米澤穂信のレビュー一覧

  • 巴里マカロンの謎

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    これで小市民シリーズをすべて読んでしまったと思うと悲しい...こちらは4篇の短編集だけど、このシリーズの良さが沢山つまっていた気がする。ナチュラルに小鳩くんに失礼なことを言う小佐内さん、ぼそっとツッコむ小鳩くん、絶対に高校生だと信じてもらえない小佐内さん...面白かった。4篇目のラストでは小佐内さんのとっても幸せそうな姿が見られたのが嬉しい。あとはアニメでもう一度楽しみたい。

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    2025年04月13日
  • 巴里マカロンの謎

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    冬期ボンボンショコラ~を読もうと思ったことから読み始めた小市民シリーズも、これで直近までの作品を全て読み終えた。
    相変わらずの主人公二人の推理方法はキレていた。物事を合理的に考え、可能性を排除していくやり方は仕事のやり方にも参考になる。
    本シリーズを読みつつ、途中に「インシテミル」を挟みながら読み進めたため、作風の落差を楽しむことができた。
    次は「王とサーカス」を挟み冬期~に進みたい。

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    2025年04月08日
  • いまさら翼といわれても

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    全6編面白かったですが、『鏡には映らない』と『わたしたちの伝説の一冊』と『長い休日』が良かったです。特に『長い休日』は感動しました。

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    2025年04月06日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    同業者として共感と同情で読んだ。

    不穏な雰囲気で集落の人離れが始まり、
    集まった移住者たちも、一人一人事件が起こり、一人一人離れていく。
    主人公は一生懸命なのに、報われなさすぎて泣けちゃう。
    対照的に後輩ちゃんが、進むにつれて頭の良さがあるのにわざとかってくらいアンバランスな発言してくるので、ちょっと不思議に思ってた。

    そしたら最後のあの展開。
    課長がそういう目的なのは話が進むにつれ薄々わかっていたけども。

    自治体運営は難しい。ない袖は振れない。
    雪深い僻地ではライフラインの他にも除雪がないと命にかかわる。
    予算をどこに割り振るか、それが肝なのも良くわかる。
    だけども。弟との会話からの主

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    2025年04月06日
  • リカーシブル

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    不気味な町、そこに住む妙な人物。舞台設定がうまい。
    終盤の名探偵に変貌するところが急展開すぎ、中学生というのは少し無理がある。解説に、少女を主人公に、という著者の思いが書かれていて、なるほどと思った。
    明日からの成長したハルカが、どんな生活を送るのだろうか?

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    2025年04月05日
  • Iの悲劇

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    2025/4/5

    Iの悲劇のIってなんだろう?と考えていたけど、IターンのIだったのか!
    四年前に一度読んで途中で挫折し、今回やっと最後まで読めた。

    途中中弛みした感じがあったため、ラストの展開は良かった。
    人の暮らしにはお金がかかるよね。
    正論だけじゃ人間は生きていけないんだよね。

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    2025年04月05日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    久しぶりの米澤穂信 面白かった!
    やれやれ主人公を描かせたらやはりダントツ?だとおもう

    読みやすかったけどシリアスな場面とかたくさんあってただの青春推理小説に終わらなかった

    最後どうやって終わらせるのかハラハラしてたらまさか死んでしまって辛い読後感だけどなんとなくそんな気もしてた

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    2025年04月05日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    春、夏とは違って今回の主人公は小鳩くんたちの後輩にあたる瓜野くん。
    主人公が代わるにあたって、既存のキャラへのイメージも変わってくる。小鳩くんにとっては、互恵関係にあり、甘いものと復讐が大好きで、狼な部分を隠している小山内さん、は瓜野くんから見れば謎多き年上彼女だし、大雑把で義理堅い堂島は、威厳ある新聞部長。主観によってイメージが大きく変わるキャラたちは見ていて面白かった。

    今回は小山内さんがさらに謎めいた人物になっている。小鳩くんはよく小山内さんを観察していたため、小山内さんの感情が読み取れる描写も少しはあり、人間として扱う(?)ことが出来ていた。しかし、今回は完全に瓜野くんが小山内さんの

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    2025年04月04日
  • いまさら翼といわれても

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    古典部シリーズ6作目、小市民は昨年春夏秋冬20年を経て完結したが、古典部はまだまだ終わり見えず、すでに24年が経過しており主人公達は高校2年生である。そいいつつも完結まで追い続けていくことになるんだろう…

    今作は伊原摩耶花回!と個人的に断ずる。6編あるうち2編が摩耶花主要人物であり、語り手、そして2編ともが作中でも白眉の出来栄えであった。


    鏡には映らない
    摩耶花がシリーズ最初から折木に対して辛辣であった理由が明かされる、中学時代の卒業製作にかかわる悪行を、己一人が泥をかぶることによって防いだ奉太郎と、それに協力した里志。この過去の秘密が、奉太郎をヒーローと崇める人物によって明かされる。摩

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    2025年04月03日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    小市民シリーズ二作目。
    前作とは違ったダークな雰囲気もありつつ、間で素朴な謎解きも入ってくる読みやすい構成で好きな作品です。

