米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
◆ あらすじ(概要)
天正6年(1578年)。
荒木村重は、信長に反旗を翻し、有岡城に籠城する。
その直後、信長の使者としてやってきた黒田官兵衛を捕らえ、
「裏切り者の密偵ではないか」として地下牢に幽閉する。
しかし籠城戦のさなか、城内では次々と“不可解な事件”が起こる。
村重は、牢の中の官兵衛に助言を求める。
官兵衛は暗闇の中で状況を聞くだけで、事件の真相を見抜いていく。
2022年の直木賞受賞作でもあり、
“時代小説×ミステリー”というジャンルの可能性を押し広げた傑作
最終章で明かされる「ある人物の意図」は、
全ての事件と心理戦を一本に結び、
静かで重い“真実”として終わります -
Posted by ブクログ
ネタバレえぐかったな。最初から最後まで救いなし。
あのオチのつけ方は予想もしてなかった。
ミステリ系はあまり好きでもなかったが、これは面白かった。純粋に謎は気になるし、これからどうなるんだろうという気持ちでページを進めていた。
物語自体は最初から最後まで暗い展開が多く、気が滅入るくらい主人公は不幸の塊。高校生らしさは捨てきれていない分、暗い主人公に少しイラッとしてしまう部分もあったが、1番多感な時期に恋人が死んで両親もあれじゃ仕方ないのだろう。
じゃあ、サキの世界はリョウの理想の世界なのか。それはわからない。羨ましいという描写はあったが、だからといって理想と決めつけることもできない。リョウはこん