米澤穂信のレビュー一覧

  • 氷菓 (11)

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     一年ぶりに発売された11巻は年末年始の短編二つに加えてクリスマス編が導入された内容となっている。
     話名で言えば、里志からのクリスマスプレゼントが謎解き形式で贈られた「クリスマスは箱の中」、正月からえると二人で納屋に閉じ込められる「あきましておめでとう」が収録されて、「手作りチョコレート事件」は①のみ収録されている形である。
     いつものような、日常的な謎解きが主題となった物語であるが、「あきましておめでとう」のヒロイン勢が随分と可愛らしく、星五つを付けざるを得ない内容だった。着物を見せびらかすえるの愛らしさは、あざとさと可愛さが等しく同居している。

     というわけで、星五つと評価しているが、次巻がいつ出るかはちょっと心配ではある。
     少しずつ刊行ペースが伸びているのは確かである。

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    2018年01月05日
  • ふたりの距離の概算

    購入済み

    おもしろい

    今さらながら、アニメの氷菓を見て気に入って、続きの話になる小説ってことで読みました。
    アニメのおかげで主要人物が鮮明に思い浮かべられてアニメの空気感で読めました。
    話自体もひとつのイベントの最中での回想、そして現在ととても新鮮でおもしろかった。
    ほろ苦いけど、誰にでもひとつふたつはある切なさを思い出しました。

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    2017年09月24日
  • 連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集

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    どれも、さすがの連城節だったけど、中でも、赤川次郎さんとの企画もの「ゴースト・トレイン」。永井&宇野コンビを連城さんが書くとこうなるのか。なんだか嬉しい。
    赤川さんが連城さんの作品で書いた方もチェックしなくては。

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    2017年09月21日
  • 氷菓 (10)

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     長きにわたり連載の続いた「クドリャフカの順番」完結編となる10巻である。他にはただ奉太郎とえるがイチャイチャしている「連峰は晴れているか」と「心当たりのある者は」が収録されている。
     相変わらず、本当に漫画として面白いなと感心させられる。特に、内容的にかなり不気味さが演出された小エピソードの二話は、安楽椅子探偵方式で動きがないのに、物語の動的展開が話を引っ張っている。そのストーリーを描く手並みは本当にさすがとしか言えない。
     個人的にはあまりコミカライズの類は読まないのだが、ここまで見事にコミカライズしてくれている作品はどれだけあるだろうか。テンポ良く進む様は本当に心地いい。
     今回も星五つで評価している。

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    2016年07月28日
  • 氷菓 (2)

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    千反田の『怒り』とは?

    『大罪を犯す』での千反田の怒りはオジの周りの兎たちと同じに成りそうな自分に対する憤りだったのかも知れない。

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    2015年11月01日
  • リカーシブル

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    ネタバレ

     名作「ボトルネック」と同じように,思春期の子どもを主人公とした青春ミステリ。「ボトルネック」と同じように非常に残酷な話である。
     主人公は中学一年生の女の子である越乃ハルカ。彼女は、実の母親ではない母と母の連れ子であるサトルと同居している。実の父親は,会社のお金に手を付け,バレそうになると借金を残して失踪した。この設定だけでも,ご飯が3杯くらい食べれそうな,絵に書いたような辛い話である。
     ハルカが辛い生活を送る舞台は家庭だけではない。学校生活も相当辛いものが予想される。米澤穂信が描く子どもの世界はとても残酷でつらいものである。子どもの世界特有のルール,ヒエラルキー。子どもの世界で「ある程度の地位」を保つために必要なこと…。子どもの頃に,いじめなどに合い,つらい生活をおくったことがある大人にとって,この辺りは非常に共感してしまう。
     地方都市である坂牧市という過疎化が進む土地で,よそ者として生活しなければならない主人公,越乃ハルカの生活は息が詰まるようである。しかし,越乃ハルカは,上手く立ち回ろうと必死に努力をする。これが実に痛々しい。ハルカの生活の助けになっている人物は二人。まるで天使のように,理想的な人物として描かれている母親と,心を許せる友達として描かれている在原リンカである。
     「リカーシブル」は,単なる青春小説ではなく,ミステリであり、そこには謎が存在する。その謎は,「ハルカの弟であるサトルが未来を知っているのはなぜか。」というものである。この謎に,坂牧市に伝わるタマナヒメの物語が絡んでくる。
     「サトル」の未来視とタマナヒメの物語の真相は,サトルに、3歳時の体験を思い出させるために,坂牧市全体でサトルの3歳のときの体験を追体験させているというものだった。
     ハルカは,ハルカを支えていた二人の人物,ハルカの母親である雪里ヨシエとリンカから裏切られる。ヨシエはサトルを坂牧市に売り,リンカは黒幕的な存在である現代のタマナヒメだった。
     タマナヒメの存在というややオカルト・SF的な設定が絡んでいるが,話全体としては十分にのめり込める。しかし,ミステリとしてはやや弱い気がする。真相はそこそこ驚けるのだが,伏線が回収しきれていない。
     「リカーシブル」を読んで,一番心が震えたのは,ハルカの母が,離婚を決意し,そのことをハルカに伝えるシーン。それまで天使のような人物として描かれていたハルカの母親から,雪里ヨシエというただの他人になり,「ちゃんと中学を出るまでは面倒を見るからね。」と言うシーンはあまりに残酷である。
     「生活が苦しい雪里さんとしては破格の好条件だよね」とハルカが納得するシーンは読んでいて苦しくなるくらい。
     「卒業まで3年。家族から居候になって,いまでも割と小さくなっていたつもりだけど,さらに頭をひっこめて3年過ごして,その後は特に予定無し,か。」,「いまボンヤリと流されたら,取り返しのつかないことを決められてしまう。」と続くこの部分は,最高に残酷だと思う。恐怖すら感じる。
     ミステリとしてより,米澤穂信らしい残酷さがたまらない作品だった。ミステリとしてやや物足りない部分があるのは間違いない。しかし,こういう否応無しに心に残る作品には★5をつけたい。ずっと忘れない作品になりそうだ。

