米澤穂信のレビュー一覧
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小市民シリーズ第2弾。
前作以上にたくさんの甘味が登場し、どれもこれも美味しそうでとてもお腹が空いてしまった。
小市民であるために互恵関係を結ぶ小鳩と小山内だが、きっかけさえあれば内に封印している狼と狐がすぐに顔を出し愉悦する。
己に潜む獣を飼い慣らせていない2人の衝突を描く終章は、小山内さんの淡々とした言葉の中に激しい憤りややるせなさを感じて悲しくなった。
やられたら倍返し精神は大好きなので個人的には小山内さんにはそのままでいて欲しい...
2人の目指す小市民像を見失った次作の展開に期待。
以下余談。
小山内=狼があまり腑に落ちなかったのだが(狼はガサツで凶暴なイメージだったので.. -
Posted by ブクログ
冒頭から小鳩君と小山内さんが堤防道路を歩くところからスタート
そしていきなり小鳩君がひき逃げされてしまい入手してしまう!
そこから物語が始まっていくが、小鳩君の3年前の
中3の頃のエピソードも回想されながら進展する
中3の頃に小鳩君と小山内さんが出会い、そこで今の高校の互恵関係になっていくという、小市民シリーズの肝が丁寧に描かれている。
中3の頃に起きたクラスメートの日坂君が巻き込まれた事件を小鳩、小山内ペアで解決しようとするが
意外な点まで掘り下げてしまい、これが、小鳩君と
小山内さんが小市民になろーと誓うきっかけだったのかと納得できた。
小山内さんの探偵っぷりも素晴らしい -
Posted by ブクログ
一度無人になった集落を蘇らせるべく、移住促進のプロジェクトのお話
以下、公式のあらすじ
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一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。
山あいの小さな集落、簑石。
六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、
Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。
業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。
人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香(かんざん・ゆか)。
出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和(まんがんじ・くにかず)。
とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣(にしの・ひでつぐ)。
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4年前に読んだ「本と鍵の季節」の続編。前作は短編集だったが、今回はがっつりと長編。
高校2年の図書委員、堀川次郎と松倉詩門が、返却本に挟まっていた押し花-猛毒を持つトリカブト-の栞に気が付いたところから進むお話。
堀川と松倉に加え、「栞は自分のものだ」と近づいてきた同学年の女子・瀬野の三人がそれぞれの事情から一緒になって栞の出どころを追う。
同じ目的を持つ三人だが、それぞれの思惑からどこかに“嘘”を塗しての行動に、互いにそれを暴き合いながらあるいは自ら胸の内を晒しながら、それでも協力して真相を手繰り寄せていくお話の展開が楽しめた。
長編なのでそれぞれに絡みが多く、堀川と松倉の掛け合いの息も合 -
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米澤穂信が描く、因習村っぽい雰囲気が漂うミステリ
以下、公式のあらすじ
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越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷に越してきた少女は、弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始める。だが、町では高速道路の誘致運動を巡る暗闘と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出していた。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。
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因習村ものミステリの雰囲気を感じる
未来予知をして村に利益をもたらした後に、自