米澤穂信のレビュー一覧

  • リカーシブル

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    古い寂れた田舎の街。
    そこに訪れる中学生の少女。
    米澤穂信が描く思春期の子供達は、誰もが賢く思慮深い。
    その思慮深さが、この物語では何とも悲しい。
    過酷な運命を背負ってこの街の謎と、田舎の嫌な風習に挑む。
    街の人の考え方には、理解に苦しむ所があり、現実離れした所がある。こんなことがあるものなのだろうか?
    でもその「嫌な感じ」が米澤穂信は上手いな、と感じる。

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    2025年07月28日
  • 米澤穂信と古典部

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    地元が描かれた『小市民』アニメから入って『氷菓』に進んだので掘り下げてしまった
    岐阜市を知っているとあるが著者の「岐阜」というのは飛騨なのだ
    筑摩県は無理くりだが美濃と飛騨をくっつけた意味が分からない

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    2025年07月27日
  • 折れた竜骨 下

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    ネタバレ

    ハイファンタジーという推論に説得力を持たせるのが難しい舞台設定で、ここまで説得力があるミステリーを、最低限の世界観の説明で、書き切った作品は見たことがなかったので驚いた。
    結論に関しては全く予想外というわけではなかったけど、この短さで中世ヨーロッパのハイファンタジーと本格ミステリー、ボーイミーツガールのときめき、いろんな要素もりもりで楽しめて満足感はすごい。

    アミーナと兄の関係については読んでいて胸がキュッとなって少しつらかった。でも、国のためでもなく、お金や名誉のためでもなく、兄のためでもなく、彼女のために戦ってくれるニコラがいるから大丈夫かなって思えるラストで、手放しのハッピーエンドじゃないけど、少し明るい終わり方でそれもぴったりだった。

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    2025年07月24日
  • 折れた竜骨 上

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    ネタバレ

    ファンタジーだと思って読んだら、実際はファンタジーの世界戦で本格ミステリーをしているという感想を持って、いい意味で予想を裏切られた。
    上下巻と言えど比較的短いこのページ数で、この後どんなふうに物語が展開されるのか楽しみ。

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    2025年07月24日
  • 犬はどこだ

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    <目次>
    略  

    <内容> 
    ある地方都市にイヌ専門の探偵事務所を開いた主人公。しかし最初の依頼は人探し。もうひとつの古文書解読と最後はリンクして、物語は収束するが、尋ね人はもしかすると探偵を襲うかも、と物語は閉じられる。話のスピード感もあり、米沢さんは読みやすい。

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    2025年07月23日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    それぞれのキャラクターの掘り下げが深く描かれていて良かった。
    奉太郎は「鏡にはうつらない」「長い休日」で、過去の体験から今の奉太郎が作られたのだと知る。
    摩耶花は「わたしたちの伝説の一冊」によって、これまで続いて来た漫研の諍いに決着を着けると共に前に歩みだすとても前向きな話だった。
    里志はそこまで目立ってはいなかったかな。
    千反田は表題作において、自分の将来を見つめる様がとても印象に残った。
    一応既刊はここまでだが、最終刊と言っている訳ではないのでいつか続編が出ることを期待したい。

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    2025年07月21日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    燻っていた探偵事務所に舞い込んだ人探しと古文書解読の依頼が少しずつ交差して不穏な事件を構成していく、正統派フィールドワーク型ミステリ。
    主人公の仲間たちがみんな少し謎めいていて浮き世離れした感もあるが、物語展開はテンポよく面白い。ハンペー、君は一体何者なのだ。話の中で個人webサイトのオーナーがサイト内掲示板で訪問者とレスバして炎上するくだりがある。これは2000年代インターネット黎明期を経験した人にだけわかる懐かしさではないだろうか。

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    2025年07月19日
  • 犬はどこだ

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    調査事務所に舞い込んだ2件の依頼がだんだんと交差していく展開が面白かったです。
    少しずつ不穏な雰囲気になり、身構えながら読みました。ネタバレになるので内容には触れませんが、やっぱり米澤さんの文章は読みやすいなと実感。
    ラストも個人的には良かったです!

