米澤穂信のレビュー一覧

  • 黒牢城

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    ネタバレ

    一章ごとが長くて、米澤穂信にしては珍しく文章も固くてなかなか読み進まなかった。でも最後の、謀叛人はいなくて千代保が裏でいろいろやっていたとわかったときはなんというかゾワッとした。一章ごとに謎解きして終わりじゃないのが米澤穂信だよねと思った瞬間。4つ目は新たな謎が出てくるのではなく、今まで解いていなかった謎が残されていてそれが解かれるおもしろさ。

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    2025年12月11日
  • 本と鍵の季節

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    2人の男子高校生の会話がとても良かったです。面白かったです。米澤穂信さんの作品は、緩やかな、日常的な会話だとか、することだとか、サスペンス的なこととは、関係ないかも〜とか思って飛ばし急ぎ読みしてしまうのですが、その、普通の会話を楽しみながら、ゆっくり読み進めると、最後に、伏線をちゃんと拾ってくれる感じです。続編も読みたいです。ゆっくりと味わって読みたいです。ナレーターもとても良かった❣️オーディブルは、自分とナレーターが合わないとちょっと読むのがムリな時ありますね。単に、自分の好みの問題ですが。耳から直接、入ってくるので。

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    2025年12月11日
  • ボトルネック

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    最初の方は別の世界に存在する姉とのやり取りが面白く、キャラに魅力を感じていた。
    しかし読み進めるにつれ不穏さを孕んでいき…
    「自分」についてよく考えせさせられ、考察のしがいのある作品。

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    2025年12月11日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    上流階級が集う読書サークル「バベルの会」で連なる短編集。
    ダークな作品群ですが、不思議とさらっと読めます。
    ホラー寄りのミステリーが読みたい人は是非。

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    2025年12月10日
  • 栞と嘘の季節

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    堀川松倉の図書委員コンビ好きだなぁー
    認め合ってるけど、干渉しすぎない
    シリーズとしてぜひ続いて欲しい

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    2025年12月10日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    主人公の高校生、リョウがひょんなことからパラレルワールドである自分の生まれてこなかった世界線であるサキの世界に迷い込む話。と言っても異世界モノではなく、両親が不倫、ネグレクト、恋心を抱いた相手の死など、がっつりダークテイスト。

    作中、自分の世界と違う点を見つけてはサキ持ち前の「想像力」で解説が入る展開。その異なる点が悉く先の世界線では好転しているというのがポイント。

    傷ついた末に「何もしない」を選んだリョウと「オプティミスト」になることを選んだサキで変わってしまった現実が結構シビア。

    ラストは考えさせる系だが、タイトルの「ボトルネック」という文言から全てが察せられるかと…。

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    2025年12月10日
  • いまさら翼といわれても

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    登場人物がみな高校生とは思えないほど感受性豊かで感心するけど、むしろ高校生だから大人になって失った感覚を持っているのかも

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    2025年12月10日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    うす暗い美しさ。ウツウツした感じで陰陽の陰。闇の世界。秘密のお話。オーディブル読書、でも、聞くの嫌じゃなかった。代々続くお家柄のお嬢様のお話で、言葉使いが美しく、ついつい引き込まれて聞いてしまった。短編集。家政婦は見た的な要素もあるのだが、家政婦は妾の子で、家政婦というより召使い、お仕えする者といった感じ。一族の長は、お家を守るために、そんなことまで!的な。ナレーションもとても良かった。不思議の世界に引き込まれた。

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    2025年12月08日
  • 王とサーカス

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    やはり米澤穂信は文章が抜群に巧い。
    前半はスローペースだが後半は加速。
    ロジカルな犯人当てとしての本格ミステリをベースとしつつ、有名なピューリッツァー賞の『ハゲワシと少女』の事例を交え、ジャーナリズムの是非を問う社会派要素もある。
    ラストにはどんでん返しも。

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    2025年12月07日
  • 本と鍵の季節

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    氷菓と似たような感じかなと思ったが、松倉と堀川の掛け合いが妙に大人っぽくて読みやすかった。
    意外と重めの話もあって、考察(本書でいうなら憶測か)も捗り読み応えがあった。

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    2025年12月07日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    小市民シリーズ2作目。

    スイーツ大好き女子小佐内さんの作ったスイーツセレクション・夏リストのお店を小鳩君と2人で夏休みに巡ります(о´∀`о)
    もしかしてこの夏休みで2人の関係が進展しちゃうかも(〃ω〃)などと思いながら読み進めていくも‥‥

    今回の話で私の小佐内さんへの印象はガラリと変わりました( ゚д゚)というか、少し怖い感じ。
    続編を読めば、彼女への印象もまた変わっていくのでしょうか。
    そして小鳩くんとはどうなるのか!!

