【感想・ネタバレ】折れた竜骨 上のレビュー

あらすじ

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父ローレントに、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たちが顔を揃える中、殺人劇の幕が上がる。いま最も注目を集める俊英が渾身の力で放ち絶賛を浴びた、魔術と剣と謎解きの巨編。第64回日本推理作家協会賞受賞ほか、各種年末ミステリ・ランキングで上位を総なめにした、俊英渾身の本格推理巨編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

異世界ファンタジー本格ミステリというのか。魔法が存在する世界だが、「それなら何とでもできるやんけ」とはならない。魔法の使用にも明確なルールが設けられており、ロジカルに犯人当てができる。中世ヨーロッパの世界観もワクワクする。タイトル回収も気持ちいい。
さすがは俺たちの米澤穂信。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

エイルウィン家が治めるソロン諸島。エイルウィン家当主の娘アミーナは当主と話がしたいという騎士ファルクと出会う。
その日傭兵の面接を行っていたアミーナの父である当主にファルクは、暗殺者に狙われていることを告げる。しかし翌日、アミーナは父に呼ばれ部屋へ入ると…剣を突き刺され絶命している父の姿が。
騎士ファルク従者ニコラ、アミーナの暗黒騎士・父の敵を巡る探索が始まる。
.
さすが米澤穂信
当主が殺されるのは序盤から香ってたのに、ぐんぐん引き込まれていく文章力がすごい笑
試しで上巻だけしか買ってなかったの悔やまれる早く買って読まなきゃ

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2024年08月19日

Posted by ブクログ

ファンタジー系はあまり得意ではない方なのですが、そんな私でも、スラスラと読めるいい塩梅で、ミステリとファンタジーの両方を楽しめる
作品となっています。
いい意味でドラクエの世界観に謎解き要素が隙間に差し込んでるような気がします。
ソロン諸島を舞台に領主を暗殺したのは誰なのか、エイルウィン家の未来はどうなるのか、後半に
続きます。

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

折れた竜骨
米澤穂信の長編。
再読だが殆ど忘れている事に感謝。面白かった記憶のみ。

剣と魔法と真理のミステリ。まるでロールプレイングゲームをしているようだが、塩梅が絶妙。上巻はどちらかといえばミステリによりながら下巻に向けての種蒔きぐされている。
 ロンドンから船に乗り三日程進んだ場所にあるソロモン諸島が舞台となり、1190年という時代設定が中世ヨーロッパのイメージとシンクロし、とても抒情的な気持ちになる。
 
語り手は領主の娘であるアミーナ。
敷地内で起きた老兵の死をきっかけに不穏な空気具漂エイルウィン家。
領主であるローレントは来る日に備えて傭兵や騎士を雇っている。
同じ頃、ソロモン諸島を訪れる謎の騎士フィッツジョンとニコラ。彼らはとある目的の為、旅をしている。

 一つの死がきっかけとなり、冒頭から物語が凄いスピードで進行していく。語り手はアミーナだが、彼女の目線を依代に丁寧に舞台設定が説明されていく。
この世界には魔法を使う人々がいる事。
この世界には頭を落とさなければ死なない不死身のデーン人がいる事。
こういった設定を殺人事件の捜査を土台に読者に伝えていく事で、まるで僕らもこの世界を旅している様な感覚になる。

ミステリ要素としては自然的な要塞である小ソロモンが舞台でクローズドサークルが根本にあり、とある条件により動機は薄くなるがフーダニットについては圧倒的に謎が深く、単純に犯人に行き着く事は出来ない。
上巻ではほとんど謎解きは無く舞台装置の説明とこの世界はどういう世界なのかにフォーカスされている(上巻は最後の最後まで問題提起をしてくる)

主要な登場人物の魅力は上巻で見事に伝わるが、他のキャラクター達が下巻まで本格始動しないのは残念だが、それでもアミーナを取り囲む環境や生き様と、少し影を残しながらも終盤に打ち解けてくるニコラ、ニコラ目線からのフィッツジョン等飽きる事は一切なかった。

上巻では舞台設定の解説と伏線を散りばめた結果になる。下巻でどの様に伏線が回収されていくのか楽しみだ。

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2024年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

