米澤穂信のレビュー一覧

  • いまさら翼といわれても

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    わたしたちの伝説の一冊がなんとも言えず心に残った。多分アニメのクドリャフカの順番の回を思い出して、なんだと思う。

    ところで、これで古典部終わりじゃないよね!?米澤さん!

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    2026年03月13日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    最後の放火現場でのシーン、終盤まで体面しなかった2人がようやく出会い、不謹慎ながらも目の前での火災や建物の破壊など高揚を感じてしまう異様な状況も加わり独特な楽しさがあった

    瓜野君が小佐内さんにボコボコにされている様子は可哀想でもあるがまあ正直それまでの振る舞いを思うと痛快
    氷谷君が犯人だったと知った時や月報船戸の放火事件締め括り記事を読んだ時のリアクションも知りたい それはあんまりにもあんまりか

    最後小佐内さんと小鳩君が独自の言い回しで相手への想いを告げるのがとても良い

    面白かった

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    2026年03月12日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    アニメを先に見ています
    アニメでは小鳩君の心理描写や仲丸さんとの謎解きが省略されていたのでそこのところ新鮮で面白い
    堂島健吾、それまでもかっこよかったが部長としての振る舞いがまたかっこいい
    小鳩君の最後の仲丸さんへの興味の薄さ?と言っていいのか びっくりしちゃった

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    2026年03月12日
  • いまさら翼といわれても

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    古典部員たちの葛藤や成長に触れられた。
    そんな作品でした。

    彼らの変化、成長のきっかけとなってくれた
    彼女に対して、
    次は彼らが向き合う番なのかもしれないですね。

    短期的な利害関係でなく、
    本気で向き合うことができるって青春だな〜

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    2026年03月03日
  • 折れた竜骨 下

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    ファンタジーそしてミステリー、早く先が読みたいと強く思わせる作品でした。ファンタジーばかり読んできましたが、この小説がミステリー小説を読むきっかけをくれました。

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    2026年02月28日
  • 追想五断章

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    ネタバレ

    母が亡くなった真相は父親だけが知っていた。22年後に娘は父が書いた小説を探す。
    解説を読んでこれは、リドルストーリーという形式だと知った。結末がない物語という意味らしい。その中で東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」が上がっていたが、そういえばあれは最後の変わった話だったと思い出した。なんだか消化不良になりそうな感じだったが、そういえば似たようなものも読んだことがある、そういう形式のものだったのか。それで結末はどうなるの?自分で考えるの?というコメントも見たことがある。

    読後感が余りよくなかったので、形はなんとも言い切れないが、この「追想五断章」は面白かった。

    結末はある、真相も分かる。でも作者が書き残した最後の部分は読者が推測してもいい仕組みになっている。作者の意図通りに収まるのが当然だが、途中で自分なりに遊んでみるのも面白い。

    両親と娘の三人家族である、裕福な家に生まれた父は放蕩の末、女優の妻を貰い,娘も連れて海外を転々として暮らしていた。スイスに逗留中に、ベルギーのアントワープを訪れた。その時滞在していたホテルで妻が首をつって死んだ。その時夫は古い拳銃を持っていてその弾が妻の腕をかすっていた。
    自殺か、他殺か、当時は大事件として報道され、夫に疑いがかかった。しかし起訴はされず、22年前に帰国して、松本でひっそりと暮らしはじめていた。そして。

    成長した娘は手紙を見て、亡くなった父親が小説を書いていたことを知る。

    父が書いたはじめての小説が同人誌に発表されていた。帰国して二年後だった、筆名が「叶黒白」といい小説は五編あったことがわかる。

    娘は発表された同人誌「壷天」を探して古書店に来る。
    応対した店員にいきさつを話して、残りの小説捜索を依頼する。店員には一作見つかると10万を出すという娘の言葉もあって探すことを約束するが、だがいつどこに発表されたのか皆目見当がつかない。

    暗中模索、紆余曲折の末5編の小説は見つかるが、どれも結末の部分が抜けていた。

    ところが彼が逼塞して過ごした家の文箱に、五編分が一行ずつ書かれた5枚の紙が入っていた。
    娘は事件当時4歳だった。ぼんやりした記憶しか残っていないその時の出来事を知りたいと思った。
    ついに見つけた小説から、事件の輪郭や、当時の父の思いに気づく。

    そうそう、でちょっと思ったのだが、お父さんは白黒つけるために小説を書いた、それはいいけど、じゃそれを知った娘はって思う。(ネタバレじゃないつもりだけど)


