米澤穂信のレビュー一覧

  • 儚い羊たちの祝宴

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    5つの短編集で、いずれも「バベルの会」という読書サークルに所属するお嬢様とその使用人のお話。古典的な書きっぷりだけど読みやすくてサクサク進む。帯ほどの大どんでん返し感はなかったけど、読んでる途中と1編読み終えたあとでは感想が変わるイヤミス感のある作品でした。読み返すことはなさそう

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    2025年10月14日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    感想未記入だっので、既読作品の、感想記入。
    いまは最も好きな作家の人である、米澤穂信先生の初読作品。たしか、映画にもなったのかな?

    単純なクローズドミステリにデスゲーム的な要素を加えた作品。不安とか猜疑心とか欲望とか人間の心の弱さが極限状態でどうなるかドキドキしましたね。読んだ時は続編ありそうだと思ったけど、意外と出ないんですねー。

    余談ですが、少し話題になってる?ようですが、本作が某ゲームに似てて、そのゲームのアニメを見た時に自分もびっくりしましたね。まあ、似てるのは設定だけですが。

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    2025年10月12日
  • インシテミル

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    インシテミル
    クローズドサークルに得体の知れない密室人狼が組み合わさった様なストーリー。米澤穂信の2007年の作品であり、自身再読になるが改めて楽しんだ作品。
    詳細は忘れていたがどこか物足りなさがあった印象で、改めて作中世界へと飛び込んだ。

     クローズドサークルものにありがちな其々の登場人物達の因縁は今作では希薄で、ちょっとした繋がりについても上手く反映はされていない。一方通行の関係性のなかで、トリックを駆使したり伏線として活用できていればさらに面白かったと思う。
     また、彼らが参加した実験について全体的に大味で綻びがある様に思ったが、これについては最終的にその理由が語られており腹落ち出来た

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    2025年10月11日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    万願寺が報われないなあと思った。白い仏の観山は確かに相当怪しくて、絶対観山がなんか仕掛けたんだろうと思ってた。同じ公務員としてやりきれない気持ち!後味あんまりよくない。

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    2025年10月11日
  • 可燃物

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    少し前に話題になっていた作品。
    ようやく読む事ができました。
    主人公は群馬県警、捜査第一課の葛警部。
    五つの短編でどれも地道な捜査を積み重ねの結果、解決していくところは好きなのですが、いかんせん、短編が苦手なのか、どれもハマりませんでした。
    短編はあっさり感があり、もう少し書き込んでと思いますが、他の方の感想は概ね高評価ですので、個人の問題なんでしょう。

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    2025年10月10日
  • ボトルネック

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    面白くないわけじゃないのに、微妙...?だった。前情報なしで読み、意外なストーリー、パラレルワールドもの。暗い主人公の思考が自分よがり過ぎて共感できず、ノゾミとのつながりや家族の境遇についてなども無理矢理感が強いような....?サキのキャラ設定やラストも。 私の好みじゃないということなのかも。

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    2025年10月07日
  • 満願(新潮文庫)

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    本書は表題作『満願』を含む6篇からなる短篇集であり、いずれの作品も、読後に微かな不快感を残し、どこか陰鬱な雰囲気を漂わせる。各篇とも非常に密度が高く、とても満足度の高い読書体験となった。

    個人的にはこの順番で好き
    万灯>関守>柘榴>夜警>満願>死人宿

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    2025年10月05日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    <目次>


    <内容>
    いわゆるパラレルワールドの話なのだが、そこにミステリーの要素が絡み、事件の首謀者はあまり登場しない、という話。解説で村上貴史が詳細に論じているが、そこを読むともう少し作品を楽しめるかも…。そこかしこに伏線が張り巡らされているから。

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    2025年10月05日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    5編からなる短編集。独立した話のようであって、どの話にも「バベルの会」のワードが出てきて何かがあるのではと思わせる。
    1話ごとに最後ドキっとさせる仕掛けがあり面白かった。最後の最後はゾワッとした。

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    2025年10月03日
  • インシテミル

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    続きが気になって一気に読んだ。
    主人公以外のバックグラウンドは最後まで明かされず、細かい謎は残る。

