米澤穂信のレビュー一覧
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登場人物に無駄がないので、犯人に限らず、謎の人物枠に誰がハマるかはだいたいわかる。「あっと驚く」ことよりも、高校生たちの正義感や優しさや、悲しみや苦しみや憤りの発露にはっとさせられた。
発端にどんなおぞましいことがあったのかや、このあとどうなったかは、「ここから先は別の物語だ」という割り切りで描かなかったり「まあわかるよね」とぼかされたりしている。これは、品良く露悪を避けていて、苦しくならない良い距離感だ、ともいえるし、踏み込み不足、もっと訴えてほしいと感じたともいえる。でも主人公の立ち位置からすると、やはり適切だったのだろう。このシリーズは、彼自身の話にこれから迫っていくのだろうか。家庭 -
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米澤穂信、方丈貴恵、荒木あかね、松嶋智左、芦沢央『裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー』文春文庫。
5人の作家による警察小説アンソロジー。文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは様々な作家の短編が味わえるところに魅力があるのだが、当たり外れが大きい。
このアンソロジーで一番面白かったのは、松嶋智左の『ヤギノメ』シリーズの1編である『家につく猫』だった。他の短編は並みか、それ以下という感じで、文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは他の出版社の警察小説アンソロジーに比べるとレベルが低いなと感じた。
米澤穂信『お見通し』。人気ミステリー作家の1人であることは認識している -
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休日に一気読み。この世界観が好きすぎるので、単行本も買って本棚に並べたいですね……。
上巻に続いて取り調べかと思いきや、下巻からはアクションが加わり物語が一気に加速する。
「剣と魔法の世界」にも関わらず、「読者への挑戦状」も「名探偵みなを集めて『さて』と言い」もあって興奮してしまいました。
思わず上巻を確認するほどさりげなく張られた伏線の回収もお見事。
上巻から星が一つ減っているのは、結末があまりにつらすぎたからですね……。かっこよすぎるよ。
アミーナも、このままソロンに留まるには惜しい人物。
米澤先生、アミーナとニコラにまた会いたいので続編、いかがでしょうか?
めも:《修道士カドフェ -
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ネタバレこーーーれは…。文章は読みやすくてスラスラ読んだんだけど、これはたしかに元気な時にしか読めない読後感。凄いズシンときている…。1週間くらい考え込みそう。
自分が生まれていなかった世界線。自分の世界では水子として亡くなっていた陽気でお節介で頭のきれる『姉』が、その世界では意識的にも無意識的にも、自分が生きていた世界線をいい方向にしている。自分の世界で亡くなっていた恋人も兄も生きていて、両親も仲が良く、周りの店すら活気があり…。生まれてこなかった方が良かったのは自分なんじゃないか?元の世界に戻ったとて、今後どう生きていけばいいのか?それでも生きていればまだ世界を変えられる?
いやー私なら耐えられな -
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ネタバレ小山内さんの瓜野くんへの論評がやっぱり盛り上がった
「この子他愛ないなって」というおよそ親しくあろうとした人に向けるとは思わない評価が最高でした
あの夜の瓜野くんのピエロ感ったらなかった
プライドをあんなにもズタズタにへし折られて自分だったら羞恥心で死にたくなるし闇堕ちしてもおかしく無い
ずっと続いていた放火魔事件に一区切りついて、小山内小鳩ペアも見事に戻ってきて一件落着という感じだった
結局あの2人は似たもの同士で、マロングラッセの話の意味を正確に理解した小鳩くんと理解できなかった瓜野くん、そこが小山内さんと一緒にいれるかどうかの違いだと思った -
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ネタバレこれから何かが始まるという予感を感じさせる内容だったけれどもアニメを見ているときもそうだったが、瓜野くんが急に出てきて困惑した
小山内さんもそうだが小鳩くんのヤバさが如実に現れている巻だった
堂島部長がただの無骨なやつじゃなく芯のあるしっかりとした考えを持った人だとわかって好感度が上がった
瓜野くん
見ていて痛々しいほどに青かった
何者かになりたいという願望は誰しもが持っていると思うけどそうした人たちと違うのは行動力に全特化して浅慮であった点だと思う
あと小山内さんに勝手にキスするな死ぬぞ
堂島部長
生徒指導部の新田への対処とか瓜野くんを諭す場面とか割と満点に近い対応だったと思う
頭ごなし -
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面白かったー
アニメでも見たがやっぱ面白い。この、冒頭からストレスなくサクサクと読める感じがとてもよい。なぜこの人の小説はこんなに軽い読み味で読めるのにも関わらず、こんなに深い所まで連れて行ってくれるのだろう。創作物の理想だと思う。
1人称の語り手をやっていた高校生が悪いわけではないのにコテンパンにされていて、でもあんまり胸糞感はなかった。自分で創作をするとき、そこのバランスが気になるので、こんなに好き放題してやっていいんだと思った。
何より、文脈的良さがすごくある。えもい。
推理せずには居られない小鳩君と復讐せずにはいられない小山内さんが小市民を目指す、という形はそもそも「自分自身を認めず -
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ネタバレ黒牢城(こくろうじょう)は、織田信長に謀反を起こし有岡城に立て籠もった武将・荒木村重(本木雅弘)と、牢に幽閉された天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)が、城内で次々と起こる不審死や怪事件の解決に挑む史実に基づく物語。
本日より映画も封切り、早速観てきたので併せての感想です。
小説は正直言って難しかった。500ページもあるし、もちろん言葉も昔の言葉であり、読んでもなかなか絵が頭に浮かばなかった。
城の中で不可解な何人かが死ぬ事件があり、城主の荒木村重が地下牢につながれている菅田将暉演じる黒田官兵衛を頼り、知恵を拝借し解決していくのだが、小説では全くそのトリックが僕にはわからなかった。映画を見れば理