    一作目を読んでいる分、登場人物の個性もより分かりやすくなってきて最後まで楽しく読めました。

    こんなに平和な作品なのに最後の展開もしっかり驚かされます。
    あくまで青春ミステリーの範囲内で、ぶっ飛びすぎないオチをしっかり持ってこれるのは、やっぱり米澤穂信さんのセンスだなあ、と感動しました。

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    2025年04月01日
  • Iの悲劇

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    甦り課という名前から、人が甦る系の話かと思って読み始めたら、全然違いました!ひとつずつの話がコンパクトにまとまっていて読みやすい本です。サスペンス要素も、ちゃんとありつつ、現実感もありつつ。

    サスペンス系には珍しい市役所が主役ということもあって、なんとなく印象に残る本になったように感じます。

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    2025年03月31日
  • 王とサーカス

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    「自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ」

    ミステリーって面白さもありながら、ジャーナリズムに対する
    メッセージ性も強く感じた。
    日常を流れてくるニュースを流れるままに眺めてた私は、
    なんかちょっと狼狽えた。
    見世物だけにして終わらない。
    発信する側と受け取る側。
    考えることが必要そうだ。

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    2025年03月30日
  • 時の罠

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    人気作家4人による「時間」をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれの作家性を読み比べることができて、とても楽しかった。それと同時に、自分の好みの作風を再確認でき、よい読書体験だったと思う。

    辻村さんはいつもの作風と少し異なる人情もの。米澤さんはなかなか壮大な裁判もの(?)地名は架空だけど、地元の話で興味深かった。湊さんは初めて読んだけど、なかなか好みだった。

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    2025年03月30日
  • さよなら妖精

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    いやぁ、なかなかスゴい話だった。
    結構淡々と進むんだけどさ。
    なかなか自分の周囲しか、想像できなかったり、実感湧かなかったり、心配できなかったりするよね。

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    2025年03月29日
  • 真実の10メートル手前

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    米澤穂信さん著「真実の10メートル手前」
    前回読んだ名作中の名作「王とサーカス」に続き大刀洗シリーズの第二弾。
    今回の作品は6篇からなる短編集となっている。

    ジャーナリストである大刀洗万智が全ての篇に絡む短編集。全ての篇において別々の主人公が存在しており、そこに大刀洗が絡んでくるという設定。どれも物語は面白かった。

    ただ前作「王とサーカス」が自分の中で名作すぎた為、今回の作品にはそれと同様それ以上のものを期待してしまった。
    そういう意味では前作のような唸らされる感覚はなかった。

    タイトルからも想起させられるように今作品も「真実」というテーマがあるにはあるが、その「真実」の正体や言葉の意味

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    2025年03月26日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    春期限定いちごタルト事件に続く第二作目。
    変わらず小市民を目指す二人だが、今作はどこか小山内さんの様子が異なり、小鳩くんは違和感を感じながらも小山内さんのワガママ(?)に付き合ってスイーツ制覇を目指す。

    第一作目では日常の謎が多く、ほのぼのとした雰囲気で大きな危険もなかった。しかし今回は序盤から伏線が張り巡らされ、しっかり犯罪に巻き込まれ、危険な目にも合った上で、小山内ゆきという人間の底知れぬ恐ろしさが浮き彫りになった。小鳩くんの真相に近づいていく過程の推理が分かりやすく文章に落とし込まれ、その中でだんだんと明るみになっていく小山内さんの狂気性がゾクゾクとして面白かった。

    小市民を目指すと

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    2025年03月25日
  • いまさら翼といわれても

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    高校生の日常のきらめきが眩しい。「わたしたちの伝説の一冊」が心にストレートに響く。
    長編の合間を縫う珠玉の物語の数々。
    古典部のメンバーの行く末を、未来をもっと見たい。
    携帯持たなくてもいい過渡期の最後の時代。趣ありよし。

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    2025年03月25日
  • さよなら妖精

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     ユーゴスラヴィアから日本にやって来た少女マーヤと主人公達が過ごす日々や遭遇する日常の謎の数々、マーヤが帰国してから始まる最大にして最後の謎解きというミステリー作品というよりはミステリー要素がある青春小説というべき作品で、マーヤの魅力的な人物描写と少年少女達の言葉に出来ない思いも印象的だった。

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    2025年03月24日
  • 氷菓 1巻

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    日常での謎解き結構好き。でも次の巻ではデカいこと起きそうやね。 シンプルにキャラが強い。奉太郎の極まってない絶妙な学生らしさ良いね。

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    2025年03月24日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    前回から変わったことは、相変わらず小市民という皮を被りたい2人に、それぞれ隣を歩く相手ができたことだ。
    1人は、ちょっと鈍いけど、楽しい高校生活を与えてくれた仲丸さん。
    もう1人は、功名心に駆られ思慮に欠けるところはあるけれど、突き進んでいく瓜野。

    瓜野の一人称で話が進む部分は、何故かもどかしく、ちょっと苛立ちを感じた。
    決定的に推理力や洞察力が欠けているのは仕方がないことなのだが、何かが足りないと感じながら読んでいた。
    特に部長交代以降の増長振りには、落とし穴が待ち受けているようで、2人の影響なのかな、妙な期待感があったりしている。

    仲丸さんは、ふわふわしていて、いかにも女の子って感じだ

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    2025年03月21日