追想五断章

追想五断章

小説・文芸
440円 (税込)

2pt

大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光(すごう よしみつ)は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語(リドルストーリー)」を探して欲しい、と依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり――。五つの物語に秘められた真実とは? 青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    追想五断章
  • タイトルID
    :
    181509
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年08月03日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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追想五断章 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    古書店に居候する主人公は、ある女性から死んだ父親が書いた五つの物語を探して欲しいと依頼を受ける──。

    「結末のない物語」を集めて欲しいという不思議な依頼。物語が集まるにつれ明らかになる20年前の未解決事件「アントワープの銃声」。
    主人公が置かれている幸福とは言い難い状況や、どことなく薄暗く落ち着いた文体で綴られているので、真相に近づく高揚感よりただ静かに受け入れる気持ちで読み進めた。
    このひんやりした温度感がとても肌に合い、すっかり没入してしまった。今まで読んだ米澤さんの本の中で一番好み。

    そして私は「リドルストーリーが好き」と言う新たな発見があった。

    0
    2025年04月18日

    Posted by ブクログ

    古本屋の居候芳光に「亡き父が書いた小説5作品を探して欲しい」という依頼が舞い込んだ。作品を探すうち、依頼人の父親が20年以上前にベルギーで発生した「アントワープの銃声」事件の容疑者だったことが判明。作品と事件の繋がりを細やかな筆致で明かしていくミステリ。

    リドルストーリー(結末のない物語)という言葉をはじめて知った。読者の想像に委ねる暖かな物語でした。

    0
    2026年09月13日

    Posted by ブクログ

    バブルがはじけて失意のうちに亡くなった父親と、立ち行かなくなった家業のために学費を払えず、大学を休学している芳光。
    古書店を経営している伯父を手伝いながら居候している時に、ある女性から亡き父が書いた五つのリドルストーリーを探して欲しいと頼まれる。
    金が欲しい芳光は、伯父に内緒で引き受けるのだが…。

    ミステリの部分は、面白かった。
    亡き父が関係した未解決事件の真相や、五つの作品に込められた想いを推理しながら読むのは楽しかった。

    けれども、圧倒的に登場人物が、のっぺらぼうだ。
    実家に母だけを残し、大学に戻れず田舎に帰る気にもならないという宙ぶらりんな状態の芳光が、依頼された物語を見つけることによって、何かを打開するのか、と思ったが特にそんなことはなく。

    依頼した彼女も、父親が隠していた秘密を知って衝撃を受けたわけでもなく、何ならうっすら知っていたくらいだし。
    伯父も、古書店を続ける意欲もなければ、畳むわけでもなく、甥を助けるわけでもないまま、パチンコ三昧の日々。
    バイトの彼女も、作品として必要な人物だったかというと、特に必要もなく。

    リドルストーリーの持つ読後のもやもや感を表現したと言われればそうかもしれないけれど、すっごく苦労して五つの掌編を繋いで一つの長編にしたのだろうに、あまり納得感を得られない読後でした。

    0
    2026年07月27日

    Posted by ブクログ

    勧められて読んだ本。リドルストーリーを探し、物語から作者の想いを追想するという面白くチャレンジングな設定。終盤にかけ展開がスピードを増し謎が明かされていくミステリ要素もふんだんに。湊かなえのようなズーーン感もありつつ。
    結末手間でオチが読めてしまったが、意味までは読めなかった。

    0
    2026年06月07日

    Posted by ブクログ

    こういった作中作が出てくるビブリオミステリ、大好物です。そして滅多にお目にかかれないリドルストーリーの魅力がこれでもかというほど!ラスト一行を読むとなんだか途端につまらなく感じてしまう表現のうまさも米澤先生の手腕だと思います
    序章『わたしの夢』が最後まで読んでやっとわかる構成も素晴らしい。怖い話ではないはずなのにゾワゾワしました
    これは間違いなく本格ミステリです

    0
    2026年02月19日

    Posted by ブクログ

    古書店で働く青年は、ある依頼を受ける。それは「亡くなった父が書いた“追想五断章”という未発表作品を探してほしい」というもの。調査を進めるうちに、五つの断章(短編)に秘められた「死」や「罪」の真実が少しずつ明らかになっていく。やがて青年は、依頼人の父の過去と、断章を貫くひとつの悲しい出来事にたどり着く――。静かな筆致で進むミステリー、「記憶」「創作」「贖罪」が巧みに絡み合う、心に余韻を残す作品。リドルストーリーをこんな形でミステリーに仕上げる筆者のアイデアにも脱帽です!

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

     5つの物語を探して欲しいという依頼から始まります。小説自体は短い、リドルストーリーでありながら、その結末が実はすでに用意されております。そこに謎を解き明かすメッセージがあります。まあ、読んでいて普通に楽しい物語でした。

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    【詳細評価】☆4.0
    【一番好きな表現】店では数万冊の本が読まれることを待っている。
    その一冊一冊の背後に、あるいは参吾のような物語があるのだろう。(本文から引用)

    0
    2025年06月21日

    Posted by ブクログ

    大学を休学し、伯父の古書店を手伝っている主人公は、死んだ父親が残した5つのリドルストーリーを探している女性の依頼を受ける。

    人間関係から各掌篇を探すうち、書くに至った経緯と込められた意味がわかっていく。


    この本で初めてリドルストーリーという形を知りました。

    初めの方は、鬱屈とした様子の主人公と、作中に出てくる掌篇のなんとも苦い内容にちょっと気圧されましたが
    リドルストーリーに秘められた背景が明らかになるにつれ、真相を推理する面白さがありました。

    辿り着いた真相が、途中考えていたものと合っていて、その一点はスッキリ達成感。

    しかし同時に少し理に合わない部分もあって、
    結果謎の残る作品でしたが、面白かったです!

    0
    2025年03月17日

    Posted by 読むコレ

    再読。作者の筆力に驚嘆です。
    主人公は依頼を受けある方の遺した五つの短編を探すのですが、見つけ出した作中にはある過去の事件の謎を読み解く鍵が隠されていた…という感じの物語なのですが、まずこの短編が素晴らしい。
    年代も思想も、ましてや執筆の動機も違う別の人物になり切って物語を書き、それでいて妙に惹かれる面白さがあるのですから。参りました。
    問題提起も何もない所から静かに始まり、いつの間にやら深い事件に巻き込んでくれる所なども流石。ちと弱いが意外な結末も控えており素晴らしい一冊でした。
    これ作者の代表作でいいのでは?

    0
    2014年03月21日

追想五断章 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    追想五断章
  • タイトルID
    :
    181509
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2012年08月03日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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