米澤穂信のレビュー一覧

  • 儚い羊たちの祝宴

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    同じく新潮文庫の米澤穂信の「満願」が好きだったので購入

    今作は満願よりは少し落ち着いた、というかやっぱり満願がすごすぎた、というのが正直の感想だった。
    さすがに満願と同じほど、とはいかなかったけど、これは少し前の裕福な一族たちにまつわるミステリー集というコンセプトで同じ雰囲気を続けて読むことができてよかった。

    一番好きだったのは「玉野五十鈴の誉れ」だった
    緩急をついた展開や主人公と使用人の秘密の親密や関係性にどんどん引き込まれてラストの伏線回収もぞくっとする感じでイヤミスの読後感があって記憶に残ると思う。

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    2026年07月26日
  • ボトルネック

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    米澤穂信のSF小説
    東尋坊の場所から自分がいなかった世界に
    彷徨いこむ。
    その世界の実家に行ってみると、実家の家族構成が
    変わっていて、自分がいない代わりに姉貴のような
    存在の女子高生がいる
    どうしたら元の世界に戻れるのか
    主人公の絶望する気持ちも分かるが、もう少し能動的なキャラで良かったような気がする
    ラストも読者に委ねるような結末ではっきりしなかったので、やや消化不良?

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    2026年07月25日
  • 倫敦スコーンの謎

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    ネタバレ

    桑港クッキーから倫敦スコーン→維納ザッハトルテの繋がりがよかった。脅迫状を送った犯人は甲村先生だとなんとなく思っていたが、そう過激に解釈してしまったこともまた、真犯人や小鳩くんと同じだった。

    短編として好きなのは羅馬ジェラート。鈍い読者のわたしでもわかるような、小佐内さんがジェラートに満足していないことに気がつかないあたり、二人の関係がまだこれからというのが見えて初々しかった。小佐内さんの指摘を受けてからの小鳩くんの冴え具合はさすが。ジェラートが食べたくなるとともに、ラストの苦さが印象に残っている。

    2年生の夏休みが近く、悪の組織に追われているとは…。ここからトロピカルパフェにつながるのか

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    2026年07月25日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    お嬢様たちが集う大学の読書サークル「バベルの会」。その会員たちの身に起こる事件の数々。五篇の連作集。

    連作集ではあるが、それぞれは独立しており、重厚なミステリが編まれている。個人的には四篇目の「玉野五十鈴の誉れ」が好き。ラストのさりげなさがミステリっぽい。答えがないっていいよね。

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    2026年07月25日
  • 黒牢城

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    第166回直木賞受賞作品

    500ページ以上の分厚さから、購入してから丸2年積読していました❗️

    荒木 村重や黒田 官兵衛の予備知識がさほどなくても、十分に楽しめる時代ミステリー小説

    今村 翔吾作品と比較すると、若干読み難さを感じましたが、ストーリーは最後の最後まで楽しく読むことができました❗️

    次回は真田 幸村もしくは真田 昌幸あたりで描いてもらいたいなぁー

    映画も観てみようかなぁ⁉️

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    2026年07月25日
  • いまさら翼といわれても

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    古典部はさらに過去に遡りますね
    古典部メンバーの、今に至る理由を、時には小学校時代まで振り返ったエピソード短編集
    またキャラクターに深みが出て本当に愛おしくなる
    今回は伊原がすごい活躍してる
    本人のエピソードもだが奉太郎が誤解されてた謎を解いたのすごいよかった
    子供・学生の話なのに全体的に重い
    大人よりももっといろいろ考えて悩んでるのかもしれないなぁ

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    2026年07月24日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    全ての短編が心にドロっと余韻が残る、好みの話ばかりで良かった。すべてのエピソードで各々が守りたい何かがあり、そのために人を殺したり嘘をついたりする切実さが印象に残った。

    夜警
    拳銃を使いたいから警官になったという動機と、都合が悪いことを隠したがる気の小さい性格が引き起こした事故が最悪の結末を引き起こすという出来事の流れがきれいで好き。

    死人宿
    ヒントが散りばめられており、推理小説として面白い。オチの救いのなさ、人の死は他人にはどうにもできないというどうしようもなさが虚しい。

    柘榴
    長女怖すぎ。男を自分のものにできる確信があるところが、母の血を引いてて怖かった。次女もいずれ同じ思想になるの

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    2026年07月23日
  • 倫敦スコーンの謎

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    真夏に読んでしまった。
    焼きたてスコーン、ザッハトルテ⋯暑いのにものすごく美味しそう。

    最終巻を迎えてから、また2人のやりとりを垣間見ることができて喜びもひとしお。

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    2026年07月22日
  • 満願(新潮文庫)

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    米澤穂信の『満願』を読んで、短編集なのに一つひとつの物語がとても濃く、重厚な作品だと感じた。それぞれ内容や舞台は異なっているのに、登場人物の心情がしっかりと伝わってきて、どの作品にも強く引き込まれた。

    この作品には全体的に、少しホラーのような不気味さがある。ただ、怖がらせるような「きゃー」という恐怖ではなく、読んでいるうちにじわじわと感じる「ゾクゾクする」怖さだった。その正体は、幽霊や怪物ではなく、人間そのものなのだと思う。

    特に印象に残ったのは「関守」だった。物語が思いもよらない方向へ転換していくたびに、「ここでそうくるのか」と驚かされ、その展開の不気味さが強く残った。「柘榴」も、どんで

