米澤穂信のレビュー一覧
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『小市民シリーズ』らしい、甘くて少し苦い短編集。
収録作はどれもお菓子をめぐる日常の謎で、スコーン、クッキー、ザッハトルテ、ジェラートと、題材だけ見ればとてもかわいい。
けれど、謎が解けたあとに残るのは、ただの甘さだけではない。人の思い込みや視線のズレ、ちょっとしたごまかしや苦味が、お菓子の後味のように残るところがいかにも小市民シリーズらしかった。
中でも一番好きだったのは「羅馬ジェラートの謎」。
フードコートでジェラートを前にしたまま手をつけない客。
買ったばかりなのになぜか柔らかい小佐内さんのジェラート。
中に沈んだチョコ。
普通なら見過ごしてしまうような違和感が、あとから謎を解く -
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アニメ化によって人気上昇中である(と思いたい)小市民シリーズの魅力は、謎そのもの以上に、文体や行間から漂う人形劇のような無機質さと凪のように起伏のないストーリーラインだと思ってます。
そしてそれは本という媒体だからこそ楽しめるもので、このシリーズが大好きな理由の一つです。
小鳩、小佐内はもちろんのこと、自分は特に毎話新登場するネームドモブキャラが気に入ってます。
今回も何人か出てきました。
小鳩くんの視点を通して描写されるそのモブキャラたちは、アンドロイドのようにプログラムされて動いてるかのようで、それによって世界観が余計に無機質に映る。
その割にどいつもこいつも気は強いんですよね。
その -
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米澤穂信さんの日常の謎学園本格推理小説ですね。
『小市民シリーズ』の番外編の二冊目です。
小鳩君と小佐内さんの絶妙な会話から、見事な推理で謎を解く。このパズルがたまらなく好奇心を擽る絶品本格推理に痺れますね。
作家の米澤穂信さんもこの二人のキャラクターの化学反応を楽しみながら、物語を紡いでいるように思えます。
二人に混じ合う学園のキャラクターも存在感が頗る高く、小鳩君と小佐内さんがこの物語を引っ張って面白くさせてくれているのを、米澤穂信さんも面白がって作品が仕上がるのを感じます。
目次
桑港クッキーの謎
羅馬ジェラートの謎
倫敦スコーンの謎
維納 -
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米澤穂信のトークショーがあるらしくて、これを期にまだ読んでない作品全部読んじゃお!と思って読みました。
内容全然知らなくて、なんとなくタイトル似てるインシテミルみたいなデスゲーム系?(インシテミルも読んではないけど、藤原竜也の映画は観た)と思ってたら全然違った。尚、トークショーは落選した。
あとはボトルネックとインシテミルと犬はどこだを読んだら米澤穂信制覇出来るぞ!(たぶん?)頑張る。
後味悪すぎるー!!!いや裏表紙のあらすじに青春ミステリって書いてあるけど青春にしては重すぎる辛い。
面白かったけど子供達が可哀想なので−1です。
ミステリとしても面白くて、弟サトルの予知能力?みたいな不審な言 -
Posted by ブクログ
ネタバレ5話の短編集。
「崖の下」雪山で遭難し、崖から落ちた二人のうち一人が首を刺されて死亡した。状況からもうひとりの重傷を負った人物が殺したはずだが、凶器が見つからない。
これは読んでいる途中で凶器が分かったので、推理が当たってちょっと嬉しかった。
「ねむけ」強盗致傷事件の容疑者が夜中に交通事故を起こした。赤信号で交差点に進入したのであれば危険運転致傷罪で別件逮捕できる。真夜中の事故だったが、目撃者が複数いたので逮捕は容易そうだが。
タイトルで結末を予想出来てしまった。
「命の恩」観光名所でバラバラ死体が見つかる。被害者は嫌われ者だが、殺されるほどではない。遺体が解体された理由は何か。
この話が -
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上流階級の令嬢が集う読書サロン「バベルの会」。
気品と優雅さに包まれた、語られる五つの物語は、やがて思いもよらない結末へと収束していく――。
「大どんでん返し」の帯に惹かれて手に取った一冊。
五つの短編、全部予想を裏切られた…。
見抜きたい!当てたい!と願いながら読み進めてきたはずなのに、最後の一編では、どうか外れていてほしいと祈る自分がいた。
読み終えた後に残るのは、言葉にしきれない感触。
ぐわりと、ぞわりと、内側に広がっていくような、どこか毒にも似た余韻。でも美しい。
次に手に取った本の内容が頭に入ってこないほど、後を引いた一冊。
明るい時間帯に読むのがおすすめ。
雰囲気を出そう