    雰囲気は『方舟』に似ているが、こちらの方がまだ少し明るく、絶望感がないのが良かった。
    頭を空っぽにしてストーリーを楽しむ読書にはちょうどいい。

    タイトルの意味は作中では語られず、解説サイトを読んで理解した。

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    2025年09月29日
  • 可燃物

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    本屋で話題になってたので読んでみた
    短編集で、ミステリーと警察の掛け合わせ
    絶対見落とすようなささいな出来事から事件を解決へ持っていく様はどれも驚かされた

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    2025年09月27日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    なんだかめっちゃ暗いお話だったなぁ。
    ストーリーは捻りが効いていて良かった。別に作ったたった一行の結末を入れ替えると違った解釈が出来るなんて展開がこのミステリの真相だなんて斬新でワクワクした。んだけど、この父親がねぇー、……娘を守る為にダンマリ決め込んだ割には匂わせ小説なんか書いちゃって…気持ち悪いわ。笑。
    私が娘なら傷付くわぁー。

    いろんな関係性を持った人達が出てくるけど、どの関係にもあんまり愛情が感じられなかったなぁ。

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    2025年09月27日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    ボトルネック
    リアルタイムでは無く「過去作」として読んでいる為、発売当時の読者とは違った印象になるかも知れない。米澤穂信は面白い作品を数多く発表しており僕の中では圧倒的な作家である。
    古典を読むときには、特に年代は気にしないが、リアルタイムで読んでいる作家の作品は、どうしても時系列が気になってしまう。この時代には何があったとかそういうことではないが、少なからずまだ様々な作品が発表されていない、新進気鋭の作家であっただろうこの時代とたくさんの作品が生み出され一流作家と言われるようになった、現在の作品と比べたときの取り方はどうしても異なってしまう。
    今作は、主人公であるリョウと、亡くなった彼の恋人

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    2025年09月25日
  • 本と鍵の季節

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    主人公達が普通の高校生であるため、事件ももうちょっと現実感があると良かったのになと思った。最初の事件からこんなのある?という感じで入り込めなかった。

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    2025年09月22日
  • 可燃物

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    短編集で読みやすくていい。葛警部の考え方、仕事への取り組みが渋くてかっこいい。5篇からなる話で、断片的な証拠から思いがけない真実へと導く様は面白く、それが必ずしもハッピーエンドという訳ではないのが、またいいオチとなって胸に残る。

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    2025年09月21日
  • これが最後の仕事になる

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    短編集って隙間時間にさっくと読めるの良いです。
    また多数の作家で構成されているので新たな発見もありました。

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    2025年09月20日
  • Iの悲劇

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    寂れた村に移住者を集めて再生を目指すも1つまた1つとトラブルが起きて…という連作短編集
    基本的には伏線が散りばめられたミステリでラストへの持っていき方などさすがに巧い

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    2025年09月20日
  • 可燃物

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    連続放火事件の表題作他、群馬県警が扱う事件捜査を題材にした5篇。葛警部は集めた情報を丁寧に確実に見極め、先入観や安易な想定を徹底的に避けながら真実を追求していく。実際の警察の捜査というのはこういうものなのだろうと思う。一つ一つが地道な捜査活動の積み重ねによって集められていく情報、それに元にした疑いようのない論理と事実から犯罪を暴いていく。
    小説としてそこがきちんと書かれているだろうとは思うが、これは推理小説であるので読み手がどのように感じるかという視点も重要。数多くの傑作を生み出してきた現代有数の推理小説作家の作品としてはどうなんだろう。この作家の本は10冊目になるが相対評価とすると下位になる

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    2025年09月18日
  • インシテミル

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    面白かった。ぐいぐい読み進めてしまった。登場人物はメモしながら読んだ。意外と何かしでかしそうだなと思った人がそうでもなくて、目立つなあと思ってた人がそのまま重要な役どころだった感じ。主人公のキャラが変わってて良かった。

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    2025年09月16日
  • 満願(新潮文庫)

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    万灯、関守が面白かった!パンチが欲しい、イヤミスが読みたい、物足りなかったという方はぜひ『儚い羊たちの祝宴』を読んでみて下さい!

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    2025年09月16日