【感想・ネタバレ】儚い羊たちの祝宴のレビュー

あらすじ

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

明治、大正期の大金持ちとメイドと座敷牢がテーマの本。
アニメ化したら面白そうだなと思って読んでいるとデビュー作が『氷菓』だそうだ。
五篇の短編が入っているが、最後の『儚い羊たちの祝宴』は描き下ろしだと言う。
終わらせるために書いたのか、他の短編に比べて物足りなかった。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

イヤミスの決定版に出会った、というのが素直な感想。

読書好きな令嬢子息が集うサークル「バベルの会」をめぐる、“意味がわかると怖い”短編集。
じわじわと微かな違和感を積み上げて、最後の一文でしっかりとどめを刺してくる。

出会ったことのない言葉や、漢詩・絵画・古典文学の知識がないとピンとこない場面も多く、スマホ検索はほぼ必須。
そのたびに筆者の教養の深さがうかがえる一方で、自分の教養のなさも思い知らされた!笑

それでも全編、誰かの語り口調で進んでいくので非常に読みやすい。
湊かなえの『告白』のような、“語り”の心地よさと、何か起こりそうな嫌な予感が同居している感じ。

ラストに襲いかかる気味の悪さや後味の悪さは天下一品で、直接的な描写がなくても読者を震え上がらせることなど容易いのだと痛感した。

それにしても、資産家の跡取りやその周囲の人々にとっては、自分や相手という「個」よりも、家や会社といった“何か大きなもの”の存続が第一優先なのだと感じる場面が多く、その価値観そのものもまた恐ろしく思えた。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

全話面白すぎる。最後の一行まで気を抜けないとはまさにこのこと。ショートショートなのに一話一話が重い。

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2025年11月17日

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3話目もおもしろかったけど、4話目が秀逸。ページをめくる手が止まらないとはこういうことなんだと実感した。短編なのがまた読みやすくてよかった。もっと読みたい。

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2025年11月17日

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やっばい、マジ面白かった。
お嬢様が集う読書会ミステリー…みたいな書き出しで、なんとなく「うふふ、あはは」みたいな感じ?と思っていたのに、全然違ってた。残酷感がたまらない。好き。
ある程度、読書慣れしている方が読んだ方が、より楽しめるかもしれない。作者が直木賞受賞者とは知らず。通りで面白いわけだ、と納得。

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2025年11月16日

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高貴なお嬢様が集う謎の読書サークル「バベルの会」その会員の周りで起こる悲惨で残酷な事件の数々。読書サークル「バベルの会」の真実と行末とは…

米澤穂信さんの作品初読みでした。『氷菓』や「小市民シリーズ」の作者ということは知っていたのでイメージと全く異なった作風の本作に衝撃を受けました。
館や屋敷が舞台で登場人物はお嬢様や給仕
読み始めてすぐにこの世界観に心酔しました。
5篇の短編で内容は理不尽で残酷なものばかりですが気品溢れる口調で綴られた物語にはどこか美しさすら感じます。
この作品何といっても短編としての完成度と満足感が非常に高く、各物語の結末や最後の一文を読むとゾッと背中が凍るような感覚に襲われ、また鈍器で殴られたかのような衝撃も味わえる傑作!

結末を予想するためのヒントは相当なミステリ“オタク”でなければ気づけないようなもので著者の知識量に感嘆。知識がなくても読み進めるうちに徐々に結末を悟らせる書き方が好みでした!

