米澤穂信のレビュー一覧

  • 倫敦スコーンの謎

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    小市民シリーズ、アニメも観てたから完全にあのイメージになってた。それにしても前作で完結と思い込んでたからまた二人に会えて嬉しい。

    それぞれの都市にちなんだスイーツがテーマの短編集だったが結末がどれも少し闇を含んでた。
    日常のミステリーだからやはり、一般人物の感情が乗ってくる。だから共感しやすい。
    そして一般人物といえども人の思いなんて簡単に理解できるものじゃない。狡賢さ、嫉妬、虚栄心、それに支配されてるだけじゃない。

    だから甲村先生の人生も尊敬できる。光の当たる有名な生き方じゃなくても、今まで積み重ねてきた人生を舐めるじゃない、その人その人の重厚な歴史があるんだ。

    爽やかだけじゃない学園

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    2026年05月14日
  • 倫敦スコーンの謎

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    「桑港クッキーの謎」「羅馬ジェラートの謎」「倫敦スコーンの謎」「維納ザッハトルテの謎」の四篇を収録した、小市民シリーズの傑作集。
    このたびも甘いスイーツ満載なのに、あいかわらず後味はとってもビター。
    最初と最後で関連がみえるのも連作短編ならではでとても面白かった。
    折よくも妹に誘われて行った百貨店催事のスコーン・パーティーで、にぎりこぶしぐらいあるサイズ感のスコーンをためらわずにどんどん買ってしまえたのは本作を携えて挑んだおかげだと思う。

    **
     食感は「ほろほろ」と「しっとり」の中間で、舌の上で崩れていくような感覚がある。ジャムだけではこれほど濃厚な味わいにならないだろうし、クロテッドクリ

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    2026年05月13日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    前作と同様、日常の謎を解くのんびりした感じかなと思っていたが後半空気が怪しくなった。
    読後感があまりよくない。小山内さん誘拐事件が解決したあと、小鳩くんと小山内さんの会話で気分をぐっと下げられた。
    はっきりいって二人は高校生らしくない。とことん冷静だけど中途半端に感情が残っている。その人間味漂う感じがこちらをしんどくさせる。もう修復不可能かな。今後どうなっていくのかなと不安になる。

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    2026年05月12日
  • 倫敦スコーンの謎

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    深い観察力と鋭い洞察力が、真実を見抜く

    シリーズ最新刊。
    高校2年の時に起きた事件の話。ざっくり要約すると…。

    『桑港クッキーの謎』
    卒業生・縞大我の作品が盗作なのか、はたまた習作なのか。

    『羅馬ジェラートの謎』
    オープンしたジェラート屋で見つけたスーツ姿の人と
    小山内さんが買ったジェラートがなぜ美味しくないのか。

    『倫敦スコーンの謎』
    調理実習でスコーンを作って失敗した理由。

    『維納ザッハトルテの謎』
    縞大我の講演会に脅迫状。そして作品がなぜ破損したのか。

    その時の行動や態度、環境を深く観察する。
    小鳩くんと小山内さんの見事な観察力と洞察力が素晴らしい。

    『羅馬ジェラートの謎』

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    2026年05月11日
  • 倫敦スコーンの謎

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    やっぱり好きなシリーズの刊行は嬉しい。
    無駄のないシンプルな会話、謎を楽しむ鋭く容赦ない会話、この二人の感じが心地よい。
    可愛らしいスイーツとは裏腹に、秘められた謎が結構ビターだったりと…このギャップがたまらない。
    『ザッハトルテの謎』で締めくくる構成もよく、今回も大満足だった。

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    2026年05月11日
  • 倫敦スコーンの謎

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    2026年11冊目。名探偵コナンみたいに都合良く謎が起きすぎてる感はもはやあるが、面白かった。本作の方は一旦シリーズは終わったけど、永遠にスピンオフは作れそうだ。

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    2026年05月10日
  • 倫敦スコーンの謎

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    小市民シリーズのスピンオフ。著名な芸術家の学生時代の作品に贋作の疑いがある。彼は何故そんな作品を作ったのか。絶品ジェラートに全く手をつけないサラリーマンの謎、家庭科で作ったスコーンは何故失敗したのか、先の芸術家の講演に先立ち作品が展覧されたが、壊された。誰が何故そんな事をしたのか。

    大好きな米澤さんの心待ちにしていた新刊であっという間に読んでしまった。

    個人的にはスコーンの失敗の謎がとても面白かった。

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    2026年05月10日
  • 本と鍵の季節

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    小市民よりも好きな感じでした。歳を重ねて筆致に優しさが増していてよき。対局な2種類の推理を聞き進む構図がさすがで、学生のどこかのんびりとしたまどろみと、殺伐とした事件の対比が絶品です。この雰囲気で時代物めっちゃ好みかもと次は直木賞の黒牢城でも読も

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    2026年05月10日
  • 禁断の罠

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    米澤穂信の短編目当て。やっぱりよねぽらしくて余韻が残る。
    他の作品もどれも良かった。
    『大代行時代』は時代を風刺していて好き。許される代行とそうでない代行の線引きって、確かになんだろうなとは思った。
    ある人にとってはどうしてもやりたくないこと…それを請け負うのがビジネスになる世の中かぁ

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    2026年05月08日
  • 満願(新潮文庫)

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    短編集。
    阿刀田高や星新一のショートショートを長くしたような感じだった。
    「万灯」は最初ちょっと自分の中に拒否反応があったが、一番印象に残った。

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    2026年05月08日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

