米澤穂信のレビュー一覧

  • さよなら妖精

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    読み終えて感じたのが、なんかほろ苦いなという
    感じでした。日常の謎を追い求めて、買って読んだのだが、謎の部分が薄かったなと、個人的に
    は感じました。どちらかというと、ユーゴの事
    を深く追い続けてた、社会派ミステリのような
    ストーリーじゃないかと思いました。
    テーマが大きいからこそ、ちょっと身構えして
    しまう。でも、当時まだデビューしてまもなかった著者の手腕が光った逸品だと実感しました。

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    2024年08月10日
  • 禁断の罠

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    斜線堂さんは現代の病理を描くのが上手いなぁ。本人ですら本当の自分の姿を知り得ないこともある。米澤さんの作品はミステリーとしても読み応えがあり、淡々と続く語り口なのに人情にあふれ、感嘆。とても好きだった。

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    2024年07月28日
  • 真実の10メートル手前

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    フリージャーナリストの太刀洗万智が、様々な事件を追う。
    ただ、太刀洗の事件に対する見方は他の記者と違うというか、一見わかりにくいがそこには深い考えがある。
    気になれば、その真実を追い続けて、それを伝えていく。
    事件が記事になったそのままが、真実とは限らない。
    その中に疑問や不可解なものがあれば、それはどんどんと憶測を呼び悪い方向へ膨らんで行くこともある。
    そんな細部に太刀洗は挑んいる。
    そういう存在は必要だと思う。

    2024.7.21

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    2024年07月21日
  • 米澤穂信と古典部

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    米澤穂信さんの古典部こぼれ話的な本。古典部の書き下ろし短編が載っていて、奉太郎の別の感想文の話で面白かった。山月記は私も好きだけど、奉太郎のような切り口で考えたことがなくて新鮮だった。

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    2024年07月07日
  • 真実の10メートル手前

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    東海オンエア虫眼鏡さん推しの米澤先生の作品を読んでみたいと思って、読みやすそうな短編集をチョイスした。作品独特の冷たい空気感なのか、微妙な後味なのか、わからないけれど、今の私にはあまり響かなかったのが正直なところ。

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    2024年07月06日
  • 神様の罠

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    はじめましての作家さんとおなじみの作家さんが半々のアンソロジーだった。
    やっぱり乾くるみさん、すごい。
    乾くるみだから絶対なんか仕掛けてきてるんだ、って分かっていてもまんまと騙され、2回読んだ。
    最後の辻村深月さんも良かったな。善良な大学生が落ちぶれていく様がリアルだった。コロナ禍では、というか今も、こういうことは起きていそう…

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    2024年06月12日
  • 神様の罠

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    まさかの再読だった。ちゃんと各話タイトルも確認して借りるべきだった…けど着地点の解るミステリもなかなか

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    2024年06月11日
  • 神様の罠

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    アンソロジーは気になってた作家さんをつまみ食いできるし、短編だからちまちま進めやすくていいよね
    本屋さんのディーポップって感じ

    全体的にテンション低くて読みやすかった

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    2024年06月04日
  • 神様の罠

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    個人的には乾くるみさんの「夫の余命」が一番好き。最後の方で真相わかった時のびっくり感が半端なかった(もちろん二度読みした)。
    でも全員好きな作家さんばかりだったので、初読の短編読めて満足。

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    2024年06月03日
  • 時の罠

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    神様の罠に続いて読んだ4名の作家さんによる時をテーマにしたアンソロジー。
    神様の罠は個人的にいまひとつだったがこちらはどれも面白かった♪
    辻村深月さんは神様の罠も良かったけどこちらも◎
    万城目学さん、米澤穂信さんは"ぶっ飛んだ"お話で面白かった!
    湊かなえさんも読後は暖かい気持ちになる作品。

    ページ数も多くないのであっという間に読み終わりました☆

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    2024年05月21日
  • 神様の罠

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    6人の作家さんたちのアンソロジー。

    期待値が高かったからか、あまり好みではなかったですが、色々な作家さんの作品に出会えたのは良かったです。

    個人的には「崖の下」が1番かな。

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    2024年05月20日
  • リカーシブル

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    ハルカが引っ越してきたのは、ずっと薄く暗いような雰囲気の街。何かを隠しているような。
    高速道路が来れば救われる、なんとも他力本願で、きっと誰もがもう叶わないと分かっている夢を見続けるしかない大人たち。そんな大人たちに付き合わされる子どもたち。
    この歪みは根が深い。

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    2024年05月06日
  • 氷菓 8巻

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    ネタバレ

    えるちゃん、摩耶花に謝ったのだろうか。
    味方のミスでピンチに陥るなんて、折角駆けつけてきたのに可哀想に思ってしまった。
    なんとか勝てて良かったが。

