米澤穂信のレビュー一覧

  • 儚い羊たちの祝宴

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    ネタバレ

    思い返せば私は本を読んでいたと言いつつ学生時代はミステリばかりだった
    初めの話は既存のミステリをなぞるような最後だったので期待外れだと感じて読み進めていたが、それぞれが伏線になっていて“誉”の話で満足した
    最後の3行で一捻りあってプロを感じた

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    2026年10月06日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    読む前、ミステリの短編集という認識だった為、そうなると同じ作者の満願を思い出し、期待値が高まっていた分、物足りなく感じた。

    実際ミステリの短編ではあるが、どの話でも共通するところもあり、完全に独立はしてなく、なんなら似たような設定である。

    幼めの人物の視点の独白調で描かれてることが多く、満願や黒牢城のような硬めのぎゅっと濃密な文体では無かったことが、物足りないと感じてしまった理由だろう。

    それでも、怖いもの見たさだろうか、
    あっという間に読んでしまえた。

    特に4話目、玉野五十鈴の誉れの伏線回収はゾワッとする。

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    2026年10月06日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    読んだことない人に出会えるのがこうした本のいいところだけど、結局好きなのは何度も読んだ作者の物語だなあ

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    2026年10月06日
  • 本と鍵の季節

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    学生の頃アニメで見た「氷菓」の空気感を思い出した。(原作者が同じなのだから当然か)
    図書委員の2人が日常のふとした疑問や、ちょっとした依頼から謎解きに発展していく。
    良くも悪くも後味さっぱりなミステリーが続いて、ちょっと自分には合わないかな?と思ったが、「昔話を聞かせておくれよ」と「友よ知るなかれ」は内容が繋がる話で、松倉くんと堀川くんの関係性に重きを置いた話でとてもよかった。
    2人の関係性がどこかぎこちなくも心地よく、読んでいて飽きなかった。

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    2026年10月05日
  • インシテミル

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    実験の名目で、時給11万2千円で「暗鬼館」に集められた12人の運命は!スリリングな展開で、話は少し金田一少年っぽい。意味深なタイトルは解説を読まないと分からなかった。

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    2026年10月05日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    全てがこの文庫のための書き下ろしというアンソロジー。
    タイトルの『プレゼント』は、読者のためのプレゼントという意味もあるのかもしれないが、やはりアンソロジーのテーマでもあるのだろうと思ったら、リボンのかかった箱が出てくる話は一つもなかった。
    裏表紙に書かれている紹介文によれば、テーマは「夏」なのだということ。
    一編一編、方向性が違うが、そのうち三編は青春もの。
    『真実のトランク』のトランクの存在が星新一のSFみたいで面白かった。
    『無明』は、お役人がきちんと規則を守った末に、救わなくてはいけない人に手を差し伸べられていない、という短いけれど社会派の作品。
    『見越しのマツ』は、梨木香歩さんらしく植物のお話。

    【ウッドペッカー荘事件/伊坂幸太郎】
    ・和野尊(わの そん)ワトソン役。ヨフネの活躍を文章でまとめる。
    ・白河ヨフネ(しらかわ よふね)名探偵。「尊くん」を片腕に数々の事件を解決してきた。

    【二つの宇宙/江國香織】
    ・僕/悠斗(はると)19歳大学生。一人暮らしをしているが、常にばあちゃん(実家に健在)に会いたい
    ・島袋茉莉加(しまぶくろ まりか)悠斗の彼女。悠斗がこだわる「ばあちゃん」に会いたがる。

    【真実のトランク/宮部みゆき】
    ・教子(のりこ)53歳。夫に先立たれ、ビルのオーナーである弟が趣味でやっているバー『瑞季(みずき)』の雇われマスターをつとめる。若いころ数年勤めたバーでの出来事を回想する。

    【きっとあの日の光と同じ/町田そのこ】
    ・稲橋瑛太(いなはし えいた)・中尾康生(なかお やすお)
    高校に進学した春に、幼稚園からの幼馴染の康生(やすお)にカノジョができた。一つ年上の木戸先輩。友情は壊れた。おれも「ひと夏の恋」がしたい。