    「また拉致」って表現出てくるけど、拉致されるのは高校2年生で、この話は高校1年生だからまだだよね?
    春期限定の中では拉致はされてないよな…?
    短編はどれもおもしろく読めました。日常の謎というには少し大きめな事件もありつつ。
    「マロニエ」ってよく聞くような気がしてたけどいみなんてなんも知らなかったよ。
    「花府シュークリームの謎」の小山内さん、ガンガン行こうぜで好きだった。

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    2026年05月06日
  • 本と鍵の季節

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    日常の謎×ビブリオミステリ×友情
    ミステリとしての面白さと友情が綺麗に融合した作品だった。

    図書委員の男子高校生二人が、持ち込まれる謎を解いていく短編集。
    暗号、アリバイ、過去の未解決事件など――それぞれ異なるミステリの型で飽きずに楽しめる。

    ジャンルとしては「日常の謎」で、気負わず読める軽やかさだが、奥にあるのは人の欲や怖さ。
    犯罪一歩手前のような危うさから、現実と地続きの不穏さがじわっと残る。

    二人の関係も印象的で、会話は淡々としているのに、お互いを冷静に見て評価している気配がある。
    だけど、そこに友情があると断言できるのか曖昧で、はっきり見えない距離感が、かえってリアルだった。

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    2026年05月06日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    一作目はキャラクターやその関係性を描きつつ、この作品がどのような方向性かを示していたと思う。
    二巻目は2人のキャラクターがわかっている分、狐vs狼が堪能できる「シャルロットだけは僕のもの」みたいな日常ミステリーがとても面白かった!
    一作目の小佐内さんの「狼」ぶりも衝撃だったが、今回は小鳩くんとの対決もあって、これで小市民は無理だろうとしか思えない。
    今作に関しては、前作よりも小市民というキーワードが後退していて、2人の本性が表だったストーリー展開だったと思う。それゆえ、スリリングな展開も多く、2人のキャラクター性が前作よりも前面に出ていたように思う。
    スイーツ巡りそのものも楽しく、ダイエッター

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    2026年05月05日
  • リカーシブル

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    怖い。。不気味
    ちょくちょく不穏な描写があって、段々とわかっていく感じを書くのが上手いし
    主人公のハルカは一見まともそうに見える(実際めっちゃしっかりしてる)けど、どこか歪んでるから
    そこに肩入れして見てはいけないな……と思った
    インシテミルほどわかりやすいホラーとかサイコキラーな話じゃないけど、静かに怖い感じが好きだった

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    2026年05月05日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    関守の、主人公が眠くなるにつれて真相が明らかになっていく絶望感が印象的。
    どの話も面白かったですが、個人的に儚い羊たちの祝宴のほうが好みでしたので少し物足りなさを感じました

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    2026年05月04日
  • 栞と嘘の季節

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    ネタバレ

    冒頭は堀川と松倉の窮屈でくだらな居やり取りが行われ読むのをやめようかと思うほどに退屈。大の男2人が瀬野にわざわざ謝罪を要求した時はあまりの女々しさに咎めたくなったほど。散々著者の作品は読んで傾向は把握していたが今まで1番の口に合わなかった。ただ、本格的にミステリパートに入ってからは気にならなくなったので、古典部、小市民、図書委員シリーズに共通するこの鬱陶しさはミステリという流れの中であればスパイスとして楽しめ、それ自体がメインになるとあくどいという知見を得た。満足度として星の通りに高い。あらゆる作品の中で、図書委員シリーズが1番著者が好き勝手書いている、つまり手癖や好みが出ているような気がして

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    2026年05月03日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    織田信長に反旗を翻した荒木村重は、有岡城に立て籠もった。
    城内で起きる数々の難事件によって、内部から城が崩壊することを危惧した村重は、土牢に捉えた黒田官兵衛に謎解きの助言を乞う。事件の真相とは。直木賞受賞作。

    歴史小説として面白い。
    方々から人質をとるそのわけ、籠城戦のいろは…当時の戦や武士の構造が面白く読める。米澤作品は何作も読んだが、こんなに精巧な歴史小説も守備範囲だったとは、素直に感嘆した。表紙とタイトルからは、重厚で固い読みづらさが想起されるが、大河ドラマのようにエンタメに適度に振られた作りで読みやすい作品である。
    殿の孤独がよく伝わってくる。
    部下からの篤い信頼も、戦況によって容易

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    2026年05月02日
  • 犬はどこだ

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    面白かった!
    こんな終わり方もあるのかと意外だったけど、嫌な気分にはならなかった。
    ハンペーがいい味出していてすごくいい。
    犬が出てくる話が苦手な私でも問題なし(笑)
    タイトルが秀逸!

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    2026年05月02日
  • 満願(新潮文庫)

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    どの作品も面白かったけど、「死人宿」と「万灯」が特に好きかな。
    「関守」はもはや『世にも奇妙な物語』ですね。
    グイグイ引き込まれる文章のうまさがすごい。

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    2026年05月01日
  • 満願(新潮文庫)

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    第27回 山本周五郎賞
    第27回 このミステリーがすごい!

    ゾワっとする短編集。
    すごくおもしろい、というわけではないけど、不穏な空気が漂っている感じが悪くない。

    皆さんのレビューを見ると、1番人気は「万灯」だという印象。
    私も同感で、バングラデシュの天然ガスの開発拠点にしたい村に交渉をしに行くという、自分には未知なお仕事が面白いし、どんな展開になっていくのか気になり惹きつけられる話だった。
    「関守」はなんとなくオチが読めてくるだけに怖くて、気味の悪い感じがおもしろかった。

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    2026年04月29日