米澤穂信のレビュー一覧

  • 折れた竜骨 下

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    ファンタジーの中での謎解きはなかなか面白かった。
    それぞれのキャラクターも個性的で、論理的な謎解き、ストーリーもよかった。

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    2025年01月24日
  • あなたも名探偵

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    名探偵にはなれそうもないけど、読者への挑戦がはさまれた作品は大好き。
    推理に必要なものが全て提示されてからの真相の開示。
    うん、楽しい。
    東川篤哉と麻耶雄嵩や法月林太郎を1冊で読めるのはアンソロジーならではの贅沢さ。この、ある意味真逆ともいえる作品を立て続けに楽しませてもらった。
    麻耶さんの作品は、ミステリはミステリでも、推理小説でない方のミステリっぽくてぞくぞくしたし、法月作品は親子で軽口たたいてるようでいて、なかなかに重いし。
    市川憂人さんは、たぶん、初読み。雪の密室で、ちょっと切ないラストがよかった。米澤穂信さんのは、たぶん、小市民シリーズかな。名前だけは知ってても未読だのこのシリーズ、

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    2025年01月21日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    見たことのある名前の作家さんがたくさんの、ぜいたくな1冊。
    私は呉勝浩さんのお話が1番印象的だった。他の本にもあたりたいと思う。
    多崎礼さん、岸田奈美さん、米澤穂信さんは何作か読んだことがあり、短編でも“っぽさ”が出るなと感じる。様々な「これが最後の仕事になる」が読めて良かった。

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    2025年01月21日
  • 巴里マカロンの謎

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    日常の謎ミステリー、小市民シリーズの第4作目。
    第1作目と2作目(春期〜と夏期〜)の間であり、
    1年生時の出来事についての、4つの短編を収録。

    各話をざっくり言うと、
    ・人気パティスリーのマカロンの中から指輪が!
    ・学校祭で行方不明になったマル秘CDの在処
    ・所謂ロシアンルーレットの謎、みんな同じ味
    ・無実の罪で停学になった中学生の謎
    (3話目の「伯林あげぱんの謎」のみ、映像化あり。)

    いずれも肩の力を抜いて楽しく読めました。

    次はいよいよ、昨年(2024年)発行の最新刊、
    「冬期限定ボンボンショコラ事件」。楽しみです。

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    2025年01月19日
  • あなたも名探偵

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    2025.01.19
    比較すると白井智之さん一番オーソドックスな犯人あてとして面白かった。次が同じ理由で法月さん。

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    2025年01月19日
  • 追想五断章

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    この話はバブル崩壊直後の時代が舞台となっているためか、話の半ばあたりで少々陰鬱な気分になってしまいました。しかし、最後まで読んでみると、陰鬱とはまた違った、悲しい気持ちになりました。心地の良い悲しさでした。
    「リドル・ストーリー」というジャンルも新鮮で面白かったです。
    良いお話でした。

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    2025年01月15日
  • 妖し

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    面白かった。
    なんとも言えない不思議な妖しい話ばかり。
    特に恩田陸さんの金沢の話が好きだ。恩田陸さんのユージニアも金沢が舞台だったな。なんとも印象に残る話だった。恩田さんの、金沢に対する特別な思い入れを感じる。
    ちょっと乙一さんのような妖しいオムニバスだった。

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    2025年01月05日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    『古典部シリーズ』の6つの短編集。
    その中でも『長い休日』と『今さら翼といわれても』が特に好きだった。

    『長い休日』では折木が省エネ主義になった理由について明かされており、長い休日とはそういうことかと思った。
    『長い休日』では折木の心の雪解けを、『今さら翼といわれても』では千反田の自由への不安が描かれており、過去と未来で対照的な2編が印象的だった。
    2人の距離がより近くなっているのを感じた。

    他の短編もすごく面白かった。

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    2025年01月02日
  • 米澤屋書店

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    米澤穂信がずっっっと本の話をしている最高なエッセイ&対談。読みたい本、めちゃくちゃ増えた〜!
    そして、未読の米澤穂信作品も読まなければ…

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    2024年12月31日
  • 真実の10メートル手前

    購入済み

    あっさり

    あっさり読める、ちょっと前に読んだのであまり印象に残っていないが、つまらないとは感じなかったように思う。

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    2024年12月30日
  • 折れた竜骨 上

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    僕はファンタジー系の小説を読むのはこれが初めてだったので新鮮に感じました。

    この話のコンセプトは「剣と魔法の世界に推理で挑む!」というようなものだとどこかで読んだ気がしますが、頻繁に剣を用いた戦いが繰り広げられたりアニメやRPGに見られるような派手な魔法が出てくるわけではないようです。
    どちらかというと黒魔術のようなイメージだと僕は思いました。
    ただ、それはそれで新鮮で面白かったです。

