米澤穂信のレビュー一覧

  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    本作は<古典部>シリーズの一冊として描かれたと言うだけあり、米澤穂信が得意とする日常の謎を説く短編集という位置付けになっている。ただし個々の話が独立している<古典部>シリーズとは異なり、全体として一本の大きな謎も最初に提示される構造となっており、長編としても楽しむことが出来る。

    物語の舞台となるのは、架空の観光都市である藤柴市。Wikipediaによれば岐阜高山をモデルにしたとされるこの地方都市に住む主人公守屋が謎の少女マーヤ・ヨヴァノビッチと出会うところから物語は始まる。
    彼女は2025年の今では消滅してしまった国家であるユーゴスラビア出身であり、日本には「何かしらの理由」で2ヶ月だけ滞在

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    2025年04月14日
  • 巴里マカロンの謎

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    これで小市民シリーズをすべて読んでしまったと思うと悲しい...こちらは4篇の短編集だけど、このシリーズの良さが沢山つまっていた気がする。ナチュラルに小鳩くんに失礼なことを言う小佐内さん、ぼそっとツッコむ小鳩くん、絶対に高校生だと信じてもらえない小佐内さん...面白かった。4篇目のラストでは小佐内さんのとっても幸せそうな姿が見られたのが嬉しい。あとはアニメでもう一度楽しみたい。

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    2025年04月13日
  • 巴里マカロンの謎

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    冬期ボンボンショコラ~を読もうと思ったことから読み始めた小市民シリーズも、これで直近までの作品を全て読み終えた。
    相変わらずの主人公二人の推理方法はキレていた。物事を合理的に考え、可能性を排除していくやり方は仕事のやり方にも参考になる。
    本シリーズを読みつつ、途中に「インシテミル」を挟みながら読み進めたため、作風の落差を楽しむことができた。
    次は「王とサーカス」を挟み冬期~に進みたい。

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    2025年04月08日
  • いまさら翼といわれても

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    全6編面白かったですが、『鏡には映らない』と『わたしたちの伝説の一冊』と『長い休日』が良かったです。特に『長い休日』は感動しました。

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    2025年04月06日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    同業者として共感と同情で読んだ。

    不穏な雰囲気で集落の人離れが始まり、
    集まった移住者たちも、一人一人事件が起こり、一人一人離れていく。
    主人公は一生懸命なのに、報われなさすぎて泣けちゃう。
    対照的に後輩ちゃんが、進むにつれて頭の良さがあるのにわざとかってくらいアンバランスな発言してくるので、ちょっと不思議に思ってた。

    そしたら最後のあの展開。
    課長がそういう目的なのは話が進むにつれ薄々わかっていたけども。

    自治体運営は難しい。ない袖は振れない。
    雪深い僻地ではライフラインの他にも除雪がないと命にかかわる。
    予算をどこに割り振るか、それが肝なのも良くわかる。
    だけども。弟との会話からの主

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    2025年04月06日
  • リカーシブル

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    不気味な町、そこに住む妙な人物。舞台設定がうまい。
    終盤の名探偵に変貌するところが急展開すぎ、中学生というのは少し無理がある。解説に、少女を主人公に、という著者の思いが書かれていて、なるほどと思った。
    明日からの成長したハルカが、どんな生活を送るのだろうか?

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    2025年04月05日
  • Iの悲劇

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    2025/4/5

    Iの悲劇のIってなんだろう?と考えていたけど、IターンのIだったのか!
    四年前に一度読んで途中で挫折し、今回やっと最後まで読めた。

    途中中弛みした感じがあったため、ラストの展開は良かった。
    人の暮らしにはお金がかかるよね。
    正論だけじゃ人間は生きていけないんだよね。

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    2025年04月05日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    久しぶりの米澤穂信 面白かった!
    やれやれ主人公を描かせたらやはりダントツ?だとおもう

    読みやすかったけどシリアスな場面とかたくさんあってただの青春推理小説に終わらなかった

    最後どうやって終わらせるのかハラハラしてたらまさか死んでしまって辛い読後感だけどなんとなくそんな気もしてた

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    2025年04月05日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    春、夏とは違って今回の主人公は小鳩くんたちの後輩にあたる瓜野くん。
    主人公が代わるにあたって、既存のキャラへのイメージも変わってくる。小鳩くんにとっては、互恵関係にあり、甘いものと復讐が大好きで、狼な部分を隠している小山内さん、は瓜野くんから見れば謎多き年上彼女だし、大雑把で義理堅い堂島は、威厳ある新聞部長。主観によってイメージが大きく変わるキャラたちは見ていて面白かった。

    今回は小山内さんがさらに謎めいた人物になっている。小鳩くんはよく小山内さんを観察していたため、小山内さんの感情が読み取れる描写も少しはあり、人間として扱う(?)ことが出来ていた。しかし、今回は完全に瓜野くんが小山内さんの

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    2025年04月04日
  • いまさら翼といわれても

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    古典部シリーズ6作目、小市民は昨年春夏秋冬20年を経て完結したが、古典部はまだまだ終わり見えず、すでに24年が経過しており主人公達は高校2年生である。そいいつつも完結まで追い続けていくことになるんだろう…

