米澤穂信のレビュー一覧
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飛行機の中で一気読みした。面白かったけど、ある種の殺人ゲームの話なので一時期流行った系だという理解。
車が欲しくて怪しいバイトに参加するようなちょっと抜けている主人公の結城だが、実はミステリー好きだし割と鋭いところもある。ただダメな奴ではないという人物描写がいい。
他に出てくるキャラもいい。カップルの大迫&若菜とか、美しいのに性悪な箱島など、キャラクターが生き生きしていて読んでいて面白い。
最後まで、ヒロイン?的なポジションの須和名はいけ好かない奴だなあと思ったのと、どう見ても普通の参加者ではない感はあった。
時給10万円超えという破格の待遇の中、お互い知らないもの同士なのになぜ殺し -
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この手記は誰にも見られてはなりません。
もし見られたら、私はとても生きてはいられないでしょう──。
説明が難しい舞台設計ですが…
本編の中では『蓼沼の別荘地で合宿が行われている』ことや『資金力のある名家の子どもたちで構成された団体』であること。それ以外の直接的な描写は殆どない、とある大学にある「バベルの会」という読書会を共通項に添えた、全5篇の短編集です。
時代背景も難しいのですが、携帯電話でのやり取りの描写のない様子や、使用人を雇った屋敷等の描写から、恐らく現代よりは過去の時代背景であり、それぞれの館や屋敷で起こる不条理や儚い復讐心等、人間の仄暗い負の感情を物語の『核』として描かれ -
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時代小説と思いきや、立派なミステリー
言い回しや単語にそれらしきものはあるものの、浅い知識でも充分に楽しめる
荒木村重という武将は言ってみれば「悪名」の権化のようなもの…その評を、なるほどそうなのか、と裏切ってみせ、また、背景を描いて納得させる…そのトリックがとても効いていた
史実に忠実かどうか、はとりあえず傍に置いておいて…いわば「密室」のような籠城作戦の真っ只中の「城」の中で起こる数々の難題を、あろうことか、捉えて土牢に閉じ込めた黒田官兵衛と解決する…
後半、官兵衛が協力した経緯も明らかになるものの…その知略が素晴らしい、さすが官兵衛と唸る
それにしても
常に腹の探り合い、疑心暗 -
Posted by ブクログ
古典部シリーズで夢中になった米澤さんの直木賞受賞作、2026年には映画化もされた作品ということもありある種「約束された名作」と信じて、特に中身もあらすじも見ずに買った。
いざ開いてみると言葉遣いは難解で、歴史に疎く荒木村重も黒田官兵衛も初耳だったのでこれは読み切るのが大変だと感じた。
ところがどっこい確かに読み進めるのは大変だったが面白い面白い。単に謎解きに収まらず、結末にメッセージ性を持たせてくれるところはさすがの米澤作品だった(といいつつ古典部シリーズとは全然違う!なんだこの引き出し!?)。
北摂地域は多少縁があったので少し読み進める助けになった。縁もゆかりもなく歴史も疎い人が読むのは -
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本の帯と、あらすじに惹かれて購入しました。
収録されている5本のお話は、登場人物や出来事の舞台こそ異なっていたものの、「バベルの会」という読書サークルの存在のおかげで、小説内での全体の繋がりを感じることができ、とても読みやすかったです。
また、一人称視点で物語が進んでいくのですが、上流階級に関わる方たちの視点になるため、あまり深く感情移入をせずに読めたことも私の中では大きく、彼女たちより少し離れた場所から物語の行く末を見守るような姿勢で読み進められました。
最初の1、2本目くらいはお話の進むまま読んでいたのですが、3本目あたりから何となく文字には明確にされていない彼女たちの思惑や、欲望を