米澤穂信のレビュー一覧

  • 倫敦スコーンの謎

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    本編からは少し外れた短編集
    二人の関係性がと、小さな謎解きが心地よい
    あと、小佐内さんが、小佐内らしくて良い

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    2026年06月25日
  • 満願(新潮文庫)

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    短編でサクサク読めて面白かった。ジャンルとしてはミステリーだが、どの話にも人の怖さというよりは人間の信念の強さのようなものが感じられて良かった。
    個人的には「夜警」「柘榴」「関守」が好きかもしれない。

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    2026年06月25日
  • 栞と嘘の季節

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     登場人物に無駄がないので、犯人に限らず、謎の人物枠に誰がハマるかはだいたいわかる。「あっと驚く」ことよりも、高校生たちの正義感や優しさや、悲しみや苦しみや憤りの発露にはっとさせられた。
     発端にどんなおぞましいことがあったのかや、このあとどうなったかは、「ここから先は別の物語だ」という割り切りで描かなかったり「まあわかるよね」とぼかされたりしている。これは、品良く露悪を避けていて、苦しくならない良い距離感だ、ともいえるし、踏み込み不足、もっと訴えてほしいと感じたともいえる。でも主人公の立ち位置からすると、やはり適切だったのだろう。このシリーズは、彼自身の話にこれから迫っていくのだろうか。家庭

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    2026年06月24日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    米澤穂信、方丈貴恵、荒木あかね、松嶋智左、芦沢央『裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー』文春文庫。

    5人の作家による警察小説アンソロジー。文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは様々な作家の短編が味わえるところに魅力があるのだが、当たり外れが大きい。

    このアンソロジーで一番面白かったのは、松嶋智左の『ヤギノメ』シリーズの1編である『家につく猫』だった。他の短編は並みか、それ以下という感じで、文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは他の出版社の警察小説アンソロジーに比べるとレベルが低いなと感じた。


    米澤穂信『お見通し』。人気ミステリー作家の1人であることは認識している

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    2026年06月24日
  • 黒牢城

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    歴史の大きな流れは変えず、もしかしたらその陰で起こっていたかもしれない事件がうまく描かれており、ただの歴史小説とはまた違った印象を受けた。
    登場人物も、一般的によく語られる人物像からも極端に逸れることなく描かれているため、その描写に違和感を感じることなく読み進めていけた。

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    2026年06月21日
  • 満願(新潮文庫)

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    丁寧な筆致に好感が持てる作品で、派手さはないものの十分に楽しめました。オチや仕掛けを意識しすぎると、もしかしたら肩透かしをくらうかもしれませんね。

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    2026年06月21日
  • 倫敦スコーンの謎

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    完結したシリーズの新作短篇はやっぱり嬉しい。
    甘くて美味しいスイーツが登場するのに、二人が遭遇する《日常の謎》には苦味がある。
    五寸釘…とまではいかないけど針で心臓を刺すような痛さなんだよな。
    読みながら「そうそう、これこれ」と懐かしい気持ちになった。
    ただ、小鳩君の食レポが秀逸だったわ。
    こんなに上手だったっけ?とこちらが困惑するほど。
    ジェラートもザッハトルテも食べたくなってしまった。

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    2026年06月21日
  • 折れた竜骨 下

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    休日に一気読み。この世界観が好きすぎるので、単行本も買って本棚に並べたいですね……。

    上巻に続いて取り調べかと思いきや、下巻からはアクションが加わり物語が一気に加速する。
    「剣と魔法の世界」にも関わらず、「読者への挑戦状」も「名探偵みなを集めて『さて』と言い」もあって興奮してしまいました。
    思わず上巻を確認するほどさりげなく張られた伏線の回収もお見事。
    上巻から星が一つ減っているのは、結末があまりにつらすぎたからですね……。かっこよすぎるよ。

    アミーナも、このままソロンに留まるには惜しい人物。
    米澤先生、アミーナとニコラにまた会いたいので続編、いかがでしょうか?


    めも:《修道士カドフェ

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    2026年06月21日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    こーーーれは…。文章は読みやすくてスラスラ読んだんだけど、これはたしかに元気な時にしか読めない読後感。凄いズシンときている…。1週間くらい考え込みそう。
    自分が生まれていなかった世界線。自分の世界では水子として亡くなっていた陽気でお節介で頭のきれる『姉』が、その世界では意識的にも無意識的にも、自分が生きていた世界線をいい方向にしている。自分の世界で亡くなっていた恋人も兄も生きていて、両親も仲が良く、周りの店すら活気があり…。生まれてこなかった方が良かったのは自分なんじゃないか?元の世界に戻ったとて、今後どう生きていけばいいのか?それでも生きていればまだ世界を変えられる?
    いやー私なら耐えられな

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    2026年06月21日
  • 黒牢城

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    知らない漢字と知らない言葉ばかりで、なんだこれ状態に陥ることが多かったが、意味を調べたりイメージは頭に浮かぶので問題ない。戦国時代ならではの、謎に荒木村重らが挑むという流れだが、トリックがよくできていて面白い。話を聞くだけで解ってしまう官兵衛とそれに頼ってしまう村重。この2人の関係もなかなかに良かった。

