米澤穂信のレビュー一覧

  • 黒牢城

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    戦国時代小説かつミステリー小説。このふたつのジャンルがうまく組み合わさっていることに驚きです。

    歴史的背景がわかっていたので、ずっと暗い気持ちで読み進めました。話が進めば進むほど不穏な雰囲気になっていきます。
    最後に全ての章が繋がるのが気持ちいいです。

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    2026年03月01日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    ひと昔前の富裕層の、ありそうでなさそうなお家の闇を描いた短編集。
    各話はお嬢様や使用人視点なので、気品溢れる語り口調なのに、そこから滲み出る邪悪さがクセになる。
    好きなのはやっぱり『玉野五十鈴の誉れ』。

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    2026年02月28日
  • 氷菓 (13)

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    ネタバレ

    奉太郎がえるの仕草を見て『最近よく見るようになった』
    と思っているのがなんだか青春を感じる。
    奉太郎は自分の見聞きしたことを順番に精査して
    推理しているのに対して、
    えるは人柄で判断して小成の息子が犯人と考えるのが面白い。

    どんなルートを通っても戻って来る。
    最高に美しいとも可能性に満ちているとも思わないが
    わたしの場所。これを奉太郎に紹介したかった。
    アニメでもとても素敵なシーンだった。
    アニメだとモノローグ表現と普通の台詞の違いがわからないから
    経営の方は俺が修めるというのはどうだろうと
    本当に言ったのかと思った。

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    2026年02月28日
  • 可燃物

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    群馬県警捜査第一課に所属する葛警部の、鮮やかな推理が冴えわたる警察×本格ミステリ短編集。

    上司や部下から疎まれる一面がありつつも、
    冷静に事件の真相に迫る葛警部がカッコイイなと!

    僕が1番好きだった短編は「本物か」。

    ファミレス立て籠もり事件が描かれているのですが、
    関係者の話を聞いていく中で些細な違和感に気づき、論理的に事件の核心へ迫る展開に引き込まれました!

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    2026年02月28日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    緊張感とスピード感のあるストーリー、主人公のやや軽妙で読者の感覚に近い語り口が読みやすい。王道のクローズドサークルもので、インディアンの置物など読者はすぐにピンとくる描写がいくつかあるけれど、主人公以外の登場人物たちは自分の陥っている状況がクローズドサークルだと実は理解していないで動いているということに途中まで気づかなかった。
    安東、好きなキャラだったのに後半急に頭が働かなくなって、というかかなりゴリ押しの推理をまかり通そうとしていてちょっとキャラブレてるかも? と思ったけど元から別に賢い訳ではなくて落ち着き払ってる風に見せて賢ぶってるだけだったのか。
    結末に近づいていくにつれてこの小説にはミ

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    2026年02月28日
  • 王とサーカス

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    高評価のミステリ小説だったけど、評価に違わぬ凄いミステリでした。

    前作に引き続き、国際情勢に絡めたミステリ。
    主人公が抱える根本的なテーマも前作由来。

    ただ降ってきた謎を解くのではなく、『自分が解くべき謎は何か?』『何故謎を解くのか』から始まるミステリはかなり新鮮でしたし、複数回挟まる緊張感のある問答もあいまって、物語の重厚さが凄まじかった。
    心の奥を抉り出されながら、主人公が1つの答えに辿り着く、その物語性だけでも十分な読み応えです。

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    2026年02月26日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    面白かったけれど、あまりに救いがなくて辛かった。特に、リョウがノゾミを好きになったことに関して、ゆがんだ自己愛だと気づいたときが一番キツかった。

    元いた世界に帰って、リョウのいる世界のほうが先のいる世界よりも優れている点が見つかって、希望はあるエンドかと思ったら、ラストに母親からだと思われるメールが届いて最後まで鬱だった。ほかの人の感想を読んで、どちらの意見もあったが、自分はリョウは最後自殺したと思う。ノゾミが望んでも得られなかった「命」を、リョウはずっとまともに扱っていなかった。リョウはそれに気づくが、自分で決めることはできず、誰かに決めて欲しがっている。そこで「あなたはいらない」と背中を

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    2026年02月25日
  • 黒牢城

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    歴史小説は読みにくい感覚があったが描写が細かく分かりやすいためイメージがしやすかったです。
    次々と起こる謎を解いていく、だけだったのがその時代に起こった戦、戦略と戦術の駆け引き、宗教観などが結びついていくのが読んでいて面白かったです

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    2026年02月23日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    小市民ではいられない2人の関係性が変わる
    次が気になる
    誘拐されたり暴力事件に繋がったり大事になっていくとは思わなかった。小さな謎が全て繋がっていてスッキリ。

