米澤穂信のレビュー一覧
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世界線が繋がっていない完全な短編集。どことなく仄暗い作品という共通項はありつつも、異なる世界観・テイストが楽しめる6つの作品がおさめられている。
著者の作品は、「可燃物」「儚い羊たちの祝宴」「黒牢城」を読んだことがあり、世界観を深掘りするのに秀でた作家だなと思っていたが、連作短編ではない短編作品でこれだけ物語の厚みを出せるのは素晴らしいと思ったし、著者の幅の広さを思い知らされた。
「儚い羊たちの祝宴」はサイコホラー重視の作品、「満願」はストーリー性重視の作品という感じ。
どの作品もそれぞれの良さがあって甲乙つけ難いが、結末の意外性が尾を引いたので「柘榴」「万灯」が推し作品。 -
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「冬季限定」で終わったかと思っていた<小市民>シリーズ。「巴里マカロンの謎」に続く第二作品集として、まだあった。
今回は、小鳩くんと小佐内さんが高校1年の冬から2年の夏にかけての出来事で、時系列的には「巴里マカロン」と「夏期限定」の間にあたる時期みたい。
「巴里マカロン」は自分のレビューを遡っても読み飛ばしたみたいな感想であまり印象に残っていないのだが、今回はどれもがなかなか面白く読めた。
高校のOBである芸術家にまつわる桑港クッキーから始まり、フードコートで展開する羅馬ジェラート、調理実習での生焼けの倫敦スコーン、桑港と倫敦がつながっての維納ザッハトルテの4つのお話。
<小市民>を目指す小 -
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ネタバレ1. 伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」➡︎お勧め
伊坂幸太郎らしい、鮮やかで洒脱なミステリー!白河ヨフネが解決した6つ目の事件とは?独特のユーモアと張り巡らされた伏線、そして鮮やかなラストが見事です。短いページ数の中に小説を読む楽しさがギュッと詰まっており、最高のオープニングを飾る極上のエンターテインメント作品です。
2. 江國香織「二つの宇宙」
静けさと温もりが同居する、夏の日のような短編。人嫌いの祖母と、少し変わった彼女・茉莉加の出会い。江國香織ならではの繊細な文章が、人と人との絶妙な距離感と愛おしさを描き出します。読み終えた後、穏やかで優しい余韻が心の中に広がっていくのを感じられる素晴 -
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ネタバレデスゲームを彷彿とさせるクローズド・サークルもの。
ChatGPTに私の好みのミステリーの傾向を話して、オススメしてもらった知った作品です。あらすじを読んでものすごく惹き付けられて、購入。
あらすじから期待するものに十二分に応えてくれる内容だった。
クローズド・サークルはやはり、色々な登場人物のキャラクター性があってこそ!
徒党、派閥、対立、孤立、観察、疑心暗鬼……最高です。
私はミステリーを読んでると、前提知識のターンが必要なのも分かるが、長すぎると不謹慎にも「早く誰か死んでくれ!」って思ってしまうので、緊張感が常にあるのはとっても良かった。
そして主人公がミステリーの主人公として私 -
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最初は「なんだこのタイトル。犬捜し専門?何それ?」って思ったし、正直ちょっと侮ってた。
とんでもない発掘本だったわ。
もうね、ごめんって言いたくなるくらい面白くてビックリした。
米澤さんの作品、片っ端から読みたくなったもん。
スイスイ読める文章が良いし、気になる謎も多いからついつい頁をめくってしまう。
リハビリがてら始めた探偵仕事(?)で紺屋の心境が変化していく様子も好ましい。
ワケアリ失踪人捜しと村で保管されていた古文書の解読。
一見、事件性なんて無さそうな二つの依頼が、まさかそんな風に繋がるなんて誰が予想できただろう。
ほのぼの系かと思いきや、予想外のところでヒヤリとさせられる。
他作品を