米澤穂信のレビュー一覧
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古典部シリーズ。今更なんですけど、古典部ってどんな活動してるんでしょうか??読んでもわからない。
第1話 ひとりで焼きそばを食べていると里志から散歩の誘いが入る。里志は生徒会の選挙管理委員会をやっていて、票の数が有権者を上回ってしまったらしい。奉太郎は手段を見破る。
第2話 折木奉太郎は卒業制作の鏡の額縁を彫るときに手を抜いた。それには鳥羽麻美が関係しているらしい。伊原が謎に挑む。
第3話 中学の英語教師が雷に3回打たれて生きている話になった。奉太郎は調べてみることにした。その小木先生は登山家だった。
第4話 まやかは漫画を書いて応募していて、今回努力賞をもらった。漫画研究会では読むだ -
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これはとても好みでした。前半はちょっと旅行記みたいで退屈かなぁと思ってたら中盤からちょっとハードボイルド味がでてきて面白い!
王族の殺人は現地では大事件ではあるけど、あくまで主人公は直接目撃したわけじゃない。周りで起きたのはある意味地味な日陰の事件。でもじわじわ身に迫ってきているという不穏な感じ。
巻き込まれた主人公は常に冷静で、自分に問いかけ続ける真摯な態度を持っていてかっこいい。エンタメとしても面白いけど、それだけじゃない。風景の描写が美しく、物語全体のテーマがあって主人公の迷いや悩みも描かれてて読書ならではの醍醐味があったと思う。 -
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上流階級のお嬢様、あるいは使用人の視点で展開される5つの短編ミステリー。全編を通して重厚で古典的な雰囲気が漂い、閉鎖的な空間で気味の悪い謎が深まっていくが決して湿度は高くなく、むしろ乾いた笑いさえ沸き起こってしまうような爽やかな読後感が独特でクセになる。
少女同士の、シスターフッドや百合といった名前がつくほどではないが、どことなく禁忌の匂いがする奇妙な関係性が魅力的。特に4つめの「玉野五十鈴の誉れ」はこの本の核となる話と言っても良い。上流階級の古めかしい雰囲気や少女同士の名前のない関係性が多くを語らない単調な語りで淡々と描写され、最後に華麗に回収される伏線には思わずため息をついてしまうほど美 -
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古典部シリーズや小市民シリーズみたいな感覚で読み始めたら、最後にズドンとものすごく重たい話だった。
「ユーゴスラビアってなんか戦争とかしてた辺りだよね」くらいの知識とも呼べない知識しかなく、調べながら読んだ。
“なんか戦争とかしてた辺り”と思ったことが、読後すごく恥ずかしく感じた。
たった一人でも大切な人がいるだけで、何もできないけど、だからこそ心乱れる気持ちを忘れずにいたいと思う。
今だって世界のあちこちで、戦争や紛争が日常の場所があって、それでも日本で知るニュースでは「まだ戦争やってんのか」と感じる程度。
大人になると仕方ないで済ませてしまうこの気持ちを、10代のひたむきな目線で感じられ -
Posted by ブクログ
過去に読んだものでも同じような感動があるとは限らない。だが、過去に読んだ本を再び開いた時、ああ、確かにこの本のここで感動したのだと思い出す事はある。
米澤の作品はいつだって甘くない。甘いものが作品のあちこちに登場するのは今の内に甘いものを食べて苦さに備えておいて下さいよ、という気遣いなのかもしれない。
遠い国からやって来たマーヤと出会うおれたち、そのやりとりは謎と異文化に溢れている。物語は突然、橋を外されたかの如く顔色を変えて結末に向かう。この展開が実にらしいのだが、今の時代を見ると悲しみに胸を打たれる、どころではなく刺されたような気持ちになる。