米澤穂信のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
米澤穂信が描く、因習村っぽい雰囲気が漂うミステリ
以下、公式のあらすじ
---------------------
越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷に越してきた少女は、弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始める。だが、町では高速道路の誘致運動を巡る暗闘と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出していた。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。
---------------------
因習村ものミステリの雰囲気を感じる
未来予知をして村に利益をもたらした後に、自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小市民シリーズはそういえばミステリー小説でもあったんだというのを再認識させられた。連続放火魔を捕まえるために動いていた、小鳩くん。小鳩くんに放火魔だと疑われ、彼氏の瓜野くんからも犯人はお前だと言われたけど、実際は犯人を探している側だった小佐内さん。
まず、私自身が完全に小佐内さんが犯人だと思っていたから完全に騙されたし、小鳩くんの推理力や小山内さんが実は瓜野くんに対して自分自身が完全に無能だと思わせる完全な復讐をしていたところを見て、小市民の志からかけ離れた本性を見れて面白かったし、なんだかぞくぞくした。
最終的に、私たちは2人でいるべきだねと、2人がまたペアを組むことになるのだが、やっぱ -
Posted by ブクログ
これは…!!歴史小説のフリをした推理小説なわけですね…!!米澤穂信さんらしい期待を裏切らないロジックミステリーみがあります。
【序章 因】
既にタイトル回収を予感させる
有岡城、荒木村重と黒田官兵衛
中川瀬兵衛(なかがわ せひょうえ)茨木城
荒木久左衛門(あらき きゅうざえもん)国衆池田家
高山右近(たかやま うこん)高槻城
中西新八郎(なかにし しんぱちろう)三十前新参者
野村丹後(のむら たんご)村重の妹の夫
阿部兄弟一向門徒 大和田城 阿部二右衛門(あべ にえもん)の息子人質11歳 阿部自念(あべ じねん)
【第一章 雪夜灯籠】
郡十右衛門(こおり じゅうえもん)御前衆の組頭
秋岡 -
Posted by ブクログ
第166回直木賞受賞作品!
時代小説+ミステリー
織田信長を裏切って、有岡城に籠城する荒木村重。
説得に来た黒田官兵衛を地下牢に幽閉。
その籠城の最中に起きた、城内での事件の謎を村重と官兵衛が解き明かしていく。
といった展開です。
■雪夜灯籠
人質の阿部自念を殺さないと決めたにもかかわらず、城内で殺害。
誰が、村重の命をそむいて殺害したのか?
その殺害方法は?
■花影手柄
敵の兜首、大津伝十郎を討ち取ったのは雑賀衆鈴木孫六か?高槻衆高山大慮か?
■遠雷念仏
織田との密書の運び屋の無辺が殺害。密書も読まれて、「寅申」も奪われる。
その犯人は誰なのか?
■落日孤影
その犯人を鉄砲で殺害さ