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    2025年07月10日
  • 栞と嘘の季節

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    図書委員をする男子高校生二人が、返却本の中に挟まっていた栞について解明していく話
    押し花にされている栞は猛毒トリカブトだった
    持ち主は誰か

    「本と鍵の季節」の続編
    タイトル通り「栞」と「嘘」がポイントになっている

    前作の終わりで、
    松倉はお金を必要としていた
    けど堀川は「取り返しのつかない道を選んでほしくない」「もう少し、ただの図書委員でいてくれないか」といった
    そして松倉は図書室から出ていった

    …それが今作の中で答え合わせが!

    お金を使わずにいて、
    尚且つそのお金に手を出さない為に割のいいバイトをしていた

    ってことが判明し、
    良かったと思った あのいわくつきのお金に手をつけてなくて 安堵した!


    今作ではまだ弱者である若者が「切り札」を必要とする痛切さを知った
    若さゆえの危うさなのかと感じた

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    2026年06月19日
  • あなたも名探偵

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    どれも面白かった。
    東川さんの『アリバイのある容疑者たち』は、論理関係に若干納得のいかない部分(被害者が電車を降りた時刻)があった。

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    2025年07月03日
  • 本と鍵の季節

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    図書委員をする男子高校生二人が謎を解明していく話

    「栞と嘘の季節」の文庫が発売され
    おさらいのため再読

    頼まれごとが多い堀川と、皮肉屋で大人びた松倉
    タイトルの通り「本」「鍵」が謎のエピソードに登場する

    序盤が軽快な謎解きミステリだけに
    終盤の不穏な雰囲気が苦々しい
    でも終わり方がとてもきれい

    解説にもあるけど
    「光と影のバランスが素晴らしい小説だ。青春時代に特有のきらめきとその陰りが同時に描き込まれており、読後訪れる静かな余韻にいつまでも浸っていたくなる。」

    色んな事が起こって何もかも詰め込まれている感がなく、ゆっくり日が沈む夕方の静かな図書室を連想するような感覚になった

    でも高校生にお金絡みの謎解きってあんまり似合わないかも
    爽やかでほんのりビターな青春図書室ミステリー

    次は栞と嘘の季節を読む

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    2026年06月19日
  • 折れた竜骨 上

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    最近まで小市民シリーズを読んでいたので、全く違うファンタジーテイストに戸惑いつつも世界観が魅力的で引き込まれた
    魔法なども登場するので事件のトリックはいくらでも書けそうだが、下巻でどういうふうに読者を驚かせていくのか展開が楽しみ
    まだ上巻では情報収集を行う場面が多いので残念ながら星5まではいかず

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    2025年06月23日
  • 追想五断章

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    【詳細評価】☆4.0
    【一番好きな表現】店では数万冊の本が読まれることを待っている。
    その一冊一冊の背後に、あるいは参吾のような物語があるのだろう。(本文から引用)

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    2025年06月21日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    米澤さんの作品は「氷菓」「本と鍵の季節」を読んであまり刺さらなかったけど、これはすごく好きなタイプの話だった。(そもそも米澤さんの文体が私にはあまり合わない。今回は選書サービスで届いた本だったので読んでみた)

    事件の記事のあたりからもしかして…と思ってたことが的中してやるせない気持ちになると同時に、ミステリーはこういうのがあるからクセになるんだよな、とも思う。
    なんとなくガリレオの「真夏の方程式」を思い出した。

    娘のことを邪魔だとは思ったけど無碍にもできない、真相を告げることもせずなんだかんだで守り育てたというのが、人間らしくてよかった。
    最後の掌編だけ明確な答えが提示されてないのも余韻があっていい。

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    2025年06月19日
  • 神様の罠

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    6人の作家の短編アンソロジー。
    巻頭作品、乾くるみさんの「夫の余命」にはやられました。騙されたと言っても良いかな。
    「イニシエイション・ラブ」、「セカンド・ラブ」と騙され続けたのにまたまた。
    本作を読みながら乾さんの作品って時系列を追いながらってパターンが多いなあとそちらに気が入っていたのもあって罠にはまった。
    「イニシエイション・ラブ」の時、「必ずもう一度読み返したくなる」というコピーが貼られてあったが今回の作品も読み返してしまった。

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    2025年06月15日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    小佐内さんと瓜野くん、小鳩くんと仲丸さん、そして新聞部と放火犯がどんな風に絡み合っているのか?下巻が楽しみ。

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    2025年06月12日
  • 犬はどこだ

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    二つの事件が交差すると思ってなくて驚いた!最初はサクサク読めたものの段々と暗い感じに。でも犬を探す所じゃなくて驚きでした。予想外の流れ予想外の結末。この続き読みたい!

