あらすじ
人気ミステリ作家の頭に詰まっているのは?
魅力的な謎を次々と生み出す米澤穂信。その頭の中にあるものは? 彼を形作った本たちを一挙公開。素顔が垣間見える脚註も大幅加筆!
読者を夢中にさせる“謎”を次々と生み出し、新作のたびにミステリーランキングを賑わせる米澤穂信。彼の頭の中には、何が詰まっているのか? 学生時代から現在まで、米澤が呼んできた本をめぐるエッセイや書評、対談を一堂に集めた、本好き必読の書。本音満載の、本人による脚注を文庫化で大幅加筆、巻末に直木賞受賞エッセイも収録。
単行本 2021年11月 文藝春秋刊
文庫版 2024年11月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これを読んでいるとき、米澤さんの頭の中を覗き込んでるような感覚になりました。
これを読むと、米澤さんがこれまで何をどんなふうに読んできたのか、本や書店とどう付き合って来たのか、何を考えて小説を書いているのかなどがわかります。
米澤さんファンは必見でしょうし、米澤さんを知らない人が読んでも楽しめると思います。
Posted by ブクログ
おかげさまで、読みたい本が増えました。
以下、自分語りですが、自身が進む道として選んだコトで、うまくいかなさに苦しんでいる現状の中読みました。「それにもかかわらず」でわたしも取り組んでいこうと励まされましたし、純粋に読んでいて楽しく気が紛れました。良い読書になりました。
Posted by ブクログ
読書日記だけでなく、いろいろなところの文章や講演まで載せてくれていた!桜庭一樹さんの読書日記みたいに欄外の注釈もあって面白かったな。もりもり読みたいなという気持ちになれる一冊。米澤さんの作品を読みたいなという気持ちにもなれた。
Posted by ブクログ
米澤穂信さんが自分の読んできた本について語る本。文庫化にあたり註釈が大幅追記されたということで、米澤さんのセルフツッコミぶりも楽しめる。
手に持つと、文庫本としては分厚いなという第一印象。本を開くと、上から下までずいぶんみっちりと文字が詰まっているぞという第二印象(それでいて、昔の本のような読みにくさはないから今どきの本作りは素晴らしい)。読み始めると、いきなり「ご挨拶より本の話を」と、まえがき的なパートからいきなり本の話。目次を見ればわかるがあとがきパートも同じスタイルである。頭から尻尾まであんこパンパンで破裂しそうなくらい重たい鯛焼きのような本だった。
もちろん本の紹介は丁寧かつ魅力的過ぎて、読みたい本リストは増える一方。メモ取りながら読もうかと思ったがそれだと全く進まないので、途中でやめた。それに、本についての「情報」を求めるような読み方をしなくてもじゅうぶん面白かった。小説でもないのに、もっともっと読みたくて私にしてはハイペースで進んだ。文章が好きなのだろう。
この本は買った本なので、本棚に置いておいてたまに参照するという付き合い方をしていける。うふふ。
現時点の私のニヤニヤポイントは、「好きな作家は泡坂妻夫」と何度も言及されていたことと、「自分が推してデビューして嬉しかった新人作家」として櫻田智也さんの名前が挙がったこと。書店勤め時代のお話も面白かった。
Posted by ブクログ
米澤穂信先生がこれまでに読んできた本や敬愛する作家達への思いや書店に対する愛情、そして有栖川有栖先生と朝井リョウ先生との対談などが綴られたファンには堪らないエッセイ集だった。特に泡坂妻夫先生へのリスペクトが凄く、泡坂妻夫先生の作品を読みたくなった。
Posted by ブクログ
文庫本に巻かれた帯にこうあります。
「超人気ミステリー作家が むさぼるように読んだ本約700作、敬愛する作家350人超たち」
「読書好き必読のビブリオエッセイ」
本文437ページ。充実の索引(作品名別・作家別)付きの920円(税別)。本文の下には、著者の独り言のような親しみやすい著者註があり、紹介図書の書影も。
ミステリーには詳しくないわたしですが、本屋さんで即買いしました。
索引をフル活用しながら、折に触れ手にしたいと思います。
棚から秘蔵のブランデーを取り出してたしなむように、しめしめとちびちびと読んでいきますね。お気に入りのシオリをはさみましょう。
みのり註:わたしはブランデーは飲みませんw
Posted by ブクログ
米澤穂信さんの好きなミステリーの本や話の紹介と、ちょっとしたエッセイ。
この著者の本、特に古典部シリーズが好きなので読んでみたけれど、どっぷりミステリーの話が多くて自分には向いていなかったかも。
紹介されていた本をいくつか読んでみようと思う