米澤穂信のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ米澤さんの作品が読みたくて、手に取った。
ジャーナリスト太刀洗万智が名探偵役として出てくる六つの短編集。
太刀洗がとにかくつかみどころのないキャラクターで、温かいなぁと思いきや急に厭世的な一面を覗かせたりと、一読者として翻弄されました。
とても魅力的なキャラクターです。
六つの短編、バッドエンドなわけではありませんが、それぞれ残酷な現実を孕む話でありました。
「真実の10メートル手前」「ナイフを失われた思い出の中に」「綱渡りの成功例」は、カタルシスをすごく感じました。
「正義漢」はちょっとしてどんでん返しが待ち受ける。
「名を刻む死」は、感じたことのないタイプの苦い読後感が残りました。
「恋累 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は、海外から来たお客様と高校生の交流の物語かと。切れ者の女の子と真面目でちょっと鈍い男の子の組み合わせには既視感があるけど、安定感があるし、お話しのテンポもよく読みやすい。特に弓道の試合の章は青春そのもの。試合中の描写は流れるような様子が目に浮かび、とても好きだった。
それが、すこしずつ、物語の空気感が変わっていく。舞台は1991年、ユーゴスラヴィアは確か内戦がひどかったはず…と、少し気になることも。
それでも異文化の交流は面白かったし、主人公がマーヤのおかれている環境やそれでも将来政治家になりたいという強い思いと、自分の環境を比べてしまい焦る気持ちを青春だな、なんて読んでいた。
後半、