【感想・ネタバレ】折れた竜骨 下のレビュー

あらすじ

自然の要塞であったはずの島で、冒険者にして偉大なるソロンの領主は暗殺騎士の魔術に斃れた。卑劣な魔術に蝕まれ操り人形と化した〈走狗(ミニオン)〉の正体を突き止めるべく、領主の娘アミーナは騎士ファルク・フィッツジョンらとともに行動を開始する。〈走狗〉候補の八人の容疑者、謀略により沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年──そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 魔術や呪いが跋扈する世界の中で、推理の力は果たして真相に辿り着くことができるのか? 第64回日本推理作家協会賞受賞ほか、各種年末ミステリ・ランキングで上位を総なめにした、俊英渾身の本格推理巨編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

特殊設定ミステリって読むまでどうかと思っていた。走狗(ミニオン)の設定とか、それってアリなの?って。犯人もその設定からメタ的にあたりがついてしまったし。しかし犯人の告発と対決シーンは今までの設定と歴史的背景を踏まえた説得力があり、モヤモヤがすべて吹っ飛ぶ美しさ。その後二人が語り合うラストシーンは清々しくも少し寂しい。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

これはいいファンタジー。
これはいいミステリー。

読んでて楽しかった。
上巻ではあんまり解決することないけど必要な登場人物の認識や問題はあるからそこを乗り越えれるなら楽しいかな。
個人的には文体が合う作家なのでスラスラ楽しく読めた。

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2026年06月23日

Posted by ブクログ

ファンタジーそしてミステリー、早く先が読みたいと強く思わせる作品でした。ファンタジーばかり読んできましたが、この小説がミステリー小説を読むきっかけをくれました。

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2026年02月28日

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ネタバレ

おもしろかった!!!!
ファルクが顎を怪我したの覚えてないって言ってたので、忘れ川の雫で忘れててファルクが走狗なのでは?ってずっと疑ってたけどやっぱりそうだった!ただ、ファルクの決定打をずっと探しちゃって、他の人を消していくっていう消去法まで思い至ってなくて悔しい。イテルの指のこと、エンマが呪われたデーン人だということ、スワイドが豚を嫌うっていうのは分からなかったかもだけど、コンラートが違うっていうのくらいは分かったはず。残念。
読み応えあった〜!!

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2025年12月14日

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下巻は怒涛の展開で一気に読んでしまった。
さりげないヒントをもとに事件が紐解かれて行ってやられた~という感じ。ちゃんとヒントあるのにいつも全然気付けないんだよなぁ。

最後はなんとも悲しい終わり方で、米澤穂信の作品後味がなんともどんよりなのよなぁーという。でもこの暗さが好きなのですが。

中世ヨーロッパが舞台だし、登場人物も多いしとっつきにくそうと思ったけどすごく読みやすかった。アミーナの一人称だからかな??

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2025年11月22日

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上巻とは違って盛り上がる場面がいくつもあり、最後の解決編も全く予想できない展開で非常に面白かった
犯人を特定する場面でも一人ずつ除外できる理由を納得できる論理で述べていて、ファンタジーだから何とでもできるのではないかという疑いを覆してくれた
唯一大変だったのは、中世時代の聞き慣れない登場人物の名前を覚えること...

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

ミステリーとファンタジー、メジャーなジャンル同士の融合が、こんなにも新鮮で上質な読書体験になるとは!

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2025年05月30日

Posted by ブクログ

中世ファンタジーとミステリの融合。
剣と魔法の世界で殺人事件が。

めちゃ面白かった˙ᴥ˙
上下巻を1日で一気読み
魔術あったらなんでもアリじゃん、って思ったけどしっかりミステリしてます。

どんでん返しされすぎてコロコロコロコロ。
結末予想外でした。これは解こうとは思わずにコロコロに身を任せると楽しい( * ॑꒳ ॑*)
登場キャラたちも魅力的
読後スッキリ

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2025年05月21日

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全く予想していなかったラストに驚かされました。剣と魔法が存在する世界を舞台にした物語ですが、推理物としてもファンタジー物としても非常に面白い作品だと思います。是非読んでいただきたい。

