米澤穂信のレビュー一覧

  • 真実の10メートル手前

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    第29回 このミステリーがすごい!第3位

    『王とサーカス』のフリージャーナリスト、大刀洗万智の活躍を第三者目線で追う短編集。
    事件の解明だけでなく、ジャーナリズムにも焦点を当てるところがこのシリーズの魅力。
    だけど、クールで淡々と真実に迫る大刀洗のキャラはそんなに好みじゃないかもと今回感じてしまった。
    6編ともおもしろかったけど、目の付け所を間違わずに正解にたどり着く感じは少し物足りない。
    高校生の男女の心中事件の「恋累心中」が一番インパクトがあり面白かった。

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    2026年01月19日
  • 王とサーカス

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    海外旅行特集の記事のため、取材前に事前調査がてらネパールへ飛んだ大刀洗。トーキョーロッジという施設を拠点に、そこに住む人や町並みについて凡そのみこめてきた頃、王宮で国王殺人事件が勃発し、急遽その取材をすることに。

    当事者と記者という視点の違いで、そりゃあ嫌悪感を抱くものである。環境の違いなどによる人間ドラマの話かと思いきや、ちゃんとミステリー小説だった。

    実際に起きた国王殺害事件をモチーフにしている点など、思い切ったことをしていて好感が持てる。
    真相シーンも面白かった。

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    2026年01月19日
  • 王とサーカス

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    やはり長編の方が面白い!
    ストーリーもさることながら、ネパール王宮事件が実際にあった事件とは。。。
    実際の事件も描きながらサイドストーリーという形で進んでいきました。
    伏線もひとつひとつが丁寧。丁寧すぎて少し勘づくところもありましたが、面白かったです。

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    2026年01月14日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    下巻に入るとますます先が気になって気になって、どんどん読み進めることになりました。
    読み終えて思ったことは、ただひとつ。
    「瓜野くん、がんばれ・・・!」

    ネタバレしたくないのですが、どうしてもネタバレになりますので、以下未読の方は要注意です。

    連続放火事件については、小鳩くん、小山内さんともに違う方面からアプローチしていたようです。小鳩くんが新聞部の五日市君を協力者として仕組んでいたことには、さすがというか、すごいというか、そんなことをしていたのかという驚きがありましたが、小山内さんはやはり「復讐」のために動いていたということでしょうか。あぁ、本当に怖い子。
    久しぶりに向き合って話すことに

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    2026年01月13日
  • 真実の10メートル手前

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    1回読んでいるのだが、「どこかで読んだことがある」感がないまま楽しめた自分の記憶力が怖い。太刀洗さんのキャラが魅力的で、また彼女に会えた感を味わった。

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    2026年01月11日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    古典部を中心とした6つの短編集でした。
    全て読みやすくオチについてもハッとさせられるものや、心から納得できるものが多く、日常に紛れた機微から真実を見つける様は圧巻でした。
    古典部シリーズは長く続いているので、トリックめいたものはやり尽くしていそうなのに凄いと思います。
    とくに「私たちの伝説の一冊」が好きでした。
    走れメロスの感想文に感心したとともに、現実の出来事とメロスの事象を重ね合わせ、真実が見えてくるところや、漫画への強い想いが短編の中でもヒシヒシと伝わってくることが、人情的な熱さを感じたからです。

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    2026年01月10日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    前作で互恵関係を解消した小鳩くんと小山内さんの、その後(高校二年生の秋あたり)からのお話です。上巻は、二人が高校三年生になった春で終わり、下巻に続きます。

    以下、ネタバレします。要注意です。

    本シリーズ三作目にして、二人はそれぞれ別のパートナーと高校生活を送ることになります。小鳩君は、告白され、仲丸さんと、小山内さんも交際を申し込まれ、ひと学年下の瓜野くんと。あぁ、青春。ビバ、青春。
    小鳩くん、瓜野くん、交互に視点が変わり、物語が進んでいきます。
    小鳩くんは小市民らしく仲丸さんとデートを重ね、デート呆けでもしているかと思いきや、バス内での座席取りに勝つべくご自慢の推理を働かせたり、仲丸さん

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    2026年01月06日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    個人的評価は冬>秋>夏>春の順で好きだった。
    冬秋は長編、夏春は短編という違いがある。
    秋は小鳩くんと小山内さんがそれぞれ別々のパートナーができて、小山内さんのパートナーが新聞部部員として市内の放火事件を追っていくといった話。
    読みやすくデザートが食べたくなる事件でした!

