米澤穂信のレビュー一覧

  • これが最後の仕事になる

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    同じセリフから始まる物語でもこんなに様々展開できるんだなと思いました。
    こう言った作品はおもしろいなと思うものとわかんないなーとおもうものがあるのが良い出会いだなと思います。

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    2025年08月18日
  • いまさら翼といわれても

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    <目次>


    <目次>
    古典部シリーズの最新作。語り手が伊原や福部など変わるのだが、最後の話はまた折木が語り手となる。この話で次の展開も想定できるが、10年近く新刊はない。千反田がどうなるのか?まだ2年生なので、もう少し話が続けられるよね…

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    2025年08月17日
  • 折れた竜骨 上

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    ネタバレ

    上巻時点ではそこまで盛り上がるシーンがなく、淡々と状況の理解、情報収集だけで終わった印象。
    登場人物が多くて誰が何者なのか理解するまでに時間がかかり、それもあまり入り込めてない要因かも。(これは自分がカタカナの登場人物を覚えるのが苦手という理由もあるが)

    最後の「小ソロンへ渡る方法が実はあるのだ!」という引きも、まぁアミーナさんが「小ソロンの守りは固いんだ!」といって散々フラグ立ててたしなぁというところでそんなに意外性もなく。
    魔術の要素も意外というよりは「そういう世界なんだね~」くらいの受け止めで読んでるので、味方に魔法使いがいました!っていうのもそんなに衝撃度がなかった。

    ということで

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    2025年08月11日
  • 巴里マカロンの謎

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    四期シリーズの番外編のような作品。
    小鳩くんと小佐内さんの互恵関係が遺憾無く発揮されていて心地よい。本編では小佐内さんの底が見えない怖さがヒリヒリすることが多かったが、本作の小佐内さんは割と優しめ(一応何もしない)なので、安心して読んでいられた。

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    2025年08月10日
  • これが最後の仕事になる

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    小説においていちばん大事とされる冒頭の一文。
    これを「これが最後の仕事になる」と定めて、各作家さんが短編を書き始める…
    なんて、粋な企画!
    しかも、名だたる作家さんばかり!

    楽しかったです。
    それぞれの色も出つつ、同じものが全くない。
    私の中の、「これが最後の仕事になる」賞は、
    須藤古都離さんでした。
    上手かったです。

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    2025年08月08日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    久々の古典部シリーズ。
    アニメも良かったね。原作も良いけど、結構アニメは成功した方に思える。漫画も買ったくらい。
    氷菓の最後の締めは凄く印象に残っているなぁ。

    今回の表題作の『いまさら翼といわれても』こちらもとても良かった。
    凄く気持ちもわかったしなぁ。次の作品がとても楽しみ。
    観光から結構年数経っているけれど、いつ出してくれるのだろう。
    他の短編も折木の過去の話だったりと色々と盛り込まれていた楽しかった。

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    2025年08月06日
  • さよなら妖精

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    <目次>


    <内容>
    当時のユーゴスラビアから来た「マーヤ」。地方の藤柴市で高校3年生と過ごす2ヶ月の日々。日本のさまざまな風習などを経験し、故郷へ帰る。その間主人公は彼女に恋し、混乱しているユーゴに行きたいと思うようになる。しかし…
    高校生なら考えそうな事、その一方で高校生でなくてもわからないだろう、国際情勢。これをミステリーと呼ぶべきか?彼女の残したさまざまなフレーズから推測していくところか?

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    2025年08月02日
  • 神様の罠

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    2025.08.01

    米澤穂信氏と辻村深月氏の短編目当てで買いました。やっぱりこの2人の短編が面白かった。
    「崖の下」は、あの新しい警察シリーズの新作だ!クールな葛さんをまた読めて嬉しい!と思いましたがすでに「可燃物」で読んだことのある短編でした。すっかり忘れててショック。

    「2020年のロマンス詐欺」はさすが辻村深月。ソツがなくうまくまとまっててキッチリ伏線回収もして読みやすい。上手。青春小説の類はあまり好みではありませんが、やっぱり売れっ子は違うな…と唸らされた短編でした。

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    2025年08月03日
  • さよなら妖精

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    青春ミステリというよりは、青春要素がメインでミステリがちょこっと添えてあるかんじ。ミステリ要素は、日常に潜む謎をささやかなきっかけから拾いあげるようなもので、どことなくウミガメのスープっぽい謎解きだったけれど、海外からやって来た少女マーヤの視点が加わるとぐっと面白くなる。マーヤに出会って、守屋の世界は急に開けたんだろうなあ。自分がほんとうに小さくて、手を伸ばしても遠く届かない。
    全体的に面白かったけど、個人的には、米澤穂信作品は日常系よりもがつんとしたミステリのほうが好みなのかも(ほんとうに個人の好みの問題だけど…)
    『王とサーカス』を読んでみたくて先に本作を読んでみたけど、太刀洗よりも守屋の

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    2025年07月27日
  • Iの悲劇

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    過疎化した町にIターンで人を呼び込もうとする役所の職員を語り手に、引っ越してきた人達にまつわるミステリーが展開。池井戸さんの『ハヤブサ消防団』を思い出させる世界観でした。イヤミスみもあり、最後はこう着地したか、と。サクッと読めて面白い一冊でした。