米澤穂信先生のファンタジーミステリー作品。
魔法とミステリーという交わりづらい2つのジャンルが見事に調和し映像が浮かぶ様でとても良かったです。海の波の高さによって密室と化した所で殺害された領主、塔の中で20年幽閉されてきた人物の失踪、主人公を含めた怪しい登場人物、呪われた種族の襲来の顛末など後半に向けてのお膳立てをじっくりとやっていて後編がとても楽しみになりました。米澤穂信先生らしい信用できない語り部が今回でも発揮されており、実は潮の満ち引きの関係で渡ることが出来るなど隠している事実が明らかになるためミステリー作品としての醍醐味があってとても面白いです。後半でどんな真相が明らかになるのかとても楽しみです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
アミーナ・エイルウィン:東山奈央
ローレント・エイルウィン:大塚明夫
アダム・エイルウィン:阪口大助
エイブ・ハーバード:石川界人
ロスエラ・フラー:緒方賢一
ヤスミナ・ボーモント:佐藤聡美
コンラート・ノイドルファー:安元洋貴
イテル・アプ・トマス:岩田光央
ヒプ・アプ・トマス:吉野裕行
ハール・エンマ:茅野愛衣
スワイド・ナズィール:杉田智和
イーヴォルト・サムス:中村悠一
マーティン・ボネス:飛田展男
ハンス・メンデル:かぬか光明
マードック:間宮康弘
ファルク・フィッツジョン:諏訪部順一
ニコラ・バゴ:悠木碧
トーステン・ターカイルソン:浪川大輔

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

ミステリだが、舞台は中世ヨーロッパのソロンという島である。そこで起こった領主殺人事件を謎解くというので、もっと小品をイメージしていたのだが、そうではなかった。
ソロン島を奪おうとする「呪われたデーン人」との攻防、魔術を駆使する暗殺騎士を追ってきた騎士と従士が抱えた過去、領主が呼び寄せた傭兵たちのやり取り。
壮大なファンタジー映画ができるのでは……。
戦々恐々としつつ、下巻に進みます。

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2024年04月01日

te

購入済み

読み終えた後の満足感

上下巻ありますが面白く先が気になりすらすら読めます。
どうなるかハラハラしながら、意外な結末に驚き、読み終えたあとの満足感もあります。

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2022年05月03日

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魔法とか呪いが存在してしまったら推理小説として成り立たないでしょうと思って読み始め、魔法と呪いと推理モノが喧嘩せずに成り立ってるのにびっくり。流石……流石米澤せんせ……

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2022年02月22日

Posted by ブクログ

普段ファンタジー読まないし、中世ヨーロッパ?の話も読まないのでそんなに興味無かったのですが、米澤穂信の黒牢城がとても良かったので(普段戦国小説とか歴史小説全然読まないけど、丁寧にわかり易く、かと言って自然な感じで凄く良かった)、折れた竜骨も読んでみようと思いました。

予想通り、普段読まない私でもとても読みやすかったです。中世ヨーロッパのファンタジーでミステリが成立するのか…!?って感じですけど、今のところすーっと違和感なく読めてます!!
タイトルの意味がまだ?????って感じなのですが、これから回収されるんでしょうか?ワクワク!
とても良いところで終わったので早く下巻も読みたいです!

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンタジーだと思って読んだら、実際はファンタジーの世界戦で本格ミステリーをしているという感想を持って、いい意味で予想を裏切られた。
上下巻と言えど比較的短いこのページ数で、この後どんなふうに物語が展開されるのか楽しみ。

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2025年07月24日

Posted by ブクログ

最近まで小市民シリーズを読んでいたので、全く違うファンタジーテイストに戸惑いつつも世界観が魅力的で引き込まれた
魔法なども登場するので事件のトリックはいくらでも書けそうだが、下巻でどういうふうに読者を驚かせていくのか展開が楽しみ
まだ上巻では情報収集を行う場面が多いので残念ながら星5まではいかず

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2025年06月23日

Posted by ブクログ

米澤穂信のファンタジー小説
騎士、魔術、姫様、呪われた囚人と期待しかない
展開にどっぷりハマってしまった
宮部みゆきのファンタジー小説以来、久しぶりに
読んだ感じかな
全体の感想は下巻を読んでから^_^