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2024年12月31日

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ネタバレ

一気読みでした。駆け足で読みすぎてトリックの辻褄がよく分からず上下巻あわせて再読してしまいましたが。。

結果はハッピーエンドという訳にはいかなかったですが、致し方ないのか。。アミーナはこの先もソロン島できっと強く生き抜いていくのでしょう。ニコラともまたいつか再会する日もあるのかもしれません。

ァルクの最期は本当に残念でした。よいキャラだったのに。でも彼の名誉のためにも、騎士団の面目のためにもこうなるしかなかったのか。。いつの日か彼の亡骸をきっとニコラがトリポリに戻してくれるかもしれません。でも、もしかしたらトリポリ伯国が滅びる方が先か。。

今ひとつ分かりきれてないことがあるのですが、そもそもの馴れ初めであるエドウィーを殺したのは誰なのか。別の暗殺騎士なのか。その頃はまだソロンにいないはずなので。

他の方も書かれてますが、ニコラもアミーナもとてもよいキャラだったので、続編?また別の話も読んでみたいです。

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2024年12月20日

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米澤先生の作品の中でも珍しいというか、本格ミステリの印象が強いイメージがあるのですが、こういった特殊な設定のミステリも描かれるんだとは思いませんでした。
舞台は、12世紀のイングランドに属するソロン諸島。領主であり、王でもあるローレントが誰かに暗殺されたところから物語が始まる。
犯人探しから、呪われたデーン人との闘いから、まるでロールプレイングゲームの中に自分がいるかの如くストーリーは進んでいきます。
私の個人的な意見として、ミステリとファンタジーが結びつくのか、魔法が出てきたら世界観が崩れるんじゃなかと最初は感じていたのだが、読み進めていくうちに、その魔法が事件の解決にいいアクセントで繋がるので、より良い方向に読み進めていくことができました。 
日常の謎もいいけど、こういった特殊ミステリも
好きになりました。

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2024年08月17日

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12世紀イングランドの架空の島が舞台、しかも魔法あり。そこでしか描けない本格ミステリの素晴らしさ。
マジックからロジックへと、流れるように繋がる美しい展開。理詰めで犯人を特定する鮮やかさ。
キャラクター造形も魅力的で、完全無欠な読後の満足感。

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2024年08月06日

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折れた竜骨下巻

全てにおいて秀逸。謎解きも、デーン人達との戦いも、登場人物達の動かし方も。物語の結末についても大団円に相応しい、余りにも完璧な完結だ。

上巻では領主を殺害した犯人は誰かが一番の本筋だったが、下巻でそれを踏襲しながらもデーン人達と傭兵達との戦闘シーンが山場に据えられており、この場面の項数は限られているのだが小説一作分の面白さがあり、読みごたえ充分だ(ゲームやアニメ等、別媒体でも最高の物語になるだろう)
胡散臭い傭兵達が余りにも見事に活躍し、これ程巧みに登場人物達を持ち味通りに活躍させる作家はいない。

最後、真犯人の追及はあらゆる探偵小説に沿って行われているが、このパートで登場人物達の秘密が少しずつ明かされていき、驚きを持ちながらも最後、真犯人がわかった時の衝撃は今後起こることは無いかもしれない(この手の真相で一番上手に活用されている。)

騎士フィッツジョンと従者のニコラ。捕虜だったデーン人の真実。一人一人の物語がとても魅力的で終わって欲しくない作品だ。

アミーナの決断は大きく、彼女の生き様と覚悟を感じる事ができた。ニコラが成長し、改めてデーン人達との死闘を描いた作品も見てみたいなぁと思いつつ(ミステリーじゃ無くてもいいので)、最高の作品を読む事ができた余韻に浸る。

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2024年07月27日

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休日に一気読み。この世界観が好きすぎるので、単行本も買って本棚に並べたいですね……。

上巻に続いて取り調べかと思いきや、下巻からはアクションが加わり物語が一気に加速する。
「剣と魔法の世界」にも関わらず、「読者への挑戦状」も「名探偵みなを集めて『さて』と言い」もあって興奮してしまいました。
思わず上巻を確認するほどさりげなく張られた伏線の回収もお見事。
上巻から星が一つ減っているのは、結末があまりにつらすぎたからですね……。かっこよすぎるよ。

アミーナも、このままソロンに留まるには惜しい人物。
米澤先生、アミーナとニコラにまた会いたいので続編、いかがでしょうか?