短編集は個人的に1つか2つ好みのものがあれば満足ですが、本作は全てに大満足の最高の一冊でした。
特に「身内に不幸がありまして」「玉野五十鈴の誉れ」
「儚い羊たちの晩餐」の3篇が好きです。

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2025年11月14日

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ネタバレ

おもしろかった!お気に入りは『山荘秘聞』。結末の予測の裏切られ方がすがすがしい!きもちいい!
どの話も「最後の一撃」がすばらしい。

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2025年11月14日

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ミステリの短編集となっているこの作品。読んでいて非常に印象的だった話が1つあった。「玉野五十鈴の誉れ」である。特に最後の1行で非常に感極まって声を上げてしまった。それほどに衝撃的だった。短編集だから読みやすく、普段本を読まない人にもオススメしたい。

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2025年10月29日

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身近に潜む悪意。
その美しい仮面の下に潜むもの。どう牙を向いてくるのかハラハラドキドキしながら読み進め、気がついたらその悪意に魅了されている自分がいた。
美しき狂気に抗う術はないのだ。

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2025年10月13日

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なんか最高だった。2ヶ月くらい前に読んだし割と時間かけちゃったから内容はそこまで覚えてないけど(特に消費、消費の読み方をしてるし)、読み終わった時のこれまでにない満足感は本当にすごかった記憶!
小説あまり読み直さないけどこれはまた読みたいなぁ

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2025年10月12日

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ネタバレ

好き
上流階級独特の言い回しで、グロさが少なく読みやすい。ある意味純粋で目的にまっすぐ。
アミルスタン羊とか、メデューズ号の筏とか、文化的?教養がもっと自分にあればいいなと思った。調べて一つ一つ自分の物にしたい。

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2025年09月30日

匿名

ネタバレ 購入済み

独特な耽美な世界観と意外な結末なミステリ連作短編集。
どの話も大変面白く、特に、「山荘秘聞」「玉野五十鈴の誉れ」の2つがお気に入りです。

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2025年05月04日

ネタバレ 購入済み

お耽美なイヤミスの最高峰

お嬢様達の一言ひとことが美しい。
私は教養がないので儚い羊たちの晩餐が1番面白かった。唯一明らかに主人公が図太くて面白い。玉野五十鈴の誉れは泣けるけど、生きたまま焼かれた弟が不憫すぎた。

#ダーク

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2025年05月03日

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初めて米澤穂信を読んだ。

前評判なしに「古典部」や「小市民」シリーズのイメージで読み進めたので、最初の話を読み終えてそういう感じ?と驚いた。

少し昔の名家を舞台とした独特の雰囲気が各話ともとても良かった。

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2025年12月01日

購入済み

古風な文章なのに読みやすいし続きが気になってサクサク読めた。オチのある話でモヤモヤもないしかなり良い。

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2024年02月20日

購入済み

サラッと読める

読みやすいしかもここが漢字で書く!?みたいなのがいっぱいあって学びにもなる

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2024年01月18日

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ネタバレ

読書サークル「バベルの会」を巡り起きる数々の殺人事件・奇妙な事件。まぁ、気分が悪くなる(笑)、というか人間の闇怖いなぁ。「そんなことで?」と首をひねりたくなるような常識では考えられない理由で人を殺すのか、と思う。米澤穂信作品の底知れない真骨頂な感じだと思った。

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2025年11月29日

ネタバレ 購入済み

叙述の大作を続けて読んでたので、驚愕の結末に今までの話が最後に繋がって……みたいなのを期待してたのでそこは残念。
「身内に不幸がありまして」の殺人の動機が会合に出たくなかったからが一番驚いた。
「北の館の罪人」の結末はゾッとした。

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2019年12月03日

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うす暗い美しさ。ウツウツした感じで陰陽の陰。闇の世界。秘密のお話。オーディブル読書、でも、聞くの嫌じゃなかった。代々続くお家柄のお嬢様のお話で、言葉使いが美しく、ついつい引き込まれて聞いてしまった。短編集。家政婦は見た的な要素もあるのだが、家政婦は妾の子で、家政婦というより召使い、お仕えする者といった感じ。一族の長は、お家を守るために、そんなことまで!的な。ナレーションもとても良かった。不思議の世界に引き込まれた。

