米澤穂信のレビュー一覧

  • 折れた竜骨(2)

    KF

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    世界観

    やや文字が多い気がするが、読みにくいというほどではないし、原作の雰囲気・世界観が出ていて面白い。原作を読んだためトリックは知っているが、謎が解けるのが楽しみ。

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    2021年05月27日
  • 氷菓 6巻

    ネタバレ 購入済み

    十文字事件

    1番好きな事件…十文字編。文化祭での本の販売に十文字事件と色々忙しい古典部。200部売るためどう動くか楽しみです。

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    2021年05月09日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    「時」をテーマに捻ったアンソロジー4編。

    ・面白かった編
    「タイムカプセルの八年」
    何だこの屁理屈親父は?という導入から始まって、こんなのあるあるだなぁな脇キャラに流されながら意外と矜持を見せ、”黄金期”だった小学生時代の父親たちで優しい嘘を守り、綺麗にオチをつける。流れるように起承転結のレベルが高くて「いいもん見せてもらったぜ」って気分になる。ハズレなし作家だなぁハッピーエンドっていいよなあと素直に思える良作。

    ・微妙だった編
    「トシ&シュン」
    「パーマネント神喜劇」やん!よね??と思いながら読む。再掲かいと思いきや、こちらの発表が先で後でもう1章足して「パーマネント」完成だった

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    2021年04月29日
  • 妖し

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    以前読んだ妖のアンソロジーと同じかと思いきや少しテイストが違った。
    でもどれも一通り面白かった。

    その中でも武川佑さんの短編が素晴らしかった。
    日本史に明るくない私が読んでも目が離せない凄まじい熱量。読めない字も吹き飛ばすほどの強風がふく文章。本を持つ手が肘まで熱くなるような引き込まれ方をする物語に久々に出会った。まるでVRの映像を観たような読後感。

    うーん、アンソロジーにハマりそうだな。

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    2021年04月19日
  • 妖し

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    ネタバレ

    特に「マイ、マイマイ」と「李果を食む」が印象に残った。

    マイ、マイマイ
    過去の体験は今の自分を作っている。その事実を物理的なものに例えて、体からぽろっと抜け落ちる表現がおもしろかった。
    自分が持っている価値観に案外無自覚だったりするよなと思った。

    李果を食む
    兄弟それぞれの事実に基づいた認識が、同じものを見ているはずなのに、捩れの位置みたいに全く違うものとして突き進んでいく感じ、徐々にどれが真実が分からなくなる奇妙さが読んでいておもしろかった。

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    2021年03月20日
  • クドリャフカの順番

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    刷りすぎてしまった文集、意図の見えない十文字事件、『夕べには骸に』が作者不明な訳…文化祭のごちゃごちゃの中、全く無関係な問題が果報を寝て待つわらしべプロトコルの末に一気に解決しちゃうの、無茶苦茶ですごくおもしろかった。
    今回は古典部員それぞれの語りで話が進み、各々一長一短あり、古典部内外で思うところあり、それでも卑屈にならず真っ直ぐで見てて気持ちいい。

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    2021年01月18日
  • 愚者のエンドロール

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    脚本家が病気とは言え、犯人もトリックも一切教えてもらえないのはおかしいのでは?という疑問を抱きつつ始まった推理合戦。
    こういう次々と推理を披露していく形式って最後まで正解出ないよねと思った通り、女帝入須の「『探偵役』をそのまま務めてくれとはいわない」が真実だったわけだ。
    結局真実ではなくても奉太郎が出した答えが、皆の望む正解であったことが大切なんぢゃないかな。それが奉太郎にしか出せない答えなら尚更。

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    2021年01月18日
  • 氷菓

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    小市民シリーズのにメージがあって、氷菓ってかわいいタイトルだなぁと思ってたら、真相とのギャップに驚かされる。
    えると関谷の過去、33年前の出来事、カンヤ祭の由来、氷菓の意味。一見無関係な日常の謎が、結果的に手がかりとなって真実にたどり着く。
    他人からどのように見られていたとしても、それが真実とはかぎらない。事件後、関谷は一体どういう思いでいたのだろう。インドで失踪した件と、供恵がベナレスから手紙を出してきたことと関係があるのか。
    大出先生のことも、私、気になります。

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    2021年01月18日
  • 時の罠

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    面白かった。続きが読みたくてあっという間に読んだ。
    4人の作家さんの短編集。
    題名の時の罠はなぜそのタイトルにしたのかやや不明。
    私の好きな作家の辻村深月さん、湊かなえさんの短編は本当にワクワクした。さすがのお2人。
    ただあとの2人の作家さんの話は面白くなかった。星4つは辻村さんと湊かなえさんの面白さだけでつけた。あとの2人は興味のあった作家さんだったのでとっても残念。

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    2021年01月09日
  • 氷菓(13)

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     13巻ゆえ基本構造は割愛。

     前巻が2019年の5月に出て、次巻(この本)は2020年の春と予告されていた気がする。
     一年も遠いなと思っていたものが11月に出た。
     成程ね 小春日和も 春のうち

