米澤穂信のレビュー一覧
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関谷の言葉
休日に喫茶店にいる奉太郎。
千反田に呼ばれたからだったがなかなか来ない。
やっと来た千反田だったが本題をなかなか切り出さない。
そんな彼女に告白でもしに来たのかと冗談のつもりで言ったがそれに対し千反田はそうかもしれないとあるお願いをし始めた。
千反田には10年前にマレーシアに渡航して七年前から行方不明になった伯父の関谷純がいる。
関谷によく懐いていた千反田だったが彼がかつて在籍していた古典部の文集を見た千反田が何かを質問した時に彼が言った言葉に泣いた事があったという。
優しい伯父だったが泣いた千反田に特別言葉をかけなかった。
中学に上がったあたりからその時の出来事が気になり始めた -
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アニメ化
神山高校に入学した折木奉太郎は自他共に認める省エネをしている高校一年生。
やらなくてもいいことはやらない、やらなければいけないことは手短にがモットーだがそんな彼は入学した神山高校で古典部という謎の部活に入るつもりだった。
何故かというと同じ高校出身で今ベナレスにいる姉からかつての所属部が部員ゼロで廃部するかもしれないから籍だけでも入れろという半ば命令のような手紙が来たからだ。
姉に逆らったことによる面倒の方が入らないより多いと判断した奉太郎は特別教棟の四階にある部室に行き鍵を開けると一人の女子生徒がいた。
彼女は古典部に入部した同じ学年の千反田えるという生徒だった。
部員がすでにいる -
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人間の暗い部分を感じました
高校生を主人公にした話ながら、そこには人間の裏が見られます。気軽に、明るく楽しい感じのものではなく、重く暗い気分にもなります。好みが分かれるかもしれません。
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Posted by ブクログ
米澤穂信さんの新刊。発売からあまり間を置かないで中古本屋で見つけることが出来た。
高校2年の図書委員、堀川次郎と松倉詩門に持ち込まれるあるいは遭遇する謎解きの話。
図書委員というだけに「本」にまつわるお話に加えてタイトル通りに「鍵」が出てくる。通勤電車の片道で読み終えるか終えないかという長さのお話が6つ。
どの話も巧みな話の運びで楽しめるが、堀川の『これが答えかと思い至ると、場の状況も考えずにその答えとやらを口走ってしまう癖』と松倉の『ほどよく皮肉屋』のところが相俟って、いずれも謎が解けたスッキリ感よりも、それによって明らかになったことへのちょっと苦い感じのほうが勝る。
最後の話はとりわけそ