米澤穂信のレビュー一覧

  • 折れた竜骨 下

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    下巻は怒涛の展開で一気に読んでしまった。
    さりげないヒントをもとに事件が紐解かれて行ってやられた~という感じ。ちゃんとヒントあるのにいつも全然気付けないんだよなぁ。

    最後はなんとも悲しい終わり方で、米澤穂信の作品後味がなんともどんよりなのよなぁーという。でもこの暗さが好きなのですが。

    中世ヨーロッパが舞台だし、登場人物も多いしとっつきにくそうと思ったけどすごく読みやすかった。アミーナの一人称だからかな??

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    2025年11月22日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    これもアニメで大体の展開は知ってたんですけど、やっぱり小説で読むと別物だな。
    最後に畳み掛ける時の小鳩くんの心情とかひねくれの中に確かに情がある感じがたまらなく好き。

    関係をひとつ進めるためには、今の関係を終わらせないといけないんですよね。
    それがどれだけ心地いいものだとしても。
    いや、だからこそ。
    お互いに見ようとしなかった諸々と向き合わなければならない。そういう痛みが確かに宿っている。

    一生パフェ食べられないでいて欲しい。

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    2025年11月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    非常に面白かった。
    同作家の古典部シリーズの登場人物が好感が持てるキャラクターが多いのと正反対で、この小市民シリーズは好感が持てる人物が全くいない。好感が持てるのは堂島くんぐらいで、メインの2人はクセの塊でサイコパスだとさえ感じる。そして、人が死なないだけで扱っている事件の題材も重めだ。
    それでありながら10代の未熟さと青春の爽やかさがあり、不思議な読み応えがある。
    そして読み終わって思ったのは小山内さんは絶対に敵に回したくないなでした。

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    2025年11月16日
  • 王とサーカス

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    ミステリーの中の人間ドラマでした。
    ジャーナリズムとは何か、中堅記者の主人公が身の回りで起こる事件に巻き込まれながらも、ひたすら考え抜く姿勢がとても好きだなと思った。
    この時代は、まだ1人一台携帯電話を持っていない時代。情報はテレビ、新聞、ラジオ、雑誌に頼るしかなく、今より拡散もされにくい。
    そんな主人公がまさに国際的な大事件の最前線にいる。冷静も持ち合わせながら、行動力もすごい。そのモチベーションは、記者としての使命感なのか、出世欲も垣間見えるのが人間らしくていい。
    自分が報道する意味を問われ、悩みながらも、最終的に答えを見出す。
    ミステリーとしてももちろん、こういう人間ドラマも熱いところが

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    2025年11月15日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    アニメ化されていない短編集(「連峰は晴れているか」だけはアニメ化された)ですが、脳内では各キャラクターがそのアニメの姿で登場し、各場面を思い描くことができました。特に挿絵もない本なのに、京アニさんのキャラデザはやはり素晴らしいですね。
    奉太郎が省エネ主義になったいきさつも語られますが、姉の言葉を思い出したときに彼自身も「長い休日」が終わっていることに気づいたのではないでしょうか。
    それゆえに、友の窮地をあれほど必死に助けようとしたのですね。
    ☆一つ減らしたのは、あの終わり方はないよ!という抗議?です。
    すっきり終わらせてくれ~。
    (追記)
    「このミステリーがすごい!2025版」で古典部シリーズ

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    2025年11月09日
  • 黒牢城

    購入済み

    直木賞には歴史物が有利

    知勇兼備の名将荒木村重が織田信長に叛逆し、有岡城で籠城。籠城中に様々な事件が起きるものの、牢に囚われた名軍師黒田官兵衛が安楽椅子探偵風に謎解きをしていく。歴史&ミステリの直木賞作品で、悪くはない。🏯しかし、米澤穂信の青春ミステリファンとしては、米澤が落選続きの直木賞受賞を狙って、受賞に「有利な」歴史物を、あえて執筆したような気がした。本作は軽妙洒脱な「いつもの」米澤成分が足りないのだ。果たして、受賞第一作は青春ミステリ。ライト文芸ファンの想いが垣間見れる。🏯

