係も印象的で、会話は淡々としているのに、お互いを冷静に見て評価している気配がある。
だけど、そこに友情があると断言できるのか曖昧で、はっきり見えない距離感が、かえってリアルだった。
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一作目はキャラクターやその関係性を描きつつ、この作品がどのような方向性かを示していたと思う。
二巻目は2人のキャラクターがわかっている分、狐vs狼が堪能できる「シャルロットだけは僕のもの」みたいな日常ミステリーがとても面白かった!
一作目の小佐内さんの「狼」ぶりも衝撃だったが、今回は小鳩くんとの対決もあって、これで小市民は無理だろうとしか思えない。
今作に関しては、前作よりも小市民というキーワードが後退していて、2人の本性が表だったストーリー展開だったと思う。それゆえ、スリリングな展開も多く、2人のキャラクター性が前作よりも前面に出ていたように思う。
スイーツ巡りそのものも楽しく、ダイエッター -
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ネタバレ冒頭は堀川と松倉の窮屈でくだらな居やり取りが行われ読むのをやめようかと思うほどに退屈。大の男2人が瀬野にわざわざ謝罪を要求した時はあまりの女々しさに咎めたくなったほど。散々著者の作品は読んで傾向は把握していたが今まで1番の口に合わなかった。ただ、本格的にミステリパートに入ってからは気にならなくなったので、古典部、小市民、図書委員シリーズに共通するこの鬱陶しさはミステリという流れの中であればスパイスとして楽しめ、それ自体がメインになるとあくどいという知見を得た。満足度として星の通りに高い。あらゆる作品の中で、図書委員シリーズが1番著者が好き勝手書いている、つまり手癖や好みが出ているような気がして
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ネタバレ織田信長に反旗を翻した荒木村重は、有岡城に立て籠もった。
城内で起きる数々の難事件によって、内部から城が崩壊することを危惧した村重は、土牢に捉えた黒田官兵衛に謎解きの助言を乞う。事件の真相とは。直木賞受賞作。
歴史小説として面白い。
方々から人質をとるそのわけ、籠城戦のいろは…当時の戦や武士の構造が面白く読める。米澤作品は何作も読んだが、こんなに精巧な歴史小説も守備範囲だったとは、素直に感嘆した。表紙とタイトルからは、重厚で固い読みづらさが想起されるが、大河ドラマのようにエンタメに適度に振られた作りで読みやすい作品である。
殿の孤独がよく伝わってくる。
部下からの篤い信頼も、戦況によって容易