米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小市民シリーズの四季をめぐる本筋としては、ここで一区切りがついたことになる。
単作としてまず、純粋に面白かった。大きな謎があり、それを解いていく小説として読ませる力がある。ただ、謎そのものがものすごく複雑だとか、派手な仕掛けで驚かせるというより、むしろ比較的シンプルな謎の中に、過去の積み重ねや人物の変化をどれだけ折り込めるか、というところがすごく巧い作品だったと思う。
少し内容に触れるが、
特に印象に残ったのは、「小市民」や「互恵関係」という言葉の扱いだった。シリーズを通して、小鳩くんと小佐内さんはその言葉によって自分たちを説明してきたし、同時にその言葉に縛られてもきた。自分たちはこうい -
Posted by ブクログ
ネタバレ小市民シリーズ、というか米澤穂信先生のミステリってこうですよね〜!!という、満足感たっぷりで読み終えた。
会話の中で謎を一つ一つほどいてゆき、最後にざらっとした感情に触れてゆく…この大筋と、謎と感情を小鳩くんと小佐内さんの二人で共有していくこと、登場するスイーツの素敵さ、この三つの要素で小市民シリーズは成り立っていると思う。
最初の「桑港クッキーの謎」は軽快な会話が楽しくて、米澤先生筆のってるな〜って感じがした。
「羅馬ジェラートの謎」では、特定の個人に向けたものではないが、小佐内さんが受けた小さな侮辱を暴いてしまうものになっていた。
人より頭がよく、謎解きが好きな二人は、人よりも他人の感情