米澤穂信のレビュー一覧
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ネタバレ主人公の高校生、リョウがひょんなことからパラレルワールドである自分の生まれてこなかった世界線であるサキの世界に迷い込む話。と言っても異世界モノではなく、両親が不倫、ネグレクト、恋心を抱いた相手の死など、がっつりダークテイスト。
作中、自分の世界と違う点を見つけてはサキ持ち前の「想像力」で解説が入る展開。その異なる点が悉く先の世界線では好転しているというのがポイント。
傷ついた末に「何もしない」を選んだリョウと「オプティミスト」になることを選んだサキで変わってしまった現実が結構シビア。
ラストは考えさせる系だが、タイトルの「ボトルネック」という文言から全てが察せられるかと…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小市民シリーズの最終巻。
今回は主人公の小鳩君が車に轢かれて入院するところから始まり、回想によって過去二人が小市民を目指すきっかけになった事件が語られます。
過去の失敗、そして現在の入院生活の物語なので過去のシリーズに比べると全体的に暗いです。これまでは全体を通しての事件や謎がありつつも日常の謎を解いていましたが、そういった軽い謎解きのようなものがなく雰囲気がだいぶ違います。
ただ、過去の2人が出会い小市民を目指すきっかけになった事件が語られ、その事件が現在の事件に関わってくるというシリーズの締めにふさわしい内容だったと思います。
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Posted by ブクログ
崖から落ちて亡くなった恋人を追悼するために東尋坊を訪れたリョウ。
だが、自らも不意に崖から墜落してしまう。
目を覚ました先は見慣れた金沢だったが、自宅には産まれるはずのなかった姉が存在。
「ここは並行世界なのか?」
元の世界に戻るため奮闘する二人だったが次々に明らかになる事実の数々。
その先に待ってるのは希望か絶望か?
…………….。
残虐的ではないグロテスクを実感…
分岐点で選んだ道が正しいか否かはわからないので普段考えないが、もし自分の選ばなかった道の結末がわかってしまったら…
優れている人と自分を比べ羨むことは“ありふれた”ことだが、もし比較し羨む対象が並行世界の優れた“自分”だっ -
Posted by ブクログ
面白かった!!
某YouTuberがオススメしていたので気になって読んでみたけどすごくよかった!
警察ものの話で主人公の葛警部は本当に冷静で淡々と仕事をこなしていくところが読んでいて気持ちが良かった。
感情的な人だと読む側も気持ちが入るので好きだけどこういう淡々としている主人公だとすっと話に入っていけるからそれも良いのかもしれない。
あんまりミステリー小説を読まないけど自分は色々予想して読み進めるタイプかもと思った。
そしてこの本はその予想が全然当たらないから良かった!
どの話も面白かった!
葛警部が実際にいたら一緒に働く人は少しやりづらいかもしれないけど真実を見極める人なので市民側としては居