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    2025年06月05日
  • 折れた竜骨 下

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    ファンタジーミステリー!
    世界観が作り込まれていて、魔術や呪いが存在するけど、解決がちゃんとミステリーなところがポイント。
    さすがの米澤穂信、面白かった〜。
    アミーナ幸せになってほしい

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    2025年05月28日
  • 本と鍵の季節

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    ネタバレ

    大変面白く読めた。古典部、小市民と男女の組み合わせが多いだけに、男性コンビの今作はどうなるかと思っていたが歴代の中でも1番と思える程良い組み合わせだった。自分の水に合うのか2人の会話は淀みなく頭に入ってくる。少々嫌味な所もある2人だが、古典部、小市民といつも通りなので御愛嬌。

    ■爽やかでほんのりビターな青春図書室ミステリー

    批判のような入りになってしまい恐縮だが、このキャッチコピーは本当に合っているのかと疑念を抱かざるを得ない。「爽やか」「ビターな青春」どこ…?

    例えば、ホームルームが終わり下駄箱を開けるとそこにはハート型のチョコレートと手紙が置いてある。それを開けると「〇〇君へ渡して下さい」と仲の良い友人宛の愛の告白が書かれていた。なんて話があれば私も「なんともビターな青春である」と思うのだが、この小説にそんな話は一切無い。

    ただ男子高校生という輝かしい設定の上にビターな話が乗っている小説だと感じた。

    これがまた嫌なビターさで、例えば私がキャラクターとしてかなり好印象を抱いていた溌剌とした女子高生【浦上先輩】がいる。「やっほー」なんて言いながら話しかけてくるタイプの小麦色の肌をした少女で崇め奉りたくなるような明るさを持っているのだが、この少女親戚のおじいちゃんを騙してお金を毟り取ろうとしている。どんなビターさだ。しかも不法侵入という罪も犯し、主人公にも平気で嘘をついている。一旦わけを聞かせてくれ米澤先生。

    浦上先輩は魅力的なキャラクターだっただけに後味はかなり悪い。たしかにキャッチコピーの通り「ビター」だが、そういうビタービターですか米澤先生と問いたくなる。思春期特有のすれ違いやぶつかり合いではなく、普通に詐称や盗みの話が出て来ますか。そして青春はどこ行ったと。こんな感じで松倉の過去もそうなんだが、然り割とショッキングな内容が出てきたりする。

    ■米澤作品におけるエイレーネー千反田

    古典部以外の学園ミステリを読み込んだことは無いが、この物騒さは平和な学園ミステリとしては珍しい気もする。これを【そういうもの】として受け取ってもいいがあえて理由を考えてみる。もちろん米澤作品に限定してだが1つだけ理由が思いあたった。

    それは【千反田の不在だ】

    もちろんこの話に千反田が登場する訳もないので言い換えると【小さな謎を騒ぎ立て解決を迫る人】だ。

    千反田は小さな謎の解決を主人公に求める。たしか古典部での最初の謎は、「千反田が閉めていない教室の鍵がなぜ閉まっていたか」だった気がするが、初めて読んだ時は「いや、どうでもいいだろ」と思わずに居られなかった。現在進行形で出られないのなら分かるが既に折木が開けているからもう帰れるのだ。歩いて扉まで歩き、教室を出て、再び扉を閉めて帰路につく。それだけなのに彼女はお決まりのガンギマリフェイスで「わたし氣になります」と折木に解決を迫る。そして折木は仕方なく探偵役をする。古典部では彼女のおかげで小さな謎でも1話が成立してしまう。犯人が何かやらかさなくても良いのだ。

