米澤穂信のレビュー一覧
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小市民シリーズ三作目で初の長編。夏期で描かれた小鳩と小佐内の互恵関係の変化。それが二人に何をもたらし、どう展開したのかが描かれる。
相変わらず光るのは心理描写で、細かな心情説明があるわけではないのに、読み終える頃には登場人物たちの抱える悩みや、倫理とエゴの衝突、人間関係の複雑さについて考えさせられる。それらは多くが青春特有のもので、大人になれば大したことではなくなるのかもしれないが、青春の痛みは形を変えて残り続けるのだと思う。
主人公たちだけでなく、登場人物それぞれが等身大の役割を持っていて、それがたった二人の限られた視点だけで描かれていく点も興味深い。
物語を駆動するのは放火事件で、ミス -
Posted by ブクログ
普段ファンタジー読まないし、中世ヨーロッパ?の話も読まないのでそんなに興味無かったのですが、米澤穂信の黒牢城がとても良かったので(普段戦国小説とか歴史小説全然読まないけど、丁寧にわかり易く、かと言って自然な感じで凄く良かった)、折れた竜骨も読んでみようと思いました。
予想通り、普段読まない私でもとても読みやすかったです。中世ヨーロッパのファンタジーでミステリが成立するのか…!?って感じですけど、今のところすーっと違和感なく読めてます!!
タイトルの意味がまだ?????って感じなのですが、これから回収されるんでしょうか?ワクワク!
とても良いところで終わったので早く下巻も読みたいです! -
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読み始めた時はそうとは思わない本格ミステリ。探偵役は、順風満帆で進んでいたがある日原因不明の皮膚病にかかり、会社をやめ、社会から逸脱者扱いになった彼が故郷に帰ったら治ったが心は沈んだまま、犬探しをメインの事務所を立ち上げた、若いやつれぎみの男性。初日から人探しを頼まれ、ある事件の深淵を覗くことになる。逃げるしかないと思っても、たとえ誰が何をしても目をそらすことはできるが、自然なまま逃げない選択を進む主人公に共感が持てる。最後は、殺人を止めることはできなかったが、それをあえて殺人者を警察に付き出さなかったのも共感する。ただそのせいで逆に殺人者に口封じされるリスクが出てしまったが、彼ならうまく気づ
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Posted by ブクログ
小市民シリーズ第2弾。
前作以上にたくさんの甘味が登場し、どれもこれも美味しそうでとてもお腹が空いてしまった。
小市民であるために互恵関係を結ぶ小鳩と小山内だが、きっかけさえあれば内に封印している狼と狐がすぐに顔を出し愉悦する。
己に潜む獣を飼い慣らせていない2人の衝突を描く終章は、小山内さんの淡々とした言葉の中に激しい憤りややるせなさを感じて悲しくなった。
やられたら倍返し精神は大好きなので個人的には小山内さんにはそのままでいて欲しい...
2人の目指す小市民像を見失った次作の展開に期待。
以下余談。
小山内=狼があまり腑に落ちなかったのだが(狼はガサツで凶暴なイメージだったので.. -
Posted by ブクログ
一度無人になった集落を蘇らせるべく、移住促進のプロジェクトのお話
以下、公式のあらすじ
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一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。
山あいの小さな集落、簑石。
六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、
Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。
業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。
人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香(かんざん・ゆか)。
出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和(まんがんじ・くにかず)。
とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣(にしの・ひでつぐ)。