米澤穂信のレビュー一覧
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ネタバレ上巻時点ではそこまで盛り上がるシーンがなく、淡々と状況の理解、情報収集だけで終わった印象。
登場人物が多くて誰が何者なのか理解するまでに時間がかかり、それもあまり入り込めてない要因かも。(これは自分がカタカナの登場人物を覚えるのが苦手という理由もあるが)
最後の「小ソロンへ渡る方法が実はあるのだ!」という引きも、まぁアミーナさんが「小ソロンの守りは固いんだ!」といって散々フラグ立ててたしなぁというところでそんなに意外性もなく。
魔術の要素も意外というよりは「そういう世界なんだね~」くらいの受け止めで読んでるので、味方に魔法使いがいました!っていうのもそんなに衝撃度がなかった。
ということで上巻時点では状況説明的な面が強かったのもあってあまり熱中できてはないのだが、下巻でこれらの情報が伏線となっておもしろい展開になることを期待。 -
Posted by ブクログ
青春ミステリというよりは、青春要素がメインでミステリがちょこっと添えてあるかんじ。ミステリ要素は、日常に潜む謎をささやかなきっかけから拾いあげるようなもので、どことなくウミガメのスープっぽい謎解きだったけれど、海外からやって来た少女マーヤの視点が加わるとぐっと面白くなる。マーヤに出会って、守屋の世界は急に開けたんだろうなあ。自分がほんとうに小さくて、手を伸ばしても遠く届かない。
全体的に面白かったけど、個人的には、米澤穂信作品は日常系よりもがつんとしたミステリのほうが好みなのかも(ほんとうに個人の好みの問題だけど…)
『王とサーカス』を読んでみたくて先に本作を読んでみたけど、太刀洗よりも守屋の物語だった。『王とサーカス』は太刀洗が主人公なのかな。何はともあれ、これで次は心置きなく『王とサーカス』が読めるぞ〜!
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Posted by ブクログ
ネタバレ古典部3作目に予定されていたとは思えないほど異国の政治情勢に踏み込んでいる作品。元は古典部シリーズということで一応キャラクターを(個人的に)当てはめてみるなら、守屋≒折木、福原≒文原といったところだろうか?千反田の要素は分散しており太刀洗万智とマーヤに少しづつあると思う。マーヤの「それは哲学的意味ですか?」は千反田の「私気になります」であるだろうし、太刀洗の方が高身長かつ大人びた雰囲気をしているものの、彼女の容姿は千反田に近いと思う。白河いずるが当てはまりそうな人は居ないが、強いて言うなら千反田だろうか。伊原要素もまた、あまり感じることは無かったが、頑固で面倒くさい所は文原と共通していると感じた。そういえば酒を飲んだ太刀洗の言い回しは福部里志そのものだったので古典部メンバーは分解されそれぞれのキャラクターに少しづつ宿っているのだろう。
ただ、インターネットで検索してみたところどうやら古典部とさよなら妖精のキャラクターについて公演で米澤穂信さん自ら言及していたそうで、折木→守屋、福部→文原、千反田→いづる、伊原→文原と白川に分散、太刀洗万智→新規キャラということだった。いづるに千反田は感じなかったが主に実家が広い設定とお人好しの設定を引き継いだのであろう。千反田の実家は豪農でいづるは民宿、どちらもマーヤが泊まる理由になるだろうし、送迎会で酒を飲むシーンなどいかにも千反田家でやっていそうだ。
冒頭で「古典部3作目に予定されていたとは思えないほど異国の政治情勢に踏み込んでいる作品」と書いたがこの作品は古典部シリーズではないので当たり前といえば当たり前である。ではもし仮に雰囲気を古典部に合わせて書き換えたら?と考えるとなかなか面白い話になりそうだと思った。なぜかというと異国の未知の存在が折木の成長を促しそうだからだ。折木の信条からして能動的にマーヤのような存在に触れて異国に思いを巡らせる事はないであろう(姉ならありそうだが)そしてそれが戦争という命のやり取りが行われるとあれば日本のいち高校生には大変な刺激となる。そういった未知の刺激に触れた折木奉太郎がどんな選択をするのか、摩耶花や福部との関係性にどんな変化があるのか見てみたいものだ。(個人的にユーゴの件について話し合ったら摩耶花や福部と折木は意見が割れそうだと思う)
古典部の話が長くなってしまった。「さよなら妖精」に話を戻そうと思う。この作品が面白かったかというと★が表している通り正直微妙であった。1つは謎が微妙かつ少ないという点。この作品はミステリにカテゴライズされているのだが、物語を通して謎解きをするシーンは少ない。あったとしてもサブクエスト的な推理が多くあまり惹きつけられない。唯一墓場の謎に興味を惹かれたが、あれはこの作品の世界観から逸脱していたように感じる。