    #タメになる

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    2025年11月01日
  • 巴里マカロンの謎

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    なんとなくで読んでなかったことを後悔するくらいおもしろかった
    この2人の話を読み終わってしまったのは寂しいけど
    読めてよかった

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    2025年10月09日
  • いまさら翼といわれても

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    これまでより古典部のメンバーの内面に踏み込んでいくお話が多く、読んだあとはほろ苦さのを感じる。奉太郎の過去の話はなんだか不憫だけれど奉太郎らしいなとも思ったり。「連峰は晴れているか」「私たちの伝説の1冊」「いまさら翼といわれても」が同率で好き。思いがけず開けた未来を前に立ちすくんでしまった千反田のこの後が気になるのに、新作が出ずこの続きをもう6年待っている…。そろそろ古典部メンバーにまた会いたいなあ

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    2025年09月30日
  • さよなら妖精

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    太刀洗万智シリーズを逆に読んでしまっている。
    最後が1作目で、主役ではない

    日常にある謎をメインに高校生による青春も感じさせるが、
    ユーゴスラビアのマーヤとの出会いによって社会情勢を取り入れているので『青い』という言葉では終われない。

    特に行動力に関していえば、高校生3年生という設定がまたもどかしさを助長させているように思う。
    日常という世界から出るのが難しい。
    しかし何だかんだ大人も『日常』に縛られている、というのは大人にならないと気付けない。

    見た目通りの人間なんて、いない。
    それはマーヤでも、太刀洗でも、きっとそうで、
    決めつけてかかると痛い目みるよね。

    -人間は、 殺されたお父

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    2025年09月19日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

    購入済み

    目次が親切

    紙の本と比べて電子書籍の不便なところの一つが、イラストのページを見返したいときに、ページをパラパラとめくってイラストページを探すことができないことだ。しかし、本書は、章のタイトルだけでなく、事件「現場周辺図」などの図版(イラスト)を、目次の中に含めてくれている。これはとても便利なので、是非他の本も見習ってもらいたい。

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    2025年08月27日
  • 妖し

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    電車の乗り換え時に構内の本屋で購入

    「妖し」という固有名詞を題材にするとこんなにも作者のカラーが出るのかと…!

    大好きな恩田陸さんの作品のじっとり感がたまらなかったです。
    バナナの話は、一生忘れないと思います。
    情景描写が秀逸で、主人公視点の光景が目に浮かびすぎて怖い。そして情景は目に浮かぶのに主人公の感情が絶妙に言語化されないままそこにある感じが凄かったです。

    たまたま手に取った本でしたが大好きな一冊になりました。

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    2025年08月24日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    小市民シリーズ第3弾
    前回の夏期限定から2人はどうなっていくのかと思ったら、最終的にそういう結末になるなんて!!
    米澤穂信先生さすがです!!2人のこんな関係はどうやって小説として起こされていくのか気になります。
    日常ミステリーの真骨頂ですね。あ、今回はちょっと日常は少し超えてますが…
    栗きんとんがそこに繋がるとは……

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    2025年08月22日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    解決編の夜にふたりが本当に楽しそうに話しているのが微笑ましい一方、そりゃあ小市民になれるわけないよと思ってしまうほどの頭脳と行動力で大満足でした......!

