米澤穂信のレビュー一覧

  • 王とサーカス

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    物語に終始漂う異国情緒と緊張感は独特。物語冒頭から丁寧に伏線が張り巡らされ、なんとなく印象に残っていた単語が実は事件解決へのキーワードであった、ということが後半でいくつもあって、しかもそれが大袈裟ではなく非常にさりげなく感じさせられるのも気持ちが良かった。

    カトマンズの人々や宿の宿泊客に対する主人公の接し方が好きだなと思った。観察眼が鋭く記者として冷静な視点を持っているが、決して利己的ではなく人と人として関わろうとしているのが良い。

    宿の主人であるチャメリがとても良い人だなと思った。自国で動乱が起こっている中で淡々と働き、仕事の一環としてただこなしているだけかもしれないが、度々主人公たち宿

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    2026年03月07日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    前作に比べると長編寄りの短編集。前作も最終話に向かって収束していく構造だったが、本作では全てが一から繋がっていてよりダイナミックになっている。

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    2026年03月05日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    小市民シリーズ第3弾の下巻です!

    長編で、小鳩くんと小山内さんの学校の新聞部と、住んでいる町で起こる放火事件の話し。

    なんとなくこの人が犯人かなぁっていうのはわかったけど面白く読めました!

    それにしても小鳩くんも小山内さんも付き合ってた彼女、彼氏のことを、小鳩くん『糠に釘だった』小山内さん『瓜野くんって他愛もない』ってひどすぎ(笑)

    次の話しからまたペアで動く小鳩、小山内を見られるのが楽しみです♡

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    2026年03月03日
  • 氷菓 (13)

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    ネタバレ

    奉太郎がえるの仕草を見て『最近よく見るようになった』
    と思っているのがなんだか青春を感じる。
    奉太郎は自分の見聞きしたことを順番に精査して
    推理しているのに対して、
    えるは人柄で判断して小成の息子が犯人と考えるのが面白い。

    どんなルートを通っても戻って来る。
    最高に美しいとも可能性に満ちているとも思わないが
    わたしの場所。これを奉太郎に紹介したかった。
    アニメでもとても素敵なシーンだった。
    アニメだとモノローグ表現と普通の台詞の違いがわからないから
    経営の方は俺が修めるというのはどうだろうと
    本当に言ったのかと思った。

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    2026年02月28日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    緊張感とスピード感のあるストーリー、主人公のやや軽妙で読者の感覚に近い語り口が読みやすい。王道のクローズドサークルもので、インディアンの置物など読者はすぐにピンとくる描写がいくつかあるけれど、主人公以外の登場人物たちは自分の陥っている状況がクローズドサークルだと実は理解していないで動いているということに途中まで気づかなかった。

    安東、好きなキャラだったのに後半急に頭が働かなくなって、というかかなりゴリ押しの推理をまかり通そうとしていてちょっとキャラブレてるかもと思ったけど元から別に賢い訳ではなくて落ち着き払ってる風に見せて賢ぶってるだけだったのか。

    結末に近づいていくにつれてこの小説にはミ

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    2026年02月28日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    小市民ではいられない2人の関係性が変わる
    次が気になる
    誘拐されたり暴力事件に繋がったり大事になっていくとは思わなかった。小さな謎が全て繋がっていてスッキリ。

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    2026年02月23日
  • 王とサーカス

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    ネタバレ

    積読消化中の土瓶さんの高評価に刺激されて
    読んでみました。
    事前にきちんと調べず予約してしまったのですが、本作は米澤氏のいわゆる記者連作の一作で、
    「さよなら妖精」「真実の10メートル手前」と同じく太刀洗万智を主人公に、ジャーナリストとして「何を信じ、何を伝えるのか」を手探りしていく物語です。みんなはちゃんと知ってるみたいだけど。

    米澤作品とは相性が良いのか、冒頭から文章が滑らかに流れ、イメージは自然とネパール、そしてカトマンズの喧騒の中へ入り込んでいきます。

    2001年に実際に起きたネパール王族殺害事件が、
    物語の背景の一つとして描かれています。
    主人公である女性ジャーナリストの行動力や

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    2026年02月22日
  • 追想五断章

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    こういった作中作が出てくるビブリオミステリ、大好物です。そして滅多にお目にかかれないリドルストーリーの魅力がこれでもかというほど!ラスト一行を読むとなんだか途端につまらなく感じてしまう表現のうまさも米澤先生の手腕だと思います
    序章『わたしの夢』が最後まで読んでやっとわかる構成も素晴らしい。怖い話ではないはずなのにゾワゾワしました
    これは間違いなく本格ミステリです

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    2026年02月19日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    とても面白く読み進められました。シリーズ1作目、2作目の小山内さんへの共感ができなく苦戦していましたが、本作での流れではそれが活きていて、暗躍する姿を想像しながら読めて一気読みでした。
    また、「小市民」という言葉に上手くついていけていなかったのですが、本作を読み終えて少しだけ理解できたようです。ラストシーンの「栗」のくだりがよかったです。
    2作目で読むのをやめなくて良かった。次作、冬期限定も楽しみです。

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    2026年02月16日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