    と言う事なのだが、父親の書いた小説と言うのが実によく出来ていて面白い、結末が知りたくてじりじりするが、最後の一行は文箱の中にある。
    これは読んでみなければ分からない、娘と店員の小説探しもあって二重に楽しめる。余り長い話ではないが真相がいい。 父と娘の少し暗い蔭のある悲しい出来事も深みがある。

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    2026年02月28日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    時の流れをテーマにした短編で面白かった。女性二人はタイムカプセルの話だったが、作風のように優しい読後感が残っている。万城目学さん、米澤さんは才能かなぁ着想が面白かった。
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    読書は甘辛で行く。ソフトとハード。刺激と慰撫、頭とハート。その他いろいろで、ほろりとしたり、背筋が凍ったり、一日の出来事だったり何世代にもわたる大河が流れていたりする。でも日常の読書の味付けは甘辛が気分転換にいい。

    この短編集は、甘辛がミックスされそれもいい塩梅な配合で出来がよく、読後のレビューも書きやすくて、ありがとうと一礼をした。時の流れをテーマにした短編でとても面白かった。
    女性二人はタイムカプセルの話だったが、優しい読後感だった。


     タイムカプセルの八年 辻村深月
    教育熱心な担任の勧めで6年生は卒業前にタイムカプセルに記念品を入れて埋めることにした。だがそのカプセルは倉庫の隅に放りっぱなしになっていた。
    同級生の父親で作った「親父会」はその噂を聞いて、探し出すことにする。教育熱心で子供たちに慕われていた先生の実像に今は多少不安があったが、何かと行事に顔を合わす父親たちは、探してまた埋めておくことにした。父親会の付き合いと、子供たちの成長振り、環境が変わってもお父さん同志何かしら暖かい繋がりがある話だった。


     トシ&シュン 万城目学 
    「縁結び」の神様が配置換えになった。今度は「学問」と「芸能」も面倒を見る神社になった。
    付き合っているらしい二人はどちらもトシと言う名前だったが紛らわしいので男性のほうはシュンと呼ばれていた。
    小説家になりたいという男と女優を目指す女、夫々の目標が成就するように神様はヒントを与えたが。
    ユーモアたっぷりに話は二転三転、読んでいて思わず心が軽くなる。これは面白かった。


     下津山縁起  米澤穂信   
    A.D.873  遠江国に火山の噴火で、上津山に並んで下津山が出来た。下津山の横に沼が出来た。
    A.D.1180 時が過ぎ麓で武士たちが戦った。
    A.D.1783 旗沼の埋め立ての話が持ち上がったが中止された。
    A.D.1885 二つの山を測量した結果、高さは3Mの差だと判明。
    A.D.1966 旗沼で泳がないようにプールが出来た。
    A.D.1989 圧電流・地電流について百科事典より引用。
    A.D.2018 旗沼埋め立て工事を中止。
    A.D.2191 人の脳波を知性とするなら、電気で動く機械に知性はないのかという命題から、交信してみたい思う森島博士。
    A.D.2205 森島研究室のコンピュータに不明確な受信記録。
    A.D.2256 ついに下津山の半分が削られる。
    A.D.2299 研究所に解読不明な受信記録があった。
    A.D.2753 研究所のコンピュータが更に受信、山からの発信はまだ人間を認知していなかった。
    A.D.2574 すでにネットワークが見つからなくなっているということは人間の滅亡を意味したが。亡き森島博士の予言どおり「山との交信」成功
    A.D.2873 山々の裁判で上津山は下津山を殺害で有罪判決。上津山は有機知性体(以後人間と表記)を誘導して下津山を殺害させた。上津山の標高についての嫉妬心が動機、としたが控訴する予定。

    長い歴史を辿って、人と山の歴史を創造した。まさに作家の着想は素晴らしい。


     長井優介へ  湊かなえ
    高校卒業の日タイムカプセルがあけられた、中学三年生の時の事件が改めて姿を現す。何か腑に落ちないままに解決したかに見える強姦未遂事件。無罪にはなったが素行の悪い三人組が疑われた、しかし彼らには証拠がなかった。
    今明かされる、それを知っていた人物。

    面白かった。辻村さん、湊さんもほのぼのして纏まっているが、万城目学さん、米澤さんのユニークな作品は特に印象的、読んでよかった。

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    2026年02月28日
  • 王とサーカス

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    高評価のミステリ小説だったけど、評価に違わぬ凄いミステリでした。

    前作に引き続き、国際情勢に絡めたミステリ。
    主人公が抱える根本的なテーマも前作由来。

    ただ降ってきた謎を解くのではなく、『自分が解くべき謎は何か?』『何故謎を解くのか』から始まるミステリはかなり新鮮でしたし、複数回挟まる緊張感のある問答もあいまって、物語の重厚さが凄まじかった。
    心の奥を抉り出されながら、主人公が1つの答えに辿り着く、その物語性だけでも十分な読み応えです。