    【無明/米澤穂信】
    酷暑の八月、新宿駅東西自由通路で午後二時、母親が赤ん坊の首を絞めた。

    【見越しのマツ/梨木香歩】
    ・久保田真美子(くぼた まみこ)
    実家の向かいの「有賀」というお屋敷には、には大きな松の木がある。父は「見越しの松」と呼び特別に思っていた。主人が亡くなり住宅会社が松も切り倒して住宅を三軒建てた。

    【伝説の季節/恩田陸】
    ・関根春(せきね しゅん)高三。「今年のサヨコ」に任命される。
    『六番目の小夜子』はずいぶん昔に読んだのでほとんど覚えていないけれど、この短編は同じ世界観の中に存在するものだろう。

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    2026年10月05日
  • 栞と嘘の季節

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    『本と栞の季節』の続篇です。
    主人公たちの謎解きややり取りがユニークでクセになります。物語の世界にスッと入って行けて一気に読めました。ラストは何かピンときませんでしたが、読んで楽しかったです。

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    2026年10月04日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    小鳩くんと小佐内さんの関係ももう少し深まり、事件もなかなか大事になってきたので、こちらの方が一作目より面白かったと思う。
    シャルロット の話がとても好き。

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    2026年10月04日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    7人の作家さんによる「夏」をテーマにしたアンソロジー。
    全編書き下ろしで、まさに読者への豪華なプレゼント。
    同じ夏でもこんなに作風が変わるんだ、って読んでいて楽しかった。
    きっとお気に入りの一作に出会えるはず。

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    2026年10月03日
  • 折れた竜骨 上

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    上巻は
    事件発生
    島の詳細説明
    各自のアリバイ調査

    上巻は説明と聞き込みなので
    ワクワク間は余りない感じがします。
    これからの下巻に期待

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    2026年10月03日
  • 可燃物

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    ミステリランキング3冠に輝いた、筆者初の警察小説で、5編の短編集

    話題作品ということで、少しハードルが高かったかも知れません❗️全体的に、バリバリの刑事物というよりは、少し安楽椅子探偵っぽい話しで、各エピソードで犯人を特定したあとが、少し呆気ない気がしました❗️

    本書は、葛警部のキャラクターが好きか嫌いかで作品の評価が大きく変わるように感じます

    個人的に表題作よりは、『命の恩』と『本物か』が印象に残った作品でした❗️

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    2026年10月02日
  • 神様の罠

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    ミステリー作家6人によるアンソロジー。

    アンソロジーのテーマがよくわからない 神様の罠?
    偶然か、天の采配かで何かが起こるみたいな?
    一番テーマに合ってて面白かったのは「崖の下」。見上げた根性。
    あと「2020年のロマンス詐欺」。
    「推理研VSパズル研」はシリーズ物らしいけど、大して知りたくもない謎についてグダグダと長かった。

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    2026年09月30日
  • 談話室米澤

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    人の言葉って、咀嚼することで自分のものとなる。言葉と会えてよかったなあ。小説家の皆様には頭が上がらないと思える作品。

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    2026年09月29日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    クローズドサークルミステリ。
    単一犯行ではなく、いろんな事情が錯綜しての人死になのが読み応えあった。
    大元の犯人はとにかくお金を増やしたかったのだから、誰がターゲットになってもおかしくなかったですよね。
    生き残れたのは運が良かったということなのか。

    気になったのは須和名。
    最初から不協和音で違和感ありまくり。
    自分のゲームのための資金集めと、結城みたいな探偵役を探していたってことよね。
    最後まで対岸の火事で怖すぎた。
    結城は須和名からの誘いに…乗っただろうなー。

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    2026年09月29日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ⭐︎3.8

    全6作のそれぞれ孤立した短編集。
    特にツッコミどころもなくクオリティの高い話をいくつも読むことが出来た。

    たが、そもそも短編集というフォーマットが自分にはあまり合っていないように感じた。
    キャラクターに思い入れが生じずらいので、共感などを重要視する自分にとってはどうしても夢中になりづらい。

