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大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光(すごう よしみつ)は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語(リドルストーリー)」を探して欲しい、と依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり――。五つの物語に秘められた真実とは? 青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
古書店に居候する主人公は、ある女性から死んだ父親が書いた五つの物語を探して欲しいと依頼を受ける──。 「結末のない物語」を集めて欲しいという不思議な依頼。物語が集まるにつれ明らかになる20年前の未解決事件「アントワープの銃声」。 主人公が置かれている幸福とは言い難い状況や、どことなく薄暗く落ち着い...続きを読むた文体で綴られているので、真相に近づく高揚感よりただ静かに受け入れる気持ちで読み進めた。 このひんやりした温度感がとても肌に合い、すっかり没入してしまった。今まで読んだ米澤さんの本の中で一番好み。 そして私は「リドルストーリーが好き」と言う新たな発見があった。
結末のない物語『リドルストーリー』を探すという物語。 ただ、それだけに終わらずどこか暗い雰囲気を漂わせながら物語が進んでいき、いつの間にかその世界に没入。 読後はこの物語のその後の結末を考えさせられた。
【詳細評価】☆4.0 【一番好きな表現】店では数万冊の本が読まれることを待っている。 その一冊一冊の背後に、あるいは参吾のような物語があるのだろう。(本文から引用)
大学を休学し、伯父の古書店を手伝っている主人公は、死んだ父親が残した5つのリドルストーリーを探している女性の依頼を受ける。 人間関係から各掌篇を探すうち、書くに至った経緯と込められた意味がわかっていく。 この本で初めてリドルストーリーという形を知りました。 初めの方は、鬱屈とした様子の主人公...続きを読むと、作中に出てくる掌篇のなんとも苦い内容にちょっと気圧されましたが リドルストーリーに秘められた背景が明らかになるにつれ、真相を推理する面白さがありました。 辿り着いた真相が、途中考えていたものと合っていて、その一点はスッキリ達成感。 しかし同時に少し理に合わない部分もあって、 結果謎の残る作品でしたが、面白かったです!
良かったですね〜! 全体的にずっと暗い、ミステリとしての面白さはもちろん、文学的に楽しい。文書がうますぎるな米澤穂信。 時代がバブルが弾けて全部がどんよりしていて、悲壮感がすごい。亡き父が残した小説を探して行くうちに謎が少しずつ解き明かされていくんだけど、最後読んで最初に戻るとああ!!そうだったの...続きを読むかという驚き。 亡き父が残した小説も味があっていいんだよね。雰囲気がいい。 米澤穂信って、絶妙にイヤな設定にすることで物語に奥行きを出すよなぁと改めて思った。 主人公も、父親が借金残して亡くなって、大学休学せざるを得ず、本編では救いの手も大して出されない… これが多分普通の大学生とかだったらこういう雰囲気にならないんだろうな。 他の作品とかでもそんなネガティブ設定普通いらんやろ…?みたいなのよくあるけど、それが秀逸
この話はバブル崩壊直後の時代が舞台となっているためか、話の半ばあたりで少々陰鬱な気分になってしまいました。しかし、最後まで読んでみると、陰鬱とはまた違った、悲しい気持ちになりました。心地の良い悲しさでした。 「リドル・ストーリー」というジャンルも新鮮で面白かったです。 良いお話でした。
読みやすく、全体的に暗い感じも、好みで良かった。少し内容的には腑に落ちない点もあったが、それも含めての作品かなと思う。
結末のない5つの短編を追ううちに、とある事件に迫ることになるミステリー。短編がうますぎる作者だからこそできる仕掛けだったなあ。 米澤穂信さんはこっちの作風の方が圧倒的に好き!
叔父の古書店で居候する主人公のもとに、話を探して欲しいの依頼。依頼主の女性の父が書いたもので、全5篇、どれも結末のないものらしい。 ただ話を探すだけだと思っていたのに、その依頼主の家族間の過去を知ることになっていって、って感じの話。 話の内容が難しい部分もあったけど、とにかく続きが気になった。リド...続きを読むルストーリーと呼ばれる、本来は結末のない物語なんだけど、作者自身が別に、ちゃんと結末を用意している、という形だったので、小説を読みながら中に書いてるリドルストーリーを読んで結末が気になって……を繰り返してしまったw 殺人だ!犯人を探せ!みたいな事件ものじゃないけど、後味の悪い印象が全体に蔓延ってるし、父の遺した本を探す話なのに、ほのぼの日常謎でもない、そして最後にはもう1回小説の冒頭を読み返しに行かせる仕掛けもあって、とっても面白かったですฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
飽きずに最後まで読み切ることができた。 依頼者の父の遺した小説に残されたメッセージ、 依頼者の謎など終わり方も綺麗だったと思う。
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