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夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
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Posted by ブクログ
身内に不幸がありまして 村里夕日 吹子 丹山因陽 高人 軽子 宗太 大旗神代 満美子 芝 北の館の罪人 六綱早太郎 光次 虎一郎 内名あまり 千代 龍之介 正一 恭一郎 詠子 山荘秘聞 辰野嘉門 前降 屋島守子 越智靖巳 原沢登 歌川ゆき子 玉野五十鈴の誉れ 玉野五十鈴 小栗純香 香子 蜂谷大...続きを読む六 太白 儚い羊たちの晩餐 大寺鞠絵 馬渕 黒井 夏 文
5つのストーリーセラーと5人の女性。それぞれの女性たちがバベルの会に入会しているわけでもなく、どこかしら関係があるという、物語の核との絶妙な距離感。そして登場人物たちは文学を知り、気品を備え、どこか儚い。めちゃくちゃ面白い、という風な物語ではないので、この慎ましくも謎に満ちて刺激的な雰囲気を楽しめる...続きを読む人におすすめ。
上流階級のお嬢様、あるいは使用人の視点で展開される5つの短編ミステリー。全編を通して重厚で古典的な雰囲気が漂い、閉鎖的な空間で気味の悪い謎が深まっていくが決して湿度は高くなく、むしろ乾いた笑いさえ沸き起こってしまうような爽やかな読後感が独特でクセになる。 少女同士の、シスターフッドや百合といった名...続きを読む前がつくほどではないが、どことなく禁忌の匂いがする奇妙な関係性が魅力的。特に4つめの「玉野五十鈴の誉れ」はこの本の核となる話と言っても良い。上流階級の古めかしい雰囲気や少女同士の名前のない関係性が多くを語らない単調な語りで淡々と描写され、最後に華麗に回収される伏線には思わずため息をついてしまうほど美しい終わり方。 語りの信頼性の揺らぎが面白い。どの話の語り手も少し浮世離れしているというか、一風変わった生い立ちにありその感覚には共感できないことも多いはずなのに、上流階級の良家という特殊な舞台設定によって語り手の異質さが浮くことは無く読者は物語に引きずり込まれる。そのため語り手によってあえて語られていないところで展開されている事態に気付かずに、どの話でもラストであっと驚かされてしまう。3つめの「山荘秘聞」は個人的に1番好きな話で、語りの面白さに特に魅力があると思った。饒舌な語りによって、明らかな違和感でさえも受け入れてしまいかねないテンポの良さが読んでいて楽しい。
各章の最後に衝撃的な展開があって分かっててもこう来るか~って思わせてくれる。 全体的にダークな雰囲気で特に最後2つの章はすごかった。
面白かった。氷菓のイメージが強かったのでああいったソフトなミステリーかと思ったが、バンバン人が死ぬタイプでよかった。 私がミステリーに疎いのかもしれないが、「殺人です、犯人は誰でしょう」というフォーマットに収まらない話ばかりで、先が読めずとても楽しかった
最後にひっくり返されるような短編集だった。 それぞれ別の文章のようで繋がってるところがあるのも楽しめた。 特に4番目の話はすごくゾクゾクした。とっても面白い!
何度も読み返した一冊です。 他作品でもそうですが、米澤穂信先生は読者を愕然とさせるような、心の隙を突くのが上手ですね。 じんわりと心の昏いところに残り続けるお話が楽しめます。 一番好きな短編集は?と聞かれたら、こちらを挙げると思います。
短編小説集かと思ったら、全体的にゆるく繋がる連作集だった。作者の他の作品は「小市民」シリーズしか読んでいないが、「おとなしくて淑やかで一見無害に見えるけど、内に毒を隠し持っている女性」を描くのがとても上手いなぁ、と改めて思う。麗しくて怖いファムファタールがこれでもかというくらい楽しめる1冊。昭和の犯...続きを読む罪小説を想起させるような時代設定も、女性たちの「毒」を美しく引き立たせる効果を醸し出しているように感じた。「山荘秘聞」が、最後まで「どうなるのか?!」が読めなくて面白かった。「玉野五十鈴の誉れ」はオチが衝撃的だった。
短編集です。米澤ワールド全開で、一話一話頭が揺れます。 なにが面白かったとか言うのもネタバレレベルなので、ぜひ読んで感じて自分だけのお気に入りのお話を決めて欲しい。
読み進めていくごとにだんだん露骨になっていく主人公の感情や伏線にページを捲る手が止まらない。この本を2年ぶりにもう一度読んでみて、初めて読んだ時には気づけなかった事実が浮かび上がったりと、何度読んでも面白い作品。
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