あらすじ
省エネをモットーとする折木奉太郎は〈古典部〉部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか〈古典部〉を過ぎゆく1年を描いた全7編。<古典部>シリーズ第4弾! ※本電子書籍は通常版です。発売が終了した限定版とは書影画像が異なりますが、内容は同じものです。
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Posted by 読むコレ
危ねぇー。この4作目読むのを忘れて最新刊に
手を出すところだった...。すっかり忘れてた...。
で、「古典部」シリーズの4作目は一年を7編に
分けた短編集。この小粒ながら効いてくる短編の
上手さは米澤さんならでは。「小市民」シリーズ
同様に前半のほのぼのした日常の謎路線から徐々に
その成長とともに付いて回る「人」としての関係性や
蒼臭い悩みや苦悩が見え隠れしてくるのが手に
取るように分かります。
「小市民」では一旦袂を分つ2人でしたが、今作は
微妙で壊れそうな関係がよりほろ苦くてキュンさせてくれます。
ミステリ的にも短編に切れ味+学園の謎のほのぼのさ
が上手くミックスされていいですね。意外と短編の方が
それぞれのキャラが立ってるような気もするなー。