    ともあれ、終盤の会話劇が好きすぎてかなり深く読み込んだのだけれど、小佐内さん、めちゃくちゃ小鳩くんのこと好きじゃない!? 夏期限定のラストからしばしば思ってたけど、言葉の節々に「小鳩くんしかいない感」が滲み出てる。「次善」も本心はもちろん、小鳩くんの意見を尊重するために1歩引いた表現にしている感じもするし、もしかしたら思っていたよりも小佐内さんは乙女なのかもしれない。

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    2025年08月17日
  • 禁断の罠

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    最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。

    有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。

    退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
    何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。

    米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
    中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
    せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう

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    2025年08月13日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    面白かったです。
    連続放火事件がどうなるのか、下巻が楽しみです。
    上巻のラスト、小鳩君が可哀想でした。

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    2025年08月09日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    5つのリドルストーリーにあるはずのない結末5文が見つかってそれが現実の事件と、繋がってるという話。ひとつの話の中に5個の短編があって、小説の中で小説を読むという不思議な体験をした。一つ一つの話が、「黒白叶」が書いたという個性がはっきり分かって米澤穂信さんの書き分け力が素晴らしいなと思った。これは結局、母親が「死んでやる!」と言ってじさつをほのめかし、それを4歳だった娘が実際にやってしまって、父親がそれを隠したということで合ってるのかな?すごい、家族愛というか。それを隠し通したのはすごい娘への愛を感じた。でも結局、「俺は本当はやってないんだ!」って言うことをアピールしたかったんだなあ、と思い、ほ

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    2025年08月03日
  • 米澤屋書店

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    これを読んでいるとき、米澤さんの頭の中を覗き込んでるような感覚になりました。
    これを読むと、米澤さんがこれまで何をどんなふうに読んできたのか、本や書店とどう付き合って来たのか、何を考えて小説を書いているのかなどがわかります。
    米澤さんファンは必見でしょうし、米澤さんを知らない人が読んでも楽しめると思います。

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    2025年07月22日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    ネタバレ

    米澤穂信の<小市民>シリーズの第3弾が本作になる。前作で主人公である常悟朗と小佐内の互恵的関係が切れた後の展開を描く本作だが 初の上下感ということで登場人物が多くかなり大掛かりな話となっている。

    前作までは2人が一緒に行動していたために基本的には1人称で物語を語ろうが、3人称で物語を語ろうがあまり違いはなかったのだが。本作では2人が別々に動くので それぞれの人間模様が交互に描かれという形をとっている。そして驚くことに 本作では冒頭から2人がそれぞれカップルになるということもあり、二人の恋愛模様も描かれると....期待したのだが,この小市民シリーズではそんな甘い話は全く起こらない。

    常悟朗も

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    2025年07月21日
  • いまさら翼といわれても

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    ネタバレ

    わたしたちの伝説の一冊
    最後の一文は前作の段階でそうなる事は分かっていたけれど、その文字に込められた意味合いが予想と正反対の熱いもので面食らった すごいな
    中盤あたりまで苦々しい展開でどんな風に着地するんだろうと考えていたけど、その息苦しさを吹き飛ばす終盤のカタルシスがすごく良かった そんな前向きな決断だとは おもしれ〜

    長い休日
    この短編に今までの古典部における俸太郎の全てが詰まってて良い
    最後の姉の言葉がじんわり染み入る 

    米澤穂信作品全般もそうだし"いまさら翼と言われても"にも強く感じるんだけど、どの作品も終わりの一文に深みがあって余韻が心地いい 

    遠回りする雛

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    2025年07月14日
  • 巴里マカロンの謎

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    春夏秋冬が進んでいく合間の、たぶんおさこば1年生のこぼれ話を集めた短編集。各編の「地名+事物」という名づけかたは、エラリー・クイーンの国名シリーズのオマージュかな。

    パティスリのお嬢さん、古城(こぎ)コスモスという少女が3編に登場して、なかなかいい味を出していて、特に書きおろしである「花府(フィレンツェ)シュークリームの謎」は名作。謎解きがトントンと小気味よいのに加えて、古城家の親子関係まで描いていてジンとくる。

    「秋期」では小佐内さんの一筋縄ではいかない恐ろしさばかりが目立ってしまったけど、この短編集では、頭の回転のするどさはそのままに、どこまでもスイーツを愛し、ちょっと思いやりもある女

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    2025年07月10日