めも:《修道士カドフェル》シリーズ

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2026年06月21日

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ネタバレ

そんなー!!!辛すぎるよ…!綺麗なしまい方だったけどニコラがファルク殺さざるを得ないのがキツすぎる辛いまじできつい

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

大人しめの上巻に比べると色々と起きた下巻!
何でもありのファンタジー世界のなかでも、騎士ファルクが組み立てていく推理ロジックは面白かったし、まさかこんなラストになるとは予想できなかった。彼らの今後の活躍も見てみたいと思うそんな作品でした。

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2026年01月20日

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ネタバレ

下巻は序盤から刺客が訪れたり呪われたデーン人が襲いかかって来たりと話が展開し始めたのでおもしろかった。ここまでの紹介や調査でどんな傭兵がいるのか頭に入って来ていたので、彼らが戦っているシーンも楽しく読めた。
一方で推理パートはあんまりスッキリしない終わり方だったなーと思った。
ファルクが走狗というのはびっくりしたし、政治的な判断であえて弟子に殺させるというのも想定外の展開だった。けど本命だった弟のエドリックが別で死んでいると言われて、なんだかあっけないなと感じてしまった。

(他の方の感想を読んで)
剣と魔法の世界観とミステリ調和しているのが異質な点で、それでもちゃんと論理の通った推理になっているのがポイントらしい。確かにそういう物語って珍しいしあっても何でもありみたいになっちゃうかもだからなるほどなって思った。

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2025年08月24日

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ネタバレ

ハイファンタジーという推論に説得力を持たせるのが難しい舞台設定で、ここまで説得力があるミステリーを、最低限の世界観の説明で、書き切った作品は見たことがなかったので驚いた。
結論に関しては全く予想外というわけではなかったけど、この短さで中世ヨーロッパのハイファンタジーと本格ミステリー、ボーイミーツガールのときめき、いろんな要素もりもりで楽しめて満足感はすごい。

アミーナと兄の関係については読んでいて胸がキュッとなって少しつらかった。でも、国のためでもなく、お金や名誉のためでもなく、兄のためでもなく、彼女のために戦ってくれるニコラがいるから大丈夫かなって思えるラストで、手放しのハッピーエンドじゃないけど、少し明るい終わり方でそれもぴったりだった。

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2025年07月24日

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ファンタジーミステリー!
世界観が作り込まれていて、魔術や呪いが存在するけど、解決がちゃんとミステリーなところがポイント。
さすがの米澤穂信、面白かった〜。
アミーナ幸せになってほしい

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2025年05月28日

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ファンタジーの作風に、魔術やデーン人との攻防の
話も盛り込んで、ミステリを書いてしまうとは
米澤穂信、どんだけ凄いんだ?
魔術や理解できる言語、特徴あるそれぞれの武器
とよく読めば、犯人を推理出来る構成が凄い。
 
ミステリ抜きでも、ファンタジー小説として中世の
ヨーロッパの世界観が広がっていて、他の米澤作品
と全く異質な作品になっている。

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2025年04月17日

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ファンタジーの中での謎解きはなかなか面白かった。
それぞれのキャラクターも個性的で、論理的な謎解き、ストーリーもよかった。

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2025年01月24日

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 ソロン諸島で起こった殺人事件や人間消失、そして「呪われたデーン人」との戦争を経てこれまでに浮かび上がった謎を全て解決していくのが鮮やかで、真犯人の正体も意外性があって最後まで面白く読んだ。また主人公のアミーナが一連の騒動を経て精神的に大きく成長したのも見所の一つだと感じた。

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2024年11月27日

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中世ファンタジーと本格ミステリが見事に融合した特殊設定ミステリ。犯人の条件は割と分かりやすく示されるが、それを満たす人物を絞り込むのはかなり難しかった。
同じ世界観で続編が出てほしい。

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2024年09月16日

Posted by ブクログ

 上巻で警告されていた戦争がはじまり、上巻で描かれた謎が、すべて解き明かされる。怒涛の展開。
 探偵が関係者を集めて謎解きをするという、普通なら不自然なお約束も、「騎士団の儀式」と説明するのはうまい。また、衝撃のラストも、「ニコラとお嬢様の成長がテーマなら、そうなるよね」と自然に受け入れられ、アンフェアとは思わなかった。
 タイトルとのつながりもしっかりと描かれて、希望のある未来を予想させる。
 

