米澤穂信のレビュー一覧

  • 巴里マカロンの謎

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    小市民シリーズ、不覚にもボンボンショコラから読み始めてしまったため、これが最後になったけれどとても面白くて名残惜しい気持ちでいっぱい。番外編という特徴もあったが、むしろ本編よりも好きかも。はるばる名古屋まで遠征してスイーツ探訪したり、どうでもいいような事案に全力投球してしまったり、小市民を頑なに貫こうとする姿勢など愛らしい。ホントふたりは良いコンビだなぁと。

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    2025年10月09日
  • 黒牢城

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    サクサク読めました。
    千代保さんのこと、調べたくなりました。
    荒木村重、有岡城から後の心情に、関心あります。あの名物はどうなったのかな。

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    2025年10月09日
  • 本と鍵の季節

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    2025/10/08 オーディオブック
    面白かった!ビターな人間の闇も描かれてたし、硬すぎない文章、でもどこか切なさとか余韻を残す締めくくりといい、なかなかの好み。作家さんの名前は聞いたことあったけど、この人の他の作品も読んでみたいー!

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    2025年10月09日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    雰囲気がただのミステリ集ではないなぁと思ってたら解説読んで納得
    成程、人の純然たる「悪意」
    癖のある雰囲気はありつつも嫌な気分にはならない
    「身内に不幸がありまして」が一番好き

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    2025年10月07日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    ひき逃げにあった小鳩くんの経過と並行して、これまでの2人の何かあったなと思わせることがここでわかっていく。人には事情があって、良かれと思ってしたことでもかえって迷惑なこともある。生きててそういうことたくさんありますよね。小鳩くん、本当に危うい立場にいたものです。無事でいてくれてよかったです。小山内さんさすがだなあ。早く良くなって二人でスイーツ巡りに行って欲しいものです。これで終わりではなく大学に行った2人の活躍も見られたら嬉しいな。

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    2025年10月07日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    リドルストーリー系は苦手と思ってたけどこれはおもしろかった!!!わりとわかりやすく進めてくれているので、真相に自分で気がつけたりして楽しい。
    主人公の暗い状況は何も打開されずでそれは残念だったし終始お話は暗かった。それでもやっぱり謎が解けていくのは快感で大変面白かった。
    最後の愛については、眠ってる=誰にもわからないってことでいいのかな?

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    2025年10月06日
  • 黒牢城

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    ◆ あらすじ(概要)

    天正6年(1578年)。
    荒木村重は、信長に反旗を翻し、有岡城に籠城する。

    その直後、信長の使者としてやってきた黒田官兵衛を捕らえ、
    「裏切り者の密偵ではないか」として地下牢に幽閉する。

    しかし籠城戦のさなか、城内では次々と“不可解な事件”が起こる。

    村重は、牢の中の官兵衛に助言を求める。
    官兵衛は暗闇の中で状況を聞くだけで、事件の真相を見抜いていく。

    2022年の直木賞受賞作でもあり、
    “時代小説×ミステリー”というジャンルの可能性を押し広げた傑作

    最終章で明かされる「ある人物の意図」は、
    全ての事件と心理戦を一本に結び、
    静かで重い“真実”として終わります

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    2025年10月06日
  • 栞と嘘の季節

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    シリーズもののようですが、読んだのは2作目。
    高校生ってこんな感じだったっけと思わせる作品でした。
    青春小説ですが、きっちりミステリーになっていて、最後まで楽しく読めました。

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    2025年10月05日
  • 栞と嘘の季節

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    ミステリーを読みたい気分だったので作者とタイトルに惹かれてこちらを選択。
    図書委員シリーズの続編ということであるが、前作を読んでいなくてもしっかり楽しめる。
    なにが嘘でなにが本当なのか、ミステリーらしく話が二転三転していくので全く飽きることなく読み進めることができる
    次は前作を読んでみよう

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    2025年10月05日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    上流階級の人達の話なので、語り口がとても上品なのだが、その内容は陰惨でとても恐ろしい。背筋が凍る感じ。そのギャップが素晴らしい。
    「玉野五十鈴の誉れ」が良かった。最後の一言は衝撃。

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    2025年10月04日
  • 満願(新潮文庫)

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    「夜警」以外は聞き慣れない2文字のタイトルばかりなのだが、読み進めていくうちにその絶妙さに気づく。見事な短編集でした。

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    2025年10月04日
  • 可燃物

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    米澤穂信さん、お久しぶりです。
    『満願』も短編集でしたが、本作も5話連作短編となります。
    群馬県警内のエース葛(かずら)警部が、決して大事件ではなく、珍事件を真面目に泥臭く捜査していくストーリー。

