米澤穂信のレビュー一覧

  • インシテミル

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    久しぶりの王道ミステリー。
    米澤穂信さんは「儚い羊たちの祝宴 」がかなり好きで、その後「満願」を経ての三冊目。

    サクッと楽しめました。読後、映画も見ましたが、とっても美味しそうな和食(須和名目線だと改善の余地ありって細かいオチ好き)という、遊び好きだったのに普通に洋食を割り箸で食べてて残念(笑)というか全体的にこの小説の私にとって良いところを全部無しにして王道クローズドサークルってる感じでした。

    インシテミルのタイトルは私は感じとれなかったのですが、あとがきを読んで作者なんか粋で良きでした。


    『オーソドックスなミステリー空間に根底から揺さぶりをかけること。それについて著者は、「ミステリ

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    2025年06月10日
  • 犬はどこだ

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    二つの事件が交差すると思ってなくて驚いた!最初はサクサク読めたものの段々と暗い感じに。でも犬を探す所じゃなくて驚きでした。予想外の流れ予想外の結末。この続き読みたい!

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    2025年06月05日
  • 巴里マカロンの謎

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    ・巴里マカロンの謎
    マカロンの中に指輪なんてプロポーズ以外にない。単純に店員さんが置く席を間違えただけと思っていたら、そうではなかった。プロポーズを妨害した理由は分かる。いつかは納得して許せる時が来るかな?
    ・紐育チーズケーキの謎
    何故小佐内さんが拉致されたのか?と思ったけど、そーいう事だったのか。あれは暴かれなくてはいけない事件だ。そして小佐内さんはやはり、マシュマロの恨みを果たしていた(こっそりと)
    ・伯林あげぱんの謎
    これはアニメになったやつだ。5つある揚げパンの中から激辛タバスコ入りを引き当てたなんてミラクルすぎる。だから小佐内さんは目を赤くして、呂律がまわらない感じだったんだ(笑)

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    2025年06月04日
  • 王とサーカス

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    読み応えありました。
    中盤あたりでタイトルの意味がわかりそこから最後まではずっと考えさせられました。
    主人公は記者という立場で何を書くべきか、伝える必要があるかを問われていましたが記者でないものからすると、情報には書き手の偏りがあり書かれていることが全てではないという認識を持つ必要があるなぁと改めて感じました。

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    2025年05月29日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    高額のバイト代に釣られた12人が、洋館を模した閉鎖空間でミステリ小説の真似事をさせられる。各々に武器が配られ殺人者の存在を演出された密室で、どんな心理が働きどんな悲劇が起こるのか。トリックと動機に拘った新感覚ミステリ。
    『そして誰もいなくなった』などの歴史的名作をオマージュし、その世界を主人公たちにロールプレイさせるという構図は、現実性はともかく舞台として面白い。メインヒロインが超然とし過ぎているし主人公も推理マニアとはいえ切れ者過ぎる気がするが、参加者全員でパニックになって殺しあうという陳腐な展開に入らないためにもこれはこれでよかったのかもしれない。

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    2025年05月29日
  • 折れた竜骨 下

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    ファンタジーミステリー!
    世界観が作り込まれていて、魔術や呪いが存在するけど、解決がちゃんとミステリーなところがポイント。
    さすがの米澤穂信、面白かった〜。
    アミーナ幸せになってほしい

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    2025年05月28日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    前半は小佐内さんと小鳩くんが少々不思議ながらも、いいコンビで楽しく読んでいたけれど、後半は小佐内さんがある事件に巻き込まれたことから…。

    秋期限定は上下巻あるようで楽しみ。
    秋はスイーツ盛り沢山だからなのかな?
    それにしても、こんなにスイーツ充実した街って、なんて素敵なんだ。

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    2025年05月27日
  • 王とサーカス

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    たまたま遭遇したネパール王族殺害事件の取材をするフリージャーナリスト。フィクションと実際の事件を織り交ぜながらの話はとても面白かった。
    悲劇や人の悲しみを報道する事の意味、サガルたちのように犯罪に手を染めなければ生きていけないストリートチルドレンの事など、なかなか重いテーマだったが、やっぱり「知る」こと「考える」ことは大事なのだと思った。

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    2025年05月24日
  • インシテミル

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    あまりミステリーは読まないので、最初から最後まで素直に楽しめた。

    4日目の終わりに、人殺しが誰か結城が思いついたことが仄めかされるが、読み手側もこれまでの要素でそれを推理できるぞという示唆かと思い、自分でも少し考えたが全くわからなかった。