もう1つは登場人物を好きになりきれないということ。魅力的なキャラクターで好きになる素養は兼ね備えているのだが、それが発揮されず好きになりきれない。例えば探偵役は守屋なのだが(能力で言えば太刀洗なのだが積極的に参加しないので守屋が推理するシーンが多い)太刀洗の力を借りずに最後まで解ききったのはユーゴスラヴィアの下りくらいなものだった。一方守屋が投げ出した謎を太刀洗が推理するのかと思えばとある事情でそれをしないので全体的に推理パートが不完全燃焼に感じる。物語の序盤イメージしていたのは守屋が推理を始める→太刀洗に投げ出す→太刀洗がある程度骨組みを推理して守屋に投げ返す→守屋推理披露→太刀洗が補完というものだったのだが小さいスケールでは披露されたものの物語の中心となるようなスケールでは披露されなかった。では、ユニットで見てはどうか?守屋・文原ペアはどうだろうか?私は米澤穂信の男性ペアが好きなのでこの2人も例に漏れず好きではある。ただ、文原の性格によりあまり物語に深く絡んでくる事がなかったので好きになるような場面自体が少なかった。守屋・太刀洗ペアはかなり好きなペアだ。もし継続的にこのコンビが描かれるなら1番好きになるかもしれないが今作だけで判断するならあまり良いコンビネーションは発揮していないと思う。それは守屋が太刀洗を見誤っているからであり、推理を投げ出すからであり、太刀洗が積極的にマーヤの事情に踏み込まないからである。
ツラツラと不満を書いてきたが上で書いた不満はこの作品を推理小説として、古典部に多少なりとも関連する小説として読んでいるから出るものであって、これを古典部とミステリーを抜きにして、未知の国から来た少女と高校生の話だと思って読めばそれなりに面白い。(もちろんミステリとして出来てるのでその読み方で良いのかは分からないが…)
この話を読んで異国出身の友人を思い出した。ある日私は彼の国に行ってみたいと言った。何の気もないただの日常会話のつもりだった。ところが帰ってきた言葉は衝撃だった。現在国内で武力を伴うゴタゴタがあり安易には帰れないと言うのだ。詳しくは聞かなかったが帰ってしまうと徴兵されるので出国出来ないだとか。彼は一緒に飲みに行った際ホームシックで泣いていた事があったのだが、その裏にそんな事情があるとは知らなかった。正直かなりカルチャーショックを受けた。仕事の合間の他愛もない会話のつもりだったが、異国では国の内外で衝突があり、それによって人が死に、家に帰れなくなるといった事情が身近にあるということを初めて感じた経験であり、まだまだ自分の視野は狭いなと実感した経験でもある。 -
Posted by ブクログ
大学休学中の男子大学生が住み込みで働いている古本屋で死んだ父親のリドルストーリー(結末がない物語)を探してほしいと依頼を受ける。
話を集めているうちに「アントワープの銃声」という
事件に著者は容疑者だったと知る。
虚しさの残るラストとなりながらも、ミステリとして切れ味がある。それぞれのリドルストーリーの結末を知るとなんとも言えない残念感が味わいがある気もする。
主人公の虚しさのもかなり後を引く。
希望していたことはなにも叶わずに推理結果だけはうまくいき、感謝される。
どこに向けていいのわからないやるせなさがある。
10年ほど前に読んで再読。
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Posted by ブクログ
ネタバレ
①乾くるみはイニシエーショラブの印象が強すぎて(小説は読んでないけど映画は観た)、
絶対なにも無いまま終わるはずない。所々セリフの違和感あるし、と思ってたら案の定。
どっちとも読める文章書けるのさすが。
読み返したら男がクズすぎた。元120キロというのにも笑った。痩せたらちょっとモテ出して調子乗っちゃった?
②崖の下、の凶器は氷柱だと思ってました!
溶けたら証拠なくなるし
そしたら骨てwwリアリティなさすぎて
骨、ねえ、、(╹◡╹)くらいでした
③コロナ禍でのお話は割と好きだけど、全体的にぼんやり地味な感じ
張り紙しちゃうのはちょっとお子ちゃまかなあ
④ストーカー気質がキモくて好き。
⑤あとで読む
⑥辻村深月さん好き、コロナ禍でお話割と好き(2回目)
いや、ストレス溜まるよ学生なんて特に。
痛い目見たーーという黒歴史になんとかおさまってよかった。ほっこりラストでよかった。