    表題作『可燃物』。可燃物って、燃えるゴミのこと?いろいろ深読みしてたんですが、もろに可燃物でした。

    地味地味なストーリー展開からの、ラストスパッと名推理?で解決していきます。推理が云々というより地味な捜査が強調され、少し退屈シーンもありますが、スパッと終わるところが余韻半端ないです。

    本格小説を短時間で読みたい人、オススメです。

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    2025年10月04日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    おもしろかったね…!本をちゃんと読み始めてそんなにたってないけど、一番好きな作家かもしれない。本の構成が独特で引き込まれるというか。本を探す話ってなんかどきどきする。作中に出てくる小説の作風というか、書き方がなんとなく絶妙におもしろくなくて小説家ってすごい。(本編はあんなに面白いのに)多分事実はこの子がころしたんだろうなとは途中で察しがついたけど、そこまでの過程がすごくよかったです。ずっと薄暗さが漂っていて、結局主人公すら打開策みたいなのはないままだなあとおもった。

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    2025年10月04日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    なんともつらい。最後にサキによって救われたりするのかなと思ったけどそんなことはなかった。ノゾミにとってもリョウは特別なんだろうと思っていたらそれも全然そんなことなかった。ことごとくつらい方になっている。最後の最後にあのメール。救いがどこにもない。
    読み終わってみるととにかくタイトルが本当につらい。
    でも物語としてどんどん読み進めたくなるしおもしろかった。

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    2025年10月04日
  • 本と鍵の季節

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    ネタバレ

    日常系ミステリ大好物。
    あんまり日常じゃなかったりもしたけど。でもどんどん引き込まれたし堀川も松倉もどんどん好きになっていった。最後に余白持たせる感じ苦手だと思ってけどこれはすき。

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    2025年10月03日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    えぐかったな。最初から最後まで救いなし。
    あのオチのつけ方は予想もしてなかった。

    ミステリ系はあまり好きでもなかったが、これは面白かった。純粋に謎は気になるし、これからどうなるんだろうという気持ちでページを進めていた。

    物語自体は最初から最後まで暗い展開が多く、気が滅入るくらい主人公は不幸の塊。高校生らしさは捨てきれていない分、暗い主人公に少しイラッとしてしまう部分もあったが、1番多感な時期に恋人が死んで両親もあれじゃ仕方ないのだろう。

    じゃあ、サキの世界はリョウの理想の世界なのか。それはわからない。羨ましいという描写はあったが、だからといって理想と決めつけることもできない。リョウはこん

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    2025年10月01日
  • 満願(新潮文庫)

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    トリックなど手段の「どうやって?」ではなく、動機など心理面の「どうして?」という謎について書かれたミステリ短編集。事件の予兆のようなものがきちんと描かれており、結末へと向かうさまは因果と呼びたい暗さや後味の悪さがある。あまりにもその因果がはっきりと書かれているのでおとぎ話のように感じるぐらいだ。浅いと感じるか深いと感じるかは好みにもよるだろうけれど、短編で人の心をここまで描いているのはやっぱり凄いと思う。

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    2025年09月30日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    贅沢だな〜と思うくらい各短編が面白かった。
    特に印象に残ったのは夜警と柘榴。

    とても綺麗な母のもとに生まれた2人の娘は、
    大事に育ててくれた母を貶め、父と暮らすためにとある計画を立てていた…という話。

    後味がイヤ〜な気持ちだけれど、ずっと忘れられないインパクトがあった。

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    2025年09月30日
  • 黒牢城

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    「さすがに黒田官兵衛が鋭すぎでは!?」と、ツッコミを入れながらも、「村重、早く牢へ行け!」と彼を待ちわびる。
    現代とは異なる死生観が登場人物の行動原理になっていて、それが新鮮に感じられた。
    面白い一冊でした。

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    2025年09月28日
  • 栞と嘘の季節

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    ネタバレ

    今回は長編!だけど、やっぱり話が進むにつれて気になって気になっていっきに読み終わった!
    今回は2人ともう1人女の子がメインで話が進んでいく感じ。1冊目で出てきた人もチラチラ出てくるから、そっちから読んだほうがいいかも?
    前回気になったところにはあんまり触れられず、でも読後やっぱりちょっと気になる終わり方!
    それが主人公堀川くんなんだろうな〜私は全部を知りたくなっちゃうな〜
    まだ続編期待!でも高校生ではこの辺が限界なのかな〜と思ったり…

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    2025年09月27日