米澤穂信のレビュー一覧

  • 本と鍵の季節

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    図書委員の男子高校生2人が図書室に迷い込んでくる謎を解き明かしていくのだけれど、まさかのビターな雰囲気…!
    堀川と松倉の迷コンビや時折挟まれるユニークな描写、マニアック寄りの書籍・ミステリ情報に加えて決して軽くは無い内容の謎がとても癖になる

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    2026年08月23日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    ネタバレ

    ついにシリーズ完結!面白かったー。小鳩君と小左内さんの出会い、小市民を目指すきっかけとなった事件がようやく明かされた。そしてまさかの小鳩君が車にはねられたり、殺されそうになったりするという。今まで日常の謎を解いてきたのに。でも小左内さんは誘拐されたり暴行されたりしてたか。自ら仕組んでいるとはいえ。こんな急に憎んでた人間を見つけたとて、すぐ車で突っ込むなんてことができるんだろうか、とは思うけど。そしてそんなに小鳩君が恨まれる理由がいまいち腑に落ちないけど。兄弟がバラバラにされるのは珍しい気がするけど。そして日下君が自殺未遂したのはやっぱりショック。何でよ。そこがはっきりとはされてなかった。しかし、こんな長期間空けておきながら、ちゃんと書ききれるってほんとすごいよなー。

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    2026年08月22日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    解決編。
    犯人の予想はついたが、それよりも小鳩君と小佐内さんがどう絡むのか?、の方が興味津々だった。
    伏線回収も含めて、良く出来たミステリー。
    やはり、変わり者2人は惹かれ合うのか。
    今作は青春のほろ苦さ、甘酸っぱさもあって良かった。

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    2026年08月22日
  • 倫敦スコーンの謎

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    だいぶ二人の関係性がわかりやすくなってて読みやすかったです。スコーンがすごく美味しそうでした。小さな都市を想像して読んでますが、意外に色んなお店もあって実は大きな街なんですかね。
    メリーさんていうのが分かりませんでした。都市伝説でなんかありそうだけど。(面倒なので調べません)

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    2026年08月22日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    Audibleにて。
    高二の夏休み、小鳩君と小佐内さんは、スイーツ巡りに勤しむ…そんな、小市民のキラキラ青春ストーリーだと思っていました。
    しかし、前作のラストで感じた不穏な雰囲気がまたしても!!
    それも、春夏秋冬とシリーズは続くのだから、夏は起承転結の承でしょ、と思っていたのに、いきなりの転に気持ちがついていけませんでしたΣ ( °꒫°│ .′.′
    二人の関係に変化が訪れます。
    小市民になりたい、だけどなれない二人。前作でも思ったけれど、やっぱり自分を押し殺しているとムリが出てきますよね…
    そんな、複雑な捻れた気持ちをお互い理解しすぎているからこそうまくいかないのか…でもそれこそが青春だよなぁ、なんてちょっと羨ましくもある(*´艸`)
    あーーー続きが気になり過ぎる.゚(›⩊‹)゚ .゚
    (刊行年を見ると次作までに三年もあいてるのですね。皆さん、よく我慢できましたね)

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    2026年08月21日
  • 倫敦スコーンの謎

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    小市民シリーズの中でも1番好きかも!
    特にスコーンの話。
    本当に美味しそうで今度クリームティーを味わいに行くことにしました。

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    2026年08月20日
  • 王とサーカス

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    ミステリー小説としての読み応えがありつつジャーナリズムの本質やネパールの情勢についても思いを巡らせるきっかけとなった。

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    2026年08月19日
  • 王とサーカス

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    実際にあったネパール王族殺害事件。
    海外旅行特集の取材でたまたまカトマンズに居合わせた大刀洗万智はさっそく取材を始めるが…。

    いわゆる「探偵推理ものミステリ」への強烈なアンチテーゼとなっており、それが万智の苦悩と葛藤に繋がっていて心情に引き込まれました。

    ただ事件を取材して記事を出したい万智に対し
    ・捜査権限のない記者がなぜ首を突っ込むのか
    ・「軍の恥」である事件を記事にする事はネパールにとってなんのメリットがあるのか
    ・王族殺害を「刺激的な娯楽」に仕立て上げてるのは誰なのか(王とサーカス)