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    2025年02月11日
  • 氷菓 (6)

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     アニメオリジナルにさらに変更を加えたプール回と、そしていよいよ始まるクドリャフカの順番編を収録した巻である。
     実はアニメをあまり観ていないので、新鮮な気持ちで楽しめたし、最後の落としにも腹を抱えて笑った。いや、さすがと言うべきか。私気になっちゃったんだなと、笑ってしまった。
     全体的にテンポ良く進む物語には変わりなく、演出が小気味良い。群雄劇としての性質が色濃いクドリャフカの前座に、前日の夜を描いた一話が挟まっているが、これもまたある種の予告としてきちんと機能している。

     さすがの一言である。楽しませていただいた。まだまだこれからだから星四つ半くらいかな、とも思ったが、期待も込めて星五つで評価したい。

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    2015年01月11日
  • 氷菓 (5)

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     愚者のエンドロールの解決編。
     実は小説を読んだ際、入須先輩への奉太郎の(最後のシーンでの)返答が了解がいかず、どうも据わりが悪くて読後感が悪かったが、この漫画のおかげでようやく落ちた気がする。
     その後の二つのチャットシーンといい、物語そのものも小説以上に上手く落ちている印象を受けた。
     ここまではあくまでコミカライズとして評価してきたのだけど、この巻で一個の漫画として評価できる内実を揃えたと思う。本当に良い巻だった。続巻にも強く期待したい。

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    2013年10月29日
  • 氷菓 (4)

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     話の回り方が本当に良い。愚者のエンドロールが始まっているが、三人の推理を聞いて回るシーンはそれぞれがよく描かれていて、推理の過程として読み込まなければならない展開に苦労が要らない。すっと入ってくるのだ。
     やや尺を食ってしまっているが、一つの小説をコミカライズするとなるとこれはどうしようもないところだろうね。描かれている内容は質の高いものだから、文句はない。

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    2013年10月29日
  • 氷菓 (4)

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    2013/09/05
    【好き】「愚者のエンドロール」の続き。 夏休み中、入須先輩経由で2年生が作った未完成映画のオチを考える事になってしまった古典部。 探偵役は断るがオブザーバーにされ関係者3人(中城・羽場・沢木口)からオチ推理を聞くところまで。 この巻ラストは沢木口の衝撃発言「別にいいじゃない、鍵ぐらい」。 うん、確かに3人の中では一番面白いオチだと思う…思うが(笑) 奉太郎がいろいろ凹まされる次巻が早く読みたい。 この漫画は地味で大人しめではあるけどキャラクターはアニメ絵に近く、展開は原作準拠なので安心して読めるところが好きだ。

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    2013年09月09日
  • 氷菓

    購入済み

    氷菓面白いね

    これは面白い。登場人物の価値観や微妙な関係性などが魅力的。ファンになった!
    リディオで読んでいるが、読みやすい。通勤時間に読むのが格好良く感じる。

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    2013年03月10日
  • 氷菓 (2)

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    2013/01/16
    【好き】「事情ある古典部の末裔」「大罪を犯す」「由緒ある古典部の封印」「栄光ある古典部の昔日」の4話を収録。 「大罪を~」でえるの人柄を掘り下げてから、文集「氷菓」とえる伯父の謎解きが始まった。 えるの為にやる気を出したホータローがトイレで謎を考える所で次巻へ。 決着は次巻に持ち越し。 このコミカライズは原作やアニメの雰囲気をちゃんと受け継いでいるので読んでて楽しい。 しかし…この巻で一番驚いたのは、あとがきで原作の米澤さんが男だと判明したこと。 なぜかずっと女性だと思ってました(^^;)

