米澤穂信のレビュー一覧
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基本的には2年生になってからの短編集。表題作を含め6作。
摩耶花が奉太郎に辛辣だった理由がわかったり、摩耶花が漫研を退部するまでの話だったり、奉太郎が今のモットーになった理由を話したり。摩耶花は今後どんな漫画を描くんだろう。高校2年生の1年間で、どんな傑作を作り上げるのだろう。
そして奉太郎の過去。そんな経験があったら……というか、その事実に気付いてしまったら、こんなモットーになるのも仕方ない気もする。
アニメにもなった、奉太郎が「気になるんだ」と言い出す話も。この時の周りのリアクション、アニメで見た時面白かったなあ……
来るはずのない奉太郎が来て動揺したえるが咄嗟にしたのが髪を整えることだっ -
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古書店に居候する主人公は、ある女性から死んだ父親が書いた五つの物語を探して欲しいと依頼を受ける──。
「結末のない物語」を集めて欲しいという不思議な依頼。物語が集まるにつれ明らかになる20年前の未解決事件「アントワープの銃声」。
主人公が置かれている幸福とは言い難い状況や、どことなく薄暗く落ち着いた文体で綴られているので、真相に近づく高揚感よりただ静かに受け入れる気持ちで読み進めた。
このひんやりした温度感がとても肌に合い、すっかり没入してしまった。今まで読んだ米澤さんの本の中で一番好み。
そして私は「リドルストーリーが好き」と言う新たな発見があった。
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ネタバレ小市民シリーズ第3弾の上巻。
アニメが始まっているが、常悟朗と小佐内さんのその後が気になってしまい、
さっさと原作を読んでしまうことにした。
そして予想どおりというか一気に読んでしまった。
小佐内さんの拉致に使われた車が河川敷で炎上。
また小佐内さんが暗躍しているのか??と思ってしまうよね。
そこからは一気に読むペースも上がってしまったな。
〈桜庵〉で小佐内さんが瓜野くんにマロングラッセの作り方を説明する場面。
「あなたがわたしの、シロップなのよ」なるほどね~と。
常悟朗が仲丸さんの「兄貴の家にドロボーが入った」話を聞く場面もおもしろかった。
小市民たらんとがんばる常悟朗だったが、あと少しのと -
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ネタバレ思ったよりかなりビターだった。
10代のほろ苦さすべて詰まってますという感じ。
大人になるとなかなかない感情だから、今読むとなんだか素直に心に残る。
表題作は、千反田さんつらいね。
だけど気持ちを理解してくれる仲間がいることが、これまでの千反田さんの過ごしてきた結果だし、この先もきっとうまくいく。
親なんて勝手だから自分が言ったことの責任なんてとってくれず、またそれに気付いてしまうのが10代後半~20代前半だよね。
まだまだ高校二年生だし、ここから自分の道を進んでほしい。
『わたしたちの伝説の一冊』は学校生活が全てではないと気付く、パーッとドアが開くようなそんな感じがすごく青春で、心にズド -
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1.登場人物
守屋路行…高校3年生。物事にあまり執着しない。弓道部。
太刀洗万智…高校3年生。言葉少ないが、優れた洞察力を持つ。あだ名はセンドー。守屋の友人。
文原竹彦…高校3年生。がっしりとした体つき。無骨な印象を与える。守屋の友人。弓道部。
白川いずる…高校3年生。旅館の娘。人のいい女子高生。
マーヤ…ユーゴスラヴィアから来た少女。好奇心旺盛。いずるの旅館に泊まる。
2.物語の始まり
雨の日。高校からの帰り道。守屋と太刀洗は潰れた写真館の前で雨宿りをしている外国人の少女・マーヤと出会う。ユーゴスラヴィアから来た彼女は、泊まるところがないという。いずるの人の良さを知っている守屋と太刀洗は、