    無条件で真相解明する事が許されてる「探偵もの」対し、万智は記者としての存在意義を問われる。

    事件真相も意外でした。

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    2026年08月19日
  • 談話室米澤

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    ミステリ小説家である米澤穂信の随筆集。なんとまあ素晴らしい小品の数々。米澤さんの小説にこれほど惹かれるのは、物語の面白さだけではなく、彼の人の優しくおおらかで、時にユーモアがあり、知への探究を怠らない人間性、精神性に惹かれるからなのだろうと考えた。

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    2026年08月18日
  • 倫敦スコーンの謎

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    ネタバレ

    4.5くらい。
    どれも面白かった。
    お菓子と謎解き。
    謎がお菓子の構造とかかった構成で面白かった。


    「桑港(サンフランシスコ)クッキーの謎」
    1年の2月の話。

    p.25
    「よし、焼こう」
    「ばかやろう」
    返しのテンポがいいなあ。

    p.32
    「小佐内さんのタイプってどんなひと?」
    「ええと」
    ひとしきり考えた、ようやく出てきた答えは、
    「エカテリーナ二世……?」
    だった。どうして。

    この二つの場面が特に好き。

    丹念に調べ上げるのが高校生離れしているけれど、これくらいの胆力が無いといけないものだよなとも納得できる調査と推理で面白かった。
    美術=絵画という固定観念を造形という立体物として打ち破り、その内奥を探ろうとするところが探偵の姿勢にも被って面白い。

    結局、美術の先生は嫉妬で盗作という濡れ衣を着せたかったのか、どうか。
    人の悪意を匂わせるラストで面白かった。


    「羅馬(ローマ)ジェラートの謎」
    1年の3月の話。
    期末試験後にジェラートを食べに行く。
    バスの遅延、開きっぱなしのドア、時計のズレなど、伏線の張り方が良い。ささいな違和感を繋げて目の前のジェラートの様子を見て正解へとたどりつく様子が面白い。

    スーツの人は何者か、何をしているのか。
    目の前のジェラートとスーツの人のジェラート。

    小佐内さんは小佐内さんなりの復讐または落とし前をつけさせたんだろうなと思った。



    「倫敦(ロンドン)スコーンの謎」
    高校2年4月の半ば頃の話。
    なぜ沢海さんのスコーンは生焼けだったのか?

    小佐内さんは調理実習のレポートのためという言い訳(建前)を話すけれど、実際のところは沢海さんの言動が目立っていたため、今後利用できるのか敵になるのか、敵になった場合の弱みを握れないだろうか、それらを見越しての推理だったんだと思う。
    実際沢海さんは後でやらかしていたので。

    スコーンを台無しにしやがっての気持ちもありそうだけれども。

    p.182
    「青田川くん、不幸になるといいね」
    「うん。なる」
    既にそうなったかのように、小佐内さんは言った。

    ここ好き。小佐内さん、何をしたんだ……。



    「維納(ウィーン)ザッハトルテの謎」
    高校2年6月の話。

    美術の甲村先生は同学年で同じ美術だった縞大我に嫉妬しているのか?
    嫉妬もあったし、俺のアイディアを真似しやがってという気持ちが残っていたのは間違いないと思う。
    アイディアの話をわざわざ小鳩に話すくらいの自負心があったので。

    ずっと忘れていたが、縞大我の受賞でそれを思い出し、困ればいい、くらいの気持ち。本気で追い詰める気はなく、縞大我へのヘイト感情を生徒達が持てばいいという小市民的感情。

    だから、ヒーロー的行動をとれる教え子を守って教師を辞める。実家を継ぐという名目がある。小市民としての行動。

    小鳩は相手を懲らしめてやろうという感情には乏しく、ただ謎を解き正解を当てたいという虚栄心。小佐内さんはやりかえさないと気が済まないので、相手を陥れるために推理力を駆使する。

    p.277
    「車に気をつけて帰りなさい。テスト準備期間は勉強に充て、特に夜遊びなどしないように」

    甲村先生のこのセリフは夏季限定の前フリ?