    とりあえず、続編も読みます
    \\\\٩( 'ω' )و ////

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    2025年12月07日
  • 栞と嘘の季節

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    切なくて苦しくなったが面白かった。
    前作に続き、図書委員の高校生男子2人に今回は美しすぎる女子高生が謎を解く。
    謎の始まりが栞というのも、本好きとしては嬉しい。謎解きがいつでも幸せに繋がるとは限らないということを思い出させられた。

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    2025年12月06日
  • 黒牢城

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    ずっと籠城!?
    終盤、どのように進行してエンディングを迎えるのだろうと読み進めました
    予想外の展開ではあるのだが、あまり歴史小説に慣れていないせいか、あまり気分が昂らなかった
    そういうのを読み慣れている人は楽しめるのだと思う

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    2025年12月03日
  • 本と鍵の季節

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    米澤先生の作り出す高校生はどうしてこうも魅力的なのか。安心して読んではいられない不安な感じにワクワクしてしまう。男子高校生2人が謎解く短編集。謎の答って良いことばかりじゃないよねって感じが良い!続編に続く。

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    2025年12月01日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    小市民シリーズの最終巻。
    今回は主人公の小鳩君が車に轢かれて入院するところから始まり、回想によって過去二人が小市民を目指すきっかけになった事件が語られます。
    過去の失敗、そして現在の入院生活の物語なので過去のシリーズに比べると全体的に暗いです。これまでは全体を通しての事件や謎がありつつも日常の謎を解いていましたが、そういった軽い謎解きのようなものがなく雰囲気がだいぶ違います。
    ただ、過去の2人が出会い小市民を目指すきっかけになった事件が語られ、その事件が現在の事件に関わってくるというシリーズの締めにふさわしい内容だったと思います。

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    2025年11月30日
  • 犬はどこだ

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    ネタバレ

    とてもおもしろかった!捜索対象だった佐久良桐子が殺人犯になるなんて想定外。殺人に間に合わなかった探偵、でも依頼は完遂しているなんておもしろい。古文書とどう関連してくるのかと思って、ハンペーの調査の中で佐久良桐子の名前や気配が出てくるたびにわくわくした。

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    2025年11月27日
  • 満願(新潮文庫)

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    ミステリー短編集ながらもどの話も満足感があった。ゾッとしてなんとも言えない後味が残るけど面白かったー。米澤さんは小市民とか図書委員シリーズの青春ミステリ系しか読んだことなかったので他の作品もどんどん読みたいと思った。

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    2025年11月27日
  • ボトルネック

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    崖から落ちて亡くなった恋人を追悼するために東尋坊を訪れたリョウ。
    だが、自らも不意に崖から墜落してしまう。

    目を覚ました先は見慣れた金沢だったが、自宅には産まれるはずのなかった姉が存在。
    「ここは並行世界なのか?」
    元の世界に戻るため奮闘する二人だったが次々に明らかになる事実の数々。
    その先に待ってるのは希望か絶望か?

    …………….。
    残虐的ではないグロテスクを実感…

    分岐点で選んだ道が正しいか否かはわからないので普段考えないが、もし自分の選ばなかった道の結末がわかってしまったら…
    優れている人と自分を比べ羨むことは“ありふれた”ことだが、もし比較し羨む対象が並行世界の優れた“自分”だっ

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    2025年11月26日
  • 可燃物

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    面白かった!!
    某YouTuberがオススメしていたので気になって読んでみたけどすごくよかった!
    警察ものの話で主人公の葛警部は本当に冷静で淡々と仕事をこなしていくところが読んでいて気持ちが良かった。
    感情的な人だと読む側も気持ちが入るので好きだけどこういう淡々としている主人公だとすっと話に入っていけるからそれも良いのかもしれない。
    あんまりミステリー小説を読まないけど自分は色々予想して読み進めるタイプかもと思った。
    そしてこの本はその予想が全然当たらないから良かった!
    どの話も面白かった!
    葛警部が実際にいたら一緒に働く人は少しやりづらいかもしれないけど真実を見極める人なので市民側としては居

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    2025年11月26日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

     怒涛の解決編だった。あまりの面白さにイッキ読みしてしまった。上巻から丁寧に紡がれて来た様々なことが収斂する快感⋯!
     連続放火の思いも寄らない真相が残す、ちょっとした苦味によって、とある人物のことが心配になった。立ち直れるだろうか。

     このシリーズはとにかく、事件解決後の後日談的なエピローグで、もうひと驚きあるのがステキなのだが、本作の締めのシーンもまた良かった。秋期限定栗きんとんもとてもおいしそうである。小鳩くんと小山内さんの関係性からますます目が離せなくなった。

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    2025年11月25日