     ミステリの問題編と解決編で一年半間をあけられたわけだが、原作を読んでいるので何とか思い出すことはできた。
     前巻の原作者の言葉で「もう少しだけ続く」と予告されていたが、ちゃんと「ふたりの距離」編に突入し、「いまツバ」の伏線も仕込まれているので、当分続くものと期待している。
     コミカライズがここまで牛歩戦術で刊行ペースを落としていても追いつきそうな原作の続編もこれまたなかなかでないのよね。

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    2021年01月05日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    以前に米澤穂信さんの作品を読んだ時はすごく面白かったんだけど、今回はちょっと自分には合わなかったかも。
    でも独特な雰囲気があって、人気があるのはわかるな~。

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    2020年12月19日
  • 時の罠

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    4人の人気作家による『時』をテーマとしたアンソロジー。
    女性作家2人の作品は、どちらも学校の卒業記念で埋めたタイムカプセルがコア。しかし、辻村深月はハートフル。湊かなえはちょっとウエット気味と、それぞれの持ち味が存分に出ていて興深い。
    対して男性作家2人の作品は、どちらかと言うとSF的作品。万城目学は、神様モノ。米澤穂信は過去から未来にかけての壮大な時間モノ。
    売れっ子作家さんだけにハズレなし。
    装丁の猫は何故?と思うが、読み終えるとおそらくシュレーディンガーの猫なのだろうと気付かせてくれる。
    何れも初出は別冊文藝春秋らしいが、このアンソロジーは、企画が先にあって雑誌に掲載されたのか、掲載後に

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    2020年11月22日
  • 真実の10メートル手前

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    大刀洗万智を探偵役とした短編集。
    何故か一編読む度に結構体力?を使う。よい意味で。
    さよなら妖精、もう一度読まなきゃ。

    24/5月に再読。
    この短編集の中の一編、「ナイフを失われた思い出の中に」は短編とは思えない凝った作り。大刀洗万智、かっけー!

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    2024年05月18日
  • 時の罠

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    限りなく☆5つに近いが、米澤穂信さんの作品がネックになった。好きな作家さんばかりで胸が踊るお宝作品集。短編なのに読み応えもあり読後感もここまで素晴らしいとは。同じタイムカプセルものでも作家さんの味がそれぞれにあって甲乙つけがたい。人気作家さんだけにうならせるところが
    全ての作品にあって最高。

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    2020年06月13日
  • 時の罠

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    アンソロジーです。アンソロジーは編者の意図というものがあると思うので、掲載されている順番に読んで、編者の思いを読み取るという楽しみもあると思うのですが、辻村さんがとても好きなので、好物は最後に、という嗜好ですので、辻村さんを最後に回して読み始めました。
    結果として、辻村さんで初めて湊さんで終えた編者の意図も、うん、なるほどなあ、このストーリーの組立ても面白い。と思ったのですが、辻村さんを最後に回して、ふわぁっと、「さぁ、明日からも生きていこう」という気持ちが温かく湧き上がってきて読み終わったことで、この配列も正解の一つではないか、と思ったのです。
    タイムカプセルが2作品続く、という難点が出てき

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    2020年05月24日
  • 妖し

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    ネタバレ

    ゾクっときたのは「曇天の店」・「フクライ駅から」・「喪中の客」くらいだな。

    ちょっとイマイチ、って思いながら読んでいた最後に、めちゃゾクっとくる「喪中の客」。
    小池真理子さん、さすがです。

    恩田陸さんの「曇天の店」は良かったけど、余韻がありすぎて笑

    「フクライ駅から」は読み終わってから思わず作者を確認。
    朱川湊人さんだったか!

    窪美澄さんの「真珠星 スピカ」もよかったかな。
    コックリさん、懐かしい。

    あとは、イマイチな印象。

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    2020年04月11日
  • 妖し

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    10人の執筆者が怪異をテーマに描く短編アンソロジー。
    ぞくぞくっとするお話。
    李果を食む、フクライ駅から、かぐわしきひとが好き。

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    2020年03月27日
  • 妖し

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    ちょっと怖い話のアンソロジー。
    どの作品も、良かったのですが、あえて1つというなら、風鈴が出てくる話かなあ。
    読んだことのない作家さんに出会えるので、アンソロジーはおすすめです。

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    2020年02月12日
  • 妖し

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    10人の作家による十の世界。怖い 恐い 引きずり込まれる 目が離せない 読み続けてしまう。

    戻ってこれて良かった

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    2020年01月15日
  • 米澤穂信と古典部

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    古典部ファンブックだ!(書き下ろし短編付き!)
    古典部シリーズ各物語の裏話から、名だたる小説家さんと米澤さんとの対談、古典部4人の本棚に何が入っているか大公開など読んでてニコニコしてしまうコンテンツがたくさんでした。

    唸ってしまったのは、対談のページでどなたとの対談でも過去の名作から最近の作品まで問わず作品名がバンバン出てくる。しかもお互いどんなタイトルがでても「あーあれね」みたいな受け答えで、おそらく全部知ってらっしゃる。
    やはり小説家は知識が凄いんだろなと感動した……

    対談相手の恩田陸さんが「既存作品からの本歌取りを楽しむためにも、(ミステリーファンには)お勉強して、とは言わないですけ

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    2019年10月29日