米澤穂信のレビュー一覧

  • いまさら翼といわれても

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    古典部シリーズ6作目、小市民は昨年春夏秋冬20年を経て完結したが、古典部はまだまだ終わり見えず、すでに24年が経過しており主人公達は高校2年生である。そいいつつも完結まで追い続けていくことになるんだろう…

    今作は伊原摩耶花回!と個人的に断ずる。6編あるうち2編が摩耶花主要人物であり、語り手、そして2編ともが作中でも白眉の出来栄えであった。


    鏡には映らない
    摩耶花がシリーズ最初から折木に対して辛辣であった理由が明かされる、中学時代の卒業製作にかかわる悪行を、己一人が泥をかぶることによって防いだ奉太郎と、それに協力した里志。この過去の秘密が、奉太郎をヒーローと崇める人物によって明かされる。摩

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    2025年04月03日
  • Iの悲劇

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    甦り課という名前から、人が甦る系の話かと思って読み始めたら、全然違いました!ひとつずつの話がコンパクトにまとまっていて読みやすい本です。サスペンス要素も、ちゃんとありつつ、現実感もありつつ。

    サスペンス系には珍しい市役所が主役ということもあって、なんとなく印象に残る本になったように感じます。

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    2025年03月31日
  • 時の罠

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    人気作家4人による「時間」をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれの作家性を読み比べることができて、とても楽しかった。それと同時に、自分の好みの作風を再確認でき、よい読書体験だったと思う。

    辻村さんはいつもの作風と少し異なる人情もの。米澤さんはなかなか壮大な裁判もの(?)地名は架空だけど、地元の話で興味深かった。湊さんは初めて読んだけど、なかなか好みだった。

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    2025年03月30日
  • さよなら妖精

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    いやぁ、なかなかスゴい話だった。
    結構淡々と進むんだけどさ。
    なかなか自分の周囲しか、想像できなかったり、実感湧かなかったり、心配できなかったりするよね。

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    2025年03月29日
  • 真実の10メートル手前

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    米澤穂信さん著「真実の10メートル手前」
    前回読んだ名作中の名作「王とサーカス」に続き大刀洗シリーズの第二弾。
    今回の作品は6篇からなる短編集となっている。

    ジャーナリストである大刀洗万智が全ての篇に絡む短編集。全ての篇において別々の主人公が存在しており、そこに大刀洗が絡んでくるという設定。どれも物語は面白かった。

    ただ前作「王とサーカス」が自分の中で名作すぎた為、今回の作品にはそれと同様それ以上のものを期待してしまった。
    そういう意味では前作のような唸らされる感覚はなかった。

    タイトルからも想起させられるように今作品も「真実」というテーマがあるにはあるが、その「真実」の正体や言葉の意味

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    2025年03月26日
  • いまさら翼といわれても

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    高校生の日常のきらめきが眩しい。「わたしたちの伝説の一冊」が心にストレートに響く。
    長編の合間を縫う珠玉の物語の数々。
    古典部のメンバーの行く末を、未来をもっと見たい。
    携帯持たなくてもいい過渡期の最後の時代。趣ありよし。

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    2025年03月25日
  • さよなら妖精

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     ユーゴスラヴィアから日本にやって来た少女マーヤと主人公達が過ごす日々や遭遇する日常の謎の数々、マーヤが帰国してから始まる最大にして最後の謎解きというミステリー作品というよりはミステリー要素がある青春小説というべき作品で、マーヤの魅力的な人物描写と少年少女達の言葉に出来ない思いも印象的だった。

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    2025年03月24日
  • 黒牢城

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    ほぼ初めてのサスペンス 荒木村重は、名前と謀反起こした人程度の知識しかなかったけど、思った以上に有能な武将だったんだ…。にしても、信長は謀反起こされやすいね。
    武将の統治者としての暮らしぶりを垣間見ることができ、新鮮だった。あと、事件はフィクションだと思うが、実際に起こったように思わせるほど、読み入ってしまった。
    初サスペンスだったが、展開が首謀者はこの人だったとは、思いもよらなかった。あり得そうな動機でもあり、歴史って深いなとおもった。

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    2026年03月05日
  • Iの悲劇

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    最後どういう結末に落ち着くんだろうって思いながら読んでた。
    市職員で働いたことがなくてもするする読める文章で、転出していく理由も様々で面白かった。

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    2025年03月19日
  • 追想五断章

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    大学を休学し、伯父の古書店を手伝っている主人公は、死んだ父親が残した5つのリドルストーリーを探している女性の依頼を受ける。

    人間関係から各掌篇を探すうち、書くに至った経緯と込められた意味がわかっていく。


    この本で初めてリドルストーリーという形を知りました。

    初めの方は、鬱屈とした様子の主人公と、作中に出てくる掌篇のなんとも苦い内容にちょっと気圧されましたが
    リドルストーリーに秘められた背景が明らかになるにつれ、真相を推理する面白さがありました。