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    2013年05月13日
  • 氷菓 (1)

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    2013/01/15
    【好き】古典部シリーズのコミカライズ。 設定がアニメ準拠なので入り込みやすかった。 「伝統ある古典部の再生」「やるべきことなら手短に」「名誉ある古典部の活動①」「名誉ある古典部の活動②」の4話が収録。 ホータローの行動が漫画だと更に分かりやすくなっていたのが好感持てたのだけど、それは原作とアニメを見たからなのかな? そこら辺はもうよく解らないが次巻を手に取りたいと思える出来映えで良かった。 1巻はキャラ紹介的な触り部分なので、次巻から「氷菓」の謎解き話で徐々に盛り上がっていくことを期待。

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    2013年05月13日
  • 氷菓 (2)

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    氷菓コミカライズ第2弾。「事情ある古典部の末裔」「大罪を犯す」「由緒ある古典部の封印」「栄光ある古典部の昔日」が収録されています。原作で「三十三年前」となっているところが「四十五年前」になっていますが、これはアニメ版の設定を踏襲しています。時系列になってて対応してる短編が入っているとはいえ、文庫本一冊分がまだ消化しきれないとは。それだけアニメ版もコミカライズ版も丁寧にエピソードをなぞらえたということだろう。

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    2012年09月10日
  • 氷菓 (1)

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    アニメ化された「氷菓」のコミカライズ版。アニメのキャラクター原案を生かしているので、アニメ版が好きな方なら気に入るのではと感じます。ストーリーはアニメ版同様時系列に進んでいき、1巻には「伝統ある古典部の再生」「やるべきことなら手短に」「名誉ある古典部の活動」が収録されています。

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    2012年09月10日
  • 氷菓 (2)

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    ネタバレ

    うっかりアニメで解決編を先に観た話の導入部。
    核心部なのに本当うっかりだ。
    でもアニメの雰囲気そのままだから、読み進めるのは楽しい。

    そういえばこれもきょうだいで同じ部活の話ですね。卒業後の姉と現役弟だけど。
    部活が舞台だと前にいた人とのつながりというのがなにかポイントになるのかな。

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    2012年08月30日
  • 氷菓 (1)

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    原作ファンでも間違いなく楽しめる逸品!
    「わたし、気になります」でお花飛ばしまくりなえるちゃんが可愛い。そのえるちゃんにタジタジな奉太郎もなかなか可愛い。里志くんも摩耶花ちゃんも可愛くて嬉しい。
    次巻が楽しみ♪

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    2012年05月01日
  • 氷菓 (1)

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    あの原作を漫画にすると、こうなるのか……!

    もちろんアニメが下地になっているのでしょうが、独特の空気が思った以上に『氷菓』らしい気がしました。
    小説で感じた、「地味なんだけど、何だか気になってしまう」あの感じ。

    キャラクターはそれぞれ容姿を与えられていて、今まで以上に動きや立ち位置が分かりやすくなりました。

    アニメは未視聴ですが、漫画はとても素敵だと思います(*´▽`)

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    2012年04月27日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    米澤穂信「お見通し」
    葛刑事はすべてお見通し。だけど葛刑事のことだって“お見通し”されてるのが、くすりと出来てよい。
    激シブ葛刑事の友情が垣間見られて得した気分。

    松嶋智左「家につく猫」
    同年代女性警察官ってだけで応援したくなる弓木さん、体力少なめだけど頭が切れるのかっこいい。

    芦沢央「コールバック」
    話が進むに連れドキドキしながら読んだ。
    ラストまで読むも、解決しているようで解決していない気がして少々モヤるが…彼らの仕事としてはこれがゴールだもんなと収める。

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    2026年10月11日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    米澤穂信さん以外は読んだことがある作者さんだったけど、代表作しか読んだことがなかったのでそれ以外の作品を読めるのがとても楽しみだった。
    全作品とても読みやすくて、本をあまり読まない人にも進めやすいなと感じた。
    特に宮部みゆきさんと町田そのこさんの作品が良かった。
    宮部みゆきさんの「真実のトランク」は少し怪異的な部分があって良かった。ゾクゾクするようなあの感覚はやはり宮部みゆきさんにしか出せないなと感じた。
    町田そのこさんの「きっとあの日の光と同じ」は、高校生の淡い恋心の物語であるあるだよねこの感情と思った先のストーリーが胸熱だった。こういうストーリー展開嫌いじゃないよ!と思いながら読んだ。文章の表現も良くてとても素敵で夏に読みたかったな…と思った。
    初めてアンソロジーを読んだのがこの本で良かった。

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    2026年10月11日