米澤穂信のレビュー一覧
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上流階級のお嬢様、あるいは使用人の視点で展開される5つの短編ミステリー。全編を通して重厚で古典的な雰囲気が漂い、閉鎖的な空間で気味の悪い謎が深まっていくが決して湿度は高くなく、むしろ乾いた笑いさえ沸き起こってしまうような爽やかな読後感が独特でクセになる。
少女同士の、シスターフッドや百合といった名前がつくほどではないが、どことなく禁忌の匂いがする奇妙な関係性が魅力的。特に4つめの「玉野五十鈴の誉れ」はこの本の核となる話と言っても良い。上流階級の古めかしい雰囲気や少女同士の名前のない関係性が多くを語らない単調な語りで淡々と描写され、最後に華麗に回収される伏線には思わずため息をついてしまうほど美 -
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歴史はもともと好きだったけど、ここまで“物語の外側”まで知りたくなった作品は初めてかもしれない。
最初は戦国用語や人物名に苦戦しながら読んでいたけど、気になる言葉を調べていくうちに、どんどん世界に入り込めた。
ミステリーが面白いのはもちろんなんだけど、荒木村重という人物が特に印象的で、単なる“裏切り者”ではなく、恐怖や迷いを抱えながら決断した人間として描かれていたのが面白かった。
誰が正義・悪ではなく、それぞれの立場や事情が見えてくるところにすごく惹かれた。
読み終わった今は、物語だけじゃなく史実や周辺人物についてももっと知りたくなっているし、実際に有岡城跡にも行ってみたくなった。
2ヶ -
Posted by ブクログ
古典部シリーズや小市民シリーズみたいな感覚で読み始めたら、最後にズドンとものすごく重たい話だった。
「ユーゴスラビアってなんか戦争とかしてた辺りだよね」くらいの知識とも呼べない知識しかなく、調べながら読んだ。
“なんか戦争とかしてた辺り”と思ったことが、読後すごく恥ずかしく感じた。
たった一人でも大切な人がいるだけで、何もできないけど、だからこそ心乱れる気持ちを忘れずにいたいと思う。
今だって世界のあちこちで、戦争や紛争が日常の場所があって、それでも日本で知るニュースでは「まだ戦争やってんのか」と感じる程度。
大人になると仕方ないで済ませてしまうこの気持ちを、10代のひたむきな目線で感じられ -
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過去に読んだものでも同じような感動があるとは限らない。だが、過去に読んだ本を再び開いた時、ああ、確かにこの本のここで感動したのだと思い出す事はある。
米澤の作品はいつだって甘くない。甘いものが作品のあちこちに登場するのは今の内に甘いものを食べて苦さに備えておいて下さいよ、という気遣いなのかもしれない。
遠い国からやって来たマーヤと出会うおれたち、そのやりとりは謎と異文化に溢れている。物語は突然、橋を外されたかの如く顔色を変えて結末に向かう。この展開が実にらしいのだが、今の時代を見ると悲しみに胸を打たれる、どころではなく刺されたような気持ちになる。 -
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高額報酬に惹かれて集まった参加者たちが、閉ざされた暗鬼館で極限状況に置かれていく心理サスペンスとして、とても読み応えがあった。特に印象に残ったのは、結城の視点で進みながらも、登場人物それぞれの思惑が少しずつ見えてくる構成。終盤に向かうほど作品全体の緊張感が増し、読者として「誰をどこまで信じるべきか」を常に考えさせられ、とても面白かった。
また、須和名の存在感が独特で、前面に出続けるタイプではないのに、ふとした場面で空気を変える不気味さが強く記憶に残る。
全体として、派手な演出だけで押し切るのではなく、人間の疑念や欲望を丁寧に積み重ねていくタイプの作品で、先の読めなさと不穏さが楽しめた。 -
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プロローグ
あんちゃん、背中が透けてるよ
“ロン”
タン、ピン、イーペイ、ドラ1
“満貫!!!”
親満なので12,000点いただくよー
マンガン!?
満願…(_ _;)!?
本章
『満願』万感の★5
ゾッとする短編集
ザッとあらすじを
『夜警』
正当防衛で犯人を射殺した新人警察官の川藤
全部で5発発砲している
犯人には、4発撃ったが5発目の行方は如何に!?
『死人宿』
3人の宿泊者
残された遺書から、自殺願望の宿泊者を探し出せたのも束の間、違う宿泊者も…
何が間違っていたのか否か!?
『柘榴』
恵まれた容姿に生まれ育ったさおり
意中の相手を射止めて結婚し、子供も女の子2人を