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    2026年01月05日
  • 王とサーカス

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    ネパール王宮事件を始めて知り、事件について検索していたら、この作品を見つけ、興味を持って読むことが出来た。

    カトマンズの雰囲気や、ホテル内の様子が伝わり、読書中はカトマンズにいる気分になった。

    犯人探しも楽しんだ。
    女性1人であの環境にいるのは、かなり危険すぎて、現実味はない。
    現実味のなさが、ドラマチックでいいのかも。

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    2026年01月04日
  • これが最後の仕事になる

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    作品紹介・あらすじ

    最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

    *****

    24編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで

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    2026年01月02日
  • さよなら妖精

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    ユーゴスラビアを検索して調べてみたりしました。今のウクライナの戦争を思ったりしました。物語は、マーヤと仲間と、日本の観光しながら、日本のものを学びながらと、ほのぼの進んでいきます。ですが、考えさせられる深い問題がありました。
    ユーゴスラビアからきたマーヤとの日々。マーヤは政治家になるための留学でした。友達にいろんなことを聞いて、メモするマーヤ。友達と楽しく過ごす日々。大切な仲間たち。小さな恋心。でも、マーヤと、友達は、見ているものが違いすぎた。
    面白かったです❣️

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    2026年01月01日
  • 犬はどこだ

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    チャラっとしてそうなはんぺいが切れ者だったのがすごく好きだった。
    ラストはハッピーではなかったけど、この探偵事務所は続いていきそうだな

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    2025年12月23日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

     前作から時系列を遡って、小鳩くんと小山内さんが高校1年生の時に起きた些細な謎解きが描かれる短編集。エラリー・クイーンの国名シリーズをもじって、小市民シリーズならではのスイーツと組み合わせたタイトルたちがとてもかわいく洒落ている。

     日常の謎を扱うのがシリーズのお決まりだが、正編と違って、より日常に根差した謎が提示されているのが特徴だと思う。
     マカロンの個数が増えたのは何故か。消えたCDは何処に隠されたのか。マスタード入りの揚げパンを食べたのは誰か。ある少女を陥れて停学に追い込んだのは何者か。
     それぞれのテーマは本当に些細ながらとても興味深く、謎解きの面白さへとどんどん引き込まれてページ

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    2025年12月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    上巻に続き、連続放火事件を追う本格的な長編。
    前2作にはない緊迫感があり、どんどん先が気になって進んでしまった。
    今回、過去作に比べると登場が少ない印象だった小山内さんが、結局相変わらずのサイコパス感を発揮。
    もうここまでくると逆に清々しい(笑)
    さて、次は冬か。
    自称小市民ふたりもそろそろ卒業?
    果たして最後にどういう展開が待っているのか?

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    2025年12月21日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    折木に近い、私の好きなタイプの米澤作品主人公。歴史が苦手なのでハンペーサイドの話がいまいち入り込めないなあと感じていたが中盤から2つの事件でリンクしていくので一気に読み進められた。この何とも言えない読後感が大好き。

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    2025年12月21日
  • リカーシブル

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    ネタバレ

    おもしろかった!こういう伝承?とか民俗学系?なミステリ大好物すぎる。『犬はどこだ』を思い出した。ただハルカの状況は一向に良くならないといのは切なかったし悲しかった。米澤穂信は言い切らないことも残してたりしてそういうところもなんだかいい感じでボケる。いい。
    それにしてもハルカが中学までしか見てもらえなくてお金もすぐに払わないといけないとか世知辛すぎる。ママってそういう人なの?しんどい。

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    2025年12月20日
  • 巴里マカロンの謎

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    ネタバレ

    話も面白いが、地の部分が面白いので時々クスッとなりながら読める。
    秋までを読んでから本作を読んだため、新聞部が出てくるのがなにか嬉しく、特に伯林あげぱんの話が好きだった。

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    2025年12月20日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    もう一気食い、あ、しまった、タイトルに引っ張られてしまった、一気読みでした。
    面白い。なんと巧みな構造。

    あ、以下、ネタバレしますので、未読の方はご遠慮ください。

    恋愛関係にも依存関係にもないけれど、互恵関係にある小鳩君と小山内さんの高校二年生の夏の出来事。
    二人は今日も今日とてこの不可思議な関係を維持して、小市民を目指すべく日々を穏便に送っていく・・・はずだった。

    なのに、はじめっから違和感が。
    第一章の「シャルロットだけはぼくのもの」は二人の腕試しのような可愛らしいエピソードでしたが、違和感。
    ・なぜ小山内さんは急に行けなくなったと連絡してきて小鳩くんにおつかいを頼んだのか
    ・なぜ小

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    2025年12月19日
  • Iの悲劇

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    ひとつひとつの章はまあまあだねぇとか思いながら進めてたら最後には鮮やかにひっくり返る。
    なんか2人怪しいなとは思っていたが、、、
    某名作とは関係ないんかい!

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    2025年12月17日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    小市民に俺はなる!!と言っておきながら、相変わらずどう見てもその気が感じられない小鳩、小佐内コンビ。
    学校に名を残したい小佐内さんの彼氏とそれを操って悦にいる犯人、承認欲求という自意識の葛藤という共通のテーマが(たぶん)ありました。

    「コケティッシュ」というこの小説ではじめて知ったワードの自分の中での代名詞が小佐内さんになりました。
    コケティッシュ小佐内。ズルいなこのキャラ。(アニメでも存分に発揮されてましたね)

    このシリーズ、なんでスイーツを絡ませるんだろうと思ってましたが、大抵ビターな感じで着地する謎解きをスイーツを食しながら行うアンバランスさがミソなのだと勝手に解釈しました。

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    2025年12月15日