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    2026年02月26日
  • 巴里マカロンの謎

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    小市民シリーズ。
    日常に出てくる謎に巻き込まれる小佐内さんとその謎に挑む小鳩くん。いいコンビだなー。
    人が死なないミステリなのに完成度が高い。そして色々なことに心の中でツッコミを入れる小鳩くんがたまらない。

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    2026年02月24日
  • それはそれはよく燃えた

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    たくさんの作家さんの作品が一度に楽しめる1冊
    最初の1行は全員一緒なのに、ゾッとしたり、考えさせられたり、驚いたり、意外な結末だったり…次は何が燃えてしまうんだろうと気になるし、短編集なのでサクサク読めた

    私が好きなのは『黄金の森の神様』『燃えろ恋ごころ』『怪物どもの棲家』『レヴナント』『人形供養』

    『忌物を燃やす』は鳥肌たったなぁ…

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    2026年02月21日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    この物語は放火犯を推理するものではなく、あくまで小鳩くんと小佐内さんの物語なんだとわかる素晴らしいストーリーでした。

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    2026年02月22日
  • 王とサーカス

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    とても面白かった。政治的な緊張が伝わってきてアクションありちょっとした謎解きありで最初から最後までダレることなく読み切れた。書くことって難しい。

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    2026年02月18日
  • 巴里マカロンの謎

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    スイーツ(と復讐)が大好きな子佐内さんに最高のご褒美を!

    今回は番外編ということで、陰で暗躍する子佐内さんはお休みでした。
    代わりに子佐内さんのかわいい様子を一冊丸々楽しめました。

    謎解きが少し物足りない気もするのは、子佐内さんに飼いならされているかもね。

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    2026年02月16日
  • 真実の10メートル手前

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    短編としての完成度が素晴らしい一冊
    そして太刀洗万智というキャラがわたしの好みど真ん中なので☆5にしました♡

    表題作の「真実の10メートル手前」のみ太刀洗万智の一人称で残り5編は太刀洗と行動を共にした人物からの事件、太刀洗の行動、手腕が語られます。

    ちょっと違和感を感じましたが米澤さんのあとがきで納得♪

    太刀洗の初出である「さよなら妖精」
    そして土瓶さんが高評価笑笑「王とサーカス」
    この二作品は絶対読まなければ!!

    久しぶりの米澤穂信だったけどこの方やっぱ上手いなぁ…

    偉そうにいいました( ̄▽ ̄)笑


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    2026年02月14日
  • 王とサーカス

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    ミステリーとしてはイマイチ納得と理解が伴わなかったが、ジャーナリズムに対して日々感じている違和感や欺瞞といったものが描かれていて、単純に物語やメッセージとして興味深かった。

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    2026年02月12日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    皮肉の利いた会話を楽しむなら、やはりこの二人が一番。

    放火事件の犯人は予想していた通りだった。
    しかし今回も子佐内さんが何枚も上手...というか、やり方が狡猾だと思ったけど
    最後の一文で笑ってしまった、そうだ、彼女も女の子だったと。

    これに気付かないのは、私も小鳩君側の人間だったのかもしれない。

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    2026年02月11日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    ネタバレ

    気付けば掌の上で転がされていた。所々に伏線が張り巡らされていてもっと丁寧に読めば良かったなと思った。前作の春期と異なり、長編ミステリになっており全てが繋がった時に各章を読み直してしまうほど面白かった。

    小山内さんは自分が拉致され連れていかれる場所を予め知っていたのだろうか。予測していたのだろうか。
    そうでないのにあのメールを小鳩君に送っていたのなら天才すぎる。

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    2026年02月09日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    登場人物の操る糸が、幾重にも折り重なった蜘蛛の巣のような上巻だった。
    探偵役の小鳩君がどのように紐解いていくのか非常に楽しみである。

    もちろん幾重にも罠を張って、獲物が引っかかるのを待つのは彼女だろう。
    ただもがけばもがくほど、蜘蛛の糸は絡まるもの。
    彼女の忠告が下巻でどのように絡めとるのか、展開を考えている時間が楽しい。

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    2026年02月05日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    連続放火事件の犯人を探す新聞部に対して、小鳩君と小佐内さんがどう関わるのか、読み進める手が止まらなかった。暗躍と復讐が凄い。

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    2026年02月02日
  • Iの悲劇

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    Iターン推進によるある地域の再興のお話。西野課長や観山への違和感がラストで一気に繋がり、ひっくり返される。すごく引き込まれた一作でした。

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    2026年02月01日