米澤穂信のレビュー一覧
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ネタバレ荒木村重の謀反と黒田官兵衛の有岡城監禁、そして、城主荒木村重の逐電。大河ドラマなどでもよく題材に有名なくだりが、ミステリー小説になったと聞いたとき、その意味がよく分からなかったが、読んでみて非常に納得した。
米澤穂信と言えば、『氷菓』シリーズで、それしか読んだこともなかったので、そのイメージが強かったのだが、歴史モノになっても、基本的な物語のエッセンスは変わっていないように感じた。『氷菓』は、高校生の日常の中に小さな謎を発見してミステリーにした小説だったが、今回の『黒牢城』も、「籠城という日常」の中に小さな謎を生み出してミステリーにしていくという点では、とても『氷菓』を思わせるような作品だと思 -
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ネタバレ秋と冬の間に本にまとめられたが、時系列的には春と夏の間の事件で、いってみれば番外編集。
「巴里(パリ)マカロンの謎」
「紐育(ニューヨーク)チーズケーキの謎」
「伯林(ベルリン)あげぱんの謎」
「花府(フィレンツェ)シュークリームの謎」
エラリー・クイーンの国名シリーズをオマージュした各編タイトル。
4分の3、古城秋桜(こぎ・こすもす)さんが絡む。
4分の1にあたる「伯林あげぱん」をアニメ1期5話に組み込んだのは、英断。
秋桜さんがあのアニメに入ってくると、ちょっと路線変わるし。
しかしそれはそれとして、動く秋桜さんも見たい。
というのも、番外編だからか小佐内さんも小鳩くんものびのびとしてい -
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ネタバレ上流階級のお嬢様達の読書サークル、バベルの会。
どの章にも、そのバベルの会に所属している人物が出てきて、全ての話が、どこか繋がっているような感覚になる短編集。
・身内に不幸がありまして
主人公の村里夕日が仕える丹山家の話。
毎年同じ日になると、親族の誰かが死んでいく。もしかしたら心の底でそう願っていた私が、無意識のうちに殺してしまっているのかもしれない。
そう考えていた夕日も殺されてしまう。つまり犯人は…。
「身内に不幸がありまして…。」
眠るのが怖いと感じる人達の話。
・北の館の罪人
母が亡くなり、身寄りのない主人公のあまりは、母が遺した言葉を頼りに六綱家へ向かう。
北の館で暮らすこと -
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⭐︎3.5
『本と鍵の季節』を読み終えた後、静かで深い余韻が長く心に残った。
本作に派手な事件や劇的な展開はない。高校の図書委員である堀川と松倉の二人が、持ち込まれる日常の謎を解き明かしていく物語だ。しかし、その過程で浮かび上がるのは、人間の心の複雑さや、簡単には割り切れない感情である。それこそが本作最大の魅力だと感じた。
軽妙でありながら適度な距離感を保つ二人のやり取りには、高校生らしい未熟さと、どこか大人びた落ち着きが同居している。互いを信頼しつつも踏み込みすぎず、冷静に推理を重ねていく姿が実に魅力的で、事件そのものだけでなく、二人の関係性にも引き込まれた。
また、本作では「真実を