    小佐内さんと小鳩くんは、今日も何かと小市民らしからぬ出来事に巻き込まれるらしい。今回の作品の大きな舞台は名古屋。日頃の高校生活とは打って変わって休日を利用して頭を使わなくてはいけない常悟郎の自信は健在だった。ただ常悟郎はだいぶ慎重な人間であると感じざるを得なかった。そこに探偵らしさというものが、頭を使うことによる解決が導かれるのはいうまでもないことであるが。特に伯林揚げぱんの話では顕著に慎重感が増し。そこが彼が嫌がられる過去と似ているのかもしれないと感じる。今回も非常に楽しませてもらった。

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    2026年02月08日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    小山内さんがぶっとびすぎてるよ…。アニメ見てたからなのか、小説のほうが描写が丁寧だからなのか、余計小山内さんやばい人だなと思った。健吾がずっといいやつ。
    しかし改めてアニメは丁寧に作られてるなと思った。小説読んでてアニメが思い出される。

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    2026年02月05日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    小市民シリーズ第3弾。
    久しぶりに読むからか2人の関係がこうなっているとは。そして小鳩くんの思考が相変わらず面白い。

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    2026年02月01日
  • 王とサーカス

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    土壇場地団駄ダンダダーン!

    さらに追加で
    ダッダーンボヨヨンボヨヨン!

    はい。わからない子は置いていく方針の積読消化14冊目ずら。

    ヅラ?(笑)

    祝!★4\(゜ロ\)(/ロ゜)/ワーーッイ!!
    少々オマケですが。


    意外と読んでる米澤穂信さん。
    しかしよくこんなの書けるなぁー!
    感心しきり。

    実際にネパールで2001年に起きた王宮事件。多くの王族が一夜にして殺害された事件を舞台の背景としている。

    話のメインではなく、あくまで背景としてってのが賢い。

    「さよなら妖精」で登場した太刀洗万智がジャーナリストとしてネパールへ。
    そこで偶然起こってしまった王宮事件。
    ジャーナリストとして

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    2026年02月01日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    小鳩くんと小佐内さんの関係が複雑すぎる…もはや「小市民」であることを放棄したかのような中盤以降の展開に一気読みからの、終盤の真相の読み合いに理解が追いつかず。でも、次作が気になりすぎる終わり方は流石

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    2026年01月28日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

    小市民シリーズの番外編ということで、時系列としては、「春期限定いちごタルト事件」と「夏期限定トロピカルパフェ事件」の間、小鳩くんと小山内さん高校1年生の2学期から3学期にかけての出来事が描かれていました。
    収録は以下の4つ。

    ・巴里マカロンの謎
    ・紐育(ニューヨーク)チーズケーキの謎
    ・伯林(ベルリン)あげぱんの謎
    ・花府(フィレンツェ)シュークリームの謎

    小山内さんのようにスイーツに特別な思い入れがあるわけでもなく、オシャレなスイーツに心ときめく女子でもありませんが、こうやって4つのタイトルを並べて文字で書くとなんとも可愛らしくて素敵で、おばさんも心が踊ってしまうってもんです。
    もう待ち

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    2026年01月27日
  • それはそれはよく燃えた

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    全ての作品が「それはそれはよく燃えた。」という1文から始まる。
    25名の作家からなるアンソロジー。

    その中でも
    市塔 承さん(2025年のメフィスト賞受賞、まだ作品は未発売)を知れただけでも、この本を買う価値があったと思う。

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    2026年01月26日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」の1文から始まる数多の短編。燃えたのは物質であり概念であり、「燃やす」という人間ならではの行いは唯一つには留まらないのだのと認識させられた。
    黄金の森の神様とレヴナントが印象深かった
    皆川博子の作品は大御所流石の表現力

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    2026年01月23日
  • 米澤穂信と古典部

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    大好きな古典部シリーズの謂わばファンブックとも捉えられる本著。
    古典部シリーズの裏側や書き下ろしの短編など、とても豪華な内容でした。そして、続編への期待も出来るような匂わせも…。

    古典部シリーズの大ファンな僕としては、何年越しでもいいから、是非新作をと願わずにはいられない。





    新作短編も収録!人気作家とともに歩んだ〈古典部〉のすべてがここに!

    ある日、大日向が地学講義室に持ち込んだのは、鏑矢中学校で配られていた「読書感想の例文」という冊子。盛り上がる一同に、奉太郎は気が気でない――。
    書き下ろし新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」の他、古典部メンバー四人の本棚、著

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    2026年01月22日
  • いまさら翼といわれても

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    この青春のほろ苦いミステリーはやっぱり米澤穂信作品でしか味わえないのです。奉太郎、摩耶花、えるそれぞれ成長を感じられます。
    それにしても古典部ファンはこんな中途半端なところからずっと新作を待ってるんですか!?10年も!?

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    2026年01月21日
  • 折れた竜骨 下

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    大人しめの上巻に比べると色々と起きた下巻!
    何でもありのファンタジー世界のなかでも、騎士ファルクが組み立てていく推理ロジックは面白かったし、まさかこんなラストになるとは予想できなかった。彼らの今後の活躍も見てみたいと思うそんな作品でした。

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    2026年01月20日