    推理はそこまで難しくはないような気がしますが、物語が面白いので読んでいてつまんないと思うことはありませんでした。

    上巻を読み終えた後、速攻で下巻に手を伸ばしました。
    漫画版もあるようなので、そちらも読んで

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    2024年12月29日
  • 米澤屋書店

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     米澤穂信さんが自分の読んできた本について語る本。文庫化にあたり註釈が大幅追記されたということで、米澤さんのセルフツッコミぶりも楽しめる。
     手に持つと、文庫本としては分厚いなという第一印象。本を開くと、上から下までずいぶんみっちりと文字が詰まっているぞという第二印象(それでいて、昔の本のような読みにくさはないから今どきの本作りは素晴らしい)。読み始めると、いきなり「ご挨拶より本の話を」と、まえがき的なパートからいきなり本の話。目次を見ればわかるがあとがきパートも同じスタイルである。頭から尻尾まであんこパンパンで破裂しそうなくらい重たい鯛焼きのような本だった。
     もちろん本の紹介は丁寧かつ魅力

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    2024年12月26日
  • いまさら翼といわれても

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    里志が将来弁護士になるというのは案外良い案だと思った。

    鷹栖亜美がしようとしたことは許されない。
    奉太郎達が多くを語らなくても、こういう話は漏れていくものだと思う。
    自分可哀想としか思ってなさそうだけど、後悔する時がくるだろうか。

    理由を聞かれ、あの先生はヘリ好きだったなと思わないために、と話す奉太郎が好きだ。

    読むだけ派とか描いてみたい派とか、なぜどっちもいちゃダメなのか。
    思春期は傷つきやすく傷つけやすい。

    「長い休日」は、「遠回りする雛」と同じくらい好きな話だ。
    掃除しながら鼻歌を歌ってしまう奉太郎がかわいい。
    小六の時の奉太郎の先生は嫌いだ。
    奉太郎が気づいた事に気づいただろう

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    2024年12月18日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    この内容でこの結末…すっかりやられた感じです。読んでいて最終的に住民がいなくなるんだろうなとは予想できていたけど笑。

    『Iの悲劇』のIとはIターンの事。甦り課という部署の万願寺は蓑石の復活に奔走する。旧住民はいなくなり、プロジェクトにより移住民を募り、徐々に住民は増えていくのだが癖のある住民やトラブルばかり。

    仕事ぶり、頭を悩ます予算の問題などがとてもリアルで、そこに加えて心理描写・会話が巧みで存在している人物に思える。何気ない、無駄とも思える描写が立体感のある人物を作り出して表現も柔らかくて心地良い。

    各章が短編として発表されていたもので、発表の時期もそれぞれが結構間隔が空いているのに

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    2024年12月14日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    タイムカプセルの八年と長井優介へが好き。
    特に湊かなえさんの作品の方は鳥肌がたった。
    心が温かくなった。

    辻村深月さんの作品では、こどもの愛し方に強く共感した。子育て中のわたしにとって糧になる物語に出会えた。

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    2024年12月12日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    前半は、「読みやすいし面白いけど、何がテーマなんだろう、何を伝えたいんだろう」と考えながら読んでいた。自分が鈍感なだけなのは分かってるけど。

    五断章が、「アントワープの銃声」の「問いに対する答え」なのだと分かってからはなるほど〜!!と感心した。

    そして最後の「雪の花」。これだけは先に結末の一行が明かされていたけど、「答え」と言えるものではないけどな、と思いながら本編を読み始めた。
    結局明確な答えは書かれていなかったし、想像して推測することしかできない。最後の最後が、リドルストーリー、結末の一行はあるけど、それがあっても推測するしかできないようになっていたのが面白い。自分の理解力が足りないの

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    2024年12月09日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    途中から不穏な空気になってきてドキドキしたけど、でも絶対間に合う流れだったし救われるエンドだと思うじゃん!?思わず、えっ!って声を上げながら前のページに戻って読み直してしまった。
    後味悪いわけじゃないけど、不穏な空気を残したまま終わって、うわ〜ってなった。でもずっと面白かった。これシリーズ化してるんだったかな。何か出てるなら読みたいな。

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    2024年11月29日
  • 折れた竜骨 下

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     ソロン諸島で起こった殺人事件や人間消失、そして「呪われたデーン人」との戦争を経てこれまでに浮かび上がった謎を全て解決していくのが鮮やかで、真犯人の正体も意外性があって最後まで面白く読んだ。また主人公のアミーナが一連の騒動を経て精神的に大きく成長したのも見所の一つだと感じた。

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    2024年11月27日
  • 折れた竜骨 上

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     魔術が存在する世界線の中世ヨーロッパのソロン諸島で起こった殺人事件に怪しい魔術を使う暗殺騎士の存在、20年間塔に幽閉された男の消失など、『名探偵と海の悪魔』を彷彿とさせる世界観のミステリーで、上巻で提示された謎を下巻でどう解き明かすのか楽しみ。

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    2024年11月27日
  • 米澤穂信と古典部

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     こうした企画物のイメージとして、大抵は次回作が出版されるまでの繋ぎ的な役割しか果たさず、中には作家本人を登場させずに編集部だけで考察するようなものもあったので、あまり期待はしていなかったのだが、本書に関してはまさにタイトルに偽り無しで、米澤穂信さんと古典部について、ここでしか知ることのできないことを知ることができる上に、米澤さん本人が何度も積極的に登場してくれる点に、このシリーズへの特別な思いが垣間見えるようであった。

     その中でも、私が特に注目していたのが、ここでしか読めない書き下ろし短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」で、普段あまり見られないホータローの姿の他にも、なんと、これまで

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    2024年11月23日