米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレジャケ買いし積読となっていたが先輩が同じ作者の本を読んでいたので読む気になれた。
先輩曰く米澤穂信は死人が出ないらしいが…笑
おもしろい話だった。
犬探しを謳ったはずなのに旧友のおかげで開業して直ぐ人探しと古文書調査をする事になった主人公紺屋、と高校時代の後輩半田。
紺屋の東京での生活で患った病気の話とか、直接物語に関係無い設定が細かくて、別に愛着が湧くとかではないのだけどそういうあんまり関係無い部分が自分は好きなんだなと思った。
ゲームで例えると RPG とかにあるメインクエストよりもサブクエストめっちゃやるみたいな。
佐久良桐子、すごい女だ。そう思わせる話も凄いけど、でももし自分がその立場だったらその存在を消すまで安心出来ないだろうから、ここまで計画を立てはせずとも同じ結論の答えを出したと思う。犯されたみたいな事書いてあったし、その通りなら婚約者も居た身の上そんな事されたらもう絶対そうするな。
世間からの同情とかを全部捨てて、相手をどうやったら誰にも知られずに消せるかを考えられる冷静さとそれを実行に移す行動力、執念、すごい女だ。全部独りだしね。
終わり方凄い好きだな。変に盛り上げてないんだけど静かな圧を感じた。こういう結末の方が俺は現実味があって好きだ。
この物語が終わった後、紺屋S&R が次はどんな依頼を請け負うのかめちゃくちゃ気になる。楽しみでしかない。 -
Posted by ブクログ
全6編の豪華書き下ろしアンソロジー。
「ヤツデの一家」新川帆立
疑心暗鬼が仕掛ける見えない罠。短編でも冴える描きぶり。
「大代行時代」結城真一郎
Z世代の生き様を描く。いっそ清々しいほどの割り切りが印象的。
「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
他人の本質は最後まで掴みきれない。果たして誰の罪だったのか。
「供米」米澤穂信
直木賞受賞後の小品ながら、丁寧に紡がれた物語。亡き夫の罠にかかりにいった妻。
「ハングマン」中山七里
副題の雛鵜は、無知ゆえ罪に落ちる若者の象徴か。操られた末の強盗事件。
「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
弟子は師匠作家の教えを実行する。作品と現実が重なる趣向が光る一編。
皆さんお忙しい売れっ子作家。そんな中、お題の決まったアンソロジーまで完成度がお高いものでした。