    辿り着いた真相が、途中考えていたものと合っていて、その一点はスッキリ達成感。

    しかし同時に少し理に合わない部分もあって、
    結果謎の残る作品

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    2025年03月17日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    面白かった。連作短編で読みやすい。
    一つ一つの話も面白いし、結びもなんとなく想像はしていたけど想像を超えてくるものだったし、伏線(布石)が綺麗に回収され面白かった。
    ハッピーエンドじゃない、このなんとも言えない読後感が良かった。

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    2025年03月09日
  • さよなら妖精

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    ネタバレ

    高校生の日常の謎もの。と、ひとくくりにできない面白さがあった。
    マーヤがとにかく魅力的。流暢でいて少し変な日本語をあやつりつつ、しっかりとした考えを持っている。個性的な面々と行動し、その先々でちょっとおかしな出来事が起こる。太刀洗はすぐに真相を理解するが、解明するのは守屋の役回りだ。
    最大の謎の解明は哀しい結末にたどり着くことになる。ユーゴスラビアが背景に設定されていることで、何となく推測できたが、ほのぼのとした日常に比べると哀しさが増してくる。

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    2025年02月27日
  • 真実の10メートル手前

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    『さよなら妖精』『王とサーカス』に続く太刀洗万智シリーズ短編集。(『さよなら妖精』がシリーズ1作目と知らずに飛ばして読んでた)

    やっぱ米澤穂信は短編集が上手い。短い尺の中で論理的な推理と驚く真相がちゃんと用意されている。

    探偵とジャーナリストっていう食い合わせが良さそうで意外と難しいこの設定。ジャーナリストという職業は色んな場所・事件に絡むことができる必然性をもたらすけど、ただの探偵役と違って真実を暴いた先には「記事にする・しない」という選択がまとわりつく。探偵役として真実を暴くだけなら善でいられるけど、事件を記事にすることは悪になり得てしまう。真実を暴いて終わりの話にいくらでもできるとこ

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    2025年02月23日
  • 氷菓 (16)

    購入済み

    アニメの続きを見ているよう

    毎回、この作者の作画の良さには感動させられる。
    アニメ化以後のエピソードが作画されて嬉しい。

    ただ原作では青春のほろ苦さが強くなっていくので、オリジナルも絡めてうまくまとめてもらえないものか…。

    #ほのぼの #切ない #じれったい

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    2025年02月23日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    女性を探す依頼と、古文書を確認する依頼を並行して調査する構成。
    初めは淡々と仕事をしている描写が続くものの、進むにつれてその2つの事件が重なっていき段々と不穏な空気が出てくる。
    最後の方で、主人公が急いで谷中城を探すくだりにはやられた。間壁が女性を殺害してしまうから焦っているのかと思いきや。
    文庫版の帯にて「振り返らず。来た道から逸れないように。」の一文が引用されているが、いい一文だと思う。

    それと主人公の紺屋さんのキャラがよい。
    殺人を防ぐため危険を犯して山に入るところや、殺人を見逃すなどの完全な正義でないところが人間らしさが出ているなと感じた。

    GENさんは何者なのだろうか?それと主人

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    2025年02月22日
  • Iの悲劇

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    無人と化した田舎の集落を復活させるため市の職員が奮闘する物語。
    田舎暮らしに憧れて集まった人たちをサポートするが不思議な事件が続くという物語構成が今まで読んだことのない設定で斬新でした。

    連作短編で、ひとつひとつの事件が面白くて引き込まれます。
    どういう結末が待っているのかワクワクして読み進めましたが予想をはるかに超える展開に衝撃を受けました。
    そういうことか、と納得させられる作品です。

    最後の展開はスピード感があるので、気持ちが追い付かない雰囲気にはなりますが違和感なく読めたので満足しています。

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    2025年02月23日
  • 真実の10メートル手前

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    時系列でいくと、
    『さよなら妖精』→本書の表題作1篇→『王とサーカス』→本書残りの5篇らしい。
    本書のみでも十分理解し楽しめる。

    表題作は本編を読んでみて改めてタイトルを認識すると、確かに10メートル前だな、と面白い。
    “名を刻む死“の落ちも良かった。

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    2025年02月19日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    あえて結末は読者に委ねるリドルストーリー。
    本書では亡くなった父が昔寄稿したらしい5編の話を探す話であるが、その5編ともリドルストーリーでありながら、それぞれの結末の1行、答えともいえるのか、も読むことが出来る。
    その最後の1行を読む手前で読者は凡そ2択の選択肢のどちらなのだろうかと考える形なのだが、答えを知ることでスッキリ感もありながら、これは答えを知らない方が味があって良かったな、などと感じた。
    リドルストーリーの面白さを楽しみながら考えることができた。
    真相は思ったより定番のものだった。

    主人公自身もバブル崩壊により父の事業が失墜し、そのまま飲酒による事故で亡くなり、生命保険で借金は消

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    2025年02月16日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    一生本を読んで暮らせるなら、
    人生と引き換えでもよいか?

    そこで得た報酬を娘たちに残し
    サラッと宇宙へ旅立てる?

    ふとそんなことを考えた。

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    2025年02月14日
  • さよなら妖精

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    面白かった。
    文章から一人一人の個性、どんな見た目、性格なのか想起させられて感情移入できる
    また一人一人の人物の個性があって引き込まれる
    続きが気になって一気見してしまった

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    2025年02月10日