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    2026年02月23日
  • 本と鍵の季節

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    米澤先生の新作学園物。待ってました!
    斜に構えた少し変わった2人のお話でクスッとできる場面がたくさんありました。先生の書かれる人は死なないけれど、どこかちょっと寂しさの残る後味がとても好きです。

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    2026年02月22日
  • 王とサーカス

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    ネタバレ

    積読消化中の土瓶さんの高評価に刺激されて
    読んでみました。
    事前にきちんと調べず予約してしまったのですが、本作は米澤氏のいわゆる記者連作の一作で、
    「さよなら妖精」「真実の10メートル手前」と同じく太刀洗万智を主人公に、ジャーナリストとして「何を信じ、何を伝えるのか」を手探りしていく物語です。みんなはちゃんと知ってるみたいだけど。

    米澤作品とは相性が良いのか、冒頭から文章が滑らかに流れ、イメージは自然とネパール、そしてカトマンズの喧騒の中へ入り込んでいきます。

    2001年に実際に起きたネパール王族殺害事件が、
    物語の背景の一つとして描かれています。
    主人公である女性ジャーナリストの行動力や

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    2026年02月22日
  • 満願(新潮文庫)

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    イヤミス短編集。どれもいやーな後味が残る、ゾクっとする結末で面白かった。余計な語りは必要ない、とにかく面白い一冊。

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    2026年02月19日
  • 満願(新潮文庫)

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    短編ミステリー。
    トリック系でもなく、びっくり面白い訳ではないが、人のドロっとしたところを書いてあり、現実にありそう感がうまい。
    パンチは物足りなさはあるものの、丁寧な醤油ラーメンって感じ。
    最初の警官の話が一番面白かったかなー。

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    2026年02月19日
  • 追想五断章

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    こういった作中作が出てくるビブリオミステリ、大好物です。そして滅多にお目にかかれないリドルストーリーの魅力がこれでもかというほど!ラスト一行を読むとなんだか途端につまらなく感じてしまう表現のうまさも米澤先生の手腕だと思います
    序章『わたしの夢』が最後まで読んでやっとわかる構成も素晴らしい。怖い話ではないはずなのにゾワゾワしました
    これは間違いなく本格ミステリです

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    2026年02月19日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    ネタバレ

    品のある言葉遣いが美しいがより狂気を際立たせてる
    山荘秘聞が一番好き!『言いたいことは言わせて差し上げる』の強者感と怖さが良い。

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    2026年02月17日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    とても面白く読み進められました。シリーズ1作目、2作目の小山内さんへの共感ができなく苦戦していましたが、本作での流れではそれが活きていて、暗躍する姿を想像しながら読めて一気読みでした。
    また、「小市民」という言葉に上手くついていけていなかったのですが、本作を読み終えて少しだけ理解できたようです。ラストシーンの「栗」のくだりがよかったです。
    2作目で読むのをやめなくて良かった。次作、冬期限定も楽しみです。

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    2026年02月16日
  • 満願(新潮文庫)

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    短編六話。私的には尻上がりに面白い。明るい話は無く、間違った選択の顛末を見せられる。怖さや気持ち悪さを感じさせる表現うまいなぁ。最後、それでどうなったの?が考えさせられて◎。

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    2026年02月16日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    解説に15年ぶりの小市民シリーズ、とあって、
    うっそー!と思ったけど、
    周期限定栗きんとん事件が2009年、
    本作が2024年、ほんまやー。
    こちらも発売直後に読んでる訳じゃなし、
    しかも途中、古典部やら嘘やら栞やら、
    あちこちつまみ食いもしてるので、
    そんなに空いてるとは感じなかった。
    一気読み。
    小山内さん、怖いよ。

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    2026年02月14日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ミステリー短編集。どの作品もそれぞれ独立して面白さがあり、短編集ながら読み応えのある1冊だった。
    その中でも東南アジアの資源開発を題材にした「万灯」が好みだった。2人を殺害して、警察にはバレていないが天罰かというような結末を迎える主人公(犯人)。物語の中でも最後のオチに繋がる伏線がパラっとまぶされていたが、最後までそれが伏線だとは気付かず、見事でした。
    主人公も舞台も時代もバラバラな作品だったが、惹きつけられるように読んだ1冊。

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    2026年02月14日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    重厚感のある話だった。どこまでが史実なのかは知らないけれど、映画にしたら面白くなりそう。
    つい、岡田准一で再生されてしまう。しょうとくまるの件はすっかり忘れていたので、図らずもどんでん返しになったのは良かった。

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    2026年02月11日