米澤穂信のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ緊張感とスピード感のあるストーリー、主人公のやや軽妙で読者の感覚に近い語り口が読みやすい。王道のクローズドサークルもので、インディアンの置物など読者はすぐにピンとくる描写がいくつかあるけれど、主人公以外の登場人物たちは自分の陥っている状況がクローズドサークルだと実は理解していないで動いているということに途中まで気づかなかった。
安東、好きなキャラだったのに後半急に頭が働かなくなって、というかかなりゴリ押しの推理をまかり通そうとしていてちょっとキャラブレてるかも? と思ったけど元から別に賢い訳ではなくて落ち着き払ってる風に見せて賢ぶってるだけだったのか。
結末に近づいていくにつれてこの小説にはミ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったけれど、あまりに救いがなくて辛かった。特に、リョウがノゾミを好きになったことに関して、ゆがんだ自己愛だと気づいたときが一番キツかった。
元いた世界に帰って、リョウのいる世界のほうが先のいる世界よりも優れている点が見つかって、希望はあるエンドかと思ったら、ラストに母親からだと思われるメールが届いて最後まで鬱だった。ほかの人の感想を読んで、どちらの意見もあったが、自分はリョウは最後自殺したと思う。ノゾミが望んでも得られなかった「命」を、リョウはずっとまともに扱っていなかった。リョウはそれに気づくが、自分で決めることはできず、誰かに決めて欲しがっている。そこで「あなたはいらない」と背中を -
Posted by ブクログ
ネタバレ積読消化中の土瓶さんの高評価に刺激されて
読んでみました。
事前にきちんと調べず予約してしまったのですが、本作は米澤氏のいわゆる記者連作の一作で、
「さよなら妖精」「真実の10メートル手前」と同じく太刀洗万智を主人公に、ジャーナリストとして「何を信じ、何を伝えるのか」を手探りしていく物語です。みんなはちゃんと知ってるみたいだけど。
米澤作品とは相性が良いのか、冒頭から文章が滑らかに流れ、イメージは自然とネパール、そしてカトマンズの喧騒の中へ入り込んでいきます。
2001年に実際に起きたネパール王族殺害事件が、
物語の背景の一つとして描かれています。
主人公である女性ジャーナリストの行動力や