    逆に居ないとどうなるかというと浦上先輩がおじいちゃんから金を毟り取ろうとしたり、小佐内さんが誘拐されたりする世紀末学園ミステリが展開される。

    もし古典部から千反田が消えたらきっと折木の姉は戦地で捕虜になり、福部はゲスゴシップで金を稼ぎ、伊原は漫画部に火炎瓶を投げ込んでいるに違いない。米澤穂信の学園もので古典部が1番平和なのは千反田のおかげだ。何故か知らないが米澤穂信先生は千反田が居ないと物騒になってしまうのだ。

    それはきっと探偵役が積極的な謎解きをしないからだろう。千反田が居れば良いのだが居ない場合謎何かしらの理由で解きを"迫られる"ことになる。

    話に出した手前だが小市民はまだ1作しか読んでないので省くとして、この図書委員の2人はそこまで必死に謎解きはしない。依頼されて、もしくは良心に駆られて、または何か迫られたりして謎解きをすることが多い。

    例えばご老人の明らかにオレオレ詐欺ぽい振り込みを見て、助けない選択もあるけど流石に良心に従って助けるみたいなことだ。

    主人公はよほどの理由がないと謎解きはしない。こうして半ば強制的な謎解きが発生する場合、それなりに切羽詰まった出来事が起きていたりする。設定上犯人も同じ学生であることが多いのだが、舞台は平和な学園ものなので犯人をブタ箱にぶち込むという訳にも行かず、犯人のやらかしが時効を迎えたり、良くないことだが明確に罪とも言えない罪だったり、総じて【ビター】な展開になることが多い。ということなのだろうか(まあ小佐内さんの誘拐は普通に犯罪だけど…小市民そんなに読んでないので図書委員にフォーカスということで…)

    個人的に著者の作品の中だと氷菓の「女郎蜘蛛の会」や「心当たりのあるものは」のような解決した前後であまり劇的な変化がなく日常に溶け込んでいる謎解きが好きなのだが、意外にもそういう作品は少ない。

    ----改めて書き直したので以下は旧感想-----
    出版社がこの作品を「爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ」と紹介するのは景品表示法違反で取り締まりを受けるのでは?キャッチコピーと中身が合っていない。まあそれは置いておくとしてとても面白かった。自分が米澤穂信の書く日常学生ミステリーが好きだということは知っていたが、さらに男性キャラクターが好きだということに気付かされた。小市民シリーズと古典部シリーズはどちらも読んでいるが松倉、堀川ペアは福部、折木ペアに並んで好きだ。キャラクターはあちらの方が立っているがこの2人なんと言っても自分の水に合う。読んでいてストレスが無く、淀みなく会話が頭に入ってくる。少々嫌味な所はあるがいつも通りなので目を瞑るとする。ストーリーはミステリである以上何かしらの謎があり、その謎解きを迫られる。が、著者の主人公は積極的な謎解きはしないので、半ば強制的な謎解きが発生する。つまり謎を解かないと何かしらの危機に陥るので仕方なく謎解きをするのだが、設定上犯人も同じ学生であることが多く、それだけの状況を作り出してしまうのだから、謎を解いたとしてもビターな展開になることが多い(キャッチコピーでこれを指してビターな青春は無いだろう)。この作品で言えば松倉の父親であり、浦上家のお家事情だ。おれは浦上さんが今作のヒロインだと思っていたんだ…なのに、なぜ家族ぐるみでジジイ騙して金掻っ攫おうとしてんだ…いつか著者の学生日常ミステリで落ち着いてキャラクターの会話劇を楽しみつつ些細な謎解きを楽しみたいものだ。(氷菓の「女郎蜘蛛の会」とか「心当たりのあるものは」みたいな…)

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    2026年04月30日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    探偵ものの王道のような骨組みで、都合よく感じる部分は多々あったが、面白さが勝るのでOK。

    2つの依頼が所々で繋がっていて、そういうことね、とニヤリと出来る場面があって面白かった。

    失踪した桐子については直接会話するのが最後の方の少しだけで、後は周りの人からの情報だけで人物像が作られていくのも良かった。(東野圭吾さんの白夜行みたいな感じ?)

    本書では回収されなかった設定などもあり、続編が予想されているらしいので私も期待したい。

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    2025年05月06日