【感想・ネタバレ】折れた竜骨 上のレビュー

あらすじ

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父ローレントに、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たちが顔を揃える中、殺人劇の幕が上がる。いま最も注目を集める俊英が渾身の力で放ち絶賛を浴びた、魔術と剣と謎解きの巨編。第64回日本推理作家協会賞受賞ほか、各種年末ミステリ・ランキングで上位を総なめにした、俊英渾身の本格推理巨編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

米澤穂信先生のファンタジーミステリー作品。
魔法とミステリーという交わりづらい2つのジャンルが見事に調和し映像が浮かぶ様でとても良かったです。海の波の高さによって密室と化した所で殺害された領主、塔の中で20年幽閉されてきた人物の失踪、主人公を含めた怪しい登場人物、呪われた種族の襲来の顛末など後半に向けてのお膳立てをじっくりとやっていて後編がとても楽しみになりました。米澤穂信先生らしい信用できない語り部が今回でも発揮されており、実は潮の満ち引きの関係で渡ることが出来るなど隠している事実が明らかになるためミステリー作品としての醍醐味があってとても面白いです。後半でどんな真相が明らかになるのかとても楽しみです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
アミーナ・エイルウィン:東山奈央
ローレント・エイルウィン:大塚明夫
アダム・エイルウィン:阪口大助
エイブ・ハーバード:石川界人
ロスエラ・フラー:緒方賢一
ヤスミナ・ボーモント:佐藤聡美
コンラート・ノイドルファー:安元洋貴
イテル・アプ・トマス:岩田光央
ヒプ・アプ・トマス:吉野裕行
ハール・エンマ:茅野愛衣
スワイド・ナズィール:杉田智和
イーヴォルト・サムス:中村悠一
マーティン・ボネス:飛田展男
ハンス・メンデル:かぬか光明
マードック:間宮康弘
ファルク・フィッツジョン:諏訪部順一
ニコラ・バゴ:悠木碧
トーステン・ターカイルソン:浪川大輔

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンタジーだと思って読んだら、実際はファンタジーの世界戦で本格ミステリーをしているという感想を持って、いい意味で予想を裏切られた。
上下巻と言えど比較的短いこのページ数で、この後どんなふうに物語が展開されるのか楽しみ。

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2025年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

順当。
キャラクターは最初はなかなか入らなかったけど、証言を聞いてまわるうちに把握。
「ヴィンランド・サガ」のおかげで想像しやすかった。時代はめちゃくちゃ違うけど。

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2022年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻時点ではそこまで盛り上がるシーンがなく、淡々と状況の理解、情報収集だけで終わった印象。
登場人物が多くて誰が何者なのか理解するまでに時間がかかり、それもあまり入り込めてない要因かも。(これは自分がカタカナの登場人物を覚えるのが苦手という理由もあるが)

最後の「小ソロンへ渡る方法が実はあるのだ!」という引きも、まぁアミーナさんが「小ソロンの守りは固いんだ!」といって散々フラグ立ててたしなぁというところでそんなに意外性もなく。
魔術の要素も意外というよりは「そういう世界なんだね~」くらいの受け止めで読んでるので、味方に魔法使いがいました!っていうのもそんなに衝撃度がなかった。

ということで上巻時点では状況説明的な面が強かったのもあってあまり熱中できてはないのだが、下巻でこれらの情報が伏線となっておもしろい展開になることを期待。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

去年読んだ黒牢城のファンタジー版だと思いながら読み始めてみたが、黒牢城は複数の事件を解決していく短編集だったが、今作は上下巻かけて1つの事件を解決していくようだ。
孤島で起きた殺人事件の犯人は誰か。
ファンタジーならではの特殊民族や魔術を使える者などが登場。魔術らしい魔術の話もあるが(鉛の器にワインを満たしてそこに特定人物の血を垂らせば操ることができるなど)、指紋や血痕を目視できるようにするため魔法の粉を使用するなど、科学的な部分もある。
捕虜のデーン人が印象的で、どう絡んでくるのか楽しみだ。


『警戒するのは悪くない。次は観察、そして論理だ』p29という、ファルクの探偵じみた発言でふふっとなってしまった。

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンタジー×ミステリー
ファンタジーの世界じゃ推理なんて歯が立たなくない?って思ったら全然そんなこと無かった。
ラストで明かされる真実の数々に、うん、確かにって納得させられて気持ちよかった。
文面が、原作が海外小説のものに似てた?笑 言い回しの部分とか。

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2023年01月15日

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