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    2026年08月16日
  • 秋期限定栗きんとん事件 上

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    互恵関係を解消した2人。
    それぞれ彼氏彼女が出来て充実した高校生活を送っていたが。
    市内で起こった連続放火事件。
    離れていた2人の運命がまた絡み合う。
    小佐内さんはまた暗躍してそうだな。
    下巻が楽しみ。

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    2026年08月16日
  • 黒牢城

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    歴史を知らない人でもミステリーとして楽しめる作品。黒田官兵衛による謎解き。読みながら、人物に関して歴史的な視点で調べるとさらに面白くなる。

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    2026年08月15日
  • ボトルネック

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    ネタバレ

    タイトル回収が秀逸。
    米澤穂信さん作品で一番好き。

    「想像力が足りない」「人生の岐路」という言葉はものすごく心に刺さったし生き方が変わった。

    自分がいない世界や存在しない兄弟を想像した経験は少なからず皆あるのでは。
    その答えが残酷すぎる。

    主人公だって最初から無気力だったわけではないがあの夜を起点に打ちのめされたのだと思う。
    最善の言動など分かるわけがないし、中学生に負わせすぎといった話だが。

    あんな状態で元の世界に戻さないでやって!
    恨むのも筋違いだろ… 悲しい。

    個人的には主人公は元の世界で立ち直れていないと思う。
    生涯ボトルネックのない世界と絶えず比較しながら進まざるを得ないのだから。

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    2026年08月15日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    私は怖がりで、(ミステリーが好きなのにドキドキするのが耐えれない)ところがあり、途中まで読んだ時にどうしても主人公が死んでしまったらどうしよう、と最後のページを読んで、安心して読み進めてしまいました。
    こんな最初から再読するような読み方をした私でも、ドキドキするし、楽しめたし、面白かった。

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    2026年08月13日
  • 倫敦スコーンの謎

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    ネタバレ

    小市民シリーズの最新作。
    今回は夏限定までに起きた出来事を描いている。今回は短編集ながらも縞大我を縦軸にした長編のような印象を受けました。様々な登場人物が最後のエピソードで収束していく。スイーツがテーマの作品ながらも真相や結末は苦いものばかり。そのギャップがこの作品の魅力なんだと思います。
    この短編もぜひアニメで見てみたいと思いました。

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    2026年08月11日
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件

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    シリーズ2作目。
    今作は、小鳩君と小佐内さんの知恵比べの様相。
    スリリングなストーリー展開。
    それにしても、小佐内さんは小悪魔だな。
    2人の関係性が変わった後のシリーズ展開に興味津々。

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    2026年08月11日
  • 倫敦スコーンの謎

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    数ヶ月読書を絶っていた。リハビリにはちょうどいい。短編の回収も最後にしっかり行うあたり、やはり私は著者ないしこのシリーズが大好きだ。

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    2026年08月11日
  • 栞と嘘の季節

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    前作と違い長編、1冊まるまる栞について語られる。
    2人の呼吸の感じがすごく良かったから、ぜひ前作を読んでからにして欲しい。
    じっくりじっくり深く潜っていく感じがたまらなく良かった。
    じわじわ...。

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    2026年08月10日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    先日「プレゼント」を読み終えた際に、米澤さんの作品が無性に読みたくなり、詳しい情報はあえて調べずに知名度だけで選んだ1冊。

    連作短編集でした。
    1つ目の「身内に不幸がありまして」でおやおや?となり、2つ目の「北の館の殺人」で本書の楽しみ方を確信。
    確信した後の3つ目「山荘秘聞」を怖い怖いと読み進めたらしてやられて、4・5つ目は怖いけれどそれ以上に自身の読みを当てたいと思考を巡らせました。
    読書の楽しさここにあり。

    米澤さん、やっぱりすごい。

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    2026年08月10日
  • 満願(新潮文庫)

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    気になる作品が多くて読んでみたいと思ってた米澤穂信さん。
    短編でここまで面白いミステリーが読めるなんてと驚き。

    ビジネスの話で難しい…と思った最初からだんだん面白くなっていき、最後の展開がとても好きだった『万灯』が個人的に1番面白かった。
    『柘榴』と『関守』はある意味ホラー。この暑い夏に読めてよかったと思う。

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    2026年08月09日