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2025年04月16日

Posted by ブクログ

僕はファンタジー系の小説を読むのはこれが初めてだったので新鮮に感じました。

この話のコンセプトは「剣と魔法の世界に推理で挑む!」というようなものだとどこかで読んだ気がしますが、頻繁に剣を用いた戦いが繰り広げられたりアニメやRPGに見られるような派手な魔法が出てくるわけではないようです。
どちらかというと黒魔術のようなイメージだと僕は思いました。
ただ、それはそれで新鮮で面白かったです。

推理はそこまで難しくはないような気がしますが、物語が面白いので読んでいてつまんないと思うことはありませんでした。

上巻を読み終えた後、速攻で下巻に手を伸ばしました。
漫画版もあるようなので、そちらも読んでみたいですね。

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2024年12月29日

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 魔術が存在する世界線の中世ヨーロッパのソロン諸島で起こった殺人事件に怪しい魔術を使う暗殺騎士の存在、20年間塔に幽閉された男の消失など、『名探偵と海の悪魔』を彷彿とさせる世界観のミステリーで、上巻で提示された謎を下巻でどう解き明かすのか楽しみ。

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2024年11月27日

Posted by ブクログ

 中世ヨーロッパ。魔法が信じられていた時代を舞台に剣と魔法の世界が描かれる。「こういう時代で、こういう常識があって、こういう魔法が実際に存在して・・・」という前提条件を明らかにし、その条件を利用して、誰がどうやって王を殺し、捕虜がどのように脱獄し、等々の謎が描かれるミステリー。ミステリーとしても、歴史もの(但し魔法が存在する異世界)としても、楽しめる。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

[1]剣と魔法の世界での殺人事件を推理するミステリ。という設定が楽しい。
[2]英雄は呪われしデーン人を敵とし、「暗殺騎士」に狙われ、背後にいるかもしれない黒幕に狙われ、そして死んだ。英雄の娘アミーナは誰が犯人なのか捜査する。観察と論理を重視する外国の騎士ファルクとともに。
[3]条件:暗殺騎士は魔術で他者を操ることができる。/操られた者は自然なこととして自分のとれる方法で殺人を犯す。/その後殺人者は殺したことを忘れている。/小ソロン島に夜間渡ることは、海上を歩くか飛べない限りほぼ不可能(ということはたぶんできる)。