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    2025年07月24日
  • インシテミル

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    最初から、かなり読みやすくてすぐに集中できた。違う本読むはずだったのに、1ページ目覗いたら気になってしまった、ミステリー本
    ドキドキしながら読み終えた
    読後感も満足でした

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    2025年07月21日
  • さよなら妖精

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    古典部3作目に予定されていたとは思えないほど異国の政治情勢に踏み込んでいる作品。元は古典部シリーズということで一応キャラクターを(個人的に)当てはめてみるなら、守屋≒折木、福原≒文原といったところだろうか?千反田の要素は分散しており太刀洗万智とマーヤに少しづつあると思う。マーヤの「それは哲学的意味ですか?」は千反田の「私気になります」であるだろうし、太刀洗の方が高身長かつ大人びた雰囲気をしているものの、彼女の容姿は千反田に近いと思う。白河いずるが当てはまりそうな人は居ないが、強いて言うなら千反田だろうか。伊原要素もまた、あまり感じることは無かったが、頑固で面倒くさい所は文原と共通していると感じ

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    2025年07月07日
  • さよなら妖精

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    とある地方都市で暮らす四人の高校生と、異国から来日した少女・マーヤとの交流を描いた物語。

    好奇心旺盛なマーヤが、日本で生活する中で感じた様々な疑問とそれに対する答えが、日本の文化を再認識させるようで面白いですね。

    ミステリとしては物足りなさを感じるかもしれませんが、穏やかな雰囲気の中に高校生の無力感と悲しみが込められていて、それが強く印象に残りました。

    短編が追加された新装版もあるとのことなので、近いうちにそちらも読んでみたいです。

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    2025年07月02日
  • 黒牢城

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    サラリーマンのマネジメント論にも通じるテーマだと感じました。主を信じてついていくことができるか?民は何を思うか?という変化の描写が多く、戦国時代だけでなく現代でも活きる話でした。

    一方、歴史物初心者なので登場人物が整理できず、ミステリーの場面で「これ誰だっけ?」ってなることが多々ありました。読み返す場面が多かったので、ルビ多様と人物紹介を入れてほしいです…。

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    2025年06月29日
  • 黒牢城

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    時は戦国。織田を裏切り、有岡城を根城に反駁の機会を伺う村重だったが、頼みの綱である毛利の援軍が来る気配は無く、荒木家は存亡の機に晒されていた。そんな中立て続けに起こる奇怪な事件。それらの真相は何か、そして荒木家の命運は如何に。
    物語の軸は、地下に幽閉された官兵衛という圧倒的なブレーンを頼りに、消えた弓、入れ替わった首、何処からともなく穿たれた銃弾、そういった城内で起こる様々な奇異的事件の真相を追及するミステリ。しかしながら本作の魅力は努努それだけに留まらない。戦国という時代設定を存分に活かした言霊力、知略、武略、武士精神、政治、宗教といった要素が綿密に編み込まれており、そこに官兵衛や或いは予想

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    2025年06月28日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    儚い羊が本当に大好きだったので、こちらも読んでみました。
    後半の次々と明らかになっていく様子には引き込まれましたが、なんとなく登場人物全員に魅力を感じず、没入感なく読みました。結構みんなアホだなーという感じ笑
    主人公の、「飄々としているけれど、実はキレ者」みたいな設定が、なろう系主人公みたいで好きになれませんでした(;_;)

    あまりにも「儚い羊」と「インシテミル」では、文章の雰囲気が違うので、出版年が離れてるのかな?と思ってたのですが、一年しか離れてなかった笑

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    2025年06月25日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    え!
    2人とも恋人作るの?!
    やっぱりいつもの2人がいいな〜
    でもブラック小山内さんもいい...
    健吾部長頼もしいかっこいい

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    2025年06月25日
  • インシテミル

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    クローズド・サークルで王道!殺し合うドロドロの話かとドキドキして読んだもののそんな事はなく安心。自分がもしも参加したらと考えて読んでて楽しめた。最後のゲーム後のそれぞれの皆がどうなっていくか想像を膨らませられた。

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    2025年06月19日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    米澤さんの作品ははじめて
    この作品自体もリドルストーリーと言っていいのだろうな
    読み終わってからの余韻というか、今後の登場人物についてもやもや考えています

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    2025年06月11日
  • 王とサーカス

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    ネタバレ

    誇れることがあるとすれば、それは何かを報じたことではなく、この写真を報じなかったこと。それを思い出すことで、おそらくかろうじてではあるけれど、だれかのかなしみをサーカスにすることから逃れられる。


    一番最後の文が印象に残った。
    全てのジャーナリストが同じマインドでいるとは思わないが、あえて語るべきでないこと、語ることによって知られるべきでないことが世に出て生まれるべきでないかなしみを生むこと、それを避けることはできる。一方で、人の知的好奇心を他人が抑えることはできないし、その判断が結局は個人に委ねられるのであれば、一人一人のリテラシーがものをいうということなのだと思った。そしてそれは、ジャー

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    2025年06月11日