    彼女の部活での立ち位置や考え方なども気になるところだが
    里志の悩みもまた描かれていて興味深いところ。

    部長の湯浅は随分どっちつかずというか
    摩耶花の方を見放している印象があって
    部内の揉め事を目の前で放置して客寄せにするくらいで
    摩耶花のことは考えていないように思えてしまう。

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    2024年04月28日
  • 禁断の罠

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    ネタバレ

    【収録作品】「ヤツデの一家」 新川帆立/「大代行時代」 結城真一郎/「妻貝朋希を誰も知らない」 斜線堂有紀/「供米」 米澤穂信/「ハングマン -雛鵜-」 中山七里/「ミステリ作家とその弟子」 有栖川有栖

    いずれも2022年~2023年に雑誌に掲載されたもの。世相を反映しているものが多い。

    「ヤツデの一家」 父親の後継者として政治家になった娘の、後妻の連れ子である兄と実妹への執着を描く。
    「大代行時代」 代行業者の話。新入社員の一人は退職代行を依頼。もう一人が依頼したことは。
    「妻貝朋希を……」 迷惑動画で炎上した男について、記者の取材に周囲の人間が答える形で事情が説明される。ファンタジー要

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    2024年04月19日
  • 禁断の罠

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    「ヤツデの一家/新川帆立」
    「大代行時代/結城真一郎」
    「妻貝朋希を誰も知らない/斜線堂有紀」
    「供米/米澤穂信」
    「ハングマン/中山七里」
    「ミステリ作家とその弟子/有栖川有栖」
    6話収録の短編集。

    一番インパクトがあったのは新川作品。
    不器量な長女と美男美女の兄妹が織り成す歪な三角関係が描かれる。
    長女の視点で進行しイヤミス感満載。
    完璧だと思っていた計画は崩れ落ち、悲哀を感じるラスト。

    結城作品も良かった。
    伏線に全く気付かずしてやられた。

    斜線堂作品は実際に起きた炎上を下敷きに描いたドラマ。
    タイトルが絶妙にマッチしていた。

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    2024年04月18日
  • 禁断の罠

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    ー禁断の罠ー
    ヤツデの一家  新川帆立
    大代行時代   結城真一郎
    妻貝朋望を誰も知らない 斜線堂有紀
    供米  米澤穂信
    ハングマンー雛鵜ー  中山七里
    ミステリ作家とその弟子  有栖川有栖


    ボリューム不要、濃度に魅せられる
    読み応え十分の短編集。

    個人的に
    後味の良さなら、『大代行時代』『ハングマン』
    ひねりを求めるなら、『ミステリ作家とその弟子』
    物悲しさと悲哀なら、『ヤツデの一家』『供米』
    やるせなさと憐憫なら『妻貝朋希を誰も知らない』

     

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    2024年04月09日
  • 氷菓 4巻

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    ネタバレ

    この映画の話は結構好きだ。
    ただ話を聞くクラスメイトの話は正直 イライラすることが多い。
    血糊を言われていない量を大量に用意したということは
    本郷さんが気を遣えていないのではなくて寧ろ人が死なないミステリーを目指していたのではないのだろうか。
    ミステリーとホラーが道着だと言われるのも 非常に乱暴に感じた。

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    2024年03月27日
  • 禁断の罠

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    6人のトップ作家さん達によるアンソロジー。これはどれも面白かった。特に結城真一郎さんは初読みでしたが、いかにもありそうな・・・。

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    2024年03月20日
  • 氷菓 3巻

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    ネタバレ

    立候補ではなくリーダーを押し付けられて
    退学にまでさせられた関谷さん。
    しかもそこまでやって5日間の文化祭は
    なし崩しに3日に結局縮小されているという話も辛い。

    奉太郎の答えは見事だった。
    生きながら死ぬことになるとえるちゃんに言ったおじさんは
    どんな表情だったのだろう。
    海外で楽しく過ごせていたなら良いのだが。
    奉太郎がお姉さんに手紙を送るシーンも好きだ。

    入須先輩の雰囲気もとても好き。

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    2024年03月13日
  • 神様の罠

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    辻村深月さん以外はあんまり馴染みがない。普段読まない作家さんの作品に出会えるので、アンソロジーはけっこう好き。

    乾くるみさんはどんでん返しの作家さんというイメージがあったので、警戒しつつ読んでいたけれど、単純な私はやっぱり作者の思うつぼ。終盤になって「えっ!?」と最初から読み返してしまった。楽しかった。

    コロナ禍の不安を描いた話は、個人的には読んでいて落ち着かない気分になるので、あまり好きではない。でも二作品とも、ラストは少しほっとする終わり方でよかった。

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    2024年03月06日