    読み終わってから、前日譚部分の記述をこれが誰でこれは…と想像するのもおもしろかった。

    続編がありそうな終わり方であったが、出ていないらしい。

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    2025年05月23日
  • 本と鍵の季節

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    出版社はこの作品を「爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ」と紹介するのはどうかと思う。まあそれは置いておくととても面白かった。自分が米澤穂信の書く日常学生ミステリーが好きだということは知っていたが、さらに男性キャラクターが好きだということに気付かされた。小市民、古典部どちらも読んでいるが松倉、堀川ペアは福部、折木ペアに並んで好きだ。キャラクターはあちらのほうが立っているがこの2人なんと言っても自分の水に合う。読んでいてストレスがない。会話が淀みなく頭に入ってくる。少々嫌味な所はあるがいつも通りなので目をつむりとする。ストーリーではミステリである以上何かしらの謎があり、その謎解きを迫

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    2025年05月22日
  • 巴里マカロンの謎

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    小市民シリーズの番外編である今作。
    ほのぼの、とまではいかないけれどそこまでシリアスにもふっていない短編集だった。短編ではあるけれど、少しずつ繋がってはいて、古城さんという小山内さんを慕う女の子も登場する。私が特に好きだったのは、唯一古城さんが登場しない、「伯林あげぱんの謎」である。伏線回収にとてつもなくワクワクした。
    残り1冊となってしまい、少し寂しい気持ちもあるが、小山内さんと小鳩くんを最後まで見届けたいと思う。

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    2025年05月21日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    前作の『春季限定いちごタルト事件』はミステリーとしても青春ものとしても今一つ物足りなかったが、この作品はその2つの面が上手く調和しており、何倍も面白かった。常悟郎の小山内さんの強烈なキャラクターが持ち味のほのぼのミステリー。しかし最終的には常悟郎と小山内さんの互恵関係が……!ネタバレにならないよう感想を書くのは難しい。うーん。

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    2025年05月19日
  • 巴里マカロンの謎

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    小市民シリーズの番外編。凄くほのぼの読めました。何気ない日常の謎。最後は完全な悪意を感じて嫌だったけど、相変わらずの小佐内さんは見た目に反して格好良かった!この小市民シリーズ、大学生編とか社会人編とかずっと続いていって欲しい。

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    2025年05月18日
  • いまさら翼といわれても

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    ホータロー、千反田える、まやか、ふくちゃんの
    四人のエピソード
    古典部の面々を掘り下げるような丁寧な物語

    ホータローが省エネのスタンスになった理由
    まやかの漫研内での意見の対立からの葛藤と決断
    ふくちゃんのストーリーはちと少なめか

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    2025年05月16日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    再読!はぁ〜面倒臭いふたりだこと 愛おしいな
    小鳩くんの鬱陶しさほどテンションの上がるものはないよ、メディア化されてモノローグ全カットはさすがに泣くよ アニメ勢に絶対読んでほしい…印象変わると思う…

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    2025年05月11日
  • いまさら翼といわれても

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    いわゆる「古典部シリーズ」の第6巻。このタイトルをここで使うのか!という正統派の伏線構成はさすが。変わらず愛すべきキャラたちの、少しほろ苦い青春劇にしてフェアなミステリ。「お前らもう付き合っちゃえよ!」と読むたび毎度言いたくなる距離感で、でも少しずつ変化しながら続いていくかけがえのない日常。氷菓いいですよね。

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    2025年05月10日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    探偵ものの王道のような骨組みで、都合よく感じる部分は多々あったが、面白さが勝るのでOK。

    2つの依頼が所々で繋がっていて、そういうことね、とニヤリと出来る場面があって面白かった。

    失踪した桐子については直接会話するのが最後の方の少しだけで、後は周りの人からの情報だけで人物像が作られていくのも良かった。(東野圭吾さんの白夜行みたいな感じ?)

    本書では回収されなかった設定などもあり、続編が予想されているらしいので私も期待したい。

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    2025年05月06日
  • 真実の10メートル手前

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    ネタバレ

    タイトルに太刀洗万智シリーズと入っているように、本作の主人公は『さよなら妖精』『王とサーカス』に登場した太刀洗万智。シリーズとしては「ベルーフ」シリーズと名付けられているようで、今のところは本作を含めて3冊が刊行されている。

    シリーズとしては、前作にあたる『王とサーカス』が長編であったのに対し、本作は著者の得意とする短編集という形になっている。さらに『さよなら妖精』のように全体として1つの流れがあるタイプの短編集ではなく、時系列もバラバラな作品が収められているということで、形としては『満願』に近い作品と言えるだろう。シリーズの過去2冊は社会的な問題と日常の謎を掛け合わせた中で物語が展開してい

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    2025年05月06日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    小市民シリーズ第2弾!
    小佐内さん怖すぎる...
    昔石和と何があったんだろう

    最後決別しちゃってて、
    買ってあるのにまだ続くよね...?!
    ってなってる

    スイーツセレクション羨ましいなー
    とか思ったり

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    2025年05月03日
  • 禁断の罠

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    期待以上でちょっとびっくり。
    期待値がそもそも低かったかもしれないが。

    「大代行時代」と「妻貝朋希を誰も知らない」がよかった。

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    2025年05月03日