米澤穂信のレビュー一覧

  • 儚い羊たちの祝宴

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    上流階級のお嬢様、あるいは使用人の視点で展開される5つの短編ミステリー。全編を通して重厚で古典的な雰囲気が漂い、閉鎖的な空間で気味の悪い謎が深まっていくが決して湿度は高くなく、むしろ乾いた笑いさえ沸き起こってしまうような爽やかな読後感が独特でクセになる。

    少女同士の、シスターフッドや百合といった名前がつくほどではないが、どことなく禁忌の匂いがする奇妙な関係性が魅力的。特に4つめの「玉野五十鈴の誉れ」はこの本の核となる話と言っても良い。上流階級の古めかしい雰囲気や少女同士の名前のない関係性が多くを語らない単調な語りで淡々と描写され、最後に華麗に回収される伏線には思わずため息をついてしまうほど美

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    2026年06月01日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    各章の最後に衝撃的な展開があって分かっててもこう来るか~って思わせてくれる。
    全体的にダークな雰囲気で特に最後2つの章はすごかった。

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    2026年06月01日
  • Iの悲劇

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    ネタバレ

    マッチポンプ探偵か

    めっちゃ偏見だけど過疎地に移住してくる人は半分くらいは厄介なんじゃ
    課長の忖度はあったにせよ現実でやってもこんな感じのことは起こりそう

    予想外に公共について考えさせられた
    一人が秘境に住むだけで予算食うのな
    課長サイドの言い分はよくわかる
    ただし誠実な仕事をする人を蔑ろに許せんなぁ

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    2026年05月30日
  • 栞と嘘の季節

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    ネタバレ

    個人的に前作よりおもしろかった。
    トリカブトの栞をめぐる物語は情緒不安定な高校生たちの影を描いていた。嘘の連続で一筋縄ではいかない人間の面倒くささがよくわかる。心が不安定な彼らにとってこうした切り札は必要なんだろうと思った。
    それに比べて堀川と松倉は安定感があって頭がキレるし、まるで高校生らしくない。二人は栞を持つ者たちの気持ちが分かるのだろうか。

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    2026年05月30日
  • リカーシブル

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    ネタバレ

    リカーシブル
    再起的な
    タイトルに尽きる本

    伝承が根強く残ってる街
    街全体が記憶を取り戻すための舞台装置

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    2026年05月28日
  • 冬期限定ボンボンショコラ事件

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    満を持して冬期!いやあ、やっぱり面白かった。
    アニメで結末は知ってたんですけど、やっぱり小説のひたひたくるような迫り方はいいんですね。中学生の小鳩くんがちゃんとやな奴で、それをちゃんと自省しているのがとてもよい。

    細かい言い回しで本当にちゃんと犯人が示されてるんだよなぁ。この辺り本当に巧い。
    探偵の真実を暴かないといられない傲慢さにきちんと触れているところが、このシリーズは好き。

    小山内さんの「次善」はもう、「愛してる」でしょうよ!

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    2026年05月28日
  • 黒牢城

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    歴史はもともと好きだったけど、ここまで“物語の外側”まで知りたくなった作品は初めてかもしれない。
    最初は戦国用語や人物名に苦戦しながら読んでいたけど、気になる言葉を調べていくうちに、どんどん世界に入り込めた。

    ミステリーが面白いのはもちろんなんだけど、荒木村重という人物が特に印象的で、単なる“裏切り者”ではなく、恐怖や迷いを抱えながら決断した人間として描かれていたのが面白かった。
    誰が正義・悪ではなく、それぞれの立場や事情が見えてくるところにすごく惹かれた。

    読み終わった今は、物語だけじゃなく史実や周辺人物についてももっと知りたくなっているし、実際に有岡城跡にも行ってみたくなった。

    2ヶ

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    2026年05月27日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    ネタバレ

    本を持つ手がじっとりする。

    じっくりと米澤穂信の毒を味わうことが出来た。

    そもそも表紙からしてなんか不穏である。

    図書委員シリーズから入って、爽やかビターいいね!

    って思って臨んだ『満願』でこっ酷くやられていたこともあって、本作もさぞ…と身構えて読んだから乗り切ることができた。

    『北の館の罪人』が一番好みだった。文章が気持ち良すぎる。

    「バベルの会」の設定上仕方がないけど、古典文学の造詣が深ければもう少し楽しめたんだろうなあ。

    作家は色々読んでるのね…

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    2026年05月27日
  • 栞と嘘の季節

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    高校生にしては博識すぎるが、ミステリーとしてはよかった。猛毒と可憐な見た目を併せ持つトリカブトを栞に閉じ込めるそのセンスが素晴らしい。

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    2026年05月24日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    面白かった。氷菓のイメージが強かったのでああいったソフトなミステリーかと思ったが、バンバン人が死ぬタイプでよかった。
    私がミステリーに疎いのかもしれないが、「殺人です、犯人は誰でしょう」というフォーマットに収まらない話ばかりで、先が読めずとても楽しかった

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    2026年05月24日
  • ボトルネック

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    これを中学生の時に読んでいなくてよかった
    完全に性格がひん曲がったと思う
    ある程度人格が形成された大学生だからセーフ
    青い、とても青い小説
    まだ若いうちだから楽しめたのかも…
    大人になって読んだらイタいって思うのかな
    暗いラストが好きな人にオススメ!