■簡単な単語集

【アダム・エイルウィン】ローレント・エイルウィンの息子。アミーナの兄。ソロン島に住んでいる。読んでるとどうもデキのいい領主にはなれなさそうな気がする。
【アミーナ・エイルウィン】主人公の「わたし」。ソロン諸島領主ローレント・エイルウィンの娘。十六歳。英雄の娘らしくなかなか苛烈な性格のようで悲しみより戦うことを選んだ。新しいことがわかるたびにそいつが犯人かと思ってしまうタイプ。
【暗殺騎士】ファルクが追ってきたという敵。元来は魔術を使うサラセン人暗殺者に対抗するため医療系の「トリポリの聖アンブロジウス病院兄弟団」は戦闘力を持つことになったがまだ足りず同じく魔術を研究し使うようになったが一部が堕落しその技を政敵暗殺などに使うようになった。兄弟団はこれを駆逐することに決め長年闘い続けている。
【イーヴォルド・サムス】吟遊詩人。ローレント旧知の吟遊詩人、ウルフリック・サムスの息子。ローレントが探しているたいうバラッドを受け継いでいる。
【イェルサレム】聖地。異教徒に激しく責められている最中。
【イテル・アプ・トマス】ウェールズの傭兵。みすぼらしく見えるがどこか異様な雰囲気を持つ。弟のヒム・アプス・トマスを連れてきている。
【エイブ・ハーバード】エイルウィン家が預かっている唯一の従騎士。十八歳。
【エドウィー・シュアー】長くローレント・エイルウィンの従者を勤めた。死んだ彼の死体に異変が起こった。
【エドリック】ファルクが追っているという暗殺騎士。髪と眼の色はファルクと同じ。ということはたぶん…
【エルウィン家】ソロン諸島領主のロスエア。その娘で主人公のアミーナ。家令のロスエア。アミーナの侍女ヤスミナ。
【エルウィン家の屋敷】島では珍しい石造建築。地元産の石は建築物向きではない脆い性質のようなので他所から運んできたのだろう。複雑な構造になっていて迷いやすい。
【コンラート・ノイドファー】ブレーメンの騎士。三十前後。精悍で非の打ち所のない騎士だが曲者めいて見える。七名の配下を連れてきている。
【サイモン・ドット】島では最も上等な宿屋を経営している。酒と料理も出すので地元住民も来る。
【強いられた信条】暗殺騎士が使う魔術。他者を操る術。
【小ソロン島】ソロン諸島領主の館がある。ソロン島との距離は百五十ヤード(百三十七メートルほど)だが浅瀬が多くマードック以外では往き来できない。夜には潮が引いて浅瀬が増え潮流が速くなりさらに危険になるゆえ、客人はこの島から晩課の鐘(午後三時くらい)までに島を出ねばならない。吹雪の山荘系の密室ができますな。
【ジョン殿下】リチャードの弟。野心を抱いている。
【白い瘴気】暗殺騎士が使う魔術。顕著な特徴があり使われたことがすぐわかってしまうが即効性がある。
【スワイド・ナズィール】サラセン人の傭兵。小柄で子どもにしか見えない。魔術師(錬金術師)。巨大な青銅の人形を操る。
【ソロン諸島】「ソロン島」と「小ソロン島」からなる。
【デーン人】デーン人そのものは有能な航海者であり商人。デンマーク人のようだ。ローレントが警戒している敵は「呪われたデーン人」のようだ。多くの人はただの昔話だと思っている。不老で眠らず食物もいらず切っても突いても血を流さず首を切り落とさない限り活動をやめない。トーステンもその一人。
【トーステン・ターカイルソン】小ソロン島の塔に二十年間囚われ続けている呪われたデーン人。
【ニコラ・バゴ】ファルクの従士。小柄。赤毛。フランス語しか使えない。
【ハール・エンマ】女傭兵。東方の蛮族とされているマジャル人を名乗っていると自分で言ったので違うかもしれない。鮮やかな金髪。
【ハンス・メンデル】五十歳近い冒険好きの商人。丸々と太って優しげ。リューベックが本拠地。
【ファルク・フィッツジョン】巡礼風の男。イェルサレムから来たと聞いていたが本人によるとトリポリ伯国から来た聖アンブロジウス病院兄弟団の騎士。三十前後に見える。《警戒するのは悪くない。次は観察、そして論理だ。》上巻p.29
【ペトラス】騎士。
【ポール修道士】ソロン修道院の副院長。
【ボネス】マーティン・ボネス。ソロン市長。年季の入った仕立職人でもある。
【マードック】ソロン島と小ソロン島を往き来する唯一の交通手段である小舟の船頭。とても無口。
【マシュー・ヒクソン】エイルウィン家の唯一の守兵。
【ヤスミナ・ボーモント】アミーナの侍女。失敗を気にしないおおらかな娘。表情も豊かで人を幸せな気分にさせる。
【リチャード】現在のイングランド国王。現在十字軍を率いて遠征に出ている。
【リッターの暗い光】魔術の痕跡を浮かび上がらせるランタン。
【レベック】ヴァイオリンのような楽器か。イーヴォルドが抱えている。
【ローレント・エイルウィン】ソロン諸島の領主。アミーナの父。不屈の戦士といった印象。自分のためよりも街のために金を使いたいタイプ。《父の統治は間違っていなかった。領民は悲しんでくれている。》p.208
【ロスエア・フラー】エイルウィン家の家令。
【ロバート・エイルウィン】エイルウィン家の初代。アミーナの曾祖父。デーン人を追い出しソロン島をイングランドのものとした。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

SF要素を上手く組み込んだミステリーだと感じました。ファルクとニコラがホームズとワトソンのような探偵役になり、魔術を探知するものが事件現場の証拠集めとなったり、昔の技術を魔法で補い、上手くミステリーとして成り立たせています。
登場人物のページを見てカタカナが多く、人物が混ざり、理解に苦しむのではないかと思いましたが、そんなことはなく世界観にのめり込めました。
米澤穂信さんの小説であれば、この考えは杞憂でしたね。

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

順当。
キャラクターは最初はなかなか入らなかったけど、証言を聞いてまわるうちに把握。
「ヴィンランド・サガ」のおかげで想像しやすかった。時代はめちゃくちゃ違うけど。