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    2026年06月21日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    短編集だけれど各作品が「バベルの会」という読書会で繋がっている。ページ数もそんなに多くはないので読みやすかった。
    全てが不気味で怖いミステリなんだけれどどこか雰囲気が美しいなと感じた。お嬢様とそのお手伝いという美しく儚い関係が引き起こす物語が多くあり、現代ではなく明治大正のような日本が舞台になっている感じ。
    「玉野五十鈴の誉れ」が好きだった。最後がこう繋がってくるのかと分かった瞬間うわーーっと思わされた。

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    2026年06月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    小山内さんの瓜野くんへの論評がやっぱり盛り上がった
    「この子他愛ないなって」というおよそ親しくあろうとした人に向けるとは思わない評価が最高でした
    あの夜の瓜野くんのピエロ感ったらなかった
    プライドをあんなにもズタズタにへし折られて自分だったら羞恥心で死にたくなるし闇堕ちしてもおかしく無い

    ずっと続いていた放火魔事件に一区切りついて、小山内小鳩ペアも見事に戻ってきて一件落着という感じだった
    結局あの2人は似たもの同士で、マロングラッセの話の意味を正確に理解した小鳩くんと理解できなかった瓜野くん、そこが小山内さんと一緒にいれるかどうかの違いだと思った

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    2026年06月21日
  • 黒牢城

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    最初退屈なのを我慢して読んでいたが、2章くらいから俄然面白くなった。戦国時代、裏切りは生き残るための必要な戦略だった。筋を通し信を守る者が最後まで生き残るわけではない。だけど現代に生きる我々はそんな結末を期待します。少し報われる。

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    2026年06月21日
  • 黒牢城

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    最初、読み始めたとき読めない漢字が多くてウッとなったけど時々調べたりしながらゆっくりとどうぞ!時代物だけどミステリー。荒木村重と黒田官兵衛の関係がわかればそれほど難解ではない。犯人はこの人だったか‼️

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    2026年06月20日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    これから何かが始まるという予感を感じさせる内容だったけれどもアニメを見ているときもそうだったが、瓜野くんが急に出てきて困惑した
    小山内さんもそうだが小鳩くんのヤバさが如実に現れている巻だった
    堂島部長がただの無骨なやつじゃなく芯のあるしっかりとした考えを持った人だとわかって好感度が上がった

    瓜野くん
    見ていて痛々しいほどに青かった
    何者かになりたいという願望は誰しもが持っていると思うけどそうした人たちと違うのは行動力に全特化して浅慮であった点だと思う
    あと小山内さんに勝手にキスするな死ぬぞ

    堂島部長
    生徒指導部の新田への対処とか瓜野くんを諭す場面とか割と満点に近い対応だったと思う
    頭ごなし

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    2026年06月20日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    面白かったー
    アニメでも見たがやっぱ面白い。この、冒頭からストレスなくサクサクと読める感じがとてもよい。なぜこの人の小説はこんなに軽い読み味で読めるのにも関わらず、こんなに深い所まで連れて行ってくれるのだろう。創作物の理想だと思う。
    1人称の語り手をやっていた高校生が悪いわけではないのにコテンパンにされていて、でもあんまり胸糞感はなかった。自分で創作をするとき、そこのバランスが気になるので、こんなに好き放題してやっていいんだと思った。

    何より、文脈的良さがすごくある。えもい。
    推理せずには居られない小鳩君と復讐せずにはいられない小山内さんが小市民を目指す、という形はそもそも「自分自身を認めず

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    2026年06月20日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    黒牢城(こくろうじょう)は、織田信長に謀反を起こし有岡城に立て籠もった武将・荒木村重(本木雅弘)と、牢に幽閉された天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)が、城内で次々と起こる不審死や怪事件の解決に挑む史実に基づく物語。
    本日より映画も封切り、早速観てきたので併せての感想です。

    小説は正直言って難しかった。500ページもあるし、もちろん言葉も昔の言葉であり、読んでもなかなか絵が頭に浮かばなかった。
    城の中で不可解な何人かが死ぬ事件があり、城主の荒木村重が地下牢につながれている菅田将暉演じる黒田官兵衛を頼り、知恵を拝借し解決していくのだが、小説では全くそのトリックが僕にはわからなかった。映画を見れば理

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    2026年06月19日
  • 妖し

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    ネタバレ

    アンソロジーは結構当たり外れがあると思っていて、今回は当たりでした。
    怪異をテーマに10人の豪華な作家が描いた作品です。
    アンソロジーの短編集は作家が変わるが故に薄味になりがちなイメージですが、どの作品もしっかり味があって良かったです。
    個人的には、「わたしキャベンディッシュ」、「かぐわしきひと」が特に良かったです。
    アンソロジーは普段読まない作家に出会うので、定期的に読みたいなと思いました。

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    2026年06月19日
  • 満願(新潮文庫)

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    人はなぜ人を殺め、なぜ欺くのか——動機の様はさまざまで、読むほどに人の心の奥行きの測りがたさを思い知らされる。
    とりわけ『柘榴』は、私の想像のおよそ及ばぬところに理由が据えられていた。

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    2026年06月19日
  • 倫敦スコーンの謎

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    小市民シリーズは4部作で終わったと思っていたら、こちらは番外編と言うことらしい(^^;;

    「桑港(サンフランシスコ)クッキーの謎」
    「羅馬(ローマ)ジェラートの謎」
    「倫敦(ロンドン)スコーンの謎」
    「維納(ウィーン)ザッハトルテの謎」

    4つの謎であるがところどころ繋がっていてとても面白い!

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    2026年06月19日