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    2026年05月22日
  • さよなら妖精

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    古典部シリーズや小市民シリーズみたいな感覚で読み始めたら、最後にズドンとものすごく重たい話だった。

    「ユーゴスラビアってなんか戦争とかしてた辺りだよね」くらいの知識とも呼べない知識しかなく、調べながら読んだ。
    “なんか戦争とかしてた辺り”と思ったことが、読後すごく恥ずかしく感じた。
    たった一人でも大切な人がいるだけで、何もできないけど、だからこそ心乱れる気持ちを忘れずにいたいと思う。
    今だって世界のあちこちで、戦争や紛争が日常の場所があって、それでも日本で知るニュースでは「まだ戦争やってんのか」と感じる程度。
    大人になると仕方ないで済ませてしまうこの気持ちを、10代のひたむきな目線で感じられ

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    2026年05月22日
  • さよなら妖精

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    過去に読んだものでも同じような感動があるとは限らない。だが、過去に読んだ本を再び開いた時、ああ、確かにこの本のここで感動したのだと思い出す事はある。
    米澤の作品はいつだって甘くない。甘いものが作品のあちこちに登場するのは今の内に甘いものを食べて苦さに備えておいて下さいよ、という気遣いなのかもしれない。
    遠い国からやって来たマーヤと出会うおれたち、そのやりとりは謎と異文化に溢れている。物語は突然、橋を外されたかの如く顔色を変えて結末に向かう。この展開が実にらしいのだが、今の時代を見ると悲しみに胸を打たれる、どころではなく刺されたような気持ちになる。

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    2026年05月21日
  • 王とサーカス

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    ジャーナリストや報道の在り方を、そしてそれを受け取る側の本心を、こんなにも深く考えさせられる。
    中途半端な手の差し伸べ方は、何もしないよりも残酷なのかもしれない。

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    2026年05月20日
  • インシテミル

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    高額報酬に惹かれて集まった参加者たちが、閉ざされた暗鬼館で極限状況に置かれていく心理サスペンスとして、とても読み応えがあった。特に印象に残ったのは、結城の視点で進みながらも、登場人物それぞれの思惑が少しずつ見えてくる構成。終盤に向かうほど作品全体の緊張感が増し、読者として「誰をどこまで信じるべきか」を常に考えさせられ、とても面白かった。
    また、須和名の存在感が独特で、前面に出続けるタイプではないのに、ふとした場面で空気を変える不気味さが強く記憶に残る。
    全体として、派手な演出だけで押し切るのではなく、人間の疑念や欲望を丁寧に積み重ねていくタイプの作品で、先の読めなさと不穏さが楽しめた。

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    2026年05月19日
  • 可燃物

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    葛刑事が事件をするまでの過程が丁寧に描かれており、実際に自分が刑事になって事件を解決していく気持ちになれて面白かった。
    事件を解決していくにあたり、関係機関から情報を集めていくのも、簡単に提供して貰えなかったりとリアルに描かれていたのが印象的だった。

    本作は表題作を含めた短編5作品となっているが、刑事側の登場人物は共通であり、事件の種類も異なっていて飽きずに読むことが出来た。
    どれも事件性が異なり、推理している気持ちになって面白かった。

    警察を志す人にはぜひ読んでほしい作品である。

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    2026年05月15日
  • ボトルネック

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    かなり読みやすかった。ミステリは添えられているだけで,タイトルを回収するための作品だった。
    米澤さんは,はじめにこの作品の構想があって,古典部シリーズなどで作文力を付けてから書いたらしく,昔から作品に込めたかったメッセージというものは強く感じた。
    高2くらいの時に読みたかった。

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    2026年05月15日
  • 満願(新潮文庫)

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    プロローグ

    あんちゃん、背中が透けてるよ
    “ロン”
    タン、ピン、イーペイ、ドラ1
    “満貫!!!”

    親満なので12,000点いただくよー
    マンガン!?

    満願…(_ _;)!?



    本章
    『満願』万感の★5

    ゾッとする短編集
    ザッとあらすじを

    『夜警』
    正当防衛で犯人を射殺した新人警察官の川藤
    全部で5発発砲している
    犯人には、4発撃ったが5発目の行方は如何に!?

    『死人宿』
    3人の宿泊者
    残された遺書から、自殺願望の宿泊者を探し出せたのも束の間、違う宿泊者も…
    何が間違っていたのか否か!?

    『柘榴』
    恵まれた容姿に生まれ育ったさおり
    意中の相手を射止めて結婚し、子供も女の子2人を

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    2026年05月09日
  • 満願(新潮文庫)

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    ネタバレ

    万灯が1番好き。伊丹が作中以前にも悪辣なことは散々して来たことが伺えた。でなければ森下との事後の対比に説明がつかない。
    関守もおすすめ。話のオチに気づいた時には既に遅かった。ばあさんと話しているのが自分であっても犠牲になっていただろう。
    柘榴はさすがにちょっと。。生理的に受け付けないとはこのための言葉か。

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    2026年05月08日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    最後にひっくり返されるような短編集だった。
    それぞれ別の文章のようで繋がってるところがあるのも楽しめた。
    特に4番目の話はすごくゾクゾクした。とっても面白い!

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    2026年05月07日