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

中世ヨーロッパを舞台としながら、架空の島国、魔法という特殊設定をあしらい、本格推理小説として作られた作品。
孤島という大きな密室で起こった殺人、不死の軍団との戦争、魔法使い同士の因縁、とミステリーをベースにした話と同時にファンタジックなストーリーが並走する。
最後はミステリーらしい解決がなされ、散りばめられた伏線も回収される。小説ならではの面白さが詰められた作品だった。

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2024年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 12世紀末の欧州風で,魔術や呪われたデーン人等が存在する異世界を舞台とした特殊設定ミステリである。特殊設定ミステリであり、かつ、犯人当てミステリとなっている。
 エドリックという暗殺者が呪いをかけた”走狗(ミニオン)”が,ソロン領主のローレント・エイルウィンを殺害する。容疑者は,遍歴騎士や傭兵,魔術師などの人物。容疑者の中にも魔術を使う者がいるかもしれない。しかし,「たとえ誰かが魔術師であったとしても,また誰がどのような魔術を用いたとしても,それでも〈走狗〉は彼である,または彼でない,という理由を見つけ出すのだ。」という作中のセリフのとおり,論理的に犯人を当てることができるように作られている。
 下巻の途中で、実際に呪われたデーン人の襲撃を受けることになり,この部分では容疑者でもある傭兵達の活躍が書かれている。しかし,この戦いにも最後の犯人当ての手がかりとなる伏線が多数用意されている。
 最後に事件の関係者を集め,走狗が誰なのかを指摘する儀式を執り行われる。容疑者全員がいる前で,論理的に,消去法により探偵役であるファルクが指摘する犯人は,謎のマジャル人ハール・エンマであった。
 しかし,物語はここで終わらない。ファルクの従士であるバゴが,「ハール・エンマは走狗では有り得ない。」と指摘する。「ハール・エンマは呪われたデーン人の王の子であり,走狗とするために必要な血が存在しない。」と言う。
 容疑者の全員が犯人足りえなかったように見えたが,実際は,そうではなかった。あと二人、犯人になり得る人物が残っていた。それは,探偵役のファルクとバゴ。そして,真犯人はファルクだった。
 特殊設定ミステリであり,叙述トリックなどはなく,純粋な論理による犯人当てミステリ。そして,そのオチは探偵が犯人であるというもの。米澤穂信らしく,読み出したら止まらない話運びの上手さがあり,結末も見事。探偵役のファルクが犯人であるという後味の悪さの米澤穂信らしい。ただ,秋期限定栗きんとん事件やボトルネックほどの衝撃がなかったので,少しだけ割引して★4。
 米澤穂信が好きな方,後味が悪いミステリでも大丈夫という方になら文句なくオススメ

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2025年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかったです。真相知りたさに、一気読み。謎解きにおいて、アミーナの出番がほぼないことに物足りなさを感じつつも、怒涛の展開に目が離せませんでした。アミーナと二コラが再び出会えることを祈りつつ。良い作品でした。

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2026年03月23日

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ネタバレ

中世ヨーロッパを舞台にしたファンタジーミステリー。
上を読んだ時はデーン人の特殊設定が「生ける屍の死」思い出させたが、後半は剣と魔法のファンタジー世界に引き込まれた。
各種謎解き要素はかなりストレートな本。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

元々ネットで公開していたものを書き直したそうだ。
ハイ・ファンタジーだったので修正したとか。
私にとっては十分以上にハイ・ファンタジーでした。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真相はドラマチックで、これまでのファルクがなぜそこを確認したがるのか?というような質問や意味ありげな伏線が次々と回収されていき、面白かった。

ただ、真相に辿り着くまでが少し退屈だったのと、ファルクがいつついたか分からない傷がある、という場面でおや…?と引っかかっていたので、そこまで驚きの結末!とはならなかった。

ファルクの兄弟決戦はどうなったのか、という点は後日談としてアミーナとニコラが憶測で語っているが、実際どうなったか分からないので少しモヤッとする。

アミーナというキャラクターについて、戦いの時は守られることに徹しながらも自分の意志がきちんとあり、飾りとしての姫・女性ではなく、1人の人間として活動していたので著者らしくとても良かった。

真相の展開、操られて殺人を犯しているため本人にその自覚はないという魔術や血を流さないデーン人などの特殊設定、など面白かった。

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2024年10月29日

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