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2025年12月08日

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ネタバレ

古典部シリーズや小市民シリーズのような、米澤作品とは違った毛色の作品。でもめちゃめちゃ面白かったです!
ちょっと、ホラーというか、意味が分かると怖いというか、ゾクゾクするというか。本当に同じ著者なのかな?と思ってしまうほど作風が異なります。ですが、通常では思いつかない言い回しだったり、作り込みだったり、あぁやっぱり私は米澤作品が大好きなんだなと再認識させられる素晴らしい作品でした。『玉野五十鈴の誉れ』の最後の一文とか、特にヤバすぎてゾクゾクです!!
タイトルが秀逸ですよね。タイトルがコンパスであり核心であり、そしてクールで的確。楽しませていただきました。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

4.0

1番最初の話が好き。最後にタイトルの回収するとき思わずゾワりとしてしまった。
意味が分かると怖い話、という感じ。

そして米澤先生の語彙力には毎度感心させられます。そんな言葉どこから出てくるんだ…という感じ。

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2025年11月17日

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甘美で陰惨なミステリ小説。
読書サークル「バベルの会」に集う名家のお嬢様を軸に繋がりを見せる5つの短編集。

現実逃避したい、読書モチベを上げたい、そんな方におすすめです。最高に浸れます。

それぞれの話は独立しているものの、ひっそりと繋がりを見せて、どの話も救いはなく残忍で恐ろしい。甘美な世界観に読者を惹き込む力強さ。目を背けたい内容ではあるが、ページを捲る手が止まらない魅力の詰まった作品でした。
 悔しいのは自分にもっと教養があれば、作品全体を更に吸収して楽しめたと思う。どの話も魅力的で飽きさせない展開が待っているため、時間を置いて再読したいと思います。

自分が好きな話は「北の館の罪人」
 終始面白いが、特に話の締めくくり方がピカイチ!なんで短編集でこんな話を書けるのか。この話だけで一冊読みたくなるほど、没頭できてずっと読んでいたかった。
「玉野五十鈴の誉れ」も好き。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

5篇の短編集ですが、どの話も好みでした。
特に『玉野五十鈴の誉れ』はラストにゾワゾワして、思わず本書を投げ出すほどでした(苦笑)その点でいくと、『北の館の罪人』もラストが完璧。
米澤穂信さんの作品はまだ短編集しか読んだことないけど、今度は長編も読んでみたい。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

5つの物語からなる連作短編集。全て明るい物語ではなく、黒く暗い毒々しいものばかりだった。
ラストまではその後の展開に期待しドキドキするが、ラストの驚嘆や裏切りは小さい気がした。だけども内容は面白い!特に「玉野五十鈴の誉れ」はとても好みで、不謹慎かもしれないがラストはスッキリした!
随所に先行する文芸作品について言及する文言があったため、ブッキッシュで読みづらく著者の意図が分からないことが度々あったのが残念だった。
著者は「悪意」の演出に固執してきたそうだが、それが伝わる作品だと感じた。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

どの話も面白かったし
どんでん返し内容も各話にありよかった。
読みやすく一気に読んでしまいました。
あの羊はなんだったんだろう・・・

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

評価 4.1
短編物語が5編に分かれている。
それぞれにおちが作られており、ラストに繋がりを見せている。
一般人と離れた貴族の気品ある雰囲気に引き込まれていく。ミステリーの中にホラーが混じっているが読みやすく、面白かった。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

バベルの会の関わる物語が描かれる短編集。登場人物それぞれが強固な思想を持ち、決して他者に流されることがない。その確固たる信念が淡々とした筆致で描かれることで、静かに恐怖を漂わせている。「玉野五十鈴の誉れ」が群を抜いて面白く、お気に入りである。

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2025年10月15日

購入済み

以前に米澤穂信さんの作品を読んだ時はすごく面白かったんだけど、今回はちょっと自分には合わなかったかも。
でも独特な雰囲気があって、人気があるのはわかるな~。

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2020年12月19日

Posted by ブクログ

おすすめの小説と聞いて買った一冊。

短編集だけど全ての話がバベルの会で繋がってる話

うーん
なんかスッキリしない話が多かったのが簡単な感想。

それぞれの話は読み入ってしまうが、ラストがなんだかスッキリしない

とくに小説の題名にもなってる「儚い羊たちの祝宴」は、そこで終わりなの?えーって感じだった。

自分にもっと読解力があれば楽しめたのかも。

モヤモヤが残りスッキリしない小説でした。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5つの短編ミステリーからなる一冊。大学の読書サークル「バベルの会」に参加する令嬢の周りで事件が起こっていく。