    ただし、そんな中でもこの作品はそれなりに楽しめた。
    万灯など、スケールが大きめの話もあり好みではあった。

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    2026年09月27日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    5人の人気作家が描く警察小説アンソロジー。

    短編集だが、「メゾン・イニシェの怪」と「コールバック」は、少し長めだった。

    本格的な推理小説の味わいがあったのは、芦沢央の「コールバック」
    息子のいじめで悩む夫婦から相談を受けた元警察官の探偵が調査に乗り出すが、不審な男の登場で意外な方向へ物語が展開していく。
    男は、過去に子どもを失い、妻は自死していたが、その要因となったいたずら電話の相手に恨みを持っていた。
    この男と相談者の息子との接点が見えてくる過程、クライマックスとなる結末は読み応えがあった。

    「メゾン・イニシェの怪」は、心霊ルポライターと警察官の二足のわらじを履いた生駒と専門知識を持つ特別捜査官の八条が古いマンションで起きたオカルトめいた事件を解明していく。  

    「家につく猫」では、捜査資料を隣県の署に届けた二人の刑事が帰りに立ち寄ったコンビニで挙動不審な老人を見かけたことに端を発し、車のパンク修理で、老人宅でジャッキを借りることになる。刑事の一人は、その老人宅の家族の様子がおかしいことに気付く。

    「プライドの隙間」では、警察署内で若い警察官が拳銃自殺、その拳銃が盗まれる。事実が明らかになるにつれ、署内でのパワハラや隠蔽体質など闇の部分が炙り出されてくる。

    奇をてらうあまり、あり得ないような展開になり、かえって、興味が失せる作品もあった。

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    2026年09月27日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    無茶苦茶?ハチャメチャ?なお嬢様やメイドだなあと感じながら読み進めていって最後にギョッとして終わってしまった。ゆったりとした文体なのにこんなに揺さぶられるなんて、と驚いた

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    2026年09月27日
  • 談話室米澤

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    米澤穂信さんの小説は満願がとても面白くてエッセイが新発売と知り読んでみた。
    話題は美味しい食べ物の話や歴史スポットの話など様々。
    真面目で几帳面なんだけどたまにくすっと笑える文章が素敵だった。

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    2026年09月26日
  • 可燃物

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    ミステリーランキング3冠で警察×本格ミステリー。
    群馬県警捜査第一課の葛警部は、上司にも部下にも煙たがられる存在だ。
    だが、葛の捜査能力を疑う者は一人もいない。

    連続放火、見つからぬ凶器、遺棄されたバラバラ死体、不可解な立てこもり――
    難事件の奥に潜む真実を、葛警部だけが見抜く。

    5篇からなる短編集で事件を様々な視点、捜査から解決するミステリーで、サクサク読めて面白かったです。
    葛警部の洞察力と着眼点はうなるくらいです。
    ミステリーランキング3冠とハードルを上げてしまったのか少し消化不良な感じがありました。
    推理としてはなるほど‼と驚きはあったのですが、グイグイと引き込まれなかったのと心に残らなかったのが残念でした。

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    2026年09月26日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初米澤穂信
    6作の短編が入っている

    どれも最後は気味が悪くなったり、人の考えるどす黒い部分が隠しきれず露呈してくる

    中でも『柘榴』が好きだった
    美しい母、多くの女性を惹き付けてしまう父、母の美しさを継いだ姉妹
    離婚が決定したあとの親権を巡る話

    私が姉妹のように育てられていたら、絶対母親を選ぶけれど、彼女たちの心はそうはいかない
    あの父親を前にすると、母親であれ妹であれ、結局自分が選ばれなくてはならないから。

    「あの夜に見た白い裸身は、冴えた月のように美しかった。誰もがきっと、くちびるを寄せたくなるほどに。けれどもいまは、それほどでもない。」

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    2026年09月26日