米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
目次
・桑港クッキーの謎
・羅馬ジェラートの謎
・倫敦スコーンの謎
・維納ザッハトルテの謎
勝手からずっと寝かせていたので、楽しみすぎて一気に読んでしまった…。
一見バラバラな事件が四編、と思ったら、最後の謎が他の謎ともつながっていることに気づき、「しまった、もっとじっくり読むんだった」と後悔しきり。
ミステリはね、焦って読んではいけないのよ。
小佐内さんの、らしさがよく表れたのは『羅馬ジェラートの謎』かな。
美味しくはないジェラートを食べさせられただけではなく、店長のジェラートへの姿勢に怒りを感じているだろうから、今後この店に対する小佐内さんの恨みを思うと、心が寒くなる思いでございます。
『桑港クッキーの謎』と『倫敦スコーンの謎』はなんとなく私でもわかった。
でも『維納ザッハトルテの謎』はちょっと難しいというか、ややこしい。
学校の先生も人間だけど、生徒の前であまりブラックな思いを見せないでほしいなと思った。
私、このシリーズの、小鳩くんのモノローグが好きなんだなあと、しみじみ思った。 -
Posted by ブクログ
大好きな警察小説アンソロジー。
一話目は米澤穂信さん。
可燃物の葛警部が登場。同期の手柄話を聞いているはずが…。という話。
二話目は方丈貴恵さん。
シリーズ作品のような設定だけど、そうではないらしい。
怪異好きなせいで出世を逃がしたキャリアが意外と名探偵。
今後シリーズ化しそう。
三話目は荒木あかねさん。
新作待ってた!
警察署内での拳銃自殺事案が発生。ところが拳銃が行方不明になった。それを探す話。
荒木さんらしい作品だった。
四話目は松嶋智左さん。
予期せず『ヤギノメ』の続編で嬉しい。
ストーリーは『相棒』のドラマにありそうな感じで面白かったけど、意外と弓木さんの活躍は薄かったかな。
五話目は芦沢央さん。
現職警察官ではなく、退職後に探偵となった2人の話。
イジメに絡んだ調査だけど、ラストがちょっとボヤッとしてたかな。
これも他短編で出てきた登場人物の話らしい。
自分的には、荒木さんの新作読めたのとヤギノメ続編が胸アツだった一冊。 -
Posted by ブクログ
意味が判るとゾーッとする短編集。
Jホラーのようなミステリー作品。
ホラー映画は怖くて、あまり見ないですが、個人的なイメージとして…
海外物は分かりやすく気持ち悪いとか、来るぞ!という前触れを感じさせつつ怖がらせようとしてくる感じ。
一方で日本のホラー映画、所謂Jホラーはジワジワとくる不気味さや不穏さが迫ってくる怖さのイメージ。
このJホラーのようなジワジワくる不穏さを味わえる短編集です。
夏にはもってこいですね。
上流階級の人々の話なので、一昔前の雰囲気が。
近代文学を読んでいるような優雅さと、各話とも話が進むごとに気持ち悪さも漂ってくる。
ちょっとクセになりそうな一冊でした。
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Posted by ブクログ
4編からなる連作短編集。
「巴里(パリ)マカロンの謎」
「紐育(ニューヨーク)チーズケーキの謎」
「伯林(ベルリン)あげぱんの謎」
「花府(フィレンツェ)シュークリームの謎」
前情報なく読み始め、すぐにあれ?と違和感。
こちらは『秋期〜』の後にそれも11年ぶりに発売されたものですが、調べてみると時系列的には『春期〜』と『夏期〜』の間のお話なんだそうで。
そして最新作の『倫敦スコーンの謎』も春と夏の間のお話で、つまり時系列では春→巴里マカロン→倫敦スコーン→夏→秋→冬なんだそう。
ちょっとややこしい…
夏から秋へと段々とダーク味が増していってる気がしましたが、こちらは日常の謎解きといった感じでライトな読み心地でした。
いちばん好きだったのは「伯林あげぱんの謎」
真相が分かると可哀想なような、でもくすっと笑えて、ほっこりしました。
ドイツのあげぱん、ベルリーナー・プファンクーヘンをググったら美味しそうで食べたくなった〜
ミスドのエンゼルクリームの中身がジャムになったような感じかな?
さて、あと読んでないのはスコーンと冬だけど、
どうしようかと思案中です。 -
Posted by ブクログ
いやーめちゃくちゃよかったな〜。
時は戦国、有岡城に籠城中の人物たちを取り巻く密室ならぬ籠城ミステリー小説。
言葉遣いの違いや、重厚な雰囲気もあり作品に入り込むまでに結構時間かかったけど、終盤の黒田官兵衛と荒木村重の会話辺りからさらにぐぐっと
入り込めた!
武士の言葉遣いの響きの数々も、とても美しくよかった。
個人的にここ最近、戦国時代は本当に壮絶な時代だったんだなと感じていた事もあり、作中の時代背景や価値観、宗教観、文化などの細やかな描写も楽しめた。
今回はオーディブルだったけど、細かい漢字も
気になるので書籍の方でも読んでみたい。
映画の方もどこまで映像化されているのか気になる。
もし読む前に作中の登場人物たちの歴史を知らないのであれば、そのまま調べずに読んだ方がより楽しめるかもなとも感じた。(自分はそうだった)