どの話もじわっと嫌な気持ちにさせられ、いわゆる「イヤミス」として面白い作品ばかりだった。一見、それぞれ独立した話のように見えるが、実はすべて「バベルの会」に関連した話という仕掛けはワクワクした。

ただ、最後に「実はそれぞれの話が繋がってました」的な展開を期待し過ぎただけに少しだけ物足りなさを感じた。とはいえ各作品の内容はすごく面白かったので、ほかの作品も読みたい。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

大学の読書サークル「バベルの会」に所属するお嬢様たちが中心の5つの話から成る短編集。
どの話も狂気的で、残酷で、読んでて飽きなかったです!
米澤穂信さんの作品はこれが初めてでしたが、解説読むと「インシテミル」も米澤さんの作品なんですね!次はそれ読もうかな〜

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5篇が収録されたミステリ短編集。それぞれ別の話かと思いきや「バベルの会」というワードが共通し、最後で全てが明かされるのかと期待したものの、消化不良な終わり方だった。話自体は個別で面白く、読みやすかったです。儚い羊たちとは「バベルの会」に集まる人たちのことかと思われる。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「玉野五十鈴の誉れ」がおもしろかったです
純香は五十鈴のことが大好きだが、五十鈴はただ命令に従っていただけという無力感が良いと感じました
また、バベルの会の「夢想家」「実際家」とは、現実とストーリーの区別がつくかつかないかという違いなのだと解釈しました

グロい場面もあるのに、上品な言葉選びからえぐさは感じませんでした

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編5つだけど、バベルの会に象徴されるかのように「裏切られる怖さ」というテーマが連なる作品だった。昔の文学のような漢字が使われていたり、知識がないとイメージできない名詞が出てくるなど少々読みにくい部分はあれど、それらが作品全体の雰囲気を作っていたし、登場人物が良い印象から悪い印象に切り替わる技巧的な話の進め方も含め、ものすごく練り上げて作られた作品だと感じた。自分は特に「北の館の罪人」の赤い手と、「玉野五十鈴の誉れ」の御飯の炊き方の歌が印象に残った。玉野五十鈴の話は、乃南アサ「デジボーイ」のストーリーとイメージが重なったこともあり良作だと思った。
一点だけ「山荘秘聞」の煉瓦のような塊については最後まで何を指しているのか分からなかった。猟銃か?スタンガンか?などと悩んでしまったが、皆さんの感想を見て「札束」だと理解した。つまり、主人公(屋島)は、大金をはたいてでもお客様をもてなしたい人、もしくは、交渉事はとにかく大金をはたくことしか考えられない人、というオチになるのだろうが、いずれにしても「雇われ人はお金を持っていない」という先入観からか、自分には思いつかなかった。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

オススメポイント
・羊の正体
・「米の炊き方」その真意
・みんな「玉野五十鈴」推しだけど私は「早太郎」だな!例のお買い物ラインナップに、まさかそんな意図があったなんて!クッ…早太郎…オマエが(掘られたい男ランキング)ナンバーワンだアッー…となったぜ

残念ポイント
・主観なんだけど、全体的にこう、嶽本野ばら的?江戸川乱歩的?ヲタク系のイタイ文体に感じてしまってちょっと引いちゃった…それぞれの語り手の、自己陶酔気味の一人語りがちょっと私にはついていけなかったかも。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

5つの短編集で、いずれも「バベルの会」という読書サークルに所属するお嬢様とその使用人のお話。古典的な書きっぷりだけど読みやすくてサクサク進む。帯ほどの大どんでん返し感はなかったけど、読んでる途中と1編読み終えたあとでは感想が変わるイヤミス感のある作品でした。読み返すことはなさそう

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2025年10月14日

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