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    2026年07月22日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    私はアニメ化した小山内さんの像を追いかけるために、原作を追っているところがあるのだが、なんと「秋季」と「冬季」の間は、15年も!
    そりゃ半生かけて追っている人も多いだろう。
    筋はもうわかっているので、確かに叙述トリックなところがあるなとか、小鳩くんの内面とか、楽しみはいろいろ。
    「おわあ、こんばんは」(萩原朔太郎「猫」)を引用しちゃう小山内さんとか。
    個人的には、各章の題が、きっとミステリのパロディなんだろうな、でもロマンチックだな、と。
    特に「黄金だと思っていた時代の終わり」の後に「報い」って、すごい。
    今読む読者なので、すぐに「倫敦スコーンの謎」に手を伸ばせるのだ。

    【目次】
    序章 小市

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    2026年07月21日
  • 王とサーカス

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    伏線の張り方が秀逸で、ミステリーとしての巧妙さと、ジャーナリズムの倫理や責任を問う重層的なテーマが絶妙に融合した、読後に深い余韻が残る一冊。

    些細な描写や何気ない会話の中に、さりげなく伏線が散りばめられており、気づきにくいのに、後になって回収された瞬間に「あぁ、なるほど」と納得する。
    そんな心地よい驚きが何度も訪れる。

    加えて、舞台となるネパールの情景描写が非常に緻密で、異国情緒が鮮やかに立ち上がってくる。
    カトマンズの喧騒や、埃っぽい空気、独特の色彩までが目に浮かぶようで、そこにいるような没入感があった。

    また、単なるミステリーとして完成度が高いだけでなく、深いテーマを内包しており、主

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    2026年07月21日
  • 本と鍵の季節

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    図書委員の高校生二人による青春ミステリ短編集。
    一つ一つの短編が読みやすいうえに、本格的なミステリで面白かった。

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    2026年07月19日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    1章を読んで謎に満足してしまい積んでしまっていた。この度映画化を受けて再読開始
    やはり米澤先生は外れがない
    真っ当に面白かった

    以下ややネタバレ
    内容については他の方がたくさん書いてくだかっているのでそれ以外の部分で

    米澤先生はストーリーを作る上手さに加えて、読者に親切な文章を書くのが本当に上手いなといつも感じる

    今作においても歴史に明るくない読者、歴史物に親しくない読者にも読みやすいような配慮が所々に見られた
    たとえばここ
    「……月が改まって八月となる。天正七年の八月は、宣教師が用いるユリウス暦ではほぼ九月に当たる。夏は終わった。」
    暦は八月になったよ、でもそれは今の9月のことだよ、昔

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    2026年07月18日
  • 可燃物

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    群馬県警を舞台にしたミステリー短編集。

    殺人から放火、強盗に立てこもり‥いろいろな事件を葛警部を中心として捜査していく。とにかく昼夜眠らず菓子パンを食事としながら些細な事から真相を引き出す。

    この短編集の面白さはいつも最後に後日談というか、その後どうなったのかをサラリと書かれているところ。これがまためでたしめでたしとならないのが凄い。

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    2026年07月18日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    昭和調な世界観、主従関係から展開される奇妙で美しい物語。短編でありながら読み手を奇妙世界に迷い込ませる、退屈させない逸品でした。

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    2026年07月18日
  • 倫敦スコーンの謎

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    また小佐内さんと小鳩くんの物語が読めるのが嬉しい。もう小市民シリーズは出ないと思っていた。

    表題作含む4編の中で、1番地味であろうジェラートの話が特に好き。
    小佐内さんがずっと「美味しい」と言っていないことには気づいていたが、それがなぜなのかまでは分からなかった。ジェラートを目の前にしてなぜ手をつけないのかも、当然推理できなかった。そもそも飲食店で他人の飲食する姿をそこまで見ているのが凄い。まあ小佐内さんは無類の甘いもの好きだから、甘いものが蔑ろにされているのが納得いかないのか。
    ある情景に対して、なぜそうなっているのかをいく通りも思い浮かべることができる。これこそが謎解きをする鍵なんだろう

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    2026年07月18日
  • 王とサーカス

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    古本屋にて購入。米澤穂信を読むのは2冊目。淡々と話は進んでいき、いつの間にか話の渦に巻き込まれている。そんな印象。後半になり、前半の淡々とした情景の中に多くの伏線が散りばめられていたことに気付く。1文字たりとも流し読みできない。読み終えてしまってから「あっ」と思う。ネパールの国王一家殺害事件は史実なので、途中でその史実をWikipediaで調べた。調べてから再び本書に戻っても、やはり事件関係者の名前がこんがらがってイマイチ頭に入らない。しかしまぁ、それでも『王とサーカス』の面白さには影響しない。最後のどんでん返しも、どうだ!どんでん返しだ!と言った印象ではなく、これも淡々と明かされる。そう、こ

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    2026年07月18日
  • 黒牢城

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    2021年下半期直木賞受賞作
    歴史(戦国)とミステリーのMIXって感じかな
    主人公は荒木村重と黒田官兵衛
    織田信長から離反した村重が
    次々起こる奇妙な事件を解いていく過程で
    懊悩し捕らえた官兵衛を頼りにする

    最後にどちらが真の主人公なのか?が分かるけど、逆の方が見てみたかったから星▲1

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    2026年07月18日
  • リカーシブル

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    面白かった。ハルカに邪険にされても着いてくるサトルはお姉ちゃんに対する大好きが溢れてて微笑ましかった。ハルカもなんだかんだ最初からお姉ちゃんしてたし。
    大人がひたすらダメ。3年後にハルカとサトルがどうなるのか、そこまで書いてほしかったけどきっと泣くのを我慢して強く生きているんだろうな。

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    2026年07月18日
  • 黒牢城

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    歴史物は初めてで、言い回しや表現に慣れていないから読み終わるのに結構時間がかかった。

    何を信じるか、何を恐れるか。
    戦国時代だからこそ納得できる犯人の動機だった。

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    2026年07月18日