    今作は伊原摩耶花回!と個人的に断ずる。6編あるうち2編が摩耶花主要人物であり、語り手、そして2編ともが作中でも白眉の出来栄えであった。


    鏡には映らない
    摩耶花がシリーズ最初から折木に対して辛辣であった理由が明かされる、中学時代の卒業製作にかかわる悪行を、己一人が泥をかぶることによって防いだ奉太郎と、それに協力した里志。この過去の秘密が、奉太郎をヒーローと崇める人物によって明かされる。摩

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    2025年04月03日
  • Iの悲劇

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    甦り課という名前から、人が甦る系の話かと思って読み始めたら、全然違いました!ひとつずつの話がコンパクトにまとまっていて読みやすい本です。サスペンス要素も、ちゃんとありつつ、現実感もありつつ。

    サスペンス系には珍しい市役所が主役ということもあって、なんとなく印象に残る本になったように感じます。

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    2025年03月31日
  • 時の罠

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    人気作家4人による「時間」をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれの作家性を読み比べることができて、とても楽しかった。それと同時に、自分の好みの作風を再確認でき、よい読書体験だったと思う。

    辻村さんはいつもの作風と少し異なる人情もの。米澤さんはなかなか壮大な裁判もの(?)地名は架空だけど、地元の話で興味深かった。湊さんは初めて読んだけど、なかなか好みだった。

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    2025年03月30日
  • さよなら妖精

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    いやぁ、なかなかスゴい話だった。
    結構淡々と進むんだけどさ。
    なかなか自分の周囲しか、想像できなかったり、実感湧かなかったり、心配できなかったりするよね。

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    2025年03月29日
  • 真実の10メートル手前

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    米澤穂信さん著「真実の10メートル手前」
    前回読んだ名作中の名作「王とサーカス」に続き大刀洗シリーズの第二弾。
    今回の作品は6篇からなる短編集となっている。

    ジャーナリストである大刀洗万智が全ての篇に絡む短編集。全ての篇において別々の主人公が存在しており、そこに大刀洗が絡んでくるという設定。どれも物語は面白かった。

    ただ前作「王とサーカス」が自分の中で名作すぎた為、今回の作品にはそれと同様それ以上のものを期待してしまった。
    そういう意味では前作のような唸らされる感覚はなかった。

    タイトルからも想起させられるように今作品も「真実」というテーマがあるにはあるが、その「真実」の正体や言葉の意味

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    2025年03月26日
  • いまさら翼といわれても

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    高校生の日常のきらめきが眩しい。「わたしたちの伝説の一冊」が心にストレートに響く。
    長編の合間を縫う珠玉の物語の数々。
    古典部のメンバーの行く末を、未来をもっと見たい。
    携帯持たなくてもいい過渡期の最後の時代。趣ありよし。

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    2025年03月25日
  • さよなら妖精

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     ユーゴスラヴィアから日本にやって来た少女マーヤと主人公達が過ごす日々や遭遇する日常の謎の数々、マーヤが帰国してから始まる最大にして最後の謎解きというミステリー作品というよりはミステリー要素がある青春小説というべき作品で、マーヤの魅力的な人物描写と少年少女達の言葉に出来ない思いも印象的だった。

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    2025年03月24日
  • Iの悲劇

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    最後どういう結末に落ち着くんだろうって思いながら読んでた。
    市職員で働いたことがなくてもするする読める文章で、転出していく理由も様々で面白かった。

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    2025年03月19日
  • 追想五断章

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    大学を休学し、伯父の古書店を手伝っている主人公は、死んだ父親が残した5つのリドルストーリーを探している女性の依頼を受ける。

    人間関係から各掌篇を探すうち、書くに至った経緯と込められた意味がわかっていく。


    この本で初めてリドルストーリーという形を知りました。

    初めの方は、鬱屈とした様子の主人公と、作中に出てくる掌篇のなんとも苦い内容にちょっと気圧されましたが
    リドルストーリーに秘められた背景が明らかになるにつれ、真相を推理する面白さがありました。

    辿り着いた真相が、途中考えていたものと合っていて、その一点はスッキリ達成感。

    しかし同時に少し理に合わない部分もあって、
    結果謎の残る作品

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    2025年03月17日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    面白かった。連作短編で読みやすい。
    一つ一つの話も面白いし、結びもなんとなく想像はしていたけど想像を超えてくるものだったし、伏線(布石)が綺麗に回収され面白かった。
    ハッピーエンドじゃない、このなんとも言えない読後感が良かった。

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    2025年03月09日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    高校生の日常の謎もの。と、ひとくくりにできない面白さがあった。
    マーヤがとにかく魅力的。流暢でいて少し変な日本語をあやつりつつ、しっかりとした考えを持っている。個性的な面々と行動し、その先々でちょっとおかしな出来事が起こる。太刀洗はすぐに真相を理解するが、解明するのは守屋の役回りだ。
    最大の謎の解明は哀しい結末にたどり着くことになる。ユーゴスラビアが背景に設定されていることで、何となく推測できたが、ほのぼのとした日常に比べると哀しさが増してくる。

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    2025年02月27日