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2022年08月08日

Posted by ブクログ

SF×ミステリー。魔術がなんでもありにしてしまうため、ことごとく仮説がぶち壊される。上巻を読み終わっても全く真実が分からない。下巻に続く。。

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2022年06月12日

Posted by ブクログ

優秀な作家はどんなジャンルを書いても優秀なんだと思いました。戦闘シーン描き方が秀逸でした。またいつかファンタジーを書いて欲しいですね。

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2022年06月07日

Posted by ブクログ

ファンタジー世界が入ったお話は 、好きだと再認識した。魔術を使うその世界は万能ではなくて、戦いの場も複雑になる。殺人事件を追うにしても犯人を突き止めるのは、複雑化している。犯人がわかった時、こんな結末がが待っているとは思いもしなかった。また、伝説のようない言い伝え申し送りの現実化の驚きもファンタジーならでは。
面白かった。

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2022年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻時点ではそこまで盛り上がるシーンがなく、淡々と状況の理解、情報収集だけで終わった印象。
登場人物が多くて誰が何者なのか理解するまでに時間がかかり、それもあまり入り込めてない要因かも。(これは自分がカタカナの登場人物を覚えるのが苦手という理由もあるが)

最後の「小ソロンへ渡る方法が実はあるのだ!」という引きも、まぁアミーナさんが「小ソロンの守りは固いんだ!」といって散々フラグ立ててたしなぁというところでそんなに意外性もなく。
魔術の要素も意外というよりは「そういう世界なんだね~」くらいの受け止めで読んでるので、味方に魔法使いがいました!っていうのもそんなに衝撃度がなかった。

ということで上巻時点では状況説明的な面が強かったのもあってあまり熱中できてはないのだが、下巻でこれらの情報が伏線となっておもしろい展開になることを期待。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

ファンタジーで、今まで自分が読んできた米澤作品とはちょっと毛色が違う。面白いがなんかふわっとしてるという印象。
ただ後半になってからお、お、おー?と引き込まれていったので、下巻でどうなるのか楽しみ

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2025年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

去年読んだ黒牢城のファンタジー版だと思いながら読み始めてみたが、黒牢城は複数の事件を解決していく短編集だったが、今作は上下巻かけて1つの事件を解決していくようだ。
孤島で起きた殺人事件の犯人は誰か。
ファンタジーならではの特殊民族や魔術を使える者などが登場。魔術らしい魔術の話もあるが(鉛の器にワインを満たしてそこに特定人物の血を垂らせば操ることができるなど)、指紋や血痕を目視できるようにするため魔法の粉を使用するなど、科学的な部分もある。
捕虜のデーン人が印象的で、どう絡んでくるのか楽しみだ。


『警戒するのは悪くない。次は観察、そして論理だ』p29という、ファルクの探偵じみた発言でふふっとなってしまった。

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

正確に書くと星3.9。
SFのようでありながら現実と続いてるような設定で、引き込まれた。よく調べられているなという印象をうけた。
終わり方も続きが気になる終わり方で、すぐ下巻を読んだ。

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

他の米澤作品とは毛色が異なる中世ヨーロッパのミステリー。内容自体は面白く感じるが、下巻が楽しみというほど没入はできていない。何かフワフワした感じが強く、登場人物の誰にも思いが乗らないのかな…今後の劇展開に期待したい。

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2023年03月25日

Posted by ブクログ

おお〜、米澤穂信のガッツリファンタジーと思いきや
ガッツリ推理小説であった。
最後の謎解きで関係者まで集める王道ぶり
ただし、その内容は微妙
キレがない
残念

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2023年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンタジー×ミステリー
ファンタジーの世界じゃ推理なんて歯が立たなくない?って思ったら全然そんなこと無かった。
ラストで明かされる真実の数々に、うん、確かにって納得させられて気持ちよかった。
文面が、原作が海外小説のものに似てた?笑 言い回しの部分とか。

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

上下一括感想
下巻にて

ここまでは、
ホームズとワトソン
正統派ミステリー
さて、この先どうなるか……。

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2022年08月26日

Posted by ブクログ

ファンタジーで魔法がちりばめられているのに、説明に妙に納得する。筆者の力か。イングランドが舞台というのが好き。

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2022年08月08日

Posted by ブクログ

謎のめくるめくファンタジィ。実在の時代(というか宗教というか……?)が魔術や騎士にはなやかに彩られている。とてもわくわくして読めた。ただ、美形が多いのが不服なのと、主人公含め女子の視点が少し足りない感じがしてしまうのとは、私の好みの問題なのだろうが、星を減らす一因になった。

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2022年04月08日

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